PowerPoint プレゼンテーション

ご参考資料
(投資環境レポート)
2016年12月8日
マニュライフ・アセット・マネジメント株式会社
米国大統領選挙後の
米国銀行株式の動向について
11月8日に行われた米国大統領選挙の結果が事前予想に反してトランプ氏が勝利したことから、翌日9日の
日本、アジア、欧州の株式市場は大幅に下落しました。その後は、新政権による積極的な経済対策への期待
感などから米国株式市場は上昇し、足元は過去最高値圏となっています。
特に上昇が目立つのは金融セクターで、米国大統領選挙前の11月7日から足元の騰落率は+16.1%(米ドル
ベース)と、全セクターの中で上昇率トップとなっています。
金融セクターの中で上昇を牽引しているのは銀行株で、同期間の騰落率は+21.7%(米ドルベース)と、大幅
に上昇しています。
銀行株上昇の背景には、①ドッド・フランク法改正等の金融規制緩和期待、②米金利上昇による銀行収益の
増加期待、③インフラ投資等による融資機会の拡大期待、などがあると考えられます。
米国株式の業種別騰落率 (2016年11月7日~2016年12月6日)
16.1%
金融
9.7%
資本財・サービス
9.3%
エネルギー
9.0%
素材
6.6%
電気通信サービス
6.0%
一般消費財・サービス
0.8%
ヘルスケア
0.2%
情報技術
生活必需品
-3.1%
公益
-3.3%
(ご参考)米国株
4.0%
銀行
-10%
21.7%
-5%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
※上記は、S&P総合1500指数の業種別指数(配当込み、米ドルベース)を使用しています。また、米国株はS&P500種指数(配当込み、
米ドルベース)を使用しています。
出所:ブルームバーグのデータをもとにマニュライフ・アセット・マネジメント株式会社が作成
※上記は過去の実績であり、将来の動向およびファンドの運用成果を示唆・保証するものではありません。
当資料に関する留意事項については、最終ページを必ずご覧ください。
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(投資環境レポート)
米国銀行株式のPBR(株価純資産倍率)は、リーマンショック、およびリーマンショック後の金融規制強化を
背景として、2008年以降足元まで1倍前後で推移してきました。米国大統領選挙以降大幅に上昇している米国
銀行株式ですが、PBRの水準は過去平均と比較して依然として低く、相対的に割安な水準にあるといえます。
また、ROE(自己資本利益率)についても、金融規制が強化される過程で低下してきましたが、今後金融規制が
緩和されれば、上昇することが期待されます。
米国銀行株式と米国株式のPBRの推移 (1990年1月~2016年11月、月次)
6.0
(倍)
米国株式
米国銀行株式
5.0
米国株式(過去平均)
4.0
3.0
2.0
1.0
米国銀行株式(過去平均)
0.0
1990年12月
1995年12月
2000年12月
2005年12月
2010年12月
2015年12月
※米国銀行株式:S&P500銀行株指数、米国株式:S&P500種指数
※米国銀行株式(過去平均)および米国株式(過去平均)は、1990年12月末~2016年11月末の平均値を使用しています。
出所:ブルームバーグのデータをもとにマニュライフ・アセット・マネジメント株式会社が作成
米国銀行株式と米国株式のPBR・ROEの過去比較
(PBR、倍)
3.0
米国株式
米国株式
(過去平均)
2.5
2.0
1.5
米国銀行株式
(過去平均)
米国銀行株式
1.0
0.5
6.0
8.0
10.0
12.0
PBR
ROE
米国銀行株式
(2016年11月末)
1.13
8.24
米国銀行株式(過去平均)
(1990年12月末~
2016年11月末)
1.73
12.00
米国株式(2016年11月末)
2.84
12.47
米国株式(過去平均)
(1990年12月末~
2016年11月末)
2.87
13.10
14.0
(ROE、%)
※米国銀行株式:S&P500銀行株指数、米国株式:S&P500種指数
※米国銀行株式(過去平均)および米国株式(過去平均)は、1990年12月末~2016年11月末の平均値を使用しています。
出所:ブルームバーグのデータをもとにマニュライフ・アセット・マネジメント株式会社が作成
※上記は過去の実績であり、将来の動向およびファンドの運用成果を示唆・保証するものではありません。
当資料に関する留意事項については、最終ページを必ずご覧ください。
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(投資環境レポート)
トランプ氏はこれまでドッド・フランク法について、「排除する必要がある」旨の発言をし、同法の縮小・廃止を
唱えてきました。ドッド・フランク法は2010年7月に制定されたもので、米国の金融を安定させ新たな金融危機
を防止するための法律です。
ドッド・フランク法の内容は、①大規模金融機関に対する自己資本規制強化、②自己勘定における高リスク
取引規制(ボルカー・ルール)、③デリバティブ取引などの透明性向上、など多岐に渡ります。
仮にドッド・フランク法が緩和された場合、「自己資本要件の緩和によるROEの向上」や、「コンプライアンス・
コストの減少による収益増加期待」など、米国銀行の業績にとってプラス寄与することが期待されます。
ただし、今後具体的になる金融規制緩和等に関する政策内容によっては、こうした米国銀行に対する期待が
剥落する可能性もあることから、トランプ氏と政権政党である共和党の動向には注視が必要です。
(ご参考) ドッド・フランク法における規制内容(一部)と、
規制緩和された場合に米国銀行業界に期待される効果
ドッド・フランク法
米国銀行業界に期待される効果
自己資本規制
緩和
● 自己資本への算入資本コストの減少
● 貸出の増加
● ROEの上昇
SIFIs
(システム上重要な金融機関)
基準
基準
緩和
● FRBストレステストの対象銀行の減少、
それによるコストの減少
ボルカー・ルール
(自己勘定における高リスク
取引規制)
緩和
● コンプライアンス・コストの減少
● トレーディング収入の増加
出所:各種報道等をもとにマニュライフ・アセット・マネジメント株式会社が作成
[当資料に関する留意事項]
 当資料は、マニュライフ・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」といいます)が、投資判断の参考となる情報提供を目的として作
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