業 務 委 託 仕 様 書 財務会計システム運用・維持管理業務委託契約における委託業務の内容を次のとおりとする。 1.委託業務 (1)業務名 財務会計システム運用・維持管理業務委託 (2)委託内容 財務会計システムの運用・維持管理及びそれに付随する業務 [再委託が可能な業務の範囲]なし (3)履行期間 平成 29 年4月1日から平成 33 年3月 31 日まで 2.業務目的 予算、歳入、歳出、歳計外現金及び基金、資金管理、物品調達等の情報を一元管理し、各種帳簿や決 算書の作成、収納データや支払データを一括して公金取扱銀行とやりとりするなど、県の行政事務の 根幹をなす財務会計事務を執り行う上で重要なシステムである財務会計システムの安定稼動の確保 及び運用業務の効率化並びにシステムの機能向上による事務の省力化、正確化及び迅速化を図る。 3.一般的事項 (1)法令、例規、基準等の遵守 業務の実施に伴い、適用を受ける法令、例規、基準等については、これを遵守すること。 (2)業務に従事する技術者(以下「SE」という。 ) ①県庁舎内に常駐して業務を実施するSE2名を配置すること。 ②SEは、受託者の正社員であること。 ③SEが都合により業務に従事できない場合は、代替要員を確保すること。 ただし、業務に支障がないと県が認めたときはこの限りではない。 ④緊急時等、県と受託者で協議し必要と認めた場合は、概ね1時間以内に別途SEを補充し対応す ること。 なお、補充する際は、県庁舎内に配置して業務を行う補充要員による対応の他、受託者の会社建 物内からの電話連絡等によりSEの業務を支援するサポート要員による対応を可とする。 ⑤SEを交代する場合は、事前に交代するSEの業務経歴書等を提出し、県の承認を受けること。 なお、交代する際は、業務の遂行に支障がないよう確実に引継を行うこと。 (3)一般管理 ①業務の実施に当たっては、個人情報等の取扱、データの漏洩、データの滅失、事故等の予防に十 分留意し、業務の信頼性及び安全性の確保に努めること。 ②財務会計システムの運用・維持管理に係る関係者と相互に連携して円滑な業務の実施を図ること。 ③受託者は、SEの業務実施に必要な技術水準を確保するとともに、適宜研修を実施するなど技術 及び知識の向上に努めること。 (4)総括責任 ①業務に関する責任者(以下「総括責任者」という。 )及び代行する者を定めること。 ②総括責任者は、県の担当職員と連絡を密にし、業務全体の円滑な進捗を図ること。 ③総括責任者は、SEに対する指揮監督、勤怠管理、安全衛生管理とともに、その他業務の遂行に 必要な事務を行うこと。 (5)長崎県情報セキュリティポリシーの遵守 業務の実施に当たっては、長崎県情報セキュリティポリシーを遵守しなければならない。 (6)その他 SEが、県庁舎内において業務を行う際は、県職員が守るべき服務規律を尊重し、県民に対し誤解 を与えるような行動をしてはならない。 4.業務内容詳細 (1)一般事項 業務日は土曜日、日曜日、年末年始の休日及び国民の祝日に関する法律(昭和 23 年法律第 178 号) に規定する休日を除く日とし、業務時間は午前9時から午後5時 45 分までとする。 なお、上記によらず、システムの稼働時間延長(3月、4月及び随時)や庁舎移転、緊急時等の対 応の他、運用計画に基づく定例処理及び随時処理等についても、業務日外若しくは業務時間外に作 業が必要となる場合があるため、作業内容及び作業時間等を県と協議の上、臨機に対応すること。 また、長崎県職員の勤務時間等に関する規定(平成 21 年3月 27 日長崎県訓令第4号)第5条の規 定による県職員の特例勤務の導入に伴い勤務時間、休憩時間等が変更となる場合は、県職員に準じ た取扱とする。 (2)SEについて 業務を実施するSEについては、以下の条件を満たすこと。 なお、 「3.一般的事項(2)業務に従事する技術者」に記載する③の代替要員、④の補充要員・サ ポート要員及び⑤の交代者についても同様に以下の条件を満たすこと ①MySQL、Perl、PHP、Curl、JCL、OpenCOBOL、Linux(CentOS) 、HTML、JavaScript などの長崎県 財務会計システムで使用する言語等に精通した者であること。 ②長崎県庁又は長崎県庁と同規模(職員数 4,000 人以上)の公共団体等において、システムの開 発、運用又は維持管理業務に従事した実績を有する者であること。 (3)作業内容 ①システム管理 ⅰ)稼働環境の設定、管理 ⅱ)動作環境の設定、管理 ⅲ)資源管理 ⅳ)定期保守、停電等によるサーバ等機器の再起動時における動作確認 ※サーバ等機器リース業者、情報政策課PCサポートセンターが所管する業務を除く ②データベース管理(MySQL) ③ファイル管理(ISAM) ④MySQL-ISAM 間のデータ変換、一括更新処理の維持管理 ⑤パラメータ管理 ⑥プログラム管理 ⑦バッチ処理実行 ⅰ)SYSIN データ修正 ⅱ)処理実行 ⅲ)実行結果確認 ⑧障害対応 ⅰ)原因調査 ⅱ)対応の検討 ⅲ)プログラム等修正 ⅳ)データ復旧 ⅴ)動作確認 ⅵ)処理の再実行 ⑨システムの向上及び外的要因への対応 仕様変更、機能追加に伴う改修 ⅰ)仕様検討 ⅱ)改修 ⅲ)動作確認 ⑩銀行伝送 ⅰ)システム設定 ⅱ)伝送処理実行 ⅲ)結果確認 ⅳ)障害対応 ⑪運用計画策定支援 システム運用計画のコンサルティング ⑫ドキュメント管理 仕様書、運用マニュアル等の整備 ⑬庁内システムとの連携 ⑭システムに関する調査、関係者への情報提供 ⑮データ抽出、参考データの作成 (4)災害発生時の対応 大地震等の大規模な広域災害が発生し県の機関が被災した場合は、長崎県業務継続計画に基づき、 財務会計システムの機能を継続、早期復旧するために必要な要員の確保、対応を行うこと。 なお、財務会計システムにおける詳細な業務継続計画の策定に際し、行動計画の検討・立案及び策 定した計画に基づく訓練の実施に協力すること。 また、受託者における緊急時対応計画の策定や担当者の連絡先の通知等、県からの要求に適宜対応 すること。 (5)契約終了時の引継の実施 ①契約の終了に先立ち、受託者は県の指定する者(以下「次受託者」という。)に対する業務の引継 に要する期間を契約期間中に設け、円滑に業務の引継を行うこと。 ②業務の引継に際し、県及び次受託者からの資料等の請求については、受託者の不利益になると県 が認めた場合を除き、全て応じること。 ③県が引継未了と認めた場合は、 契約期間終了後であっても受託者は無償で業務の引継を行うこと。 ④契約期間終了後1年間は、引継内容の問合せに対応すること。 (6)施設、機械器具及び業務材料 ①業務の遂行に要する施設、機械器具、ソフトウェア及び資料等(以下「貸与品」という。 )は、県 が準備するものとし、その使用に当たっては、常に善良なる管理者として注意を払うこと。 ②貸与品を業務以外の目的に使用してはならない。 ③貸与品は、履行期限までに県に返還すること。 ただし、県の承認を受けたものについてはこの限りではない。 5.上記の他、本仕様書に記載していない詳細な事項については、双方協議の上定める。
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