重要施策プログラムで対象とする技術の詳細及び目標とする成果達成時期

【別紙2】
重要施策プログラムで対象とする技術の詳細及び目標とする成果達成時期
【対象とする技術の一覧】
施策分野
公募する研究課題のテーマ
消防・防災・ ① 危険物屋外貯蔵タンクの津波・水害による滑動等対策工法の確立
防災情報
② 大規模な林野火災の効果的な消火方法に関する研究開発
③ 防災行政無線の最適配置の研究開発
④ 高齢者等に適した情報伝達手段の開発
予防・救急
⑤ 外国人来訪者等が利用する施設における避難誘導のあり方等に関する
研究
⑥ G空間情報技術等を活用した自衛消防活動の高度化・効率化に関する
研究
⑦ 救急現場における特殊事例の実態把握と救急車の適正利用の推進に関
する研究
⑧ 緊急度判定プロトコルの精度の向上、現場での活用に関する研究
※各テーマについて示す目標時期までに、所要の成果達成が見込める研究開発課題を募集し
ます。詳細については次ページ以降を参照ください。
1
【別紙2】
(分野名)消防・防災・防災情報(1/4)
(テーマ名)① 危険物屋外貯蔵タンクの津波・水害による滑動等対策工法の確立
背景等
危険物を貯蔵する屋外タンクは、津波や水害により浮き上がり、滑動、転倒、
側板座屈といった被害が発生し、タンク本体の損傷のみならず、危険物の大量
流出を引き起こす可能性がある。消防庁では、津波等の被害の調査検討を行っ
てきており、この被害を予防・軽減するには、タンクの滑動防止が重要である
ことが分かっている。また、消防庁ではこれらの被害予測を行うためのシミュ
レーションソフトを公開しており、消防機関、事業者等において広く利用され
ているところである。
津波や水害によるタンクの滑動等を防止するため、アンカーボルトによるタ
ンクの固定等が提言されているが、安全性や効果についての検証が十分ではな
く、有効な工法の確立が必要である。
必要とする成果
内容と目標期限
以下、アンカーボルト打設は一例であって、危険物屋外貯蔵タンクの津波・
水害による滑動等に対する対策効果が見込めるものであれば、アンカーボルト
打設以外の方法によるものであっても構わない。
【平成 29 年度末】
・アンカーボルト打設の耐津波・水害効果と地震動に対する弊害の数値計算等
による検討・検証を通じた合理的な工法の開発
【平成 30 年度末】
・アンカーボルト打設工法の耐津波・水害効果の模型実験による検証
【平成 31 年度末】
・アンカーボルト打設工法及びタンク・基礎間の防水施工法の模型実験による
検証を踏まえた実タンクの滑動等対策工法の確立
成果活用方針
各種リスクに応じて事業者が行う津波・浸水対策として、積極的に周知啓発す
る。
〔ロードマップ〕
~H28
~H29
~H30
~H31
H32~
危険物屋外貯蔵タンクの津波災害防止対策の推進
消防庁の
施策動向
消防研究セ
ンターにお
ける研究開
発スケジュ
ール
テーマ設定
型研究開発
(重要施策
プログラ
ム)
基準策定
事業所へ周知
2011 年東北地
方太平洋沖地
震の際の危険
物屋外貯蔵タ
ンクの津波被
害の詳細調査
結果の取りま
とめ
展開
(知見・データ
提供)
「石油タンクの入力地震動と地震被害予測の高精度化のための研究」
・アンカーボル
ト打設の耐津
波・水害効果と
地震動に対する
弊害の数値計算
等による検討・
検証を通じた合
理的な工法の開
・アンカーボル
ト打設工法の耐
津波・水害効果
の模型実験によ
る検証
発
・アンカーボル
ト打設工法及び
タンク・基礎間
の防水施工法の
模型実験による
検証を踏まえた
実タンクの滑動
等対策工法の確
立
(成果活用方針)
・基準策定に活用、
事業所が行う津
波、浸水対策とし
て、積極的に周知
※ロードマップは平成 29 年度消防防災科学技術研究推進制度の公募にあたり、申請者の参
考となるよう示すものです。社会ニーズや行政課題の変化に応じて変更する可能性がある
ものであり、今後の予定を保障するものではりません。
2
【別紙2】
(分野名)消防・防災・防災情報(2/4)
(テーマ名)② 大規模な林野火災の効果的な消火方法に関する研究開発
背景等
消防庁では、林野火災対策として、出火防止対策の徹底、消防施設等の整備、
ヘリコプターによる空中消火体制の整備等を推進してきたところであり、全国
の林野火災の件数や焼損面積の低減を図ってきたところである。しかし、平成
25 年 4 月の長野県諏訪市での林野火災(焼損面積約 220ha)
、平成 26 年 4 月の
群馬県桐生市・栃木県足利市での林野火災(焼損面積約 237ha)
、平成 27 年 2
月の山口県美祢市での林野火災(焼損面積 151ha)など大規模な火災が依然と
して見られるところである。また、福島県の避難指示区域においては、林野等
での大規模火災対策の充実強化を図ることが必要となっている。
こうした大規模な林野火災の消火に当たっては、地上からのアクセス、消防
水利の確保などの面で制約が大きい。そのため、大規模な林野火災において、
消火効果を高めるため消火薬剤や資機材の研究開発等を推進することが必要で
ある。
大規模な林野火災の効果的な消火方法として、具体例としては以下のような
ものが考えられる。
○ 離島や避難指示区域など消防活動上の制約が大きい状況にも対応可能な防
御戦術
○ GISやシミュレーション技術を活用した効果的な警防計画の策定支援
○ 環境影響の少ない消火薬剤の開発等
必要とする成 【平成 29 年度末】
果内容と目標 ・大規模な林野火災の効果的な消火方法に関する資機材の開発について、事業
所及び公設消防の意見を通じ有効な対策の策定
期限
【平成 30 年度末】
・前年度に策定した方法からその資機材や対策案を開発
成果活用方針
・公設消防等に対し、開発品や対策案の周知を実施
〔ロードマップ〕
~H29
消防庁の施
策動向
テーマ設定
型研究開発
(重要施策
プログラ
ム)
~H30
~H31
H32~
大規模林野火災に対する消防力の向上
大規模な林野火災の効
果的な消火方法に関す
る資機材の開発につい
て、事業所及び公設消
防の意見を通じ有効な
対策の策定
前年度に策定した方法
からその資機材や対策
案を開発
(成果活用方針)
公設消防等に対し、開
発品や対策案の周知
を実施
※ロードマップは平成 29 年度消防防災科学技術研究推進制度の公募にあたり、申請者の参
考となるよう示すものです。社会ニーズや行政課題の変化に応じて変更する可能性がある
ものであり、今後の予定を保障するものではりません。
3
【別紙2】
(分野名)消防・防災・防災情報(3/4)
(テーマ名)③ 防災行政無線の最適配置の研究開発
背景等
東日本大震災、近年の豪雨災害を踏まえ、市町村から避難勧告等の情報を確
実に住民に伝達することは喫緊の課題である。
市町村の伝達手段として最も利用されている市町村防災行政無線(同報系)
の屋外スピーカからの音声は、特に都心部においては建物や地形の影響もあり、
聞こえにくいという課題がある。
これまで、屋外スピーカを配置の決定方法は、大まかな音の到達距離と設置
可能な用地により決められている場合が多い。
そこで、各地域の建物や地形を考慮したスピーカの最適な配置や仕様を簡易
かつ安価に算出することができるシミュレーション手法の研究開発を行うもの
である。
必要とする成 目標期限:平成 29 年度末
果内容と目標 シミュレーション手法の開発
期限
目標期限:平成 30 年度末
シミュレーション手法の実証試験及び改善
成果活用方針
開発された手法を市町村が活用することで、防災行政無線の屋外スピーカの最
適配置を見出すことができる。
最適配置の検討手法について自治体に周知やアドバイスする。
〔ロードマップ〕
~H29
消防庁の
施策動向
テーマ設定型
研究開発(重要
施策プログラ
ム)
~H30
H31~
迅速かつ確実な情報伝達体制の整備を促進
自治体のサンプル調査、音
波伝搬のシミュレーション
手法の開発
実証実験での検証、評価、
改善を行い、最適配置の検
討手法の確立
(成果活用方針)
自治体に向け周知活動、
アドバイスを実施
※ロードマップは平成 29 年度消防防災科学技術研究推進制度の公募にあたり、申請者の参
考となるよう示すものです。社会ニーズや行政課題の変化に応じて変更する可能性がある
ものであり、今後の予定を保障するものではりません。
4
【別紙2】
(分野名)消防・防災・防災情報(4/4)
(テーマ名)④ 高齢者等に適した情報伝達手段の開発
背景等
東日本大震災、近年の豪雨災害を踏まえ、市町村から避難勧告等の情報を確
実に住民に伝達することは喫緊の課題である。
東日本大震災以降、各市町村では、防災行政無線のほか、緊急速報メールや
コミュニティFMなどの多様な情報伝達手段が整備され、運用されている。
一方で、高齢者については、他の世代に比較して携帯電話等の利用率が低い
ため緊急速報メール等の情報を受ける手段がなかったり、防災行政無線の屋外
スピーカーの音声が聞き取りづらいため情報が届きにくく、一般的には、防災
行政無線の戸別受信機を配備して対応することが望まれる。
しかしながら、戸別受信機の配備は、各市町村にとって財政負担が大きく、
配には時間を要するといった課題がある。
そこで、高齢者が普段から情報を入手するために最も利用する手段の一つで
あるテレビ等を緊急時に何らかの方法で自動起動させた上で、音声や文字・図
などで分かりやすく防災情報を伝達できることを念頭に、従来の仕組みよりも
安価なテレビ等自動起動型情報伝達手段を研究開発する必要がある。
必要とする成 目標期限:平成 29 年度末
果内容と目標 機器開発、機能試験の実施
期限
目標期限:平成 30 年度末
実証実験での検証、評価、改善
成果活用方針
開発された機器の効果や整備方法等のガイドラインを策定し、自治体に周知
〔ロードマップ〕
~H29
消防庁の
施策動向
~H30
~H31
H32~
情報が届きにくい高齢者等に配慮した情報伝達手段の整備を促進
テーマ設定
機器開発、機能試験の
型研究開発
実施
(重要施策
プログラム)
ガイドライン策定
実証実験での検証、評
価、改善
自治体へ周知
開発された機器の効果や整備方
法等のガイドライン作成、自治体
への周知
※ロードマップは平成 29 年度消防防災科学技術研究推進制度の公募にあたり、申請者の参
考となるよう示すものです。社会ニーズや行政課題の変化に応じて変更する可能性がある
ものであり、今後の予定を保障するものではりません。
5
【別紙2】
(分野名)予防・救急(1/4)
(テーマ名)⑤ 外国人来訪者等が利用する施設における避難誘導のあり方等に関する
研究
背景等
東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会では、多数の外国人来訪者
等が、駅、空港などのターミナル施設や競技場、旅館・ホテルなどを利用する
ことが想定されるところ。
これらの施設では、火災時にはベル音等により、地震時には揺れを体感する
ことにより、異常事態が発生したことを認識することができるが、日本語を理
解できない外国人来訪者等に対しては、特に詳細な災害情報の伝達や避難誘導
などを行うことが必要。
このような状況を踏まえ、消防庁では、ターミナル施設等において、多様な
利用者に配慮した詳細な災害情報の伝達や避難誘導が行われるよう、デジタル
サイネージやスマートフォンなどの活用について検討しているところであり、
平成 30 年3月末頃に当該ガイドラインを策定する予定。
当該ガイドラインを作成するにあたり、デジタルサイネージやスマートフォ
ンなどを活用した災害情報の伝達や避難誘導の方策などの社会導入に係る実証
的な研究が求められている。
必要とする成果 【平成 29 年度末】
内容と目標期限 ・デジタルサイネージやスマートフォンなどを活用した災害情報の伝達や避難
誘導の方策などについて、その効果及び課題を検証する。
なお、研究に当たっては、消防庁が別途開催する検討部会において進捗等
を報告するとともに、当該検討部会の意見等を踏まえ、研究結果をとりまと
める。
成果活用方針
当該研究結果を平成 30 年 3 月末頃に策定する予定のガイドラインに反映し、
外国人来訪者等が利用する施設における安全対策の普及を推進。
〔ロードマップ〕
~H29
消防庁の施
策動向
テーマ設定
型研究開発
(重要施策
プログラ
ム)
~H30
~H31
H32~
東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、外国人来訪者等が利用する施
設における安全対策を推進
避難誘導のあり方等に関する
ガイドラインの策定
デジタルサイネージやスマー
トフォンなどを活用した災害
情報の伝達や避難誘導の方策
などについて、実証実験を行
い、その効果及び課題を検証
関係施設におけるガイドラインによる安全対策の普及推進
(成果活用方針)
・研究結果を避難誘導のあり方等に関するガイ
ドラインに反映
・当該ガイドラインにより外国人来訪者等が利
用する施設における安全対策の普及を推進。
※ロードマップは平成 29 年度消防防災科学技術研究推進制度の公募にあたり、申請者の参
考となるよう示すものです。社会ニーズや行政課題の変化に応じて変更する可能性がある
ものであり、今後の予定を保障するものではりません。
6
【別紙2】
(分野名)予防・救急(2/4)
(テーマ名)⑥ G空間情報技術等を活用した自衛消防活動の高度化・効率化に関する
研究
背景等
火災や地震等の災害が発生した際、防災センター等から自衛消防隊員(従業
員)に対しては、災害の発生状況等の情報や自衛消防活動に関する指示を伝達
するとともに、自衛消防隊員(従業員)から防災センター等に対しては、自ら
が把握した被害や初動対応、在館者避難の状況などの情報を報告するなど、防
災センター等と自衛消防隊員(従業員)の相互間で様々な情報伝達が行われる。
この際の情報伝達の手法としては、現在、トランシーバーや携帯電話などの
活用がなされているのが一般的であるが、施設の規模、従業員数、在館者の数
や特性等によっては、多言語対応や障がい者への配慮が必要な場合もあるなど、
被害状況の把握や在館者への情報提供、避難誘導等の対応に時間を要してしま
うケースも生じ得るところ。
急増する訪日外国人への対応に加え、東京 2020 オリンピック・パラリンピッ
ク競技大会を迎えるにあたり、より円滑に多言語対応や障がい者に配慮した情
報伝達・避難誘導を行うためにも、防災センター等と従業員間の情報共有の高
度化・効率化を図ることが喫緊の課題となっている。
こうした中、急速に進展・普及するスマートフォン等のモバイル端末や ICT
技術、G空間情報技術(以下「G空間情報技術等」という。)を活用すること
で、自衛消防活動を高度化・効率化するための方法や、科学的な知見から当該
自衛消防活動を評価するための方法に関する研究が求められている。
必要とする成果 【平成 29 年度末】
内容と目標期限 ○自衛消防活動要領(モデルケース)及び評価検証方法の開発
・自衛消防活動に活用可能なG空間情報技術等の動向調査、当該技術の活用に
よる効果及び課題の整理。
・実働の自衛消防訓練での実証を行い、その結果を踏まえ、公設消防との連携
も考慮し、自衛消防活動に求められる ICT 等の技術要件を整理するとともに、
G空間情報技術等を活用した自衛消防活動要領(モデルケース)及び評価検
証方法を開発。
成果活用方針
当該研究結果を基に、防災センター等と自衛消防隊員(従業員)の相互間に
おける情報伝達の高度化・効率化のあり方を検討するとともに、その結果を消
防本部や建物関係者等にフィードバックし、各施設の自衛消防活動の高度化・
効率化を推進。
〔ロードマップ〕
~H29
消防庁の施
策動向
テーマ設定
型研究開発
(重要施策
プログラ
ム)
~H30
~H31
H32~
東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、外国人来訪者等が利用する施設における安全
対策を推進
防災センター等と自衛消防隊員間の情報伝達の高度化・効
率化の検討
・技術動向の調査、効果及び課
題の整理
・実働の自衛消防訓練での実証
結果を踏まえ、自衛消防活動
に求められるG空間情報技術
等の要件を整理、自衛消防活
動要領(モデルケース)及び
評価検証方法を開発
検討結果を踏まえた各施設における自衛消
防活動の高度化・効率化を推進
(成果活用方針)
・当該研究結果を基に、防災センター等と自衛消防隊員(従業員)
の相互間における情報伝達の高度化・効率化のあり方を検討
・検討結果を消防本部や建物関係者等にフィードバックし、各施
設の自衛消防活動の高度化・効率化を推進。
※ロードマップは平成 29 年度消防防災科学技術研究推進制度の公募にあたり、申請者の参
考となるよう示すものです。社会ニーズや行政課題の変化に応じて変更する可能性がある
ものであり、今後の予定を保障するものではりません。
7
【別紙2】
(分野名)予防・救急(3/4)
(テーマ名)⑦ 救急現場における特殊事例の実態把握と救急車の適正利用の推進に関
する研究
背景等
救急出動件数は増加傾向を示し、不搬送件数や転院搬送件数も増加傾向と
なっている。また、救急要請から病院到着までの所要時間も延伸傾向にある。
限りある救急車を本当に必要な救急事案に出動させるため不搬送や転院搬
送の実態を分析する。また、病院到着までの所要時間延伸等の原因を都道府
県単位で統計学的に分析し、延伸要因を明確にして、救急車の適正利用の推
進に係る評価指標を構築する。
必要とする成果 【平成 29 年度末】
内容と目標期限
・不搬送や転院搬送等の救急業務に影響する実態を分析。
・病院到着までの所要時間を短縮させるため、解決可能な課題を抽出。
【平成 30 年度末】
○分析結果に基づく特定の施策を実施した場合の効果を検証
(具体的な実施内容例)
・地域における特定の施策(精神科救急医療体制の整備、プロトコル整備、
救急電話相談等)の介入効果を分析
○ 分析結果に基づく施策効果の評価指標の構築及び検証
(具体的な実施内容例)
・特定の病態(脳卒中・急性冠症候群等)の医療機関応需回数及び応需率
等を分析
成果活用方針
○
○
分析結果を地域の実施基準改定等に活用
搬送実施基準及び地域医療計画などのガイドライン策定等に活用
〔ロードマップ〕
H29
消防庁の施
策動向
テーマ設定
型研究開発
(重要施策
プログラ
ム)
H30
H31
救急需要及び救急提供に係る対策の推進・
地域における客観的データに基づく検討の支援
地域における搬送実施基準、医療計画の検討及び実施
・不搬送や転院搬送等の救急業
務に影響する実態を分析。
・病院到着までの所要時間を短
縮させるため、解決可能な課
題を抽出
・特定の施策を実施した効果の
検証
・施策効果の評価指標の構築及
び検証
(成果活用方針)
・分析結果を地域の実施基準改訂
等に活用
・搬送実施基準及び地域医療計画
などのガイドライン策定等に
活用
※ロードマップは平成 29 年度消防防災科学技術研究推進制度の公募にあたり、申請者の参
考となるよう示すものです。社会ニーズや行政課題の変化に応じて変更する可能性がある
ものであり、今後の予定を保障するものではりません。
8
【別紙2】
②危機及び災害における救急オペレーション及び保健医療との連携あり方研究
(分野名)予防・救急(4/4)
(テーマ名)⑧ 緊急度判定プロトコルの精度の向上、現場での活用に関する研究
背景等
平成 27 年の救急出動件数は、速報値で約 605 万件 、搬送人員は約 546 万人と
なり、いずれも過去最多となっている。特に、搬送時間の延伸は、救命率に影響
を与える可能性があることから、救急需要の増大に伴う課題について検討を進め
ている。
その一つとして、消防庁では「緊急度判定体系の普及」を進めている。平成 25
年度に緊急度判定プロトコル ver1 を策定したが、119 番通報時や救急現場での活
用は進んでいない。より精度の高い判定を行うため、継続した検証をしていくと
ともに、119 番通報時や救急現場で実施可能な緊急度判定の方策を検討していく
必要がある。
さらに、救急搬送における高齢者の搬送割合が増加していくことが見込まれる
ことを踏まえ、地域包括ケアシステム(地域での包括的な支援・サービス提供体
制)における救急搬送のあり方(傷病者の緊急度に応じた搬送先病院選定と搬送
手段)を検討する必要がある。
また、小児救急電話相談事業(♯8000)のプロトコルとの整合性の担保につい
ても指摘されており、検証が必要である。
必 要 と す る 【平成 29 年度末】
成 果 内 容 と ・119 番通報時、救急現場での緊急度判定するための支援ツールの検討、作成
・傷病者の緊急度に応じた搬送先病院選定と搬送手段のあり方を検討
目標期限
・消防庁緊急度判定プロトコルと小児救急電話相談事業プロトコルとの差違の検
証
【平成 30 年度末】
・緊急度判定プロトコル(119 番通報時、救急現場)の試行、検証
・搬送先病院選定と搬送手段のガイドライン作成
・緊急度判定プロトコル(119 番通報時、救急現場)による搬送行動の変容に関
する検証
・緊急度判定プロトコル(ver2)の検証
成 果 活 用 方 ・搬送先病院選定のガイドライン作成
・搬送手段のガイドライの作成
針
〔ロードマップ〕
~H29
消防庁の施
策動向
~H31
H32~
緊急度判定体系の普及
119 番通報時、救急現
場での緊急度判定す
るための支援ツール
の検討、作成
テーマ設定
型研究開発
(重要施策
プログラ
ム)
~H30
傷病者の緊急度に応
じた搬送先病院選定
と搬送手段のあり方
を検討
緊急度判定プロトコル
と小児救急電話相談
事業プロトコルとの差
違の検証
緊急度判定プロトコ
ル(119 番通報時、
救急現場)の試行、
検証(搬送行動の変
容、プロトコルの精
度検証)
緊急度判定プロト
コル ver2 の改訂
改訂した
緊急度判
定プロト
コル ver2
の普及
搬送先病院選定と搬
送手段のガイドライ
ン作成
※ロードマップは平成 29 年度消防防災科学技術研究推進制度の公募にあたり、申請者の参
考となるよう示すものです。社会ニーズや行政課題の変化に応じて変更する可能性がある
ものであり、今後の予定を保障するものではりません。
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