託送供給約款の認可申請(内閣府沖縄総合事務局所管分)に対する 意見

託送供給約款の認可申請(内閣府沖縄総合事務局所管分)に対する
意見の募集の結果について
平 成 28年 12月 9日
内 閣 府 沖 縄 総 合 事 務 局
経
済
産
業
部
標記について、下記のとおり意見募集を実施しました。
いただいたご意見の概要及びそれに対する内閣府沖縄総合事務局の考え方につい
て電力・ガス取引監視等委員会の見解も踏まえて取りまとめましたので公表いたしま
す。
1.実施期間
(1)意見募集期間
平成28年8月4日(木)から平成28年10月3日(月)まで
(2)実施方法
電子政府の総合窓口(e-Gov)ホームページ、内閣府沖縄総合事務局ホームペー
ジへの掲載により e-Gov、電子メール、郵送、FAXによりご意見を募集。
2.御意見の概要
延べ4件(ご意見の概要及びそれに対する内閣府沖縄総合事務局の考え方は別紙
参照)
別
紙
ガス会社(内閣府沖縄総合事務局所管分)託送供給約款の認可申請に対する意見への見解
分類
託送料 金審査に つ
いて
意見内容
見解
○【意見番号:①-1】
受け入れるガスの総発熱量の基準値『44.0~46.7MJ/㎥ N』
・「適正なガス取引についての指針」において、ガス導管事業者やガス
では、未熱調ガスを利用した託送が行えない。本県唯一の LNG
小売事業者の製造部門等の熱量調整設備を保有する事業者は、事
基地(沖縄電力㈱吉の浦火力発電所)には熱量調整設備が
業の遂行に支障が無い限り、求めに応じて熱量調整に係る業務を設
無く、沖縄電力のみならず、第三者が基地利用した上で託送を行
備の余力の範囲で積極的に受託することを「望ましい行為」として位置
う際の参入を妨げる可能性がある。
付けることを予定しています。
・未熱調ガスを受け入れる導管においては、未熱調ガスを利用した託
送が行えるよう指示しました。
○【意見番号:①-2】
料金毎のクロスポイントを試算すると以下のとおりとなる。
・料金毎のクロスポイントの不整合について、事業者ヒアリングを通して
試算①ガス使用量1㎥の場合
指摘を行い、クロスポイントの連続性が確保される料金表とするよう修
料金表Aでは 908 円、料金表Bでは 889 円となる。本来 正を指示しました。
であれば料金表Aを適用する方が料金は安くなるべきと思われ
る。
試算②24 ㎥使用の場合・・・料金表 A および B のクロスポイン
ト
料金表Aでは 2,020 円、料金表Bでは 1,160 円となる。
本来であれば料金表のクロスポイントにおいては、おおよそ同じ
料金であるべきと思われる。
試算③204 ㎥使用の場合・・・料金表 B およびCのクロスポイ
ント
料金表 B では 3,288 円、料金表 C では 2,100 円となる。
試算②と同様に同じ料金であるべきと思われる。
別
紙
○【意見番号:①―3】
本支管及び整圧器の工事に対する当社負担額における東京
・本支管及び整圧器の工事に対するガス事業者の負担額は、原価算
ガスや大阪ガスの単価が 79,300~ 85,000 円/m3/h であ
定における想定需要量、本支管取得原価等から算定されるため、地
るのに対して、沖縄ガスは 134,800 円/m3/h となっており、あ
域や事業者の実情により差が生じるものと考えます。
まりにも乖離が大きい印象を受ける。
○【意見番号:①―4】
料金審査専門会合においても議論されているとおり、『需要調
・需要調査・開拓費は、ガスシステム改革小委員会での議論の結果、
査・開拓費』を原価として織り込むことについて違和感を感じて
その妥当性を国が厳格に審査するという前提の下、託送料金原価に
おり、織り込むとした場合においても、その内訳について透明性
算入することが認められたものです。電力・ガス取引監視等委員会での
を確保する必要があると思われる。
審査に当たっては、申請額が適正な見積もりとなっているか、需要開拓
を行うガス小売事業者を広く公募しガス小売事業者間の公平性を確
保しているか等、専門的かつ客観的な視点から、厳正に審査を行いま
した。