洪水時に向けた 「避難確保計画(事前行動計画)」の作成について 葛飾区役所 地域振興部 防災課 避難確保計画について 台風の集中的な豪雨による堤防の決壊は、 発生の数日前から予想をすることができます。 各事業所では、大規模水害が発生しそうな 場合を想定し、 「いつ」「だれが」「なにをどうするか」について、 避難計画を作成しておくことが、大切です。 計画の主な中身について (1)避難先・避難方法 (2)防災態勢 (3)情報収集 (4)資器材 (5)訓練(研修) 避難先・避難方法について 避難準備情報や避難勧告が出た時に、 施設利用者の方を「どこへ」「どのように」 して避難させるのかを決める。 避難の考え方(1) 避難の原則 徒歩や公共交通機関、施設の車両等で、 数㎞(遠距離)の避難が可能な場合 ➢区が指定する、区内もしくは区外の 避難先まで避難する ※氾濫しそうな河川によっては、千葉県や23区西部 まで避難をしなければならない場合もある 避難の考え方(2) 浸水しないフロアが施設内にない場合 ➢最寄りの小・中学校へ避難をする ※浸水すると孤立する恐れはあるが、小規模な施設 に留まるより救助が早く駆けつける可能性が高い ※地震用であるが、食糧や毛布等の備蓄物資もある 避難の考え方(3) 施設外に避難をすることが困難な場合 (病院やADLが著しく低い利用者が多い施設等) ➢救助が来るまで耐えるための備えを、 事前にしておく ➢利用者を浸水しないフロアに移す ※大規模な病院や施設であれば、救助も早い段階で 来る可能性は高いが、数日程度かかる恐れもある 防災態勢について ≪ 通所型施設の場合 ≫ 例:幼稚園・障害者施設等 施設休止の判断基準について整理する 例:猛烈な台風が関東地方に接近して いる場合には、気象情報を収集して、施 設の休止について検討する。また、区が 避難情報を発令した場合には、解除され るまで施設を休止する。 防災態勢について ≪ 全施設共通 ≫ 職員の役割を決める 職員間の情報共有方法について整理する 例:電子メール及び緊急職員会議を開催し 口頭で情報伝達する。営業時間外の場合 は、緊急連絡網により情報伝達する。 防災態勢について ≪ 通所型施設の場合 ≫ 例:幼稚園・障害者施設等 利用者の引き取り依頼のタイミングや、 引き取り場所について整理する 例:避難準備情報発表後、近くの○○ 小学校まで避難をする。保護者に無事 を周知する。 防災態勢について ≪ 通所型施設の場合 ≫ 例:幼稚園・障害者施設等 利用者の引き取り依頼を、誰が、どの ようにして行うかを整理する。 例:○○(役職名)が、緊急連絡網を 使って、引き取り方法・場所・時間等を 伝達する。引き取り後には、区の情報 に従って避難することを強く勧奨する。 防災態勢について ≪ 通所型施設の場合 ≫ 例:幼稚園・障害者施設等 利用者が一人で帰宅しようとする場合 の対応を整理する。 例:必ず保護者に連絡し、利用者が一 人で取り残されないよう注意する。保護 者と連絡が取れない場合には、帰宅さ せずに一緒に避難をする。 防災態勢について ≪ 宿泊型施設の場合 ≫ 例:老人ホーム・病院等 浸水が想定されるフロア(1∼2階)の 利用者や備品を2・3階以上に上げる タイミングについて整理をする 例:避難準備情報発表後、利用者や備 品を2・3階以上に上げる準備をする。 避難勧告後、2・3階以上へ移動をする。 洪水ハザードマップ 積極的な 情報収集を お願いします。 情報収集について 「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」は、ご登録された電話 番号やFAX番号に直接伝達します。 気象情報:テレビやラジオ、気象庁のホームページ等。 河川の水位:河川事務所のホームページ等。 降雨量:東京都下水道局の「東京アメッシュ」、国土交通省の 「XRAIN雨量情報」、気象庁の「高解像度降水ナウキャスト」。 NHK総合にチャンネルにあわせてdボタンを押して、「河川水 位・雨量」を選択すれば、河川水位と降雨量も確認できます。 資器材について 活動の区分 使用する設備又は資器材(例) 情報収集・伝達 ① 名簿(従業員、利用者等) ② 情報収集及び伝達機器(テレビ、ラジオ、タブレット、ファックス、 パソコン、携帯電話、携帯電話用バッテリー等) ③ 照明器具(懐中電灯、電池等) 避難誘導 ① 名簿(従業員、利用者等) ② 避難誘導機器(携帯用拡声器、電池式照明器具等) ③ 情報収集及び伝達機器(タブレット、トランシーバー、携帯電 話、携帯電話用バッテリー等) ④ 照明器具(懐中電灯、電池等) 警戒活動班 ① 情報収集及び伝達機器(タブレット、トランシーバー、携帯電 話、携帯電話用バッテリー等) ② 水防資器材(土のう、止水板、ブルーシート、排水ポンプ等) 水嚢(すいのう)で浸水を防ぐ 大きなゴミ袋を2∼3重 にして、水を入れるだけ 段ボールに入れると、 強度が上がります 囲む 直接 押さえる 発電機で停電に備える 防災訓練(研修)について ○ ハザードマップを用いた、浸水想定の確認 ○ 区(防災課)や国土交通省(河川事務所)の 出前講座 ○ 避難確保計画に基づく情報収集伝達や 避難誘導、浸水防止の訓練 計画は作成して終わりではありません ○ 計画は作成して終わりではありません ➢策定した計画に無理がないか ➢最新の情報に更新しているか ➢計画に漏れはないか 等々 ※訓練を重ねて、常に計画を見直しましょう! 計画を作成・変更したら 避難確保計画を作成・変更しましたら、葛飾区 防災課まで、計画書の提出をお願いします。
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