. 建議1 熊谷市中小企業等振興条例について、下記の視点をもって改正に 向けた検討を進められたい。 熊谷市中小企業等振興条例は、本市経済を支える中小企業等の自 主的な努力を助長するとともにその振興を図ることを目的に制定さ れ、これまで商店街の事業補助や街路灯改修の助成をはじめ、各種 融資のあっせんなど、中小企業等の振興に一定の効果があった。 しかし、経済のグローバル化や少子高齢化の進展などによる影響 で、中小企業を取り巻く環境は大きく変化しており、事業者数は減 少している状況※である。 本市経済の持続的な発展のためには、中小企業の活力維持・増進 は重要であって、適切なデータ把握と分析に基づき、 「独自性と連携」 の促進による新たな「稼ぐ力」の構築を目指すべきである。 広く意見を募り、自らの変化を促し、時代に適応した振興条例と なるよう、改正の方向で検討されたい。 ※ 経済センサス事業所数 H21 9,149 H24 8,531 H26 8,366 (1)中小企業の振興に関する理念の更新、既存企業への協力支援 はもとより、創業・事業継承も含む活性化施策の基本方針 (2)市、中小企業者、経済団体、大企業者及び大学等、いわゆる 「産官学金」など多様な機関の役割と連携、市民の理解と協力を 促す仕組み (3)地域経済の活力の維持及び地域の安心なコミュニティの核と して商店街及び地域団体が果たす役割と責務、協業促進の仕組み 1 . 建議2 ラグビーワールドカップ2019機運醸成と これを「機会」と捉 集客・交流にやさしいまち えた「ホストシティ」の確立について 昨今、㈱まちづくり熊谷や商工会議所と協業し、街なかへのバナ ー掲示に取り組んだところである。 多様な場面を活用して、ラグビーワールドカップ2019に向け た一層の機運醸成とホストシティの確立を目指すべきである。積極 的で、具体的な行動を起こし、この機会を活用したレガシーづくり※ を通して、交流人口の拡大と外貨獲得による市内産業の活性化を図 られたい。 例えば、プレミアム付商品券発行事業を実施し、官民共同して大 会機運を盛り上げるとともに、市内飲食店等の加盟推進と加盟店側 の「おもてなし」環境づくりを促されたい。 ※ レガシー:長期にわたる、特にポジティブな影響 建議3 スポーツコンベンションの発想を具体化する新機能の構想について モノからコトへ、昨今の「観光」の変化を広く捉えつつ、本市の 強みである豊富なスポーツ施設群、伝統的な産業施設等も「集客の 磁石」となりうる原石である。 現在、観光協会の法人化に向けた検討作業が進められているとこ ろではあるが、法人化に際し、これまでの観光行事の円滑な引継ぎ に加え、新たに「スポーツ・交流都市」を志向した観光戦略を共有 し、スポーツコンベンションの発想を具体化する新機能の構築をも 2 . って、自らの「稼ぐ力」とするとともに地域の「稼ぐ力」に繋げて いくという、法人化にとどまらない、企画・営業機能をもった民営 化を実現されたい。 また、これまでの伝統に加え、 「スポーツ+食+健康」に、新たな 本市観光の方向性があり、コンセプトを官民で共有、協働し、そこ から稼ぐ力に繋げていかれたい。 (1)大規模なスポーツイベントや会議、研修等を誘致するため、 誘引制度を設けられたい。加えて誘致した大会等が地域への波及 効果をもたらすよう、市民を巻き込んだ戦略化を図られたい。 (2)観光協会の民営化(法人化)にあたっては、公益法人化、D MO化※を目指すとともに、新分野への進出にあたっては、未来 への投資として、運営母体の人材登用に関しても、十分な配慮を 願いたい。 ※ DMO=観光地経営を行う組織 Destination Marketing Organization 建議4 うどんサミットの誘致と「美食の国(フード・バレー) 」ブランド 構築について 食の全国大会と位置づけられる「全国ご当地うどんサミット」の 誘致は、全国的な知名度の向上が終着点でなく、これを契機とした 美食の国、独自性のある、うどんのまちブランドの確立であり、地 域関連産業の「稼ぐ力」に波及させることが肝要である。 民を主軸としつつも、市として全国ご当地うどんサミットの誘致 に関し、積極的な支援にご配慮を願いたい。 3
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