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潮流解析システム
弊社では、これまで波浪変形計算システムなど、波の各種変形を取り扱うシステムを開発し、
パッケージとして販売を行ってきました。これらは、外郭施設その他の港湾・漁港の施設の構
造の安定または、水域施設の静穏度の検討に必要となる波浪の推定を行うものでした。この度、
新たに潮流解析に係わる各種システムを加えましたので紹介をさせていただきます。
ここで紹介する潮流解析システムは、潮汐に起因する潮流を解析し現在の流況を把握するとと
もに、将来計画の流況を予測します。また、その結果を元にして閉鎖性水域の海水交換予測を
行います。
解析法は、2次元モデルによる陽的差分法を用い、次の解析が可能です。
① 潮流シミュレーション
・ 流況(流速ベクトル、流速分布)予測
・ 地形改変(港湾工事、埋め立てなど)による流動変化予測
② 海水交換シミュレーション
・ 汚水の拡散予測
・ 閉鎖性内湾の水質改善予測
特徴は次のようになっています。
・ 干潟干渉による移動境界を取り扱うことが可能です。
・ 河川流入を考慮することが可能です。
・ 鉛直方向を多層に分割して解析を行うことが可能です。
解析に必要な資料および条件
1. 深浅図及び陸域境界線を示す図面など
2.
3.
4.
5.
6.
7.
潮汐条件(潮位、遅角)
水平渦動粘性係数
コリオリ係数
海底摩擦係数
内部摩擦係数(多層モデルの場合に必要)
河川流入流量(河川流入を考慮する場合に必要)
8. 汚染範囲
9. 初期濃度
10. 水平拡散係数
11. 鉛直拡散係数(多層モデルの場合に必要)
解析に必要な水深データを作成します
潮流シミュレーションの場合
海水交換シミュレーションの場合
解析結果図例
J
I
A
H
B
C
D
振幅(m)
遅角(°)
A
1.021
0.0
B
1.021
0.0
C
1.021
0.0
D
1.021
0.0
E
1.025
1.2
F
1.025
1.2
G
1.050
12.0
H
1.050
12.0
I
1.049
9.0
J
1.049
9.0
流速ベクトル図 (現況地形、 上げ潮最強時)
G
12 時間後
36 時間後
108 時間後
メッシュ分割図 (例)
上げ潮最強時
下げ潮最強時
現
況
地
形
上
層
(
0
m
~
1
0
m
)
将
来
地
形
1
中
層
(
1
0
m
~
2
0
m
)
将
来
地
形
2
下
層
(
2
0
m
~
海
底
)
港内の汚染濃度分布
流速コンタ図 (例)
(%)
m/s
※本商品の画面構成・機能等は改良のため予告なく変更することがございます。あらかじめご了承ください。
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