マドリッド制度の更なる活用にむけて 各種様式を用いる際の実務情報 最終更新: 2016 年 12 月 1 日 マドリッド制度の更なる活用にむけて 各種様式を用いる際の実務情報 目次 はじめに ........................................................................................................... 1 パート I – マドリッド制度の概要 ........................................................................... 2 マドリッド制度とは ............................................................................................. 2 国際出願 ........................................................................................................... 4 国際登録の出願方法 ............................................................................................. 5 出願から登録まで ................................................................................................ 7 国際登録の管理 .................................................................................................. 9 国内登録の国際登録による代替 .............................................................................13 パート II – 様式の注釈 ...................................................................................... 14 マドリッド協定議定書のみによって支配される商標の国際登録の出願: 公式様式 MM2 .......15 事後指定書: 公式様式 MM4 .................................................................................28 名義人の変更の記録の請求書: 公式様式 MM5 ..........................................................36 商品及び役務リストの限定の記録の請求書: 公式様式 MM6 .........................................43 放棄の記録の請求書: 公式様式 MM7 ......................................................................48 国際登録の取消の記録の請求書: 公式様式 MM8........................................................51 名義人の氏名 (名称) 又は住所 (居所) の変更の記録の請求書: 公式様式 MM9 ..................56 代理人の氏名 (名称) 又は住所 (居所) の変更の記録の請求書: 公式様式 MM10 ................63 国際登録の更新の申請書: 公式様式 MM11 ..............................................................66 代理人の選任の届出書: 公式様式 MM12 .................................................................70 1 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS はじめに このハンドブックは、商標の国際的な登録制度であるマドリッド制度の利用者又は利用しようとす る方々に向けて、マドリッド制度を積極的に活用するための実務情報を提供するものです。 パート I では、マドリッド制度の概要と主な特徴、そして本制度を利用することの利点を紹介しま す。パート II では、マドリッド制度で最も頻繁に用いられる様式、すなわち国際登録願書、事後指 定書、変更の記録の請求書 (例: 名義人の変更、名義人又は代理人の氏名又は住所の変更、限定) 及 び国際登録の更新の申請書などを記入する際に役立つ実務情報を提供します。 マドリッド制度に関する知識をいっそう深めたり特定のトピックに関するより詳細な情報を確認す るには、マドリッド制度に基づく標章の国際登録に関するガイド (「ガイド」) や世界知的所有権機 関 (WIPO) のウェブサイト (http://www.wipo.int/madrid/ja/index.html) をご覧ください。 世界知的所有権機関 (WIPO) への郵便物の宛先: World Intellectual Property Organization (WIPO) 34, Chemin des Colombettes 1211 Geneva 20 Switzerland 下記電子メール アドレスや電話番号へのお問い合わせも受け付けています。 電話: +41 22 338 91 11 ファックス: +41 22 733 54 28 電子メール: [email protected] インターネット: http://www.wipo.int マドリッド制度に関する一般的な質問については、マドリッド カスタマー サービス (+41 22 338 8686) をご利用いただくか、電子メール ([email protected]) でお問い合わせ ください。 日本を本国官庁とする特定の国際出願、国際登録又は申請中の請求に関する質問につい ては、マドリッド チーム 2 に、電話 (+41 22 338 7502) 又 は 電 子 メ ー ル ([email protected]! Hyperlink reference not valid.) でお問い合わせください。 WIPO は日本のユーザのため、WIPO 日本事務所 (WJO) を 2006 年に東京に設立したことから、 マドリッド制度について日本語での対応を希望する場合は、WJO に電話 (03 5532 5025) でお問 い合わせください。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 2 パート I – マドリッド制度の概要 マドリッド制度とは マドリッド制度は、アフリカ知的所有権機関 (OAPI) や欧州連合 (EU) を含む 110 ヶ国以上の締約 国1において、簡便で経済的な手続によって商標の保護を取得し維持し得る特殊な機会を個人や企業 に提供する制度です。マドリッド制度の下では、手続を単一の言語で行うことができ、また手数料 を単一の通貨で支払うことが可能です。 マドリッド制度に基づく保護の取得は、対象となる商品及び役務並びに領域 (「指定締約国」) を示 した単一出願 (「国際出願」) により一括で行うことができます。 指定締約国は、それぞれの国内法令に基づき、商標の保護範囲を定めて保護の認容又は拒絶を決定 します。 また、商標が国際登録簿に記録された (「国際登録」) 後は、マドリッド制度の下で簡単に登録の管 理を行うことができます。例えば、国際登録の更新や、名義人の変更や名義人の氏名 (名称) 又は住 所 (居住) の変更などの変更の記録の請求を、全ての指定締約国を対象とした単一手続によって行う ことが可能です。 さらに、マドリッド制度の大きな特長として、国際登録がなされた後でも、締約国2を追加で指定 (「事後指定」) することによって国際商標の地理的保護範囲を拡張することが可能であるという点 が挙げられます。この利点を活用することで、例えば、当初は 1 つの国際出願番号の下で 5 ヶ国 における商標の保護を取得し、その保護を後から最終的に 100 ヶ国以上の国に拡張するというよう なことが可能になります。 マドリッド制度はまた、一部の指定締約国や一部の商品及び役務のみに係る国際登録の譲渡など 様々な変更に柔軟に対応可能です。 1 マドリッド制度の加盟国 (「締約国」) の最新の一覧表は、次のリンク先でご確認いただけます。 http://www.wipo.int/export/sites/www/treaties/en/documents/pdf/madrid_marks.pdf. 2 マドリッド協定議定書への加盟前に、議定書に基づき効力が発生した国際登録に関しては、事後指定を認め ない旨の議定書第 14 条 (5) に基づく宣言を行っている締約国を除きます。このような宣言を行っている締 約国については、http://www.wipo.int/madrid/en/madridgazette/remarks/declarations.htm の一覧 (f) を参照してください。 3 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 国際出願数の増加や利用者の満足度調査によって裏づけられているように、マドリッド制度は、そ の簡略化・効率化された手続により、またコスト節減 (翻訳や認証費用負担の軽減、現地代理人の 選任が義務化されていないことによる現地代理人費用負担の軽減) を実現可能にした点で、利用者 にとって大いに魅力的な制度であるといえます。 最後に、法的背景としては、マドリッド制度は、標章の国際登録に関するマドリッド協定 (「マド リッド協定」) と標章の国際登録に関するマドリッド協定議定書 (「マドリッド協定議定書」) の 2 つの条約から成り立っており、国際事務局としての役割を担うスイスのジュネーブ所在の世界知的 所有権機関 (WIPO) によって運営管理されています。現在マドリッド協定の加盟国は全てマドリ ッド協定議定書の加盟国でもあり、議定書のみに加盟している締約国のみならず、議定書 9 条の 6(1)(a) により議定書、協定の双方の締約国についても議定書が適用されることから、実務的には、 マドリッド制度は単一条約体制で運営されています。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 4 国際出願 国際登録の出願に関する要件 自然人又は法人は、次の「出願人適格」と「基礎商標」の 2 つの要件を満たすことを条件に、国際 登録を出願することができます。 1. 出願人適格 マドリッド制度を利用するには、国際登録の出願人が次のいずれかの要件を満たす必要があります。 - 議定書の加盟国に現実かつ真正な工業上又は商業上の営業所を有している - 議定書の加盟国に住所を有している - 議定書の加盟国の国民である また、欧州連合又はアフリカ知的所有権機関の領域内に営業所若しくは住所を有しているか、欧州 連合又はアフリカ知的所有権機関の加盟国の国民である出願人も、国際登録を出願する適格性を有 します。 出願人が関連性を有する締約国の官庁は、「本国官庁」と呼ばれます。 マドリッド制度の下で国際出願を行う出願人としての適格性を有すか否かを確認するには、WIPO の International Application Simulator サービスをご利用ください。また、このシミュレータで は、実際に国際出願を行う際に求められる情報と、概算手数料を確認することができます。 2. 基礎商標 出願人適格の要件に加えて、国際登録を出願する商標は、本国官庁において出願又は登録されてい ることが必要です。このような本国官庁における出願又は登録は、しばしば「基礎商標」と呼ばれ ます。 5 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 出願人は、出願しようとする商標が他人の権利に抵触することを避けるため、基礎商標を出願する 前に、WIPO が提供する検索ツール (無料) ROMARIN3 や Global Brand Database4 を利用して、 抵触する可能性がある先行商標を調査することが推奨されます。 出願人はまた、出願しようとする商標に、人を誤認させ若しくは欺く恐れのある語や要素、又は現 在及び将来の市場の言語や文化において否定的な意味合いやニュアンスを伴う恐れのある語や要素 が含まれていないかどうか、確認することが推奨されます。例えば、出願人が、欧州連合 (EU) 市 場において自動車又は自動二輪車を「BURRO」という商標で販売することを希望している場合、 「BURRO」とは、イタリア語ではバターを意味しスペイン語ではロバを意味する語であるというこ とを理解しておくべきでしょう。このことが指定締約国による保護の拒絶の原因とはならなくとも、 商品の販売促進の妨げとなる可能性があるためです。 最後に、国際登録は 5 年間は基礎商標に従属する (基礎商標の商品の一部又は全部が消滅すると国 際登録も同じ範囲で取り消されます) ことを踏まえ、出願人は、基礎出願ではなく基礎登録に基づ いて国際登録を出願する選択肢についても検討することが望まれます。これは、商標がいったん登 録されて異議申立期間が終了すると、係属中の出願に比べて、基礎商標としてより安定したものに なるためです。 国際登録の出願方法 本国官庁が定まり、本国官庁に基礎商標が出願又は登録されると、当該商標の国際登録出願が可能 になります。 国際登録の出願は、様式 MM25 を用いて行われます。様式 MM2 は、マドリッド制度の手続言語で ある英語、フランス語及びスペイン語の 3 言語で提供されています (http://www.wipo.int/madrid/en/forms/)。ただし、締約国によっては対応言語を 1 つ又は 2 つに限定している場合もあるので、各官庁で認められる使用言語 を予め確認してください。 3 ROMARIN には、国際商標登録の関連情報が収載されています。 4 Global Brand Database では、多数の官庁の登録簿を含む 30 ヶ国以上の商標データを検索できます。 5 2015 年 10 月 31 日以降、マドリッド協定加盟国の全てはマドリッド議定書の加盟国でもあることから、公式様式 MM1 及び MM3 は使用されることがなくなり、国際出願には公式様式 MM2 のみが用いられます。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 6 本書パート II では、様式 MM2 を用いた国際出願を円滑に進めるために有用な詳細情報を、簡潔か つわかりやすく紹介しています。より詳細な情報については、様式 MM2 に関する注釈 (MM2.INF) を参照してください。 国際登録の出願には、基本的に以下の情報が含まれなければなりません。 1. 商標の見本 (複製): 基礎出願又は基礎登録されている商標の見本と同一のもの。 2. 指定締約国: 保護を求める締約国を指定します。指定できる締約国の数に上限はありま せん。ただし、出願人の本国官庁が属する締約国を指定することはできません。 指定締約国のリストを作成する際には、意欲的であると同時に関心のある市場や周辺国及び潜在的 な輸出市場に沿った現実的なリストになるよう、慎重に選択しましょう。 過度に野心的な指定を行うと、指定した締約国において商標が使用されなかった場合には、不使用 による商標取消を請求される可能性があります。反対に、過度に制限的な指定を行うと、保護を取 得しなかった国で、競業者や模倣業者が商標登録してしまう可能性があります。 この点に関して、マドリッド制度の大きなメリットの 1 つとして、国際登録が行われた後でも、締 約国を追加で領域指定することによって地理的保護範囲を拡張することが可能であるという点が挙 げられます。この制度を利用することで、ビジネスニーズに応じた地理的保護範囲の拡張が可能に なるということです。 3. 保護を求める商品及び役務のリスト: 基礎登録又は基礎出願の商品及び役務の範囲内で 記載します。 国際事務局からの欠陥通報を避けるため、商品及び役務のリストは、商標登録のための商品及び役 務の国際分類 (「ニース国際分類」) に規定される最新の国際分類に従って分類してください。また、 指定締約国で認められるものであることを確認した方が良いでしょう。この目的のためには、 Madrid Goods and Services Manager (MGS) (無料) を利用して、国際事務局及び一部の締約国 の官庁によって認められている商品及び役務を確認することが推奨されます。また MGS では、マ ドリッド制度の手続言語 3 言語を含む 15 の言語に対応した用語翻訳機能もご利用いただけます。 7 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 商品及び役務のリストについても、意欲的かつ現実的な視点を持って作成することが重要です。作 成時時点で提供されている商品や役務だけではなく、近いうちに提供されるであろう商品や役務も 考慮に入れて、バランスのとれたリストを作成しましょう。 締約国の中には、出願時に、商標を使用する意思の宣言書を提出 (出願様式上又は別途提出6) する よう求める国もあります。過度に広範囲なリストを使用すると、このような締約国において拒絶や 不使用による取消につながる可能性があることに留意してください。 なお、商品及び役務のリストについては、後から商品又は役務を追加して拡張することはできませ ん。これは、追加したい商品又は役務が基礎商標に含まれているものであっても同様です。 4. 国際出願に係る手数料7 – 基本手数料 (商標の複製が白黒で提示される場合は 653 スイス フラン、カラー の場合は 903 スイス フラン)、 – 追加手数料 (保護を求める商品及び役務の区分数に基づき算出: 3 区分を超える 区分につき、1 区分ごとに 100 スイス フラン)、及び – 付加手数料 (1 締約国ごとに 100 スイス フラン)、又は指定締約国が定める個別 手数料 国際連合の分類によって 後発開発途上国 (LDC) と認定された国を本国として国際出願する場合は、 基本手数料につき 90% の減免を受けることができます。 出願から登録まで 国際出願が本国官庁経由 (直接出願はできません) で国際事務局において受理されると、商品及び役 務の分類や手数料の納付確認など、方式面での審査が行われます。 6 様式 MM2 及び MM18 の第 11 欄を参照してください。 7 詳細については、”Schedule of Fees” 及び “Individual Fees under the Madrid Protocol” に掲載されている手数 料関連情報や手数料計算ツール Fee Calculator を参照してください。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 8 方式審査で出願に欠陥が認められた場合、国際事務局は本国官庁及び出願人に通知し、3 ヶ月以内 に当該欠陥をどう是正すべきか示します。 方式審査で欠陥が認められなかった場合には、当該商標は、国際登録簿に記録されて国際登録とな ります。国際事務局は名義人に対して国際登録証を発行し、指定締約国に対しては通報を行います。 また、国際登録された商標は WIPO Gazette of International Marks8 (公報) で公表されます。 国際登録証の発行は、国際出願が国際事務局による方式審査を通過して国際登録簿に記録されたこ とを示すものであって、各指定締約国において商標の保護を取得したことを意味するものではあり ません。各指定締約国の官庁は、国際登録の通知を受けた後、各国内 (広域) の適用法令に従った実 体審査を行って当該商標を保護するか否かを決定します。 指定締約国の官庁が所定期間内 (通常 12 ヶ月又は 18 ヶ月) に拒絶を通報しない場合、当該商標に は、当該領域内において、当該官庁に直接出願されて登録を受けていた場合と同一の保護が与えら れます。 官庁が保護の拒絶を国際事務局に通報した場合には、国際事務局は名義人にこれを転送します。拒 絶通報を受けた名義人には、原則として、拒絶の理由を解消する機会が与えられます。この手続の 内容及び応答期限は各締約国の法令により異なるため、拒絶の再審査又は拒絶に対する抗告、さら にその後の異議申立てに対する応答を含む一切の手続は、国際事務局を介せず当事者が関連官庁に 対して直接行う必要があります。 国際事務局では、出願人や名義人が、出願や登録の手続状況を特に電子メールによる通知やリアル タイムの情報取得によって積極的に把握できるよう、オンライン サービス (無料) の Madrid Portfolio Manager (MPM) と Madrid Real-time Status (MRS) の活用を推奨しています。 8 WIPO Gazette of International Marks は、マドリッド制度における公式公報です。国際登録、更新、事後指定及び既 存の国際登録に影響する変更情報が、国際事務局によって毎週公表されます。 9 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 国際登録の管理 国際登録の存続期間は国際登録日から 10 年であり、10 年ごとの更新が可能です。国際事務局は、 名義人に対し、国際登録の存続期間が満了する 6 ヶ月前に更新の可能性について非公式な通知を行 いますが、名義人がこの通知を受けなかった場合でも、更新手続を怠ることの免責事由にはなりま せん。したがって、更新日については名義人及びその代理人が十分に注意する必要があります。 Madrid E-Renewal Service による更新手続 国際登録を最も簡単に更新する方法は、オンライン サービスの Madrid E-Renewal Service を利 用して手続を行い、所定の手数料を支払うことです。 更新料の支払いは、クレジット カードへの課金又は WIPO 予納口座 (WIPO Current Account) か らの引き落としによって行われます。決済が完了すると利用者に電子メール通知が送られ、オンラ イン サービスの Madrid Real-Time Status を利用したステータス確認が可能になります。 Madrid E-Renewal Service にアクセスして国際登録番号を入力すると、登録を更新可能な締約国 の一覧が表示されます。利用者は、表示された締約国の全て又は一部を選択して登録の更新を行う ことができます。 Madrid E-Renewal Service 上で示される更新料は、締約国において共通規則 18 の 3 に基づいて 保護された声明 (最終決定) の記録に従って保護を受ける商品及び役務のみが考慮されて算出された ものです。最終決定の記録後に商標の保護が全面的に拒絶された場合は、全ての商品及び役務が考 慮された更新料が算出されます。 最終決定の記録後に指定締約国で商標の保護が部分的に拒絶されたにもかかわらず、全ての商品及 び役務について登録の更新を希望する場合には、Madrid E-Renewal Service 上で手続を行うこと はできません。この場合には、様式 MM11 の送付が必要になります。 指定締約国で商標の保護が全面的又は部分的に拒絶された場合でも、当該拒絶に対する応答手続が 係属中であることから、当該指定締約国に係る全ての商品及び役務について登録の更新をする場合 があるからです。 また、国際事務局に特別な取扱 (一部取消、限定又はその他の変更の記録後に更新を記録すること 等) を依頼したい場合は、Madrid E-Renewal Service の利用は適しません。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 10 国際登録の管理 国際登録後、名義人は、保護の地理的範囲や各指定締約国における保護範囲の管理を行うことが可 能です。 これは、国際登録が複数の国内登録の束に相当することによるもので、ビジネスニーズの変化に応 じた国際登録管理を可能にするマドリッド制度独自の特徴です。 11 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 地理的範囲の管理 国際登録の名義人は、国際登録が行われた後でも、締約国を追加で事後指定することによって登録 の地理的保護範囲を拡張することができます。新たにマドリッド制度に加入した新規締約国も、い くつかの例外を除き、事後指定の対象になります。 事後指定が行われると、国際登録は、事後指定で追加された締約国においては事後指定日に効力を 生じ、当該国際登録の残存存続期間中効力が保たれます。事後指定後の更新では、追加された締約 国も対象になります。 事後指定を行うには、Madrid E-Subsequent Designation Service を利用するのが最も簡便な方 法です。このサービスにアクセスして国際登録番号を入力すると、事後指定が可能な締約国の一覧 が表示されます。利用者は、指定したい締約国を選択して、対象となる商品及び役務を特定するこ とができます。このサービスで示される事後指定手数料の支払いは、クレジット カードへの課金又 は WIPO 予納口座 (WIPO Current Account) からの引き落としによって行われます。決済が完了 すると利用者に電子メール通知が送られ、Madrid Real-Time Status を利用したステータス確認 が可能になります。 国際登録の地理的保護範囲を減縮したい名義人は、減縮対象の指定締約国に係る登録を更新しない か、又は指定締約国における保護の放棄をいつでも行うことができます。ただし、少なくとも 1 つ の指定締約国については登録の更新を行う必要があります。また、全ての指定締約国における保護 の放棄は認められませんが、その代わりに、名義人は登録の全部取消 (後述) を請求することができ ます。 保護の放棄の記録の請求は、様式 MM7 を用いて無料で行うことができます。 保護範囲の管理 国際登録の名義人が特定の指定締約国における保護範囲を拡張したいときは、当該締約国について 保 護 さ れ て い な い 商 品 又 は 役 務 を 事 後 指 定 す る こ と が 可 能 で す 。 こ の 手 続 は 、 Madrid ESubsequent Designation Service 上で行うか、様式 MM4 を用いて行います。 特定の指定締約国における保護範囲を減縮するには、当該締約国に係る商品及び役務のリストを限 定する記録を請求します。限定の記録が行われても、限定の対象となった商品及び役務は国際登録 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 12 簿上に残存するため、限定が記録されなかった締約国の保護範囲には影響が及びません。限定の記 録の請求は、様式 MM6 を用いて行います。 特定の商品及び役務を国際登録簿上から削除するには、一部取消の記録請求を行います。一部取消 の記録の効力は全ての指定締約国に及び、取消の対象となった商品及び役務は国際登録簿から永久 に抹消されるため、当該商品及び役務については、事後指定によって指定締約国を追加することが 不可能になります。さらに、国際登録自体を取り消したい場合には、全部取消の記録の請求を行い ます。一部又は全部取消の記録の請求は、様式 MM8 を用いて無料で行うことができます。 国際登録に係るその他の変更記録 マドリッド制度の大きなメリットの 1 つとして、指定締約国の官庁が別段の宣言を発している場合 を除き、国際登録簿に係る変更を記録する単一手続を行うことで、全ての指定締約国でその効力を 生じさせることができる点が挙げられます。指定締約国による別段の宣言は、名義人の変更、限定 又はライセンスの記録に関するものである場合にのみ認められます。 国際登録簿の記録の変更の例 – 国際登録の名義人の変更 (MM5) – 名義人の氏名 (名称) 又は住所 (居住) の変更 (MM9) – 代理人の氏名 (名称) 又は住所 (居住)の変更 (MM10) – 全部又は一部の指定締約国における商品及び役務のリストの限定 (MM6) – 一部の指定締約国における保護の放棄 (MM7) – 全ての指定締約国に係る全部又は一部の商品及び役務の登録の取消 (MM8) – 全部又は一部の指定締約国における全部又は一部の商品及び役務に係るライセンス (MM13) 国際事務局に提出した請求のステータスを確認するには、Madrid Real-time Status サービス (無 料) をご利用ください。 13 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS また、Madrid Electronic Alert サービス (無料) を利用すると、特定の国際登録に影響を及ぼす事 象に関する通知を電子メールで受け取ることができます。 国際登録簿に記録されている商標 (国際出願中のもの及び登録が失効したものを含む) の履歴を確認 するには、ROMARIN オンライン データベース (無料) をご利用ください。 国内登録の国際登録による代替 マドリッド制度の締約国である又は締約国になった国 (領域) において国内 (広域) 登録されている 商標がある場合、「代替」という制度を利用して国際登録の下にその保護を集約することができま す。このためには、後から国際登録や事後指定によって、代替する国内 (広域) 登録の対象領域 を指定する必要があります。 必要な要件が満たされると、国際登録が国内 (広域) 登録に代替することになります。国際登録は先 行する国内 (広域) 登録に自動的に代替したものとみなされますが、第三者への情報提供のため、代 替の記録を国際登録簿に記録するよう国際事務局に通知するように、国内 (広域) 官庁に依頼するこ とが推奨されます。代替に関する詳細情報については、ガイド9 を参照してください。 9 パラグラフ B.II.100.01 から 07 までを参照してください。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 14 パート II – 様式の注釈 パート II では、最も頻繁に用いられる以下の様式について、記入方法と注意事項を説明します。 MM2 国際登録願書 MM4 事後指定書 MM5 名義人の変更の記録の請求書 MM6 商品及び役務のリストの限定の記録の請求書 MM7 放棄の記録の請求書 MM8 国際登録の取消の記録の請求書 MM9 名義人の氏名 (名称) 又は住所 (居所) の変更の記録の請求書 MM10 (任意) 代理人の氏名 (名称) 又は住所 (居所) の変更の記録の請求書 MM11 (任意) 国際登録の更新の申請書 MM12 (任意) 代理人の選任の届出書 様式は次のリンク先から入手いただけます。http://www.wipo.int/madrid/en/forms/ 様式を記入する際の注意事項 – 様式は、片面刷りで A4 の大きさのものを使用します。 – 様式の記入は、タイプ印書など機器を用いて行う必要があります。手書きによる記入は 認められません。 – 記載欄が不足した場合は、連続用紙を用います。連続用紙には様式の書式に従って情報 を記載し、どの事項に続く内容であるか明記します。また、様式の最上部に、用いた連 続用紙の枚数を記入します。 様式は全て、マドリッド制度の手続言語である英語、フランス語及びスペイン語の 3 言語で入手可 能です。ただし、官庁を通じた提出が求められる様式については、各官庁で認められる使用言語 を 確認してください。 15 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS マドリッド協定議定書のみによって支配される商標の国際登録の出願 (APPLICATION FOR INTERNATIONAL REGISTRATION GOVERNED EXCLUSIVELY BY THE MADRID PROTOCOL) 公式様式 MM2 – 注釈 様式 MM2 の記入方法 第 1 欄: 当該官庁が本国官庁となる締約国 (CONTRACTING PARTY WHOSE OFFICE IS THE OFFICE OF ORIGIN) 本国官庁となる締約国名を記載します。本国官庁となる締約国とは、国籍、住所又は現実かつ真正 な工業上若しくは商業上の営業所を有することによって出願人が出願人適格要件を満たしていて、 さらに出願人の基礎商標が出願又は登録されている締約国です。 第 2 欄: 出願人 (APPLICANT) (a) 氏名 (名称): 出願人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、 法人の場合は正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際出願言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際出願言語による翻訳を音訳の代わりに記載してください。 複数の出願人がいる場合は、筆頭出願人の氏名のみこの欄に記載し、他の出願人の氏名は連続用紙 に記載します。 (b) 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 複数の出願人がいる場合は、筆頭出願人の住所のみこの欄に記載し、他の出願人の住所は氏名を添 えて連続用紙に記載します。 複数の出願人が異なる住所を有していて代理人又は通信のための宛先が示されていないときは、通 信は全て筆頭出願人の住所に送付されます。 (c) 通信のための宛先: 本欄 (b) に記載された住所以外の住所を通信の宛先とする場合、 この欄に記載します。例えば、複数の出願人が異なる住所を有する場合や、社内弁護士によって出 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 16 願が提出されるが弁護士の住所が会社の住所と異なる場合に、通信のための宛先を示します。不要 であれば、この欄は空白のままにします。 注: 代理人の選任には、この欄ではなく第 4 欄を用います。 (d) 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け 取る出願人の電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。 電話番号又はファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メ ール アドレスは省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際出願 (出願の結果としての国際登録を含む) に関 するその後の国際事務局からの通信は電子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されませ ん。また、同じ電子メール アドレスを他の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当 該出願や登録に関する通信も同様に電子的に送信されるのみになります。電子通信のために登録で きる電子メール アドレスは各国際登録につき 1 つのみです。 (e) 通信用選択言語: 国際出願言語による国際事務局からの通信を希望する場合は、この欄 に記入する必要はありません。国際出願言語以外の言語による通信を希望する場合は、英語、フラ ンス語又はスペイン語の中から選択してください。 (f) その他の表示: 特定の締約国によって求められるもので、表示がない場合には当該締約 国の官庁によって保護が拒絶される可能性があります。したがって、この欄は必須ではありません が、念のため記入しておくことが推奨されます。 (i) 出願人が自然人である場合には、出願人の国籍を表示します。 (ii) 出 願 人 が 法 人 で あ る 場 合 に は 、 法 人 の 法 的 性 質 ( 例 : 「 limited liability company」)、その法律に基づいて法人が設立された国、及び該当する時には当該国における地域 を表示します。 複数の出願人がいる場合は、筆頭出願人以外の出願人についてのその他の表示は、氏名を添えて連 続用紙に記載します。 第 3 欄: 出願の資格 (ENTITLEMENT TO FILE) 17 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS (a) 出願人の資格 (出願人適格) に該当するボックスにチェックを記入します。出願人が、 第 1 欄に記入した本国官庁の締約国との間に複数の関連性 (国籍、住所又は工業上若しくは商業上 の営業所) を有する場合は、複数のボックスにチェックを記入することもできます。本欄 (a)(ii) を 選択する場合は、当該国の名称を記載してください。 (b) 第 2 欄 (b) で示された出願人の住所が第 1 欄で示された締約国と異なる場合で、さら に本欄 (a)(iii) 又は (iv) が選択されたときは、その締約国の領域内における出願人の住所、又は営 業所の住所を記載してください。 複数の出願人がいる場合は、各出願人について、適格性、氏名及び住所を連続用紙に記載し ます。 マドリッド制度を利用する出願人適格は、国際出願時に本国官庁によって決定及び認証され ます。 第 4 欄: 代理人 (APPOINTMENT OF A REPRESENTATIVE (IF ANY)) 国際事務局に対する代理人として自然人又は法人を選任するには、この欄に必要な情報を記入します。 国際事務局に対する手続に関しては、代理人の住所についての条件が設けられていないため、マドリ ッド制度の加盟国以外に居住している代理人でもかまいません。 代理人について、氏名 (名称)、住所 (居住)、その他国際事務局が連絡を取るために十分な情報を記 入します。電話番号、ファクシミリ番号及び電子メール アドレスを示す場合 (推奨) は、第 2 欄 (a)、(b)、(d) の記入方法に従ってください。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際出願 (出願の結果としての国際登録を含む) に関 するその後の国際事務局からの通信は電子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されませ ん。また、同じ電子メール アドレスを他の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当 該出願や登録に関する通信も同様に電子的に送信されるのみになります。電子通信のために登録で きる電子メール アドレスは各国際登録につき 1 つのみです。 第 5 欄: 基礎出願又は基礎登録 (BASIC APPLICATION OR BASIC REGISTRATION) 本国官庁において出願中の商標を基礎商標とするときは、基礎出願番号と出願日を記入します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 18 本国官庁において登録されている商標を基礎商標とするときは、基礎登録番号と登録日を記入しま す。 第 6 欄: 優先権の主張 (PRIORITY CLAIMED) 先の出願 (登録) に基づく優先権を主張するには、最初のボックスにチェックを記入し、先の出願の 官庁、出願日 (6 ヶ月以内) 及び出願番号 (可能な場合) を記入します。 国際出願で指定される商品及び役務の全てが先の出願に含まれていないときは (一部優先)、先の出願 に含まれている商品及び役務を特定して記載します。 例えば、 第 10 欄に 25 類の商品を記載したとして、当該商品の全てが先の出願に含まれている場合 には、本欄には「class number 25」と簡潔に記載できます。ただし、例えば「class 25: Hats」と 記載すると、第 10 欄で示す 25 類の他の商品は、優先権の主張に含まれません。 先の出願に第 10 欄で示す (国際出願の) 商品及び役務の全てが含まれている場合は、本欄に改めて 記入する必要はありません。 優先権を複数の先の出願に基づいて主張する場合は、2 つ目のボックスにチェックを記入し、必要 な詳細情報を全て連続用紙に記載します。 第 7 欄: 商標 (THE MARK) (a) 基礎出願 (登録) に表されている商標の見本 (複製) と同一のものを、四角の枠内に示し ます。 基礎出願 (登録) の商標が白黒である場合は、本欄の見本も白黒でなければなりません。同様に、基 礎商標に色彩が付されている場合は、本欄の見本も色彩が付されたものでなければなりません。 商標が非伝統的商標である場合 (例: 音や立体で表される商標) は、本欄では、基礎出願 (登録) に おける商標の見本と同一のものを示す必要があります。したがって、例えば基礎出願 (登録) におけ る商標の見本が、立体商標の斜視図、楽譜又は音の商標の文字説明などで表されている場合は、同 一のものを本欄 (a) に記載します。必要に応じて、第 9 欄 (e) には補足説明を記載します。 19 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 注: 音の商標の録音など視覚的に表現できない見本は、国際出願に添付することができません。 商標の見本は、国際登録簿への記録、公報掲載及び締約国への通報のために十分な程度鮮明でなけれ ばなりません。見本が十分鮮明でないときは、国際事務局はそれを欠陥として扱い、出願人及び本国 官庁に連絡します。このため、基礎商標を複製して見本を作成する際に複数の図が使用されたときは、 見本が十分鮮明になる程度の数の図を含めるようにしましょう。 商標の見本は、商標が国際事務局で登録された後で変更することはできません。 商標の見本は平面の図又は写真で、8 cm x 8 cm の枠に納まるサイズのものとします。 また、商標の見本は、タイプ印書、印刷、貼り付け、又はその他の方法によって作成可能ですが、最 終的に、申請された形式そのままの形で公報に掲載されることに留意してください。 (b) 基礎商標の特徴として色彩が主張されているにもかかわらず (この場合、国際出願でも主 張されなければなりません)、本国官庁が色彩付きで公報に掲載していないため本欄 (a) では商標が 白黒であるときは、本欄 (b) で、色彩の付された商標の見本を添付します。公報には、白黒の見本と 色彩のついた見本の両方が含まれることになります。 (c) 商標が標準文字による商標である場合は、本欄 (c) のボックスにチェックを記入します。 標準文字による商標とは、一般的に単語、文字、数字又はこれらの組み合わせにより成る商標を指 し、様式化又は図案化された商標や、特殊なスタイル、フォント若しくは色彩で描かれる商標とは 区別されます。商標が標準文字であることの主張は、国際事務局で商標が登録された後に追加する ことはできません。 文字商標であっても、様式化された書体を使用したものは、標準文字による商標とは通常認められ ません。また、特殊文字や様式化された要素を含む商標については、標準文字による商標であると 主張することはできません。 商標が標準文字による商標でなく、ラテン文字以外の文字又はアラビア数字以外の数字を含む場合 には、国際事務局は、標章の図形要素の国際分類 (ウィーン分類) に従って分類を付与します。 (d) 多くの管轄領域においては、色彩そのもの又は色彩の組み合わせを商標として登録する ことが認められています。色彩のみ又は色彩のみの組み合わせにより構成される商標とは、色彩そ のもの (例: 特定の色合いの赤色) 又は色彩の組み合わせが商標として登録される場合を指します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 20 これは、商標の図形的要素又は様式化された文字にたまたま色彩が付されている色つき商標とは区 別されます。 色彩のみ又は色彩のみの組み合わせによって構成される商標の保護を求める場合は、当該色彩の言 葉による記述を第 8 欄 (a) に記載します。 また、色彩の言葉による記述を第 9 欄 (e) に記入します。 第 8 欄: 色彩に係る主張 (COLOR(S) CLAIMED) (a) 色彩が商標の本質的な特徴であり、色彩を商標の識別性のある特徴として主張する場合 には、本欄 (a) のボックスにチェックを記入して、主張された色彩を言葉で記述します。RGB 値や Pantone 値など、色彩分類に関する国際的な規格に基づいた説明を含めることが推奨されます。 注: 色彩に係る主張は、国際出願の国際手続において必須なものではありません。ただし、特定の 指定締約国では当該主張が求められる場合がありますので、これに基づく拒絶のリスクを回避する ために、本欄 (a) のボックスにチェックを記入し、必要な情報を記載することが推奨されます。 (b) 本欄 (b) には、色彩の商標の主要部分を記載します。 例えば商標が、車、花及び猫から成る場合には、車が緑色、花が赤色、猫が茶色である、とい うように色彩を特定してください。 第 9 欄: その他の表示 (MISCELLANEOUS INDICATIONS) (a) 商標音訳: 商標がラテン文字以外の文字又はアラビア数字若しくはローマ数字以外の数 字を含む場合には、ラテン文字及び/又はアラビア数字若しくはローマ数字以外の数字による音訳を 記載する必要があります。ここでいう音訳とは、商標の表音を国際出願言語に従ってラテン文字で 再現するということで、翻訳とは別のものです。 (b) 翻訳: 商標が翻訳可能な単語を含む場合には、本欄 (b) に、3 言語全てによる翻訳を 記載することが推奨されます。この翻訳は、国際出願の国際手続において必須なものではありませ んが、特定の指定締約国で求められる場合があります。国際事務局では、本欄に記載された翻訳が 正確であるかどうかの確認を行うことはなく、また翻訳が記載されていない場合でも、それを問題 にしたり職権で翻訳することはありません。 21 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS (c) 商標の文字が意味を持つものではなく、そのため翻訳できない場合には、本欄 (c) のボ ックスにチェックを記入します。 (d) 商標が基礎出願 (登録) において立体商標、音商標、又は団体商標、証明商標若しくは保 証商標である場合には、本欄 (d) の該当するボックスにチェックを記入します。 注: 団体商標、証明商標又は保証商標に関する規則は、国際事務局には提出 (送付) しないでくださ い。ただし、多くの指定締約国ではそのような規則の提出が求められますので、これに基づく拒絶の リスクを回避するために、各指定締約国に規則を直接送付しておくことが推奨されます。 (e) 商標の記述: 基礎商標に商標の説明文が含まれる場合、国際出願に同じ説明文を含める かどうか選択することができます。ただし、基礎商標と同じ説明文を国際出願に含めるよう本国官 庁から求められる場合もあります。 商標が本欄 (d) の項目の種類に該当しない場合は、本欄 (e) に、商標の性質 (例: ホログラム、動き 商標) ついての説明を記載することができます。ただし、この場合の説明文も、基礎商標にあるもの と同一でなければなりません。 基礎商標に含まれる説明文が国際出願言語以外の言語で記載されている場合、本欄には当該説明文を 国際出願言語で記載します。 国際事務局では、説明文又はその翻訳の正確性について、確認を行ったり問題にしたりすることはあ りません。 (f) 商標の称呼: この欄は必須ではありません。国際事務局は、商標の重要な言語要素と考 えられる要素を (第 7 欄の見本から) 抽出し、(主に通知や通信の) 管理事務のために利用します。し かし、商標が特殊文字若しくは手書きを使用していたり、又は文字事項を含む場合には、単語又は文 字が誤解されたり、抽出すべき要素が明確でなくなる恐れがあります。このため、商標が特殊文字若 しくは手書きを使用していたり、又は文字要素を含む場合には、出願人が重要な言語要素と考える部 分を表示することができます。ただし、本欄に記載された情報は参考情報として扱われるのみであり、 それが法的効力を有することはありません。 注: 第 7 欄 (c) の標準文字による商標に関するボックスにチェックが記入されている場合は、本欄 には記入しないでください。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS (g) 22 商標の特定の要素について権利不要求するには、本欄 (g) に当該要素を記載します。 この欄は、指定締約国からこのような権利不要求 (例: 「30 ml」や「Made in」など識別性のない 要素に関する権利不要求) を求められる可能性に備えるためのものです。国際出願に権利不要求を 含める場合、当該権利不要求は国際登録全体に係る権利不要求でなければならず、一部の指定締約 国のみに対する権利不要求を行うことはできません。また、権利不要求は、国際事務局で商標が登 録された後に行うことはできません。 第 10 欄: 商品及び役務 (GOODS AND SERVICES) (a) 商標の保護を求める対象の商品及び役務を記載します。 商品及び役務は、商標登録のための商品及び役務の国際分類 (「ニース国際分類」) に従って分類し、 各区分の類番号を前に付して国際分類の番号順に記載してください。 商品及び役務の表示は正確性を要すため、可能であれば、ニース国際分類のアルファベット順一覧 表 (アルファベティカル・リスト) にある用語を用いて記載することが推奨されます。記載欄が不足 した場合は、記載欄不足のボックスにチェックを記入し、連続用紙を用いてください。 連続用紙に記入する際は、12 ポイント サイズの Courier New 又は Times New Roman 書体の 文字を使用して全て小文字で記載し、コンマ、コロン及びセミコロンの用法に一貫性を持たせてく ださい。 「All goods in class 9」のような表示は認められませんが、類見出し (クラス・ヘディング) の表 示は、国際事務局によって、国際登録を求める商品及び役務の表示として認められます。ただし、 指定締約国によっては類見出し (クラス・ヘディング) の表示が認められない可能性がありますので、 これによる拒絶のリスクを回避するために、保護を求める商品及び役務を特定して記載することが 推奨されます。 また、Madrid Goods and Services Manager (MGS) の利用もご検討ください。このオンライン サービスは、国際出願における商品及び役務のリストを作成する際に有用なツールです。MGS では、 商品及び役務を、様々な言語で、国際事務局及び特定の参加官庁によって予め認められた用語によ って表示することができます。このツールを利用することで、国際事務局からの欠陥通報、締約国 からの暫定的拒絶通報を受けることによる時間と費用の損失リスクを軽減できる可能性があります。 23 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 国際出願の商品及び役務のリストは、基礎出願 (登録) におけるリストよりも範囲を狭めることはで きますが、範囲を拡張したり、完全に異なる商品や役務を含めることはできません。基礎出願 (登 録) と完全に同じ用語を国際出願で使用しなければならないということではありませんが、国際出 願で使用する用語は、基礎出願 (登録) で用いられた用語に相当するか、又はその範囲内に納まるも のである必要があります。 (b) 1 つ又は複数の指定締約国に関して商品及び役務を限定するには、本欄 (b) のボックス にチェックを記入します。限定の対象となる指定締約国それぞれにつき、商品及び役務を限定した リストを記載してください。 商品及び役務は、特定の区分全体に限定することもできますし、又は特定の区分の中の特定の商品 や役務に限定することもできます。 例1 国際出願における商品及び役務のリストには、区分 1、3、5、7、9、16、25 と 10 ヶ国の指定締 約国が示されているとします。10 ヶ国の指定締約国全てにおいて全ての商品及び役務の保護を求 めるときの費用負担を避けたい場合、以下のように、求める保護範囲を減縮することができます。 締約国 当該締約国で保護を求める商品・役務の区分 Australia Classes 1, 5 and 25 Japan Classes 1 and 25 上記の場合、記載のない 8 ヶ国の指定締約国に関しては、7 区分全ての保護を求めることになり、 それに応じた費用が発生します。一方、オーストラリアと日本に関しては、第 10 欄 (b) に記載さ れた区分についてのみ保護を求めることになり、それに応じた費用のみが発生します。 例2 国際出願における商品及び役務のリストには、区分 1、3、5、7、9、16、25 と 10 ヶ国の指定締 約国が示されているとします。 また、当該国際出願に含まれる商品に類似した商品 (例: 体操用衣服) に関して、第三者が既に、類 似した商標の保護をある指定国 (例: 中国) で取得していることが判明したとします。この場合、中 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 24 国における異議申立てのリスクを軽減するために、中国では特定の商品の保護を求めないことで、 中国における関連区分の保護範囲を減縮することができます。 例えば、区分 25 に関して次の衣服についての登録を出願するとします。 “Clothing of leather, clothing for gymnastics, clothing of imitations of leather, coats, cyclists’ clothing and sports jerseys”. ただし、中国については、「clothing for gymnastics」を除外したリストを本欄 10(b) に記載す ることで、区分 25 で保護を求める商品の範囲を以下のように限定します。 Class 25 (China): “Clothing of leather, clothing of imitations of leather, coats, cyclists’ clothing and sports jerseys”. 上記の場合、記載のない 9 ヶ国の指定締約国に関しては、区分 25 の商品全てについて保護を求め ることになりますが、中国に関しては、区分 25 で保護を求める商品の範囲が上記限定に従って減 縮されます。 第 11 欄: 指定締約国 (DESIGNATED CONTRACTING PARTIES) 商標の保護を求める締約国を選択し、該当するボックスにチェックを記入します。 指定締約国のリストを作成する際には、意欲的であると同時に関心のある市場や周辺国及び潜在的 な輸出市場に沿った現実的なリストになるよう、慎重に選択しましょう。 また、後からでも、事後指定で保護を求める締約国を追加することで、ビジネスニーズに応じた地 理的保護範囲の拡張が可能であるということを念頭においておきましょう。 過度に野心的な指定を行うと、指定した締約国において商標が使用されなかった場合には、不使用 による商標取消を請求される可能性があります。反対に、過度に制限的な指定を行うと、保護を取 得しなかった国で、競業者や模倣業者が商標を登録してしまう可能性があります。 また、一部の締約国は特定の要件を設けており、以下のとおり様式 MM2 又は別途に関連情報の表 示が求められます。 25 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 1. 欧州連合を指定する場合、欧州連合知的財産庁 (EUIPO) に対して使用する第二言語を 選択して該当するボックスにチェックを記入しなければなりません。第二言語は、国際出願言語と は違う言語である必要があります。また、先の出願に基づく優先順位 (seniority) を主張する場合 は (優先順位の主張に関する情報については、Information Notice No. 20/2004 を参照)、様式 MM17 を記入して、国際出願に添付する必要があります。 2. 商標を使用する意思の宣言 一部の締約国では、出願人が、これらの国において、国際出願で指定される商品及び役務に関して 商標を使用する意思を有すことの宣言が求められます。インド、アイルランド、ニュージーランド、 シンガポール、及び/又はイギリスなどを指定すると、指定自体が商標を使用する意思の宣言である として取り扱われます。 米国を指定国とする場合には、様式 MM18 (商標を使用する意思の宣言) を記入して、国際出願に 添付する必要があります。様式 MM18 の使用理由や記入方法については、Information Notice No. 23/2003 を参照してください。 領域内における商標の実際の使用の宣言: 一部の締約国では、商標の実際の使用に関する宣言が求められます。この要件を設けている国 (例: フィリピン、米国等) を指定する場合は、その国の官庁に対し、商標の実際の使用の証拠を所定の期 間内に提出しなければなりません。詳細情報については、Information Notice No. 16/2010 (米国) や Information Notice No. 18/2013 (フィリピン) を参照してください。 第 12 欄: 出願人及び/又は代理人の押印又は署名 (SIGNATURE BY THE APPLICANT AND/OR HIS REPRESENTATIVE) 本国官庁から求められる又は認められる場合は、押印又は署名をします。 本国官庁から求められる又は認められる場合は、出願人に代わって代理人が押印又は署名をするこ とができます。 署名は、手書き、印字又はスタンプで行います。また、印章の押印でも構いません。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 26 第 13 欄: 本国官庁による国際出願の認証及び署名 (CERTIFICATION AND SIGNATURE OF THE INTERNATIONAL APPLICATION BY THE OFFICE OF ORIGIN) この欄は本国官庁が使用しますので、記入しないでください。 料金計算表 国際出願に係る手数料 – 基本手数料 (商標の見本が白黒で提示される場合は 653 スイス フラン、カラーの場合 は 903 スイス フラン); – 追加手数料 (保護を求める商品及び役務の区分数に基づき算出: 3 区分を超える 区分に つき、1 区分ごとに 100 スイス フラン); 及び – 付加手数料 (1 締約国ごとに 100 スイス フラン)、又は指定締約国が定める個別手数料 国際連合の分類によって 後発開発途上国 (LDC) と認定された国を本国として国際出願する場合は、 基本手数料につき 90% の減免を受けることができます。 (a) 予納口座からの引き落としの指示: 手数料を国際事務局の予納口座 (WIPO 予納口座: WIPO Current Account) から引き落とすよう指示するには、このボックスにチェックを記入しま す。 WIPO 予納口座の開設、使用及び閉鎖については、次のリンク先を参照してください。 http://www.wipo.int/export/sites/www/madrid/en/guide/part_d/pdf/wipo_account.pdf. この欄に、口座名義人、口座番号及びこの指示を与える当事者の身元を記入してください。ここで は、引落金額を計算したり記入したりする必要はありません。 (b) 手数料の総額: 手数料を既に WIPO 銀行口座 (全世界) 又は郵便口座 (欧州のみ) 宛て に支払済みの場合は、関連情報をここに記載します。 27 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 手数料の金額を算出するには、WIPO が提供する手数料計算ツール Fee Calculator を使用して、 「Type」欄で「New application」を選択します。または、WIPO の “Schedule of Fees” や “Individual Fees under the Madrid Protocol” を参照してください。 また、総額 (スイス フラン) の記入を忘れないでください。 (c) 支払方法: 支払いを行う者の身元を記入し、該当するボックスにチェックを記入して必 要な情報を記載します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 28 事後指定書 (DESIGNATION SUBSEQUENT TO THE INTERNATIONAL REGISTRATION) 公式様式 MM4 – 注釈 はじめに 国際登録の地理的保護範囲を拡張するために締約国を追加するには、様式 MM4 を用いて締約国の 事後指定を行います。 事後指定を行うには、Madrid E-Subsequent Designation Service を利用するのが最も簡便な方 法です。Madrid E-Subsequent Designation Service にアクセスして国際登録番号を入力すると、 事後指定が可能な締約国の一覧が表示されます。利用者は、指定したい締約国を選択して、対象と なる商品及び役務を特定することができます。Madrid E-Subsequent Designation Service で示 される事後指定手数料の支払いは、クレジット カードへの課金又は WIPO 予納口座 (WIPO Current Account) からの引き落としによって行われます。決済が完了すると利用者に電子メール 通知が送られ、Madrid Real-Time Status を利用したステータス確認が可能になります。 国際事務局に特別な取扱い (更新又はその他の変更が記録された後の事後指定の記録等) を依頼した い場合は、Madrid E-Subsequent Designation Service の使用は適しません。様式 MM4 を用い てください。 以下は、様式 MM4 についての情報です。Madrid E-Subsequent Designation Service に関する 説明ではありません。 様式 MM4 は、パート I に記載されている住所に郵送するか、PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信することで、国際事務局に直接提出することができます。また、本国 官庁 (又は名義人の変更が記録された場合には名義人の締約国の官庁) を通じて提出することもでき ます。 変更の記録を請求する場合は、様式 MM4 を国際事務局に提出する前に行う必要があります。例え ば、様式 MM4 で示される氏名 (名称) 又は住所 (居所) に変更があったにも係わらず当該変更の記 録が様式 (MM9) によって国際事務局に請求されていないときは、国際事務局 (又は名義人の締約 国の官庁を通じて提出) に対する様式 MM4 の提出前に、当該変更の記録を請求しなければなりま せん。 29 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 事後指定による保護は、単独で 10 年存続するわけではなく、関連する国際登録の存続期間の満了 日に同じく満了します。国際登録の更新時には全ての指定締約国について更新手数料を支払う必要 があるため、締約国を事後指定によって追加する際には、国際登録の更新日を考慮することが推奨 されます。また、下記第 7 欄の説明のとおり、国際登録の更新など他の手続きがなされた後に事後 指定の効力を生じさせるよう請求することも可能です。 様式 MM4 の記入方法 第 1 欄: 国際登録番号 (INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER) 国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 国際登録番号は、MM4 の様式 1 枚につき 1 件しか記載することができませんので、ご注意くださ い。 第 2 欄: 国際登録の名義人 (国際登録簿に記載のとおり) (HOLDER OF THE INTERNATIONAL REGISTRATION) 国際登録の名義人の氏名 (名称) 及び住所 (居所) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載し ます。 また、名義人の電子メール アドレスを、国際登録簿に記録されているとおり又は記録されるべきよ うに記載します。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 第 3 欄: (新たな) 代理人の選任 (該当する場合) (APPOINTMENT OF A (NEW) REPRESENTATIVE (IF ANY)) 代理人を初めて選任し、又は新たな代理人を選任する場合、本欄に必要事項を記入するか、委任状 又は様式 MM12 をこの様式 (MM4) に添付します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 30 国際登録簿に既に記録されている代理人の連絡先詳細を変更するには、様式 MM10 を使用してく ださい。 氏名 (名称): 代理人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、法人の場合は 正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け取るための 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。電話番号又は ファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メール アドレス は省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 名義人は、この欄に忘れずに署名してください。名義人の署名が欠落していると、代理人の選任は 記録されず、国際事務所からの連絡は全て名義人に直接送付されます。 第 4 欄: 事後指定締約国 (CONTRACTING PARTIES DESIGNATED SUBSEQUENTLY) 商標の保護を求める締約国を選択し、該当するボックスにチェックを記入します。 本国官庁となる締約国を事後指定することはできません (本国官庁においては基礎商標が既に保護 されているため)。 31 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS また、関心のある締約国が全て事後指定できる締約国であることを確認するためには、マドリッド 協定議定書第 14 条 (5) ((f) 参照) に基づく宣言 を行っているため事後指定が認められない締約国 の一覧を参照してください。 また、一部の締約国は特定の要件を設けており、以下のとおり様式 MM4 又は別途に関連情報の表 示が求められます。 1. 欧州連合を事後指定する場合、欧州連合知的財産庁 (EUIPO) に対して使用する第二言 語を選択して該当するボックスにチェックを記入しなければなりません。第二言語は、国際登録言 語とは違う言語である必要があります。また、先の出願に基づく優先順位 (seniority) を一部又は 全部の欧州連合国で主張する場合は (優先順位の主張に関する情報については、 Information Notice No. 20/2004 を参照)、様式 MM17 を記入して様式 MM4 に添付する必要があります。 2. 商標を使用する意思の宣言: 一部の締約国では、出願人が、これらの国において、国際出願で指定される商品及び役務に関して 商標を使用する意思を有すことの宣言が求められます。インド、アイルランド、ニュージーランド、 シンガポール、及び/又はイギリスなどを指定すると、指定自体が商標を使用する意思の宣言である として取り扱われます。 米国を事後指定する場合には、様式 MM18 (商標を使用する意思の宣言) を記入して、様式 MM4 に添付します。様式 MM18 の使用理由や記入方法については、Information Notice No. 23/2003 を参照してください。 領域内における商標の実際の使用の宣言: 一部の締約国では、商標の実際の使用に関する宣言が求められます。この要件を設けている国 (フィ リピンや米国など) を指定する場合は、その国の官庁に対し、商標の実際の使用の証拠を所定の期間 内に提出しなければなりません。詳細情報については、Information Notice No. 16/2010 (米国) や Information Notice No. No. 18/2013 (フィリピン) を参照してください。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 32 第 5 欄: 事後指定に関する商品及び役務 (GOODS AND SERVICES CONCERNED BY THE SUBSEQUENT DESIGNATION) 以下の内容の中から該当するボックスを 1 つのみ選択します。 (a) この事後指定は、第 4 欄で指定された全ての締約国及び第 1 欄の国際登録に登録され た全ての商品及び役務についてなされる; 又は (b) この事後指定は、第 4 欄で指定された全ての締約国について、連続用紙に記載された 商品及び役務のみなされる (これらは適切な類にグループ化されていなければならない); 又は (c) この事後指定は、連続用紙において明示した締約国について、同連続用紙に記載した商 品及び役務についてのみなされる。第 4 欄において指定したその他の締約国については、この事後 指定は第 1 欄の国際登録に登録された全ての商品及び役務についてなされる。 連続用紙に記入する際は、12 ポイント サイズの Courier New 又は Times New Roman 書体の 文字を使用して全て小文字で記載し、コンマ、コロン及びセミコロンの用法に一貫性を持たせてく ださい。 第 6 欄: その他の表示 (MISCELLANEOUS INDICATIONS) 本欄の表示は特定の指定締約国によって求められるものです。表示がない場合 (国際出願又は事後 指定によって既に記録された表示もない場合) には、当該締約国の官庁によって保護が拒絶される 可能性があります。したがって、この欄は必須ではありませんが、念のため記入しておくことが推 奨されます。 国際出願又は事後指定によって既に記録された表示がない場合には、以下の表示を記載することが できます。 (a) 名義人に関する表示 (i) 名義人が自然人である場合には、出願人の国籍を表示します。 33 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS (ii) 名 義 人 が 法 人 で あ る 場 合 に は 、 法 人 の 法 的 性 質 ( 例 : 「 limited liability company」) 、その法律に基づいて法人が設立された国、及び該当する時には当該国における地域 を表示します。 (b) 色彩の商標の主要部分のそれぞれの色彩の表示: 商標に色彩が付されている場合には、 商標の主要部分の色彩を、車が緑色で花が赤色であるというように、それぞれ表示します。 (c)、(d) 商標の翻訳: 商標が翻訳可能な単語を含む場合には、英語・フランス語・スペイ ン語の 3 言語全てによる翻訳を記載することが推奨されます。この翻訳は、国際出願の国際手続に おいて必須なものではありませんが、特定の指定締約国で求められる場合があります。国際事務局 では、本欄に記載された翻訳が正確であるかどうかの確認を行うことはなく、また翻訳が記載され ていない場合でも、それを問題にしたり自ら翻訳を提供することはありません。商標の文字が意味 を持つものではなく、そのため翻訳できない場合には、本欄 (d) のボックスにチェックを記入しま す。 本欄 (b)、(c) 及び (d) の項目に記載した表示は、国際出願又はその後の事後指定における記載に よって既に記録された表示を置き換えるものではありません。 第 7 欄: 事後指定の効力日 (DATE OF EFFECT OF THE SUBSEQUENT DESIGNATION) 本欄のボックスのどちらにもチェックが記入されていない場合は、事後指定日は、この様式 (MM4) が国際事務局によって受理された日、又は官庁を通じて送付された場合はその官庁によって受理さ れた日になります。 他の手続がなされた後に事後指定を記録するには、本欄で当該請求を行います。この方法は例えば、 他の変更 (例: 変更の記録、国際登録の更新) が記録された後に事後指定の効力を生じさせることに より、手数料負担を軽減したい場合などに有用です。 本欄 (a) のボックスにチェックを記入して事後指定が国際登録の更新の後に発効するよう請求する ときは、E-Renewal を利用して、又は様式 MM11 をこの様式 (MM4) に添付することによって、 国際登録を確実に更新してください。 本欄 (b) のボックスにチェックを記入して事後指定が変更の記録の後に発効するよう請求するとき は、変更を明記して該当する様式を添付してください。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 34 第 8 欄: 名義人及び/又は代理人の署名 (SIGNATURE BY THE HOLDER AND/OR HIS REPRESENTATIVE) 様式 MM4 には、名義人又は代理人による署名が必要です。署名は、手書き、印字又はスタンプで 行います。また、印章の押印でも構いません。 名義人: 名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。名義人が法 人の場合は、(署名者個人ではなく) 当該法人の名称を、国際登録簿に記録されているとおりに記載 します。 署名してください。 名義人の代理人: 代理人が署名する場合には、代理人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されて いるとおり若しくはこの様式 (MM4) 第 3 欄の代理人の選任に記載されているとおりに記載するか、 又はこの様式の添付 (上記第 3 欄参照) のとおりに記載します。 第 9 欄、第 10 欄: 事後指定書を提出する名義人の締約国の官庁による受理日及び宣言 (官庁 を通じて事後指定が提出される場合) (DATE OF RECEIPT AND DECLARATION BY THE OFFICE OF THE CONTRACTING PARTY OF THE HOLDER PRESENTING THE SUBSEQUENT DESIGNATION (WHERE THE SUBSEQUENT DESIGNATION IS PRESENTED THROUGH AN OFFICE) この欄は記入しないでください。官庁を通じてこの様式が提出される場合、その官庁が必要事項を 記入します。 料金計算表 事後指定の請求に係る手数料 – 基本手数料 (300 スイス フラン); 及び – 付加手数料 (個別手数料の適用がない指定締約国につき、1 締約国ごとに 100 スイス フラン) (a) 予納口座からの引き落としの指示: 手数料を国際事務局の予納口座 (WIPO 予納口座: WIPO Current Account) から引き落とすよう指示するには、このボックスにチェックを記入しま す。 35 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS この欄に、口座名義人、口座番号及びこの指示を与える当事者の身元を記入してください。ここで は、引落金額を計算したり記入したりする必要はありません。 (b) 手数料の額: 手数料を既に WIPO 銀行口座 (全世界) 又は郵便口座 (欧州のみ) 宛てに 支払ってある場合は、関連情報をここに記載します。 手数料の金額を算出するには、WIPO が提供する手数料計算ツール Fee Calculator を使用して、 「Type」欄で「Subsequent designation」を選択します。または、WIPO の “Schedule of Fees” や “Individual Fees under the Madrid Protocol” を参照してください。 また、総額 (スイス フラン) の記入を忘れないでください。 (c) 支払方法: 支払いを行う者の身元を記入し、該当するボックスにチェックを記入して必 要な情報を記載します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 36 名義人の変更の記録の請求書 (REQUEST FOR THE RECORDING OF A CHANGE IN OWNERSHIP) 公式様式 MM5 – 注釈 はじめに 名義人の変更の記録を行うには、公式様式 MM5 を国際事務局に提出します。名義人の変更の記録 は、全部又は一部を変更することができます。 全部変更は、国際登録で指定された全ての締約国と全ての商品及び役務に係る変更です。 一部変更は、国際登録で指定された締約国の一部及び/又は商品及び役務の一部に係る変更です。 名義人の変更の記録は、新名義人 (譲受人) がマドリッド制度を利用する出願人としての資格 (出願 人適格) を有し (パート I 参照)、さらに当該資格が当該新名義人が記録される対象の締約国全てに おいて有効であるときに限って行うことができます。 MM5 の様式 1 枚で、次の条件を満たす複数の国際登録について名義人の変更の記録を請求するこ とができます。 – 同じ譲渡人 (名義人) と譲受人 (新名義人) による変更であり、かつ – 各登録において、当該変更が、全ての指定締約国 (又は同じ指定締約国) 及び全ての商 品及び役務 (又は同じ商品及び役務) に適用するものである場合 上記条件を満たさない場合は、国際登録の数に応じて MM5 の様式を複数枚使用します。 様式 MM5 は、登録名義人の署名がある場合は国際事務局に直接提出できます。パート I に記載さ れている住所に郵送するか、PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信してくだ さい。譲渡契約書など他の書類は添付しないでください。 登録名義人の署名がない場合には、名義人又は新名義人の締約国の官庁を通じて提出されなければ なりません。この場合の提出方法 (書面、電子メールその他電子的提出方法) については、当該官庁 に問い合わせてください。また、官庁によっては、譲渡契約書などの追加書類の提示が求められる 可能性があります。 37 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 様式 MM5 の記入方法 第 1 欄: 国際登録番号 (INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER(S)) 国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 第 2 欄: 名義人の氏名 (譲渡人) (NAME OF THE HOLDER (TRANSFEROR)) 名義人 (譲渡人) の氏名 (名称)を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 第 3 欄: 新名義人 (譲受人) (NEW OWNER (TRANSFEREE)) 新名義人 (譲受人) の 氏名 (名称) 及び住所 (居所) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載 します。 (a) 氏名 (名称): 新名義人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、 法人の場合は正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 複数の新名義人がいる場合は、筆頭新名義人の氏名のみこの欄に記載し、他の新名義人の氏名は連 続用紙に記載します。 (b) 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 複数の新名義人がいる場合は、筆頭新名義人の住所のみこの欄に記載し、他の出願人の住所は氏名 を添えて連続用紙に記載します。 複数の新名義人が異なる住所を有していて代理人又は通信のための宛先が示されていないときは、 通信は全て筆頭新名義人の住所に送付されます。 (c) 通信のための宛先: 本欄 (b) に記載された住所以外の住所を通信の宛先とする場合、 この欄に記載します。例えば、複数の新名義人が異なる住所を有する場合や、社内弁護士によって MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 38 名義人の変更の記録の請求書が提出されるが弁護士の住所が会社の住所と異なる場合に、通信のた めの宛先を示します。不要であれば、この欄は空白のままにします。 注: 代理人の選任には、この欄ではなく第 5 欄を用います。 (d) 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け取る ための電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。電話番 号又はファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メール ア ドレスは省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 第 4 欄: 国際登録の名義人となるための新名義人 (譲受人) の資格 (ENTITLEMENT OF THE NEW OWNER (TRANSFEREE) TO BE THE HOLDER OF THE INTERNATIONAL REGISTRATION) (a) 新名義人が、国籍、住所又は現実かつ真正な工業上若しくは商業上の営業所を有するこ とによってマドリッド制度を利用し国際登録の名義人となる資格 (出願人適格) を有している締約国 を記入します。 新名義人が欧州連合加盟国との関連性に基づき資格を有す場合は、本欄 (a)(iii) 又は (a)(iv) で、 当該国がマドリッド制度の締約国でもある場合 (例: フランス) は当該締約国、そうでない場合には 欧州連合の名称を記入します。 新名義人が関連性を有する欧州連合加盟国がマドリッド制度の締約国ではない場合 (例: マルタ) は、 欧州連合の名称を記入してください。 複数の新名義人がいる場合は、各新名義人について、適格性、氏名及び住所を連続用紙に記載しま す。 39 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 複数の新名義人がいる場合、これらの新名義人が関連性を有する締約国や関連性の性質が同一のも のである必要はありません。例えば、1 人目の新名義人はフランスの国籍を有し、2 人目の新名義 人は米国に住所を有している、と示すことも可能です。 新名義人がこのような関連性 (例: 締約国に住所を有することによる関連性) を有しない場合は、 「None」と記載するか、この欄を空白のままにします。 (b) 新名義人が締約国又は欧州連合加盟国の国民でない場合において、第 3 欄 (b) に記載 された住所が、新名義人が資格を有している締約国の領域内にないときは、新名義人が住所又は現 実かつ真正な工業上若しくは商業上の営業所を有する締約国における住所を示す必要があります。 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法でこの住所を記載してください。 第 5 欄: 新名義人 (譲受人) による代理人の選任 (APPOINTMENT OF A REPRESENTATIVE BY THE NEW OWNER (TRANSFEREE)) 新名義人が代理人を初めて選任し、又は新たな代理人を選任する場合、本欄に必要事項を記入し、 委任状又は様式 MM12 をこの様式 (MM5) に添付します。 氏名 (名称): 代理人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、法人の場合は 正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け取るための 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。電話番号又は ファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メール アドレス は省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 40 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 新名義人は、この欄に忘れずに署名してください。新名義人の署名が欠落していると、代理人の選 任は記録されず、国際事務所からの連絡は全て新名義人に直接送付されます。 第 6 欄: 名義変更の範囲 (SCOPE OF THE CHANGE IN OWNERSHIP) (a) 全部変更: 名義人の変更が、全部変更、すなわち国際登録で指定された全ての締約国と 全ての商品及び役務に係る変更になる場合は、本欄 (a) のボックスにチェックを記入します。 (b) 一部変更: 名義人の変更が、一部変更、すなわち国際登録で指定された締約国の一部及 び/又は商品及び役務の一部に係る変更になる場合は、本欄 (b) のボックスにチェックを記入しま す。さらに、次の項目を記入します。 (i) 変更を記録する指定締約国; 及び/又は (ii) 変更を記録する商品及び役務 商品及び役務は、国際登録における商品及び役務のリストの範囲内で記載しなければなりません。 また、セミコロンを使用してください。例えば、国際登録が「shoes」に係るものである場合には、 名義変更の対象として「shoes」や「sandals」を指定することはできますが、当該国際登録におけ る商品及び役務のリストに含まれていない「pants」や「hats」は指定できません。 指定締約国や商品及び役務の記載欄が不足した場合には、記載欄不足のボックスにチェックを記入 して、連続用紙を用いてください。 第 7 欄: その他の表示 (MISCELLANEOUS INDICATIONS) 本欄の表示は特定の指定締約国によって求められるものです。表示がない場合には、当該締約国の 官庁によって保護が拒絶される可能性があります。したがって、この欄は必須ではありませんが、 念のため記入しておくことが推奨されます。 以下の表示を記載することができます。 41 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS (a) 新名義人 (譲受人) に関する表示 (i) 新名義人が自然人である場合には、新名義人の国籍を表示します。 (ii) 新 名 義 人 が 法 人 で あ る 場 合 に は 、 法 人 の 法 的 性 質 ( 例 : 「 limited liability company」) 、その法律に基づいて法人が設立された国、及び該当する時には当該国における地域 を表示します。 複数の新名義人がいる場合は、筆頭新名義人以外の新名義人についてのその他の表示は、氏名を添 えて連続用紙に記載します。 (b) 通信のための言語: 国際出願言語による国際事務局からの通信を新名義人が希望する場 合は、チェックを記入する必要はありません。国際出願言語以外の言語を希望する場合は、英語、 フランス語又はスペイン語の中から選択してください。 第 8 欄: 名義人 (譲渡人) 及び/又はその代理人による押印又は署名 (SIGNATURE BY THE HOLDER (TRANSFEROR) AND/OR HIS REPRESENTATIVE) 様式 MM5 には、名義人 (譲渡人) 又は名義人 (譲渡人) の代理人による署名が必要です。署名は、 手書き、印字又はスタンプで行います。また、印章の押印でも構いません。 名義人 (譲渡人): 名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。名 義人が法人の場合は、(署名者個人ではなく) 当該法人の名称を、国際登録簿に記録されているとお りに記載します。 署名してください。 名義人 (譲渡人) の代理人: 名義人 (譲渡人) が署名する場合は、代理人の署名は不要です。代理人 が署名する場合は、代理人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 42 第 9 欄: 当該請求書を提出する、国際登録簿に記録された名義人 (譲渡人) 又は新名義人 (譲 受人) の指定国官庁 (官庁を通じて請求書を提出する場合) (OFFICE OF THE CONTRACTING PARTY (OF THE RECORDED HOLDER (TRANSFEROR) OR THAT OF THE NEW OWNER (TRANSFEREE)) PRESENTING THE REQUEST (WHERE THE REQUEST IS PRESENTED THROUGH AN OFFICE)) この欄は記入しないでください。官庁 (名義人又は新名義人の締約国の官庁) を通じてこの様式が提 出される場合、その官庁が必要事項を記入します。 料金計算表 名義人の変更の記録には、次の手数料が適用されます。当該手数料は、国際事務局を受取人として 支払います。 – 全部変更に係る手数料: 177 スイス フラン; 及び – 一部変更 (締約国の一部/商品及び役務の一部に係る変更のみ) に係る手数料: 177 スイ ス フラン (a) 予納口座からの引き落としの指示: 手数料を国際事務局の予納口座 (WIPO 予納口座: WIPO Current Account) から引き落とすよう指示するには、このボックスにチェックを記入しま す。 この欄に、口座名義人、口座番号及びこの指示を与える当事者の身元を記入してください。ここで は、引落金額を計算したり記入したりする必要はありません。 (b) 手数料の額: 手数料を既に WIPO 銀行口座 (全世界) 又は郵便口座 (欧州のみ) 宛てに 支払ってある場合は、関連情報をここに記載します。 手数料金額に関する全ての情報は “Schedule of Fees” にてご確認いただけます。 また、総額 (スイス フラン) の記入を忘れないでください。 (c) 支払方法: 支払いを行う者の身元を記入し、該当するボックスにチェックを記入して必 要な情報を記載します。 43 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 商品及び役務のリストの限定の記録の請求書 (REQUEST FOR THE RECORDING OF A LIMITATION OF THE LIST OF GOODS AND SERVICES) 公式様式 MM6 – 注釈 はじめに 国際登録における全部又は一部の指定締約国について商品及び役務のリストを減縮するには、様式 MM6 を用いて限定の記録を請求します。 限定は、例えば、職権による若しくは異議申立てに基づく暫定的拒絶が指定締約国の官庁によって 発せられた場合に、その暫定的拒絶の理由を解消する方法の 1 つとして利用することがあります。 MM6 の様式 1 枚で、複数の国際登録について限定の記録を請求することができます。ただし、名 義人が対象となる国際登録全ての名義人であり、各国際登録において全ての指定締約国又は同じ指 定締約国に同一の限定を適用する場合に限ります。 限定を行うと、限定の対象となった商品及び役務は、国際登録の商品及び役務のリストには残りま すが、限定の対象となった指定締約国については効力が及ばなくなります。ただし、限定の対象と なった商品及び役務について後から事後指定の請求 (MM4) を行うことができます。 様式 MM6 は、パート I に記載されている住所に郵送するか、PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信することで、国際事務局に直接提出することができます。また、名義 人の締約国の官庁を通じて提出することもできます。この場合の提出方法 (書面、電子メールその 他電子的提出方法) については、当該官庁に問い合わせてください。 様式 MM6 を用いるべきでないとき 一部の (全部ではなく) 指定締約国について全ての商品及び役務の保護を放棄するには、様式 MM7 (放棄) を使用します。 一部の商品及び役務を国際登録簿から永久に抹消するには、MM8 (一部取消) を使用します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 44 様式 MM6 の記入方法 第 1 欄: 国際登録番号 (INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER(S)) 国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 MM6 の様式 1 枚で、名義人が同じであれば複数の国際登録について限定の記録を請求することが できます。ただし、各国際登録において全ての指定締約国又は同じ指定締約国に同一の限定を適用 する場合に限ります。 第 2 欄: 名義人の氏名 (名称) (国際登録簿に記載のとおり) (NAME OF THE HOLDER) 国際登録の名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 第 3 欄: (新たな) 代理人の選任 (該当する場合) (APPOINTMENT OF A (NEW) REPRESENTATIVE (IF ANY)) 代理人を初めて選任し、又は新たな代理人を選任する場合、本欄に必要事項を記入し、委任状又は 様式 MM12 をこの様式 (MM6) に添付します。 国際登録簿に既に記録されている代理人の連絡先詳細を変更するには、様式 MM10 を使用してく ださい。 氏名 (名称): 代理人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、法人の場合は 正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け取るための 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。電話番号又は ファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メール アドレス は省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 45 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 名義人は、この欄に忘れずに署名してください。名義人の署名が欠落していると、代理人の選任は 記録されず、国際事務所からの連絡は全て名義人に直接送付されます。 第 4 欄: 締約国 (CONTRACTING PARTIES) 国際登録における全ての指定締約国について商品及び役務のリストを限定するには、本欄 (a) のボ ックスにチェックを記入します。 国際登録における一部の指定締約国についてのみ商品及び役務のリストを限定するには、本欄 (b) のボックスにチェックを記入し、限定の影響を受ける締約国を特定します。 第 5 欄: 商品及び役務 (GOODS AND SERVICES) 12 ポイント サイズの Courier New 又は Times New Roman 書体など可読性の高い文字を使 用して、コンマ及びセミコロンの用法に一貫性を持たせて記載してください。 記載欄が不足した場合は、記載欄不足のボックスにチェックを記入し、連続用紙を用いてください。 商品及び役務は、特定の区分全体を限定することもできますし、又は特定の区分の中の特定の商品 や役務のみを限定することもできます。 (a) 特定の区分の中の特定の商品や役務のみに係る限定を行うには、当該区分の番号と、限 定後の商品及び役務の新しいリストを完全な形で記載します。現在のリストから削除したい商品及 び役務は記載しないでください。 第 4 欄で示された締約国は、この新しいリストの商品及び役務に限定して指定されます。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 46 例えば、国際登録に区分 25 の「clothing; footwear; headgear」が含まれているとします。一 部の指定締約国において国際登録を「clothing」(被服) と「headgear」(帽子) に限定したい場合、 当該指定締約国に係る新しいリストには「clothing; headgear」と記載します。 「footwear」(履物) の一部をリストに残したい場合には、リストに残す履物の範囲を、種類を含め て特定し記載します (例: 「clothing; leather shoes, leather boots, leather sandals; headgear」)。 「footwear」をサンダル靴及びサンダルげたに限定したい場合には、新しいリストに「clothing; sandals; headgear」と記載することができます。 また、「footwear」からサンダル靴及びサンダルげたを除外したい場合には、新しいリストに 「clothing; footwear, except sandals; headgear 」と記載することができます。 (b) 特定の区分全体を限定するには、削除する区分の番号を本欄 (b) に記載します。 本欄に区分の番号が記載されると、第 4 欄で示された締約国の指定から、当該区分が除外されるこ とになります。 限定後の商品及び役務のリストは、第 1 欄で示される国際登録における商品及び役務のリストの範 囲内で記載されなければなりません。 第 1 欄で示される国際登録に含まれる区分のうち、本欄 (a) 又は (b) で表示されない区分は、国 際登録簿に登録されたままになります。 第 6 欄: 名義人及び/又は代理人の署名 (SIGNATURE BY THE HOLDER AND/OR HIS REPRESENTATIVE) 様式 MM6 には、名義人又は代理人による署名が必要です。署名は、手書き、印字又はスタンプで 行います。また、印章の押印でも構いません。 名義人: 名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。名義人が法 人の場合は、(署名者個人ではなく) 当該法人の名称を、国際登録簿に記録されているとおりに記載 します。 47 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 署名してください。 名義人の代理人: 代理人が署名する場合には、代理人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されて いるとおり若しくはこの様式 (MM6) 第 3 欄の代理人の選任に記載されているとおりに記載するか、 又はこの様式の添付 (上記第 3 欄参照) のとおりに記載します。 第 7 欄: 当該請求書を提出する名義人の締約国の官庁 (OFFICE OF THE CONTRACTING PARTY PRESENTING THE REQUEST (where this request is presented through an Office)) この欄は記入しないでください。官庁 (名義人の締約国の官庁) を通じてこの様式が提出される場合、 その官庁が必要事項を記入します。 料金計算表 限定の記録には、1 つの限定につき 177 スイス フランの手数料が適用されます。ただし、限定が 2 つ以上の締約国に影響するものであるときは、その締約国全てについて同一の限定である場合に 限ります。当該手数料は、国際事務局を受取人として支払います。 (a) 予納口座からの引き落としの指示: 手数料を国際事務局の予納口座 (WIPO 予納口座: WIPO Current Account) から引き落とすよう指示するには、このボックスにチェックを記入しま す。 この欄に、口座名義人、口座番号及びこの指示を与える当事者の身元を記入してください。ここで は、引落金額を計算したり記入したりする必要はありません。 (b) 手数料の額: 手数料を既に WIPO 銀行口座 (全世界) 又は郵便口座 (欧州のみ) 宛てに 支払ってある場合は、関連情報をここに記載します。 手数料金額に関する全ての情報は “Schedule of Fees” にてご確認いただけます。 また、総額 (スイス フラン) の記入を忘れないでください。 (c) 支払方法: 支払いを行う者の身元を記入し、該当するボックスにチェックを記入して必 要な情報を記載します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 48 放棄の記録の請求書 (REQUEST FOR THE RECORDING OF A RENUNCIATION) 公式様式 MM7 – 注釈 はじめに 国際登録の一部の (全部ではなく) 指定締約国について全ての商品及び役務に係る効力を放棄するに は、公式様式 MM7 を用いて放棄の記録を請求します。 放棄は、例えば、拒絶 (異議申立てを含む) が指定締約国によって発せられ、当面はその理由を解消 できない場合などに利用することがあります。 MM7 の様式 1 枚で、名義人が同じであれば複数の国際登録について放棄の記録を請求することが できます。ただし、各国際登録において放棄の対象となる指定締約国が同じである場合に限ります。 放棄を行うと、放棄された商品及び役務は国際登録の商品及び役務のリストには残存しますが、放 棄の対象となった指定締約国においては商標に効力がなくなり保護されません。ただし、放棄の対 象となった指定締約国について、後から事後指定の請求 (MM4) を行うことができます。 様式 MM7 は、パート I に記載されている住所に郵送するか、PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信することで、国際事務局に直接提出することができます。また、名義 人の締約国の官庁を通じて提出することもできます。この場合の提出方法 (書面、電子メールその 他電子的提出方法) については、当該官庁に問い合わせてください。 様式 MM7 を用いるべきでないとき 国際登録における全部又は一部の指定締約国について商品及び役務のリストを減縮するには、様式 MM6 (限定) を使用します。 一部の商品及び役務を国際登録簿から永久に抹消するには、MM8 (一部取消) を使用します。 49 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 様式 MM7 の記入方法 第 1 欄: 国際登録番号 (INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER) 国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 MM7 の様式 1 枚で、名義人が同じ複数の国際登録について放棄の記録を請求することができます。 ただし、各国際登録において放棄の対象となる指定締約国が同じである場合に限ります。 第 2 欄: 名義人の氏名 (名称) (国際登録簿に記載のとおり) (NAME OF THE HOLDER) 国際登録の名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 第 3 欄: (新たな) 代理人の選任 (該当する場合) (APPOINTMENT OF A (NEW) REPRESENTATIVE (IF ANY)) 代理人を初めて選任し、又は新たな代理人を選任する場合、本欄に必要事項を記入するか、委任状 又は様式 MM12 をこの様式 (MM7) に添付します。 国際登録簿に既に記録されている代理人の連絡先詳細を変更するには、様式 MM10 を使用してく ださい。 氏名 (名称): 代理人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、法人の場合は 正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け取るための 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。電話番号又は ファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メール アドレス は省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 50 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 名義人は、この欄に忘れずに署名してください。名義人の署名が欠落していると、代理人の選任は 記録されず、国際事務所からの連絡は全て名義人に直接送付されます。 第 4 欄: 締約国 (CONTRACTING PARTIES) 国際登録の保護を放棄する指定締約国を記載します。 第 5 欄: 名義人及び/又は代理人の署名 (SIGNATURE BY THE HOLDER AND/OR HIS REPRESENTATIVE) 様式 MM7 には、名義人又は代理人による署名が必要です。署名は、手書き、印字又はスタンプで 行います。また、印章の押印でも構いません。 名義人: 名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。名義人が法 人の場合は、(署名者個人ではなく) 当該法人の名称を、国際登録簿に記録されているとおりに記載 します。 署名してください。 名義人の代理人: 代理人が署名する場合には、代理人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されて いるとおり若しくはこの様式 (MM7) 第 3 欄の代理人の選任に記載されているとおりに記載するか、 又はこの様式の添付 (上記第 3 欄参照) のとおりに記載します。 第 6 欄: 当該請求書を提出する名義人の締約国の官庁 (OFFICE OF THE CONTRACTING PARTY of the holder PRESENTING THE REQUEST (where this request is presented through an Office)) この欄は記入しないでください。官庁 (名義人の締約国の官庁) を通じてこの様式が提出される場合、 その官庁が必要事項を記入します。 51 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 国際登録の取消の記録の請求書 (REQUEST FOR THE RECORDING OF A CANCELLATION OF THE INTERNATIONAL REGISTRATION) 公式様式 MM8 – 注釈 はじめに 全ての指定締約国について一部又は全部の商品及び役務を削除するには、公式様式 MM8 を用いて 取消の記録を請求します。取消では、全部取消又は一部取消を行うことができます。 全部取消は、国際登録で指定されている全ての指定締約国と全ての商品及び役務に係る取消です。 国際登録が不要になった場合に行うものです。 一部取消は、国際登録で指定されている全ての指定締約国と一部の商品及び役務に係る取消です。 特定の商品や役務について、名義人が関心を失ったり、販売を終了したり、又は保護を受けている 締約国における抵触や取消を避けたい場合に、選択肢の 1 つとなり得ます。 取消を行うと、限定 (MM6) の場合とは異なり、対象となった商品及び役務が国際登録簿から抹消 されますので、ご注意ください。事後指定の対象にはならないため、取り消された商品や役務につ いて再び保護を求める場合は、新規の国際出願を提出することになります。 MM8 の様式 1 枚で、名義人が同じであれば複数の国際登録について全部取消を請求することがで きます。 取消が一部取消の場合は、国際登録ごとに別の様式 MM8 を使用しなければなりません。 様式 MM8 は、パート I に記載されている住所に郵送するか、PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信することで、国際事務局に直接提出することができます。また、名義 人の締約国の官庁を通じて提出することもできます。この場合の提出方法 (書面、電子メールその 他電子的提出方法) については、当該官庁に問い合わせてください。 様式 MM8 を用いるべきでないとき 国際登録における全部又は一部の指定締約国について商品及び役務のリストを減縮するには、様式 MM6 (限定) を使用します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 52 国際登録の一部の (全部ではなく) 指定締約国について全ての商品及び役務に係る効力を放棄するに は、様式 MM7 (放棄) を使用します。 様式 MM8 の記入方法 第 1 欄: 国際登録番号 (INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER) 国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 第 2 欄: 名義人の氏名 (名称) (国際登録簿に記載のとおり) (NAME OF THE HOLDER) 国際登録の名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 第 3 欄: (新たな) 代理人の選任 (該当する場合) (APPOINTMENT OF A (NEW) REPRESENTATIVE (IF ANY)) 代理人を初めて選任し、又は新たな代理人を選任する場合、本欄に必要事項を記入し、委任状又は 様式 MM12 をこの様式 (MM8) に添付します。 国際登録簿に既に記録されている代理人の連絡先詳細を変更するには、様式 MM10 を使用してく ださい。 氏名 (名称): 代理人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、法人の場合は 正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け取るための 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。電話番号又は ファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メール アドレス は省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 53 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 名義人は、この欄に忘れずに署名してください。名義人の署名が欠落していると、代理人の選任は 記録されず、国際事務所からの連絡は全て名義人に直接送付されます。 第 4 欄: 商品及び役務 (GOODS AND SERVICES) 国際登録に含まれる商品及び役務全てに係る取消 (全部取消) を行う場合は、本欄 (a) のボックス にチェックを記入します。 国際登録に含まれる商品及び役務の一部に係る取消 (一部取消) を行う場合は、本欄 (b) のボック スにチェックを記入します。 一部取消では、特定の区分全体を取り消すこともできますし、又は特定の区分の中の特定の商品や 役務のみを取り消すこともできます。 (i) 特定の区分全体を取り消す場合: 取り消す区分の番号を記載します。 (ii) 特定の区分の中の特定の商品や役務のみを取り消す場合: 当該区分の中で取消後に残す 商品及び役務の範囲を特定します。 例えば、国際登録に区分 25 の「clothing; footwear; headgear」が含まれているとします。 「 footwear 」 ( 履 物 ) を 取 り 消 し た い 場 合 は 、 新 し い リ ス ト に 残 す 当 該 区 分 の 範 囲 と し て 「clothing; headgear」と記載することができます。 履物の一部を新しいリストに残したい場合には、リストに残す履物の範囲を、種類を含めて特定し 記載します (例: 「clothing; leather shoes, leather boots, leather sandals; headgear」)。 サンダル靴及びサンダルげたのみを取り消したい場合には、新しいリストに「clothing; footwear, except sandals; headgear」と記載することができます。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 54 又は、履物のうちサンダル靴及びサンダルげたのみを残したい場合には、新しいリストに 「clothing; sandals; headgear」と記載することができます。 リストの記載には、12 ポイント サイズの Courier New 又は Times New Roman 書体など可読性 の高い文字を使用して、コンマ及びセミコロンの用法に一貫性を持たせて記載してください。 記載欄が不足した場合は、記載欄不足のボックスにチェックを記入し、連続用紙を用いてください。 第 1 欄で示される国際登録で指定されている区分のうち、本欄(b)(i) 又は (ii) で表示されない区分 は、国際登録簿に登録されたままになります。 第 5 欄: 名義人及び/又は代理人の署名 (SIGNATURE BY THE HOLDER AND/OR HIS REPRESENTATIVE) 様式 MM8 には、名義人又は代理人による署名が必要です。署名は、手書き、印字又はスタンプで 行います。また、印章の押印でも構いません。 名義人: 名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。名義人が法 人の場合は、(署名者個人ではなく) 当該法人の名称を、国際登録簿に記録されているとおりに記載 します。 署名してください。 名義人の代理人: 代理人が署名する場合には、代理人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されて いるとおり若しくはこの様式 (MM8) 第 3 欄の代理人の選任に記載されているとおりに記載するか、 又はこの様式の添付 (上記第 3 欄参照) のとおりに記載します。 第 6 欄: 当該請求書を提出する名義人の締約国の官庁 (OFFICE OF THE CONTRACTING PARTY OF THE HOLDER PRESENTING THE REQUEST (WHERE THIS REQUEST IS PRESENTED THROUGH AN OFFICE)) この欄は記入しないでください。官庁 (名義人の締約国の官庁) を通じてこの様式が提出される場合、 その官庁が必要事項を記入します。 55 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 限定、放棄、取消 この表は、限定、放棄及び取消手続の主な相違点をまとめたものです。 限定 (様式 MM6) 放棄 (様式 MM7) 取消 (様式 MM8) 商品及び役務 一部 全部 一部又は全部 指定国官庁 一部又は全部 一部 全部 事後指定 手数料 177 スイス フラン なし なし MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 56 名義人の氏名 (名称) 又は住所 (居所) の変更の記録の請求書 (REQUEST FOR THE RECORDING OF A CHANGE IN NAME AND/OR ADDRESS OF THE HOLDER) 公式様式 MM9 – 注釈 はじめに 国際登録の名義人の氏名 (名称) 及び/又は住所 (居所) の変更の記録の請求は、様式 MM9 を用いて 行います。 MM9 の様式 1 枚で、同じ名義人の氏名 (名称) 及び住所 (居住) で登録されているものであれば複 数の国際登録について、変更の記録を請求することができます。 名義人の氏名 (名称) の変更は、同一の自然人又は法人が継続して当該国際登録の名義人であるとい う意味合いを持ちます。名義人は、名義人の氏名 (名称) の変更を記録する請求が法的に適切で十分 であるかどうか判断する必要があります。 名義人は、様式 MM9 の名義人の氏名又は住所の変更の記録の請求の一部として、国際登録簿上の 法人の法的性質を変更することができます。この請求は様式の連続様式に記載してください。しか しながら、名義人の氏名又は住所の変更を伴わない場合、法人の法的性質のみを様式 MM9 により 変更することはできません。10 名義人の変更、すなわち、ある自然人又は法人から別の自然人又は法人への譲渡の記録を請求する には、様式 MM5 を使用します。 様式 MM9 は、パート I に記載されている住所に郵送するか、PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信することで、国際事務局に直接提出することができます。また、名義 人の締約国の官庁を通じて提出することもできます。この場合の提出方法 (書面、電子メールその 他電子的提出方法) については、当該官庁に問い合わせてください。 10 この状況を解決するため、マドリッド制度の法的発展における作業部会は、2017 年 7 月から 法人の法的性 質の変更のみを MM9 で申請できるよう共通規則の改訂を勧告し、マドリッド同盟総会で採択されました。 57 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 様式 MM9 の記入方法 第 1 欄: 国際登録番号 (INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER(S)) 国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 第 2 欄: 名義人の氏名 (名称) (国際登録簿に記載のとおり) (NAME OF THE HOLDER) 国際登録の名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 第 3 欄: 名義人の氏名及び/又は住所の変更 (CHANGE IN NAME AND/OR ADDRESS OF THE HOLDER) 新氏名: 自然人 最初のボックスにチェックを記入し、名義人の新氏名を記載します。自然人の名義人氏名は、慣習 上用いられる順序で姓及び名を記載してください。 新名称: 法人 法人の名義人の名称は、正式名称を全部記載します。ラテン文字以外の文字による表記である場合 は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字で記載します。法人の場合は、国際登録言語 による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 複数の名義人が登録されている場合は、氏名 (名称) の変更を記録する名義人を明確に記載してくだ さい。 名義人は、様式 MM9 の名義人の氏名又は住所の変更の記録の請求の一部として、国際登録簿上の 法人の法的性質を変更することができます。この請求は様式の連続用紙に記載してください。しか しながら、名義人の氏名又は住所の変更を伴わない場合、法人の法的性質のみを様式 MM9 により 変更することはできません。11 11 この状況を解決するため、マドリッド制度の法的発展における作業部会は、2017 年 7 月から 法人の法的性 質の変更のみを MM9 で申請できるよう共通規則の改訂を勧告し、マドリッド同盟総会で採択されました。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 58 新住所 名義人の住所 (居住) の変更を記録するには、2 つ目のボックスにチェックを記入し、郵便物を速や かに受取るために適した表示方法で新住所を記載します。複数の名義人が登録されている場合は、 住所 (居住) の変更を記録する名義人を明確に記載してください。 複数の名義人が異なる住所を有していて代理人又は通信のための宛先が示されていないときは、通 信は全て登録証明書における筆頭名義人の住所に送付されます。 第 4 欄: 新連絡先詳細 (任意) (NEW CONTACT DETAILS (OPTIONAL)) 様式 MM9 を用いて名義人の氏名及び/又は住所の変更を請求する際には、連絡先情報も変更するよ う国際事務局に対して請求することができます。 新電話番号又は新ファクシミリ番号 電話番号又はファクシミリ番号には国コードと市外局番を含めます (例: +41 22 338 8686)。 新電子メール アドレス この欄に電子メール アドレスを記入することで、WIPO からの連絡を、郵便物の代わりに電子的に 受け取ることができます。また、この電子メール アドレスを WIPO ユーザ アカウントで使用して Madrid Portfolio Manager (MPM) にアクセスすると、名義人の国際登録の確認や請求の提出をオ ンラインで行うことができます。Madrid Portfolio Manager (MPM) には、次のアドレスからアク セスいただけます。https://www3.wipo.int/login/index.jsp?dApp=/mpm 注: この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信 は電子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレス を他の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に 電子的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登 録につき 1 つのみです。 59 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 新通信のための宛先 通信のための宛先は、国際事務局からの郵便物を、出願人若しくは名義人の住所及び代理人の住所 とは異なる宛先 (例: 私書箱、社内法務部) で受け取りたい場合に利用する宛先です。通信のための 宛先が示されている場合は、WIPO からの通信は当該宛先に送られます。代理人が選任されている 場合には、WIPO からの通信は当該代理人の住所に送られます。 注: 様式 MM9 を用いて名義人の氏名及び/又は住所の変更を請求する際に、既に国際登録簿に登録 されている通信のための宛先を維持したい場合には、当該宛先を本欄に再度記載する必要がありま す。本欄に記載がないと、WIPO からの通信は新住所 (新居住) に送られます。 連絡先詳細のみ変更する場合 名義人の連絡先詳細 (contact details) のみを変更したい場合には、様式 MM9 の使用はできませ ん。それに代えて、名義人又は代理人の署名付きの電子メールを国際事務局に対して送ることによ って変更を請求することができます (手数料なし)。 通信の宛先 電子メール: [email protected] 件名に「Request to change contact details」と記してください。 郵送: Madrid Registry World Intellectual Property Organization 34, chemin des Colombettes 1211 Geneva 20, Switzerland 注: 様式 MM9 を用いて名義人の氏名及び/又は住所の変更を請求する際に、既に国際登録簿に登録 されている通信のための宛先を維持したい場合には、当該宛先を本欄に再度記載する必要がありま す。本欄に記載がないと、WIPO からの通信は新住所 (新居住) に送られます。 注: 代理人の選任には、この欄ではなく第 5 欄を用います。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 60 第 5 欄: (新たな) 代理人の選任 (該当する場合) (APPOINTMENT OF A (NEW) REPRESENTATIVE (IF ANY)) 代理人を初めて選任し、又は新たな代理人を選任する場合、本欄に必要事項を記入するか、委任状 又は様式 MM12 をこの様式 (MM9) に添付します。 国際登録簿に既に記録されている代理人の連絡先詳細を変更するには、様式 MM10 を使用してく ださい。 氏名 (名称): 代理人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、法人の場合は 正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け取るための 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。電話番号又は ファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メール アドレス は省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 名義人は、この欄に忘れずに署名してください。名義人の署名が欠落していると、代理人の選任は 記録されず、国際事務所からの連絡は全て名義人に直接送付されます。 61 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 第 6 欄: 名義人及び/又は代理人の署名 (SIGNATURE BY THE HOLDER AND/OR HIS REPRESENTATIVE) 様式 MM9 には、名義人又は代理人による署名が必要です。署名は、手書き、印字又はスタンプで 行います。また、印章の押印でも構いません。 名義人: 名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。名義人が法 人の場合は、(署名者個人ではなく) 当該法人の名称を、国際登録簿に記録されているとおりに記載 します。 署名してください。 名義人の代理人: 代理人が署名する場合には、代理人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されて いるとおり若しくはこの様式 (MM9) 第 5 欄の代理人の選任に記載されているとおりに記載するか、 又はこの様式の添付 (上記第 5 欄参照) のとおりに記載します。 第 7 欄: 当該請求書を提出する名義人の締約国の官庁 (OFFICE of the contracting Party of the holder PRESENTING THE REQUEST (where this request is presented by or through an Office)) この欄は記入しないでください。官庁 (名義人の締約国の官庁) を通じてこの様式が提出される場合、 その官庁が必要事項を記入します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 62 料金計算表 名義人の氏名 (名称) 又は住所 (居所) の変更に係る手数料は、様式 1 枚 (複数の国際登録を対象と することも可能) につき 150 スイス フランです。当該手数料は、国際事務局を受取人として支払 います。 (a) 予納口座からの引き落としの指示: 手数料を国際事務局の予納口座 (WIPO 予納口座: WIPO Current Account) から引き落とすよう指示するには、このボックスにチェックを記入しま す。 この欄に、口座名義人、口座番号及びこの指示を与える当事者の身元を記入してください。ここで は、引落金額を計算したり記入したりする必要はありません。 (b) 手数料の額: 手数料を既に WIPO 銀行口座 (全世界) 又は郵便口座 (欧州のみ) 宛てに 支払ってある場合は、関連情報をここに記載します。 手数料金額に関する全ての情報は “Schedule of Fees” にてご確認いただけます。 また、総額 (スイス フラン) の記入を忘れないでください。 (c) 支払方法: 支払いを行う者の身元を記入し、該当するボックスにチェックを記入して必 要な情報を記載します。 63 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 代理人の氏名 (名称) 又は住所 (居所) の変更の記録の請求書 (REQUEST FOR THE RECORDING OF A CHANGE IN NAME AND/OR ADDRESS OF THE REPRESENTATIVE) 公式様式 MM10 – 注釈 はじめに 代理人の氏名 (名称) 又は住所 (居所) の変更の記録の請求は、様式 MM11 を用いて行います。 MM10 の様式 1 枚で、変更の記録を複数の国際登録について請求することができます。ただし、対 象となる国際登録全てについて当該代理人が国際登録簿に登録されており、対象となる国際登録が 特定される場合に限ります。 新しい代理人の選任の記録請求には、この様式ではなく様式 MM12 を使用します。 様式 MM10 は、パート I に記載されている住所に郵送するか、PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信することで、国際事務局に直接提出することができます。また、名義 人の締約国の官庁を通じて提出することもできます。この場合の提出方法 (書面、電子メールその 他電子的提出方法) については、当該官庁に問い合わせてください。 様式 MM10 の記入方法 第 1 欄: 国際登録番号 (INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER(S)) 国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 第 2 欄: 代理人氏名 (名称) (NAME OF THE REPRESENTATIVE) 代理人の氏名 (名称) 及び住所 (居所) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 第 3 欄: 代理人の氏名及び/又は住所の変更 (CHANGE IN NAME AND/OR ADDRESS OF THE REPRESENTATIVE) 該当情報が変更した場合のみこの欄に記入してください。変更がない場合は、この欄は空白のまま にします。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 64 新氏名 (新名称): 代理人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、法人の場 合は正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 新住所 (新居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 新電話番号又は新ファクシミリ番号及び新電子メール アドレス: 代理人が国際事務局からの連絡を 受け取るための電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。 電話番号又はファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メ ール アドレスは省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際登録に関するその後の国際事務局からの通信は電 子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ電子メール アドレスを他 の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に関する通信も同様に電子 的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録に つき 1 つのみです。 第 4 欄: 名義人及び/又は代理人の署名 (SIGNATURE BY THE HOLDER AND/OR HIS REPRESENTATIVE) 様式 MM10 には、名義人又は代理人による署名が必要です。署名は、手書き、印字又はスタンプ で行います。また、印章の押印でも構いません。 名義人: 名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。名義人が法 人の場合は、(署名者個人ではなく) 当該法人の名称を、国際登録簿に記録されているとおりに記載 します。 署名してください。 名義人の代理人: 代理人が署名する場合には、代理人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されて いるとおり若しくはこの様式 (MM7) 第 3 欄に記載されているとおりに記載します。 65 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 第 5 欄: 当該請求書を提出する名義人の締約国の官庁 (OFFICE of the contracting party of the holder PRESENTING THE REQUEST (where this request is presented through an Office)) この欄は記入しないでください。官庁 (名義人の締約国の官庁) を通じてこの様式が提出される場合、 その官庁が必要事項を記入します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 66 国際登録の更新の申請書 (RENEWAL OF THE INTERNATIONAL REGISTRATION) 公式様式 MM11 – 注釈 はじめに 任意様式 MM11 を利用して、国際登録の更新の指示を国際事務局に連絡することができます。 しかし、国際登録の更新を最も簡単に行う方法は、Madrid E-Renewal Service を利用することで す。このサービスでは、最終決定の記録後に指定締約国において保護を受けている商品及び役務に 基づき、更新手数料が算出されます。特定の締約国で商標の保護が全面的に拒絶された場合でも、 このサービスを利用して国際登録を更新することができます。この場合には、全ての商品及び役務 が考慮された更新料が算出されます。 書面に代えて Madrid E-Renewal Service で更新手続を行うことのメリット: – 登録更新の対象となる締約国が表示されます。 – 暫定的な拒絶又は最終決定において商標の保護が全面的に拒絶された締約国も表示され ます。 – 利用者は、国際登録の更新を希望する締約国を選択することができます。 – 適用手数料の金額が自動的に算出され、クレジット カードへの課金又は WIPO 予納口 座 (WIPO Current Account) からの引き落としによる支払いを行うことができます。 – 支払確認情報がオンライン及び電子メールにて即時に表示されます。 – 翌営業日から、Madrid Real-Time Status サービスを利用した登録更新手続のステー タス確認が可能になります。 Madrid E-Renewal Service は、登録の存続期間満了から 6 ヶ月の更新猶予期間中に更新手続を行 う場合にもご利用いただけます。この場合には、基本手数料の 50% の割増料金 (326.50 スイス フラン) が自動的に上乗せされます。指定締約国によっては、その他の追加料金が適用される可能 性がありますのでご注意ください。 67 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 猶予期間中に更新が行われると、更新手数料の実際の支払日に拘らず、存続期間の満了日から更新 が有効になります。6 ヶ月の猶予期間が経過した後に国際登録を更新することはできません。 最終決定の記録後に商標の保護が部分的に拒絶された締約国について、全ての商品及び役務に係る 国際登録を更新したい場合は、様式 MM11 を用いて更新の指示を国際事務局に連絡する必要があ ることに留意してください。 また、取消、限定又はその他の変更の記録の後に更新の処理がなされることを希望する旨の指示を 国際事務局に連絡する場合にも、様式 MM11 の利用が推奨されます。 MM11 の様式 1 枚につき更新できる国際登録は 1 つのみですのでご注意ください。 様式 MM11 は、国際事務局に直接提出されなければなりません。パート I に記載されている住所 に郵送するか、PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信してください。なお、 名義人の締約国の官庁によっては、官庁を経由して様式を国際事務局に提出することもできます。 様式 MM11 の記入方法 第 1 欄: 国際登録番号 (INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER) 国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 国際登録番号は、MM11 の様式 1 枚につき 1 件しか記載することができませんので、ご注意くだ さい。 第 2 欄: 名義人の氏名 (名称) (NAME OF THE HOLDER) 国際登録の名義人の氏名 (名称) を、国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 第 3 欄: 更新を請求する締約国 (CONTRACTING PARTIES FOR WHICH RENEWAL IS REQUESTED) 該当する指定締約国のボックス全てにチェックを記入し、国際登録の更新を希望する全ての指定締 約国を表示します。国際事務局は共通規則の規定に基づき適用金額を算出します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 68 追加指示がない場合は、この様式 (MM11) の第 4 欄を使用する必要はありません。 第 4 欄: 共通規則第 18 規則の 3 に基づく一部保護認容声明が国際登録簿に記録された締約国 についての全ての商品・役務の更新 (RENEWAL FOR ALL GOODS AND SERVICES, NOTWITHSTANDING THE RECORDING OF A DECISION ON PARTIAL PROTECTION UNDER RULE 18TER) 共通規則の規定による国際登録の更新を希望する場合は、本欄に記入しないでください。 本欄は、共通規則第 18 の 3 に基づく最終決定の記録後に商標の保護が部分的に保護された締約国 について、全ての商品及び役務に係る国際登録を更新するための取扱事項を示すためのものです。 本欄で該当するボックスにチェックを記入して国際事務局に対する取扱事項を表示すると、表示さ れた締約国に関する更新手数料が応じて増額する可能性がありますのでご注意ください。 第 5 欄: 署名 (SIGNATURE) 署名は、手書き、印字又はスタンプで行います。また、印章の押印でも構いません。 署名者の氏名 (名称) を記載します (登録名義人や代理人の氏名 (名称) と一致している必要はあり ません)。 署名してください。 69 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 料金計算表 国際登録の更新に係る手数料: – 基本手数料 (653 スイス フラン); – 追加手数料 (商品及び役務の区分数に基づき算出: 3 区分を超える区分につき、1 区分 ごとに 100 スイス フラン); 及び – 付加手数料 (1 締約国ごとに 100 スイス フラン)、又は指定締約国が定める個別手数料 (a) 予納口座からの引き落としの指示: 手数料を国際事務局の予納口座 (WIPO 予納口座: WIPO Current Account) から引き落とすよう指示するには、このボックスにチェックを記入しま す。 この欄に、口座名義人、口座番号及びこの指示を与える当事者の身元を記入してください。ここで は、引落金額を計算したり記入したりする必要はありません。 (b) 手数料の額: 手数料を既に WIPO 銀行口座 (全世界) 又は郵便口座 (欧州のみ) 宛てに 支払ってある場合は、関連情報をここに記載します。 手数料の金額を算出するには、WIPO が提供する手数料計算ツール Fee Calculator を使用して、 「Type」欄で「Renewal」を選択します。また、WIPO の “Schedule of Fees” や “Individual Fees under the Madrid Protocol” に記載されている手数料情報を参照してください。 更新手数料を支払いを猶予期間中に行う場合は、上記手数料とは別に割増手数料の支払いが必要に なります。Fee Calculator で更新手数料を算出するときは、「Grace Period」のボックスを選択し てご利用ください。 また、総額 (スイス フラン) の記入を忘れないでください。 (c) 支払方法: 支払いを行う者の身元を記入し、該当するボックスにチェックを記入して必要な 情報を記載します。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 70 代理人の選任の届出書 (APPOINTMENT OF A REPRESENTATIVE) 公式様式 MM12 – 注釈 はじめに 自然人又は法人を、国際事務局に対して国際出願又は国際登録 (複数の場合を含む) に関する手続を 行う代理人として選任するには、任意様式 MM12 を利用するか、委任状を送付するか、又は MM4 (事後指定書)、MM5 (名義人の変更の記録の請求書) 若しくは MM6 (商品及び役務のリストの限定 の記録の請求書) のような公式様式を使用します。 国際事務局に対する手続に関しては、代理人の住所についての条件が設けられていないため、マド リッド制度の加盟国以外に居住している代理人でもかまいません。 特定の締約国に対する代理人 (現地代理人) を選任したい場合には、当該締約国の官庁に問い合わせ て要件を確認してください。 MM12 の様式 1 枚で、名義人が同じであれば複数の国際出願又は国際登録に関する代理人の選任を 行うことができます。 国際登録簿に既に記録されている代理人の連絡先の詳細を変更するには、様式 MM10 を使用して ください。 名義人又は代理人が様式 MM12 を国際事務局に直接提出するには、パート I に記載されている住 所に郵送するか、又は PDF ファイルを電子メールで [email protected] に送信してください。 また、名義人の締約国の官庁を通じて提出することもできます。この場合の提出方法 (書面、電子 メールその他電子的提出方法) については、当該官庁に問い合わせてください。 71 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 様式 MM12 の記入方法 第 1 欄: 出願人/名義人の氏名 (NAME OF THE APPLICANT AND/OR HOLDER) 国際登録の名義人の氏名 (名称) を、国際出願又は国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 第 2 欄: 国際出願を特定するための情報又は国際登録番号 (INTERNATIONAL APPLICATION(S)’ REFERENCE(S) AND/OR INTERNATIONAL REGISTRATION NUMBER(S)) 登録番号がまだ付与されていない国際出願については、基礎出願番号及びその出願日/基礎登録番号 及びその登録日、本国官庁に国際出願を提出した日付を記載します。 国際登録については、国際登録番号を完全な形で記載します (例: 123456、123456A)。 第 3 欄: 代理人 (REPRESENTATIVE) 氏名 (名称): 代理人が自然人の場合は、慣習上用いられる順序で姓及び名を記載し、法人の場合は 正式名称を全部記載します。 ラテン文字以外の文字による表記である場合は、国際登録言語の表音法に従った音訳をラテン文字 で記載します。法人の場合は、国際登録言語による翻訳を音訳の代わりに記載することができます。 住所 (居住): 郵便物を速やかに受取るために適した表示方法で住所を記載します。 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレス: 国際事務局からの連絡を受け取るための 電話番号又はファクシミリ番号及び電子メール アドレスを記入することができます。電話番号又は ファクシミリ番号には国コードと市外局番を含め (例: +41 22 338 8686)、電子メール アドレス は省略せずに全部記載してください (例: [email protected])。 この欄で電子メール アドレスを示すと、この国際出願 (出願の結果としての国際登録を含む) や国 際登録に関する通信は電子的に送信されるのみで、書面による通信は送付されません。また、同じ 電子メール アドレスを他の国際出願や国際登録についても用いている場合には、当該出願や登録に 関する通信も同様に電子的に送信されるのみになります。電子通信のために登録できる電子メール アドレスは各国際登録につき 1 つのみです。 MAKING THE MOST OF THE MADRID SYSTEM INFORMATION AND PRACTICAL TIPS ON HOW TO USE SPECIFIC FORMS 72 第 4 欄: 出願人及び/又は名義人の押印又は署名 (SIGNATURE BY THE APPLICANT AND/OR HOLDER) 署名は、手書き、印字又はスタンプで行います。また、印章の押印でも構いません。 出願人の氏名 (名称) を国際出願又に記載されているとおりに記載するか、名義人の氏名 (名称) を 国際登録簿に記録されているとおりに記載します。 法人名の省略形又は頭文字は、(署名者個人ではなく) 国際登録簿に記載されているとおりの名称を 記載します。 また、この欄に忘れずに署名してください。署名が欠落していると、代理人の選任は記録されず、 国際事務所からの連絡は全て名義人に直接送付されます。 第 5 欄: 当該請求書を提出する出願人/名義人の締約国の官庁 (OFFICE OF THE CONTRACTING PARTY OF THE APPLICANT AND/OR HOLDER PRESENTING THE REQUEST (WHERE THIS REQUEST IS PRESENTED THROUGH AN OFFICE)) この欄は記入しないでください。官庁 (名義人の締約国の官庁) を通じてこの様式が提出される場合、 その官庁が必要事項を記入します。
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