入 札 公 告 一般競争入札について、次のとおり公告する。 平成28年12月8日 国立研究開発法人海洋研究開発機構 分任契約担当役 経理部長 池川 和彦 (公印省略) 1.競争に付する事項 (1)件 名 遠地津波対応型計算機システムの購入 (2)納入期限 平成29年3月31日(金) 2.契約方式 最低価格落札方式(技術審査有) 3.競争参加資格 平成28・29・30年度 全省庁統一競争参加資格 :「物品の販売」 4.必要書類等の提出場所等 (1)必要書類等の提出場所、契約条項を示す場所及び問合せ先 〒237-0061 神奈川県横須賀市夏島町2番地15 国立研究開発法人海洋研究開発機構 経理部契約第2課 松浦 芳 電話 046-867-9173 FAX 046-867-9125 (2)入札説明書の交付方法及び交付期間 機構ホームページに掲載の「入札説明書交付申請方法」により電子メールにて交付す る。 平成28年12月8日(木)10:00~平成28年12月19日(月)17:00まで (3)仕様説明会 なし (4)必要書類の提出期限 平成29年1月12日(木)12:00 (5)入札及び開札の日時及び場所 平成28年1月26日(木)13:30 国立研究開発法人海洋研究開発機構 横須賀本部 本館1階 第2セミナー室 5.入札者に求められる義務 入札に参加しようとする者は、4. (2)の入札説明書の交付を受けなければならない。 6.入札保証金及び契約保証金 免除する。 7.その他 (1)詳細については、 「入札説明書」による。また、入札に当たっては、上記に記載のほか、 機構ホームページ(http://www.jamstec.go.jp/j/about/procurement/index.html)で 公表している「入札参加者心得」を熟読し承知した上で入札に参加すること。 (2)本公告に関する仕様書を、機構ホームページ(http://www.jamstec.go.jp/bid/)で公 表している。 1601905100X1 仕様書 1. 件名 遠地津波対応型計算機システムの購入 2. 概要 本機構では統合型津波数値解析モデル JAGURS を開発し,この計算モデルによる津波数値解析と DONET による津波観測データの相互利用によって,和歌山県や三重県に津波浸水即時予測を社会実装 している.この予測システムは南海トラフ近海で発生する近地津波のみを対象としている. 一方で現在,南西諸島海溝,千島列島,日本海溝アウターライズ,チリ沖,あるいは北米西海岸沖で 発生する巨大な遠地津波の発生についても危惧されている.このような地域で発生する津波は,和歌山 県や三重県の沿岸地域においては,津波到達から数時間後に最大波が生じる遠地津波の振る舞いとなる 可能性が高く,津波到達から数時間後に最大津波が来襲することになるため,後続最大波の評価を行う 必要がある.そのためには現状システムでの遠地津波に対する予測精度の検証と、精度向上のためのシ ステム改良に向けた検討が必要である.一般的に,遠地津波の解析は近地地震津波の場合と比べて計算 積分時間を長くとる必要がある.例えば,南海トラフ沿いで発生する巨大地震に対して,和歌山県や三 重県などの沿岸地域の津波高評価には 6-12 時間程度の計算時間で最大津波高評価を行うことができるの に対し,遠地津波解析の場合では解析に 36~72 時間の計算時間が必要である.そのため積分時間の長い 津波数値解析を占有して実施可能な機能が必要である.また,下記も併せて必要とする.クロックダウ ン,オーバーヒート等による性能劣化および計算時間の損失を極限まで抑制する機能,空冷冷却と比較 し設置環境の耐久温度が高く,長期安定稼働が図れて性能劣化現象が生じにくい水冷冷却方式を採用し ているシステム,かつ高速解析に資する遠地津波対応型遠地津波対応型であることである. このような 計算機システムの購入について,詳細を 6.仕様の中で定める. 3. 数量 リアルコンピュ-ティング株式会社製 水冷静音クラスタリングシステム (RC Server CalmⅢ2000) 相当品 1 式 4. 納入及び設置場所 〒236-0001 神奈川県横浜市金沢区昭和町 3173-25 国立研究開発法人海洋研究開発機構 横浜研究所 情報技術棟 4F 5. 納入期限 平成 29 年 3 月 31 日 (金) 6. 仕様 1)基本仕様として下記の機能を備えていること. ・積分時間の長い津波数値解析を占有して実施可能な機能 ・クロックダウン,オーバーヒート等による性能劣化および計算時間の損失を極限まで抑制する機能 1 ・空冷冷却と比較し設置環境の耐久温度が高く,長期安定稼働が図れて性能劣化現象が生じにくい水冷 冷却方式を採用していること ・高速解析に資する遠地津波対応型計算機システムであること また、ソフトウェアを含む当該システムの設置・配線及び調整を行うこと 2)各部の詳細な仕様は以下に定める. (1) マスターノード 1 台 1-1 CPU は(米)Intel 社製 Xeon E5-2697 v4 と同等以上の性能・機能を有すると判断されるものを 2 基以上搭載すること. 1-2 CPU 冷却方式は水冷式であり,熱対策・メンテナンス性確保のため下記性能の水冷冷却装置を 搭載すること. ・冷却液残量確認,給水,注油が不要なメンテナンスフリーであり,真空密閉していること. ・推定寿命はラジアル方向 85,000 時間以上,スラスト方向 100,000 時間以上を有しており, 50,000 時間以上の摩耗量実施検証を行ったデータを提出すること. 1-3 メモリは 128GB(DDR4-2400 Reg.ECC 相当以上)以上を搭載し,16DIMM スロット以上を有す ること.またボルト等で完全に固定されているメモリ専用の冷却装置を有すること. 1-4 システムを格納するストレージは SSD 240GB 以上を 1 基以上有すること. 1-5 データを格納するストレージは 8TB SATA HDD であること. 1-6 拡張スロットは PCI-E3.0x16 を 3 つ以上,及び PCI-E3.0x8 を 3 つ以上有すること. 1-7 1000BASE-T を 2 つ以上有すること. 1-8 InfiniBand FDR10 相当以上の機能をもつインターコネクトカードを 1 つ以上有すること.また 接続ケーブルを 1 本以上有すること. 1-9 OS は Cent OS 相当以上をインストールし最適な状態で提供すること. 1-10 形状は EIA 規格 2U 以下であり(3)ラックキャビネットに内のサイズにはみ出すことなく収納が 可能であること.また I/O,ネットワークポート,ディスプレイポート等はすべてフロントアク セスが可能であること. 1-11 室温 10℃~32℃まで CPU 稼働率 100%で稼働を行うことが可能で 1 ノードの騒音をフル稼働 時 40db 以下に止めること.またシステムの稼働率によって騒音がこれより増大しないこと.ま たこれについては,上記仕様を実装した状態で暗騒音 25db 以下の無音室において計測した NC 値(騒音評価値)の実測データによって証明すること. (2) 計算ノード 2 台 計算ノード 1 台当たりは以下の性能を満たすこと. 2-1 CPU は(米)Intel 社製 Xeon E5-2697 v4 と同等以上の性能・機能を有すると判断されるものを 2 基以上搭載すること 2-2 CPU 冷却方式は水冷式であり,熱対策・メンテナンス性確保のため下記性能の水冷冷却装置を 搭載すること. ・冷却液残量確認,給水,注油が不要なメンテナンスフリーであり,真空密閉していること. ・推定寿命はラジアル方向 85,000 時間以上,スラスト方向 100,000 時間以上を有しており, 2 50,000 時間以上の摩耗量実施検証を行ったデータを提出すること. 2-3 メモリは 128GB(DDR4-2400 Reg.ECC 相当以上)以上を搭載し,16DIMM スロット以上を有す ること.またボルト等で完全に固定されているメモリ専用の冷却装置を有すること. 2-4 システムを格納するストレージは SSD 240GB 以上を 1 基以上有すること. 2-5 拡張スロットは PCI-E3.0x16 を 3 つ以上,及び PCI-E3.0x8 を 3 つ以上有すること. 2-6 1000BASE-T を 2 つ以上有すること. 2-7 InfiniBand FDR10 相当以上の機能をもつインターコネクトカードを 1 つ以上有すること.また 接続ケーブルを 1 本以上有すること. 2-8 OS は Cent OS 相当以上をインストールし最適な状態で提供すること. 2-9 形状は EIA 規格 2U 以下であり(3)ラックキャビネットに内のサイズにはみ出すことなく収納が 可能であること.また I/O,ネットワークポート,ディスプレイポート等,すべてフロントアク セスが可能であること. 2-10 室温 10℃~32℃まで CPU 稼働率 100%で稼働を行うことが可能で 1 ノードの騒音をフル稼働 時 40db 以下に止めること.またシステムの稼働率によって騒音がこれより増大しないこと.ま たこれについては,上記仕様を実装した状態で暗騒音 25db 以下の無音室において計測した NC 値(騒音評価値)の実測データによって証明すること. (3)ネットワークスイッチ 一式 3-1 8port 以上の Gigabit Ethernet Switch を 1 台以上有すること。 3-2 12port 以上の InfiniBand FDR10 Switch を 1 台以上有すること。 (4) ラックキャビネット 1 台 4-1 前面に施錠の可能な扉を設けること. 4-2 キャスターを備え,H650×W450×D650 以内の寸法であること. 4-3 (1)マスターノード・(2)計算ノードをはみ出すことなく格納可能で,格納後 EIA 規格 2U 以上の スペースを確保すること. 4-4 1000Base-T 規格の 8 ポート以上のスイッチを内蔵していること. (5) 設定 5-1 (2)計算ノードのホームディレクトリを(1)マスターノードに NFS マウントを行うこと. 5-2 インテル Parallel Studio XE 2017 Composer Edition for Fortran & C++ Linux 相当以上の 1 ユーザー以上のライセンスを有し,(1)マスターノードにインストールすること. 5-3 クラスタリングシステム(NFS,NIS,OpenMPI,RC W-CS²)のセッティングを行うこと. 5-4 ジョブスケジューリングソフト(PBS 相当品)のセッティングを行うこと. 5-5 下記ライブラリを備えること.バージョン未記載のライブラリについては,搭載 OS 上での動作 確認のとれた最新バージョンとする. ・GNU make ・NetCDF library ・NetCDF4, 及びインストールに必要なライブラリ一 HDF5,cURL,zlib,szip 等 3 ・proj-4.9.1 (動作確認済みバージョン) ・FFT library FFW3 ・GMT4 ・Ghostscript (6) 設置調整 6-1 (1)マスターノード・(2)計算ノード・(3)ネットワークスイッチを(4)ラックキャビネットに適切に マウントする事 6-2 (1)マスターノードおよび(2)計算ノードを InfiniBand(FDR10 以上)で接続すること. 6-3 (4)ラックキャビネットを 4.納入及び設置場所で指定した場所に設置し,機構内ネットワークへ の通信を可能にすること.なお,電源設備および機構内ネットワークに接続するための情報に ついては発注者にて提供する. 7. 検査 受注者による機器(ソフトウェアを含む)の備え付けと調整が完了し,正常動作確認後,当機構担当者の 立会いのもと,検査を実施する.その担当者が検査合格と判断した上で,引き渡しの完了とする. (1) 外観検査 本仕様書の通り納入され,設置されていることを検査する. (2) 据え付け配線検査 本仕様書の通り納入され,配線ならびに接続されていることを検査する. 8. 保証 納入日から 3 年間の保証を行うこと.上記保証にはハードウェア故障時の無償交換,必要なファーム ウェア/ソフトウェアのアップデート,電話及び電子メールによる技術的質問の対応を含む. 9. 提出書類 ・作業完了報告書 1部 ・機器構成一覧および操作説明書 1部 ・ジョブスケジューリングソフトの設定一覧および操作説明書 1部 10. 個人情報の取扱に係る業務の有無 無し 11. その他 本仕様書に疑義が生じた場合には,受注者は当機構担当者と協議し指示を受けるものとする. 以上 4
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