(別添) 北条旧市街地リノベーション計画策定業務委託仕様書 (目的) 加西市地域創生戦略や第5次加西市総合計画に基づき、5万人都市再生に向けて様々な 取り組みを推進しているが、社会減は幾分改善し抑制されつつあるものの均衡には至らな い状況が続いており、出生数も伸び悩み傾向で自然減が続いている。 これらの課題を踏まえながら、加西市の中心市街地である北条旧市街地のまちなか居住 を推進するため、リノベーションの方策を明らかにすることにより 1300 年の歴史と文化 が積み重なった街並み・路地や水路等の遺産が息づくまちなかで歩いて暮らせるまちづく りを目指す。 (内容) 1 北条旧市街地の 1300 年の歴史文化や魅力を活かしたまちづくりを推進するため、北条 旧市街地ビジョン(別紙参照)に基づき、地域住民等が行政と協働しながら進めていく事 業実施内容をとりまとめるとともに、実施スケジュールや必要な経費等を明らかにする。 (1)元気なまち再生ガイドライン策定 平成28年度に加西市シティプロモーション業務の一環として行った北条旧市街地 ビジョンの具体化を図り、まちの目標像の実現のために必要なリノベーションの全体プ ラン(まちづくり羅針盤マップ)を作成する。 (想定する計画項目例) 民家修景(空き家・空き店舗の活用・保全) 、道・広場の整備、交通ネットの充実 景観保全ルール化、不動産流通の促進 など (2)リノベーション実施計画策定 中心課題である空き家・空き店舗の活用を推進するにあたり、元気なまち再生ガイド ラインの立ち上げ支援策として、市と地域の協働により先行モデル的に実施する事業を 選定し、利用希望者や不動産事業者のヒアリング・住民アンケート等によりニーズを踏 まえながら、かつ対象建物の所有者の意向や経費面も勘案しながら、平成29年度から の2ヵ年の改修概要や運営の仕組み及び行政と地域のそれぞれの役割をまとめる。 なお、所有者との窓口はNPO等を予定しているが市において調整する。 (想定する事業例) ①先導拠点(交流等の場) ②販売店の整備(地元特産品の加工食品等) ③チャレンジショップ(健康づくり嗜好品等) ④古民家滞在施設(お試し滞在の施設整備) (計画としてまとめるべき項目・内容) ①改修対象施設の候補となる建物概略調査(数軒) ②各建物の清掃・改修内容等の概要検討 ③実施場所決定のための比較及び選定 ④設計、清掃・改修、運営の概算経費算出 ⑤NPO等の運営体制の仕組みの検討 (3)ワークショップの開催 地域資源や空き家、空き店舗を活かしたガイドラインや実施計画を策定するにあたり、 意欲をもった関係者などを対象とした数回のワークショップを市が推挙する大学研究 室等と連携して、企画・運営する。 (想定する検討テーマ等) ①施設の整備コンセプト ②利用内容と必要な改修内容(レイアウト・設備備品等) ③運営方法・体制 ④利用促進方法等(イベント・PR) (4)まちの魅力の浸透・イメージアップのためのプロモーション等企画案の作成 北条旧市街地の魅力のプロモーションと地域住民への周知のため、紙とWEB等のメ ディアの複数を組み合わせたPRや、北条鉄道との連携イベントを行う、のぼり・看板・ 街灯等によるまちのイメージづくりなど、各種媒体等のベストミックスを図り戦略的な PR企画を作成する (想定する事業例) ①パンフレット作成 A4判4ページカラー 版下原稿 ②平成29年度以降のイベントの企画(連携イベント、PRシンポジウムなど) ③その他イメージアップのためのプロモーションプラン (5)イメージ図の作成 地域住民への説明等に活用するため、北条旧市街地のリノベーションイメージをわか りやすく理解できるよう地図に改修イメージや説明を付加したイメージ図を作成する。 2 成果品 (1)ガイドライン(まちづくり羅針盤マップ) (2)北条旧市街地リノベーション計画書一式(データ納品) (3)ワークショップ報告書 3 その他 (1)制作物にかかる所有権、著作権は加西市に帰属する。 (2)受託者は常に担当課からの連絡を受け取れる状態とし、担当課からの打合せの申出 があった場合は、原則、担当課に出向き行うものとする。 (3)この仕様書に定めのない事項については、双方協議のうえ処理するものとする。 4 予算 10,800千円以内 別 北条旧市街地ビジョンの概要 紙 ~歴史文化を活かしたブランディング~ 北条旧市街地町並み予備調査 (H27) <課題> 現状把握 ⼈⼝減少、⾼齢化、空き家・空き店舗の増加 ⇒ まちの活⼒の低下 ワークショップ活動(町屋くらし再生塾) 事例研究 <北条旧市街地の特徴> 近隣団体や他府県のまちづ 町並み魅⼒発掘調査 くり活動 (・豊岡、朝来、丹波、篠山 (H28) ・小田原、東温等) (まちの形状)まがった道・路地・⽯積みの⽔路・三差路・年輪のような市街地(平地)拡⼤ (建物構成)古い町屋・昭和の店舗等の様々な時代のモザイク模様・ビルが少ない (歴史・⽂化)節句祭・“よそもの”の集まり・価格と品質にうるさい 町屋等の保存・活用方法 ① 北条旧市街地ビジョンの策定(〜H28.12) 町屋等の資源を⽣かした”暮らす“環境の整備とまちなかに賑わいを⽣む場所の創出 良好な住環境と町屋を活用した賑わいの実現 ・しっとりとした住宅を中⼼とした町並み、⽇常⽣活に便利な店舗、交通アクセス ・住⺠も活⽤できる情報、交流拠点の場がある ・エリアリノベーションによる北条スタイルの確⽴ ・来街者向けの町屋をリノベした個性ある店舗が散在 ・「歩いて楽しい、おもしろい」と思える ・「健康」や「⾷」等⼼の豊かさを実感できる暮らし ⼈⼝減少・⾼齢化・暮らしの機能の低下への対策として、北条旧市街地の資源を⽣かした“暮らし”の場としての移住・定住の促進を⽬指す まちなか居住の増加 〜住⺠にとっても、移住者にとっても住みやすいまち〜 担い⼿を育てる〜⼈づくり〜 ・町屋に暮らすことの価値を多くの⼈と共有する機会の 創出、意識啓発 ・市⺠の活動⺟体やネットワークの構築、町屋の再⽣・ 保全活動への⽀援などの⼈づくり 暮らしを育てる〜空間づくり〜 ・町屋を借りたい⼈・貸したい⼈のマッチングや相談窓 ⼝の設置、町屋改修にかかる⽀援 ・町屋の不動産の流動化を進めるしくみづくり、ゲスト ハウス等の滞在型施設の活⽤への検討 北条スタイルを育てる〜まちづくり〜 ・町屋のエリアリノベーションによるまち全体の付加価 値の向上 ・⼼の豊かさにつながる⽣活スタイルを表現するブラン ドの構築や、それらの効果的な PR ② 先導プロジェクト等の具体的計画(H29.1〜3) まちづくり展開 (H29.4〜) ・先導プロジェクト(町屋を活⽤した交流拠点の整備)の展開 ・ビジョンに基づく各施策・取組の展開 等
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