ORACLE DATA SHEET Oracle Database Appliance X6-2-HA Oracle Database Appliance X6-2-HA は、高可用性データベース・ソリューションの導入、保 守、サポートが簡素化され、時間短縮とコスト削減を可能にするエンジニアド・システムで す。Oracle Database Appliance X6-2-HA は、世界でもっとも普及しているデータベースであ る Oracle Database 用に最適化されており、ソフトウェア、コンピュート、ストレージ、 ネットワークのリソースを統合しています。このため、カスタマイズおよびパッケージ化さ れたさまざまなオンライン・トランザクション処理(OLTP)、インメモリ・データベース、 データウェアハウス・アプリケーションに高可用性データベース・サービスを提供します。 このエンジニアド・システムを構成するすべてのハードウェア・コンポーネントとソフト ウェア・コンポーネントが、オラクルにより最適に連携され、サポートされているため、自 動化とベストプラクティスの組み込まれた、信頼性の高いセキュアなシステムを提供できま す。Oracle Database Appliance X6-2-HA により、データベース・ソリューションを導入する 際のスピードが速くなるだけでなく、柔軟な Oracle Database ライセンス・オプションが提 供され、保守とサポートに伴う運用コストが削減されます。 完全に冗長化された統合システム 24 時間 365 日情報にアクセスできるようにし、計画停止や計画外停止からデータベースを 保護することは、多くの組織の課題となっています。実際、社内に適切なスキルやリソー スがない場合、データベース・システムに手動で冗長機能を組み込むことはリスクを伴い、 エラーが発生しやすくなる可能性があります。Oracle Database Appliance X6-2-HA は” シンプル”を目標として設計されており、リスク要因や不確実要素を減らしてデータベー スの可用性を高めることができます。 おもな機能 • 完全統合されたデータベースとアプリ ケーション・アプライアンス • Oracle Database Enterprise Edition • Oracle Real Application Clusters ま たは Oracle Real Application Clusters One Node • Oracle Automatic Storage Management Oracle Database Appliance X6-2-HA のハードウェアは、6U のラックマウント型システム で、2 台の Oracle Linux サーバーと 1 台のストレージ・シェルフが含まれています。各 サーバーには、10 コア Intel® Xeon®プロセッサ E5-2630 v4 を 2 基と、256GB のメモリ、 10 ギガビット Ethernet(10GbE)の外部ネットワーク接続が搭載されています。この 2 台 のサーバーはクラスタ通信用の冗長化された InfiniBand インターコネクトまたはオプショ ンの 10GbE インターコネクト経由で接続されており、直接接続された高性能なソリッド・ ステート SAS ストレージを共有しています。基本システムのストレージ・シェルフのハー フ構成では、データ・ストレージ用のソリッド・ステート・ドライブ(SSD)が 10 台組み • Oracle ASM Cluster File System 込まれ、物理ストレージ容量は合計 12TB になっています。また、データベースの REDO ロ • Oracle Linux グ用に 200GB 高耐久性 SSD も 4 台搭載されており、パフォーマンスと信頼性を高めていま • 2 台のサーバー す。 • 最大 2 台のストレージ・シェルフ Oracle Database Appliance X6-2-HA では Oracle Database Enterprise Edition が実行さ • InfiniBand インターコネクト れており、"アクティブ-アクティブ"または"アクティブ-パッシブ"方式のデータベース・ • ソリッド・ステート・ドライブ(SSD) サーバー・フェイルオーバーの際に、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC) または Oracle RAC One Node を使用するクラスタ化データベースの実行だけでなく、シン グル・インスタンスのデータベースの実行も選択できるようになっています。 ORACLE DATA SHEET オプションのストレージ拡張 おもな利点 • 世界第 1 位のデータベース Oracle Database Appliance X6-2-HA では、柔軟な拡張性により、基本システムにデー タ・ストレージ用の SSD を 10 台追加し、合計 20 台の SSD で 24TB の物理ストレージ容量 • シンプル、最適化、手頃な価格 となるフル構成が可能になっています。システムのストレージ容量をさらに増やすために、 • 容易な導入、パッチ適用、管理、および診断 オプションで 2 台目のストレージ・シェルフを追加することもできます。オプションのス • さまざまなアプリケーション用の高可用性 トレージ拡張シェルフを使用すると、アプライアンスの物理ストレージ容量は合計 48TB データベース・ソリューション • 計画停止時間と計画外停止時間を削減 になります。ストレージ拡張シェルフには、200GB の SSD も 4 台搭載されており、スト レージ容量をデータベースの REDO ログ用に拡張できます。また、オンライン・バック • 費用対効果の高い統合プラットフォーム アップ、データ・ステージングまたは追加のデータベース・ファイル用に、外部 NFS スト • Capacity-on-Demand ライセンス レージがサポートされ、アプライアンス外にストレージを拡張できます。 • データベース・スナップショットを使ったテ ストおよび開発環境の迅速なプロビジョニン グ • 単一ベンダーによるサポート 容易な導入、管理、サポート Oracle Database Appliance X6-2-HA には、データベースを簡単に導入、管理するための Oracle Appliance Manager ソフトウェアが搭載されており、データベース・サーバーの プロビジョニング、パッチ適用、診断を簡単に行うことができます。Appliance Manager 機能により導入プロセスが大幅に簡素化され、オラクルのベスト・プラクティスに沿った データベースが構成されます。また、このアプライアンス専用にオラクルが設計、テスト したパッチ・バンドルを使用すると、すべてのファームウェアとソフトウェアを含むアプ ライアンス全体に 1 回の操作でパッチを適用できるため、メンテナンスが非常に簡単にな ります。また、組込み診断機能によってシステム監視が行われ、コンポーネント障害、構 成上の問題、ベスト・プラクティスからの逸脱が検出されます。Oracle Support への問合 せが必要な場合は、Appliance Manager によって関連するすべてのログ・ファイルとシス テ ム 環 境 デ ー タ が 収 集 さ れ 、 1 つ の 圧 縮 フ ァ イ ル が 作 成 さ れ ま す 。 ま た 、 Oracle Database Appliance X6-2-HA の Auto Service Request ( ASR ) 機 能 を 使 用 す れ ば 、 Oracle Support で自動的にサービス・リクエストが登録されるため、問題の早期解決に役 立ちます。 Capacity-on-Demand ライセンス Oracle Database Appliance X6-2-HA では、独自の Capacity-on-Demand データベース・ ソフトウェア・ライセンス・モデルを採用しており、ハードウェアのアップグレードなし でプロセッサ・コアを 2〜40 の範囲で迅速に拡張できます。データベース・サーバーを実 行するには、まず最小の 2 プロセッサ・コアでシステムとライセンスを導入し、その後段 階的に 40 プロセッサ・コアまで拡張できます。これにより、ビジネスに必要なパフォー マンスと高可用性を実現し、ビジネスの成長に合わせてソフトウェアに投資できます。 2 | ORACLE DATABASE APPLIANCE X6-2-HA ORACLE DATA SHEET Oracle Database Appliance X6-2-HA の仕様 システム・アーキテクチャ • • システムあたり 2 台のサーバーと 1 台のストレージ ストレージ拡張のため、2 台目のストレージ・シェルフをオプションで追加可能 プロセッサ • • サーバーあたり Intel® Xeon®プロセッサ×2 E5-2630 v4 2.2GHz、10 コア、85 ワット、25MB L3 キャッシュ、8.0GT/s QPI、DDR4-2133 プロセッサあたりのキャッシュ • • • レベル 1:コアあたり 32KB の命令と 32KB のデータ L1 キャッシュ レベル 2:コアあたり 256KB の共有型 L2 キャッシュ(データと命令) レベル 3:プロセッサあたり 25MB の共有型インクルーシブ L3 キャッシュ メイン・メモリ • • • サーバーあたり 256GB(32GB×8) サーバーあたり 512GB(32GB×16)または 768GB(32GB×24)のメモリ拡張オプション 両サーバーに同容量のメモリ搭載が必須 ストレージ ストレージ・シェルフ(DE3-24C) • • • • 使用可能物理容量 (二重ミラー化) 使用可能物理容量 (三重ミラー化) 12TB 6TB 4TB 24TB 48TB 12TB 24TB 8TB 16TB データ・ストレージ SSD 数 物理容量 基本システム フル・シェルフ ダブル・シェルフ 10 x 1.2TB 20 x 1.2TB 40 x 1.2TB REDO ログ・ストレージ SSD 数 物理容量 使用可能物理容量 (三重ミラー化) 基本システム フル・シェルフ ダブル・シェルフ 4 x 200GB 800GB 266GB 4 x 200GB 8 x 200GB 800GB 1.6TB 266GB 533GB データ・ストレージ用: 2.5 インチ(3.5 インチ変換ブラケット)1.6TB SAS SSD(性能向上のため 1.2TB に パーティション化) データベースの REDO ログ用: 2.5 インチ(3.5 インチ変換ブラケット)200GB 高耐久性 SAS SSD 拡張 NFS ストレージをサポート ストレージ容量については、ストレージ業界の慣例に従い、1TB=1,0004 バイトとします サーバー・ストレージ • オペレーティング・システムと Oracle Database ソフトウェアの場合、サーバーあたり 2.5 インチ 480GB SATA SSD(ミラー化)1x2 インタフェース 標準 I/O • • • • USB:サーバーあたり 2.0 USB ポート×6(前面×2、背面×2、内部×2) サーバーあたりオンボード・オートセンシング 100/1000/10000Base-T Ethernet ポート×4 サーバーあたり PCIe 3.0 スロット×4: • PCIe 内部スロット:デュアルポートの内部 SAS HBA • PCIe スロット 3:デュアルポートの外部 SAS HBA • PCIe スロット 2:デュアルポートの外部 SAS HBA • PCIe スロット 1:デュアルポートの InfiniBand HCA または 10GbE SFP+ PCIe カードを選択可 10GbE SFP+外部ネットワーク接続の場合、PCIe スロット 1 に 10GbE SFP+ PCIe カードが必要 グラフィックス • • 3 | ORACLE DATABASE APPLIANCE X6-2-HA VGA 2D グラフィックス・コントローラ内蔵:8MB(グラフィックス・メモリ専用) 解像度:背面の HD15 VGA ポート経由の場合は 1,600×1,200×16 ビット(60Hz 時)、Oracle ILOM 経由 のリモート表示の場合は 1,024×768 ORACLE DATA SHEET システム管理 インタフェース 専用の 10/100/1000Base-T ネットワーク管理ポート インバンド、アウトバンド、およびサイドバンドのネットワーク管理アクセス RJ45 シリアル管理ポート • • • サービス・プロセッサ Oracle Integrated Lights Out Manager(Oracle ILOM)の機能: • リモート・キーボード、ビデオ、マウスのリダイレクト • コマンドライン、IPMI、ブラウザの各インタフェースを介した完全リモート管理 • リモート・メディア機能(USB、DVD、CD、ISO イメージ) • 高度な電源管理および監視 • Active Directory、LDAP、RADIUS のサポート • デュアル Oracle ILOM フラッシュ • ダイレクトな仮想メディア・リダイレクト • OpenSSL FIPS 証明書(#1747)を使用する FIPS 140-2 モード 監視 包括的な障害検出および通知 インバンド、アウトバンドおよびサイドバンドを利用した SNMP 監視(v1、v2c、v4) Syslog および SMTP アラート Oracle Auto Service Request(Oracle ASR)による、おもなハードウェア障害に関するサービ ス・リクエストの自動作成 • • • • ソフトウェア Oracle ソフトウェア Oracle Linux(プリインストール) Appliance Manager(プリインストール) • • Oracle Database Software(別ライセンス) 必要な可用性レベルに応じた Oracle Database ソフトウェアの選択: • Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 2 および Oracle Database 12c Enterprise Edition • Oracle Real Application Clusters One Node • Oracle Real Application Clusters サポート対象: • Oracle Database Enterprise Edition データベース・オプション • Oracle Enterprise Manager Management Packs for Oracle Database Enterprise Edition • • Capacity-On-Demand ソフトウェア・ライセンス サーバーあたり 2、4、6、8、10、12、14、16、18、20 コアの有効化およびライセンス 注:両方のサーバーで同じ数のコアを有効にする必要がありますが、高可用性の要件に応じて、 一方のみのサーバー、または両方のサーバーのソフトウェアをライセンスすることができます • • 電源 • • 4 | ORACLE DATABASE APPLIANCE X6-2-HA サーバーあたりホットスワップ対応の冗長電源×2(定格効率 91%) • 定格線間電圧:100~240VAC で 600W • 定格入力電流:100~127VAC 7.2A、200~240VAC 3.4A ストレージ・シェルフあたりホットスワップ対応の冗長電源×2(定格効率 88%) • 定格線間電圧:100~240VAC で 580W • 定格入力電流:100VAC 8A、240VAC 3A ORACLE DATA SHEET 環境 環境サーバー(最大メモリ搭載時) 最大消費電力:336W、1,146 BTU/時 アイドル時の消費電力:142W、485 BTU/時• • • 環境ストレージ・シェルフ(DE3-24C) 最大消費電力:453W、1,546 BTU/時 標準消費電力:322W、1,099 BTU/時 • • 環境温度、湿度、高度 動作時温度:5°C~35°C(41°F~95°F) 非動作時温度:-40°C〜70°C(-40°F〜158°F) 動作時相対湿度:10%~90%(結露なし) 非動作時相対湿度:最大 93%(結露なし) 動作時高度:最大 3,000m*(9,840 フィート)、高度 900m 以上では 300m 上昇するごとに最高周辺 温度が 1°C 低下(*設置の最大高度を 2,000m(6,560 フィート)に制限する法規制のある中国市 場を除く) 非動作時高度:最大 12,000m(39,370 フィート) • • • • • • 1 規制 • • • 安全性:UL/CSA-60950-1、EN60950-1-2006、IEC60950-1 CB スキーム(各国の規定に準拠) EMC • エミッション:FCC CFR 47 Part 15、ICES-003、EN55022、EN61000-3-2、EN61000-3-3 イミュニティ:EM55024 認定規格 1 • 北米(NRTL)、欧州連合(EU)、国際 CB スキーム、BIS(インド)、BSMI(台湾)、RCM(オース トラリア)、CCC(中国)、MSIP(韓国)、VCCI(日本) EU 指令 • 2006/95/EC 低電圧、2004/108/EC EMC、2011/65/EU RoHS、2012/19/EU WEEE 寸法と重量 • • • • 高さ:サーバーあたり 42.6mm(1.7 インチ)、ストレージ・シェルフあたり 175mm(6.9 インチ) 幅:サーバーあたり 436.5mm(17.2 インチ)、ストレージ・シェルフあたり 446mm(17.6 インチ) 奥行:サーバーあたり 737mm(29.0 インチ)、ストレージ・シェルフあたり 558mm(22.0 インチ) 重量:サーバーあたり 16.1kg(34.5 ポンド)、ストレージ・シェルフあたり 38kg(84 ポンド) 付属インストール・キット • • ラックマウント・スライド・レール・キット ケーブル管理アーム 1. 上記の標準および認定規格は、最新の公式バージョンに基づきます。詳細については、オラクルの販売 担当者までお問い合わせください。他国の準拠規格/認定規格も適用されます 5 | ORACLE DATABASE APPLIANCE X6-2-HA ORACLE DATA SHEET お問い合わせ窓口 CONNECT WITH US Copyright © 2016, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved.本文書は情報提供のみを目的として提供されており、 blogs.oracle.com/oracle facebook.com/oracle twitter.com/oracle oracle.com ここに記載される内容は予告なく変更されることがあります。本文書は一切間違いがないことを保証するものではなく、さらに、口 述による明示または法律による黙示を問わず、特定の目的に対する商品性もしくは適合性についての黙示的な保証を含み、いかなる 他の保証や条件も提供するものではありません。オラクル社は本文書に関するいかなる法的責任も明確に否認し、本文書によって直 接的または間接的に確立される契約義務はないものとします。本文書はオラクル社の書面による許可を前もって得ることなく、いか なる目的のためにも、電子または印刷を含むいかなる形式や手段によっても再作成または送信することはできません。 Oracle および Java は Oracle およびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称はそれぞれの会社の商標です。 Intel および Intel Xeon は Intel Corporation の商標または登録商標です。すべての SPARC 商標はライセンスに基づいて使用される SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMD ロゴおよび AMD Opteron ロゴは、Advanced Micro Devices の商標または登録商標です。UNIX は、The Open Group の登録商標です。0616
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