畜産クラスター形成に必要な予算確保と産地食肉センター整備

畜産クラスター形成に必要な予算確保と産地食肉センター整備への支援
政策提言先
農林水産省
政策提言の要旨
中山間地域が多い本県では、基幹産業となる畜産業において、規模拡大や加工による収益力
向上を図り、競争力強化に向けた取り組みが進んでいます。
そこで、こうした攻めの農業を展開するために、畜産クラスター形成に必要な予算確保と産
地食肉センター整備への支援を提言します。
【政策提言の具体的内容】
1 畜産クラスター事業における十分な予算の確保
施設整備等に必要な予算の十分な確保を行い、事業の実施を少なくとも10年以上は継
続すること。
2 産地食肉センター整備への支援
土佐あかうしなど、地域で生産された畜産物を処理する産地食肉センターの整備に対し
ては、処理規模にかかわらず、支援を実施すること。
【政策提言の理由】
1 畜産クラスター事業は、平成28年度補正予算において685億円が予算措置されました。
本事業は、畜産農家の規模拡大や収益性向上に活用できる支援内容となっており、畜産農家
からは非常に評価が高く、来年度以降も予算を十分に確保して欲しいとの声が上がっていま
す。また、施設整備に必要な土地の取得や造成には数年の期間が必要となることから、中長期
的な事業の継続が必要です。
2 本県では、土佐あかうしや四万十ポークなど、県内外で評価の高い畜産物を、地産外商の重
要な品目と位置づけ、市町村とも連携し生産基盤強化や販路拡大に取り組むとともに、これら
を核として食品加工やレストランなどの関連産業を集積させ、地域地域により多くの雇用を生
み出す「畜産クラスター」の形成に向けて取り組んでいます。
そうした中で、食肉センターは、と畜やセリ、加工、流通販売などの機能を通じ、生産拡大
や食品加工による高付加価値化、県民への安全・安心な食肉の供給など、いわゆる川上、川中、
川下の取り組みを好循環させ、拡大再生産に繋げる重要な役割を担っています。
産地から遠い場所でと畜するとなると、中山間地域が多い本県では、輸送コストの増大や価
格の低下などにより、例えば土佐あかうしでは、小規模な生産農家が多いことから、廃業や規
模縮小が懸念されます。
このように、畜産物のブランド化や地産外商を進めるためには、産地の近くに食肉センター
が必要不可欠であり、整備に対しては、処理規模にかかわらず、支援が必要です。
【高知県担当課】農業振興部
畜産振興課
畜産をめぐる情勢
(円)
【配合飼料価格の推移】
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
・トウモロコシ等の原材料価格が
高水準で推移したこと等が要因
・飼料コストが増大
41,671 38,745 39,759
H2
子牛価格の上昇
(万円)
70
60
50
40
30
20
10
0
・繁殖雌牛の減少により、肥育
もと牛となる子牛の不足が要因
・肥育農家の負担が増大
基金化により複数年度
の事業実施が可能
H10
呼び込む
配合飼料価格の高騰
H20
H25
平成28年度補正:685億円
収益性向上に必要な
機械導入ができる!
全ての畜種が対象!
62,578 66,430 66,843
H15
畜産クラスター事業の予算額
規模拡大に必要な
施設整備ができる!
H27
地域が一体となって
高収益型の畜産を実現!
もっと活用したい!
予算が増えて,ますます
使いやすい!
【土佐あかうし子牛価格の推移】
53
45.1
23.5
27.8 27.7
60.2
畜産クラスター形成に必要な予算確保と産地食肉センター整備への支援
34.2
H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
提言①
厳しい経営、高齢化による担い手の減少
規模拡大のための
雇用人数UP!
施設整備
【飼養戸数および飼養頭数の推移】
【土佐あかうし】
4,606
4,000
飼養頭数
400
3,310
2,562
3,000
2,000
(戸)
500
1,720 1,595 1,728
425
271
1,000
186
138
129
120
40,000
200
30,000
100
H12
H17
H22
H25
H26
H27
【養豚】
50
59
40
20,000
10,000
60
39,512
30,793
飼養戸数
27,507
25,872
27,213
19
19
19
H25
H26
H27
40
30
担い手・雇用
の確保
全農・JA
0
畜産クラスターが生み出す
地域内での好循環!
耕種農家
10
0
H12
H17
H22
意欲ある生産者の取り組みにより飼養頭数に回復の兆し
今ここで、中山間地域の畜産を
強化しなければ
所得向上
大学
畜産業が消滅する恐れ!
出荷頭羽数UP!
畜産会
畜産センター
畜産農家
販売額
UP!
ブランド力強化
中山間地域の基幹産業である
飼料会社
行政
20
26
意欲ある生産者に対して
十分な予算配分が必要!
(戸)
70
飼養頭数
50,000
生産性向上のための
機械導入等
64,663
60,000
300
0
0
(頭)
70,000
畜産クラスター事業における十分な予算の確保
土地の造成等に期間を要するため、 ◆施設整備等に必要な予算の十分な確保を行い、事業の
実施を少なくとも10年以上継続
長期にわたる支援が必要!
飼料費高騰等による所得の低下
(頭)
5,000
活用しやすい
現場向きの事業だね!
産地には処理規模に
かかわらず
HACCP対応の
食肉センターが必要!
食肉加工
付加価値
UP!
提言②
産地食肉センター整備への支援
◆中山間地域の産地においても、畜産振興を進める
ことができるよう、産地食肉センターの整備に対して
は、処理規模にかかわらず支援を実施
提言 畜産クラスター形成に必要な予算確保と産地食肉センター整備への支援
提言1
政策提言
の理由
提言2
◆畜産クラスター事業における十分な予算の確保
政策提言
・来年度以降も事業活用の要望がある。
・施設整備に必要な土地の取得や造成には数年の期間が必要なとなるこ
とから、中長期的な事業の継続が必要である。
◎施設整備等に必要な予算の十分な確保を行い、事業
実施を少なくとも10年以上は継続すること。
土佐あかうし
生産基地
◆産地食肉センター整備への支援
食肉流通の好循環
【県の取組】
川上(畜産農家)
・第3期高知県産業振興
計画による増頭対策
出荷
養豚団
地
(土佐あかうし)
飼養頭数:
H27:1,728頭
→ H34:3,421頭
川中(加工・流通業者)
飼養頭数:
H27:2,266頭
→ H34:2,646頭
(養豚)
出荷頭数:
H27:36,463頭
→ H34:50,000頭
畜
拡産
大物
再の
生消
産費
の拡
実大
現に
よ
る
と畜解体・内臓処理
格付け・セリ
生産の拡大
(土佐和牛・黒牛)
○○ミート
川下(消費者)
畜産振興のためには、
産地食肉センターは
地域に必要な施設
政策提言の
理由
産地食肉センター
[産地食肉センターの補助対象基準]
・1日当たりの処理能力(豚換算頭数(強い農業づくり交付金))が
概ね700頭以上
・知事特認においても「離島」や「ハラール 認証取得」に限定
部分肉加工
と畜
食肉処理の高度化
加工
HACCP対応
消費者に対する安全・安心
の提供
地産外商
流通
安全・安心
地産外商の拡大!
政策提言
◎中山間地域の産地においても、畜産振興を進めること
ができるよう、産地食肉センターの整備に対しては、処理
規模にかかわらず支援を実施すること
産地食肉センターが
生み出す地域内での
好循環!