症状 治療法 感染予防対策

11月号
すっかり秋の気配を感じる今日この頃です。季節の変わり目は
体調も崩しがちです。本格的な冬がやってくる前に生活リズムや食生活を
見直して強い体づくりをしていきましょう。
【
感染性胃腸炎 】
冬に流行する子どもの胃腸炎はほとんどがウイルス性です。
症状
★感染後1~2日の潜伏期間のあと、突然始まるおう吐とそれに続く下痢、腹痛、時に発熱です。
★下痢は水溶性、時に白色(ロタウイルス)になります。
★ロタウイルス感染症のおう吐、下痢は、他のウイルス感染症に比べて重く、おう吐が2~4日
下痢が1~2週間くらい持続することがあります。
★ロタウイルス以外の感染症は軽症例が多く、大部分は1~2日で回復します。
治療法
★胃腸炎を起こすウイルスに直接効果のある治療法はありません。
★下痢の程度に応じて食事内容を考えましょう。
軽い場合は、おかゆなどの消化の良いでんぷん質を摂りましょう。
★おう吐や下痢がひどく、水分を受けつけない場合やぐったりした時
半日以上排尿がない場合は、受診しましょう。
感染予防対策
★外から帰った時、トイレの後、食事の前には
日常のうがいは
必ず石けんで手を洗い、うがいをしましょう。
水で OK
★タオルは家族で共用しないようにしましょう。
★下痢のある時は、シャワーだけにするか入浴する順番を最後にしましょう。
★ウイルスには、85度以上で1分の加熱(食品など)や、家庭用塩素系漂白剤
を薄めたものによる消毒が有効です。
【
ペットボトルを使った消毒液の作り方 】 必要な分だけ作りましょう。
消毒したところは 10 分後に水拭きしましょう。
消毒対象物
濃度(希釈倍率)
便やおう吐物が付着し
0.1%
た床など
薄め方(希釈方法)
500mL のペットボトル 1 本の水に 10mL
(原液をペットボトルのキャップ 2 杯)
布類やおもちゃ
0.02%
トイレやドアノブなど
500mL のペットボトル 1 本の水に2mL
(原液をペットボトルのキャップ½杯)
幼児の手の届かないところに保管してください