未来をはぐくむ 緑と文化のかがやくまち“板橋” 板橋区都市計画マスター

参考資料
板橋区都市計画マスタープラン改定の役割
板橋区基本構想の将来像
1.板橋区都市計画マスタープラン改定の背景
未来をはぐくむ 緑と文化のかがやくまち“板橋”
都市計画法第 18 条の 2 に定められている都市計画マスタープランは、
「市町村の都市計画に関する基
本的な方針」として策定され、概ね 20 年後の将来像を見据えた、概ね 10 年間のまちづくりの取り組み
を示した計画です。
区では、平成 23 年 3 月に「板橋区都市計画マスタープラン(第二次)」を策定していましたが、その
後の社会経済情勢の変化、東日本大震災等の教訓を踏まえたまちづくり、上位計画である「板橋区基本
構想」及び「板橋区基本計画 2025」が策定されたことに伴い、都市計画マスタープランを改定します。
子育て安心
3.都市計画マスタープランの計画期間
本計画では、計画期間内における、国際交流・広域交流の拡大の好機を活かしたまちづくりや都市生
活の質(QOUL)向上に向けた戦略的な取り組みのための方針とし、次世代に継承する魅力・価値の創造
を視野に入れた中長期の取り組みを示します。
また、板橋区基本構想で定めた将来ビジョンの実現を目指すことから、板橋区基本構想の改定に合わ
せて、都市計画マスタープランを見直し、まちづくりを推進していきます。
国際交流・広域交流の拡大
の好機を活かしたまちづくり
例)東京 2020 オリンピック・パラリンピッ
ク競技大会開催など
基本構想改定まで
将来ビジョン
(基本構想・基本計画)
に基づく QOUL の向上
中長期の取り組み
次世代に継承する
魅力・価値の創造
【用語解説】
QOUL(Quality Of Urban Life)
・一般的に「人生の内容の質や、社会的に見た生活の質を指し、人がどれだけ人間らしい生活や、自分らしい生き方をしてい
るか考えるためのもの」をQOL と言います。
・区では、都市計画マスタープランにおいて、QOLにU(Urban)を追加し、
「都市生活の質(QOUL)
」と考えて取り入
れます。
都市づくりのビジョン
・都市計画・まちづくりの目標像とその実現に向けた戦略的な取り組み方針を定めています。
・このビジョンに基づく都市づくり(ハード・ソフト)と個別分野の取り組みを相互に作用・連携させ、区民からも区外から
も住みたいと評価される板橋区をつくることを目指します。
万全の備えの
安心・安全
9つのまちづくりビジョン
安心の福祉・介護
(将来像を政策分野別に具現化)
豊かな
健康長寿社会
2.板橋区都市計画マスタープラン改定の役割
本計画では、今後のまちづくりを推進するための都市づくりのビジョンを設け、板橋区に住んでみた
い、住み続けたいと評価されるためのハード・ソフトを含めた、都市整備分野を超えた施策連携を行い、
縦割りでない組織横断的な施策を実現することで、従来型の都市計画マスタープランにない戦略的な取
り組みを展開していきます。
都市づくりのビジョンは、新たな視点としてつよみや地域の特徴を存分に引き出すことにより、多様
な価値や魅力を創造し、新たなブランドイメージを構築します。
この都市づくりのビジョンに多種多様な価値観を持つ人々が「共感」することで、
「都市生活の質(Q
※
OUL )」を向上させ、「東京で一番住みたくなるまち」として評価されるまちをめざします。
快適で魅力
あるまち
魅力ある学び支援
緑と環境共生
心躍る
スポーツ・文化
光輝く板橋ブランド
・産業活力
「東京で一番住みたくなるまち」
として評価されるまちをめざす
板橋区基本計画 2025(平成 28 年度~37 年度)
★3つの基本理念に基づき、9 つのまちづくりビジョンを実現するため、3 つの基本目
標と9つの基本政策を柱とした施策を体系化
★施策・組織横断的に協働・連携する戦略を「未来創造戦略」として明示
戦略の
志向する
都市像
「魅力創造発信都市」
「安心安全環境都市」
戦
略
Ⅰ 若い世代の定住化
Ⅱ 健康長寿のまちづくり
Ⅲ 未来へつなぐまちづくり
※板橋区基本構想/板橋区基本計画 2025
取組の
具体化
板橋区都市計画マスタープラン改定のねらい
住んでみたい、住み続けたいと評価される
「都市生活の質(QOUL)」を戦略的に高めて
いくための都市づくりのビジョンを明確化する
取組の
具体化
「都市生活の質(QOUL)」が高まる
都市生活:居住、区内の移動、介護・子育て、健康づくり、防犯、
事業所経営・就業、コミュニティ形成、学習・教育活動、
文化・スポーツ活動、区民活動、企業のCSR活動 など
個別計画の策定・改定
次世代育成、地域福祉、環境、
文化・スポーツ振興、産業振興、
行政経営 など
都市計画マ スタープランの改定
相互に
作用・連携
◇都市計画・まちづくりの
目標像
◇戦略的な取り組み方針
1
改定骨子の構成案
現行計画の構成
検討中
板橋区都市計画マスタープラン
〔第2次〕
改定骨子の構成案
はじめに
はじめに
序
板橋区におけるこれまでのまちづくりの取り組み
序 章
板橋区の特性
今後の社会環境の変化と課題
板橋区の現況と今後について
第1章
板橋区の都市づくりの背景と課題
章
第1章
1-1
1-2
第2章
2-1
2-2
2-3
板橋区を取り巻く社会状況の変化
板橋区都市計画マスタープラン(第2次)
策定の背景と将来像
~地球環境に配慮した安全で安心な魅力あるコンパクトシティ~
3-1
3-2
3-3
3-4
3-5
3-6
第4章
4-1
4-2
4-3
4-4
4-5
第5章
5-1
5-2
5-3
「東京で一番住みたくなるまち」
として評価されるまちをめざす
⇒ 都市生活の質(QOUL)を向上させ
る都市づくりを展開
策定の背景
計画の位置づけ
目指すべき板橋区の将来像
『いきいき暮らす緑と文化のまち”板橋”』の実現
第3章
第2章 板橋区都市計画マスタープランの役割
◇計画の位置づけ、改定のねらい
6つのまちづくりと実現に向けた取り組み
誰もが円滑に移動できるまちづくり
防災・防犯に配慮したまちづくり
地域の特徴を活かしたまちづくり
環境負荷の低減をめざしたまちづくり
美しく魅力あるまちづくり
多様な主体が参画するまちづくり
地域別のまちづくり方針
板橋地域
常盤台地域
志村地域
赤塚地域
高島平地域
まちづくりの推進に向けて
地域の参画と行政との協働体制づくり
まちづくりの取り組みプロセス
取り組みの点検と関連計画・制度への反映
第3章 全体構想(区全体の都市づくりのビジョン)
○ 「都市生活の質(QOUL)」を高める都市
づくりのテーマ
○ テーマ別の都市づくりの方向性
〔目標像(将来イメージ)〕〔展開方針〕
〔先導的取り組みにおける先導的展開〕
○ 板橋区がめざす将来都市構造
○ 都市整備分野別のまちづくりの展開方針
◇ 拠点育成・土地利用の誘導
◇ 道路・交通ネットワークの形成
◇ 住宅・コミュニティの形成
◇ 緑と水の創出・保全
◇ 都市環境の向上
◇ 街並み・景観の形成
◇ 安心・安全なまちづくり
第4章 エリア別のまちづくりの展開方針※いずれも仮称
○ 板橋・大山
○ 徳丸・西台
○ 大谷口・向原
○ 赤塚・成増
○ 上板橋・常盤台
○ 新河岸・高島平
○ 小豆沢・志村
○ 坂下・舟渡
第5章
2
まちづくりの推進に向けて
■QOUL向上を意識した都市づくりを展開するうえ
で活かすべき特性を明確にする
★首都東京(特別区)の北部に位置し、鉄道による都心・
副都心へのアクセス(利便性)の高いまち
★崖線や荒川・石神井川などの河川を軸に、生物と共生
できるうるおいある環境に恵まれたまち
★市街地形成の変遷のなかで、地域それぞれに多様な魅
力と資源が息づくまち(宿場町、都市農業、ものづく
(3㌻)
り、住宅地等)
■板橋のつよみ、人口動向、区民の評価等を踏まえて、
都市づくりの課題を整理
視点①
視点②
板橋のつよみを活かす、伸ばす
次世代が魅力を感じる新しい価値を創造 (3㌻)
■板橋区基本構想・板橋区基本計画 2025 に描かれたビ
ジョン(将来像・都市像・戦略)踏まえて、都市計
画マスタープラン改定のねらいを明確化
(3㌻)
■板橋区の「都市づくりのビジョン」を明確化
★将来都市構造
⇒拠点や軸(ネットワーク)など、都市の基本的な骨
格を明確化
(10 ㌻)
★QOULテーマに基づく都市づくり
⇒分野を超えた施策連携でQOULを高めるための目
標像、目標像実現のための取り組みの方向性を明確
化
(4㌻~9㌻)
■主に、都市計画・まちづくりの領域について、分野
ごとの施策・事業展開の指針として取りまとめ
(現行計画の「6つのまちづくり」を踏まえつつ、コン
パクト・プラス・ネットワークの考え方に基づいて、
板橋区の魅力・価値を高めていきやすい分野構成に再
(11 ㌻~16 ㌻)
編)
■エリア別の特性・課題に応じて、まちづくり展開の
方向性を明確化
(土地利用のまとまりや鉄道駅利用圏等を考慮してエリ
(17 ㌻)
ア区分を新たに設定して取りまとめ)
■まちづくりの実現向けたしくみづくりの施策、重点
事業等をとりまとめ
共通テーマ「協働×マネジメント」と整合を図る現行計
画第5章の方針の継承と発展
板橋区の特性と都市づくりの課題
■板橋区の特性
■
東京都
(広域の)
ビジョン
特徴的な資源
☆首都東京(特別区)の北部に位置し、鉄道による都心・
副都心へのアクセス(利便性)の高いまち
☆崖線や荒川・石神井川などの河川を軸に、生物と共生
できるうるおいある環境に恵まれたまち
☆市街地形成の変遷のなかで、地域それぞれに多様な魅
力と資源が息づくまち
(宿場町、都市農業、ものづくり、住宅地等)
☆都内屈指のものづくり産業
☆大規模住宅団地や閑静な低層住宅地
など特徴ある住宅地
☆旧中山道や板橋宿などの歴史文化
☆崖線や荒川・新河岸川・石神井川など
の緑と水、生物棲息環境のつながり
☆武蔵野の面影とともにある都市農業
江 戸 期
下屋敷
街道と宿場町
農村地
明 治~戦 前
鉄道の開業
都市化・近代工業化
住宅地分譲
近郊農村の形成
戦 後~現 代
交通網の整備
(道路・地下鉄)
住・商・工の機
能集積
■板橋区の人口動向
☆総人口は約 55 万 1 千人で緩やかな人口増が続く
⇒平成 32(2020)年をピークに人口減少へ転換
⇒高齢化が進行
⇒板橋地域や高島平二・三丁目で早くから人口減少
☆定住意向は強い反面、近接地域との移動が多い
⇒若年層は転入超過傾向を推察
(大学進学や就職に当たる 20 代前半)
(25~39 歳の若年層は、近年は転入超過)
⇒子育て世代の特定の年齢層で転出超過を推察
(子どもが0~4歳→5~9歳の時期)
■区民の評価(アンケート結果)
☆満足度(上位5項目)
①最寄り駅の利便性/②駅からの距離/③バスの利
用・鉄道への乗換えのしやすさ/④通勤のしやすさ/
⑤買物のしやすさ
☆重要度(上位5項目)
①治安の良さ/②買物のしやすさ/③普段利用する
道路が安全に歩けること/④災害に対するまちの安
全性/⑤病院や診療所の利用のしやすさ
☆まちづくりの力点(上位3項目)
①年をとっても住み慣れた地域で暮らせるまちづく
り/②犯罪が起きにくい環境づくり/③子どもたち
が安心して安全に過ごせる環境づくり
☆「利便性の高い暮らしができる」と感じて板橋区(現
住所)に住んでいる人が多い(約4割)
板橋区
の
ビジョン
(基本構想・
基本計画)
上位計画の将来ビジョンから見た重要キーワード
■
集約型地域構造(個性ある拠点 + 公共交通・緑の水の軸+支えあうコミュニティ)/
多様なライフスタイルへの対応(居住、憩い、地域包括ケア、子育て)/
都市構造の再編・整備(都市経営) / 災害リスクと環境問題
四季折々の美しい緑と水 / 芸術・文化・スポーツ(新たな魅力)
9 つの
まちづくり
ビジョン
子育て安心/魅力ある学び支援/安心の福祉・介護/豊かな健康長寿社会
/心躍るスポーツ・文化/光輝く板橋ブランド・産業活力/
緑と環境共生/万全な備えの安心・安全/快適で魅力あるまち
戦略の志向
する都市像
戦
魅力創造発信
若い世代の定住
略
安心安全環境
健康長寿
未来へつなぐ
☆身近な駅や通りの活気ある商店街
☆地域それぞれの個性がつくり出す街
並み・景観
など
⇒現行計画により資源を守り活かす取り組み
が進展(景観計画、高度地区、地区計画、
高島平グランドデザイン策定等)
将来に向けた問題
☆人口減少、高齢化が本格化
(一部地域では急速に進行)
☆ライフステージ の転換期に転出
(就職した段階、結婚・出産 から子育て期の
段階での区外への転出が推察)
☆危険度の高い木造密集市街地
(木造密集地域における不燃化関連事業が進
むが、一部地域で木造家屋が密集)
☆工場の操業環境と住環境の不調和
(住工混在市街地の残存)
つよみ・優位性
■特徴的な資源を活かした持続可能な都市の構築が必要(環境、産業、まちづくり等)
■人口減少時代・局所的に進む高齢化への対応が必要
■利便性と安心・安全を軸にしたまちの価値創造が必要
■都市づくりの特徴と課題の明確化
視点①
板橋区のつよみを活かす、伸ばす
〔身近な商店街の賑わい〕
〔ものづくり産業の活力と調和〕
〔都心へのアクセスのよさ〕(利便性)
〔崖線と水と緑、生物多様性、都市農業〕
〔街並み・景観〕
視点②
⇒テーマ①
⇒テーマ③
⇒テーマ①
⇒テーマ④
⇒テーマ①④
次世代が魅力を感じる新しい価値を創造
〔魅せる、体験する場所と多彩な交流機会〕⇒テーマ②
〔若い世代・子育て世代の魅力〕
⇒テーマ②
〔健康長寿と生涯スポーツ〕
⇒テーマ②
〔スマートシティ〕【要調整】
⇒共通テーマ
〔災害対応力〕
⇒テーマ⑤
協働のまちづくり
+
全体を最適化する
マネジメント
〔評価・改善〕
〔連携・調整〕
↓
共通テーマ
「東京で一番住みたくなるまち」として評価されるまちをめざして・・・
~分野を超えた施策連携のための6つの都市づくりのテーマ(QOULテーマ)の設定~
☆都心へのアクセスの良さ(鉄道利用)
共通テーマ
☆買物、通勤等の暮らしの利便性
区民が考える力点
☆暮らしの利便性
(買物・通勤・公共交通の利用)
☆子育て環境
テーマ①
駅・鉄道や
商店街を中心
とした利便性
の高いまち
テーマ②
ライフステージ
にあわせて
住み続け
られるまち
先導的な取り組み
先導的な取り組み
協働
×
マネジメント
テーマ③
ものづくり産業
の力を活かして
育てるまち
先導的な取り組み
テーマ④
地域の個性
を活かした
環境・文化を
創造するまち
テーマ⑤
先導的な取り組み
先導的な取り組み
甚大な
災害にも
強いまち
☆まちの安心・安全
(身近な道路、防災・防犯)
取り組みのノウハウを習得
⇒
周辺のまちづくりを誘発 + 区内で同様のまちづくりを展開
3
都市づくりのビジョン
都市づくりのビジョンは、「1.QOULテーマ別の都市づくり」、「2.板橋区がめざす将来都市構造」、「3.都市整備分野別のまちづくりの展開方針」、「4.エリア別のまちづくりの展開方針」の
4つの柱で取組方針を推進していきます。
1.QOULテーマ別の都市づくりの目標像・都市づくりの方向性
共通テーマ
協働 × マネジメント
イメージ
板橋区全体の
まちづくり
【都市づくりの目標像】
区全体の
将来ビジョン
板橋区全体を考えて、都市整備分野別のまちづくりや、区民活動のつながり(区民ネットワーク)を形
成し、公共施設等の維持管理・活用、施策・事業の評価・改善など、都市づくりの事業や地域のまちづく
り活動を組み合わせてより良いまちづくり(マネジメント)を進めます。
また、今まで取り組んでいた区民主体の構想・計画・まちづくりのルールづくりに加えて、マンション
開発等の大規模開発事業に併せた、歩道や公園等の充実や、公共空間の創出、維持管理、活用・運営、ユ
ニバーサルデザインやスマートシティなどにより、まちの課題を解決し、新たな魅力を作る区民・行政・
大学・民間企業等の多様なまちづくり活動(協働)を活発にして、誰もが住みたいと感じられるまちづく
りを進めます。
区民ネットワー
クの形成
都市整備分野別
のまちづくりの展開
区全体を見渡した
よりよいまちづくり
(マネジメント)
公共施設等の
維持管理・活用
施策・事業
の評価改善
エリアごとの
まちづくり
まちの特性に即した
エリアのビジョン
【都市づくりの方向性(施策)】
まちの価値創造、
課題解決の方向性
将来イメージ実現に向けた取り組み+他部門との連携策
◇協働のまちづくりを発展・充実させるしくみづくり(民間の開発事業者、大学、大学病院等)
◇多様な力を結集しやすい施策・事業の重点化や、パッケージ化による事業の効果的推進と評価・改善
◇コミュニティ主体の協働のまちづくりを発展・充実させるしくみづくり(コンサル派遣等)
ssss
多様な力を結集しやすい
施策・事業の重点化、
パッケージ化
例)公共施設等の維持管理・活用と連動した拠点育成、ネットワークの充実、市街地整備の推進、コミュニティによる公
QOULテーマに対する
先導的な取り組み、
ノウハウの蓄積、
他地域への展開
地区レベルの
まちづくり
園等の維持管理・運営・活用など
(連携策)
◇ユニバーサルデザインやスマートシティの視点を含めたまちづくりの推進
◇公共施設等総合管理
地区
◇行政評価(施策・事務事業の進行管理)
◇公共空間を活用した魅力発信、コミュニティ(オープンカフェ、イベントの開催)
◇エリアマネジメントなどのまちづくり手法を取り入れた組織づくり・支援(アーバンデザインセンター・NPO法人等)
QOUL テーマ別のまちづくりを体現
橋
ゲートウェイ/板橋駅西口周辺地区まちづくりプランの推進
大
山
大山まちづくり総合計画の推進
高島平
高島平地域グランドデザインの推進
ともに、同様のまちづくりを展開す
赤
崖線+景観形成重点地区+農の緑保全重点地区
区立美術館・郷土資料館・水車公園・赤塚植物園等と連携
るためのノウハウ習得を期待され
る取り組み
4
加
賀
協働のまちづくりを
発展・充実させるしくみ
再開発をはじめとする災害に強いまちづくりなどの早期実現
し、周辺のまちづくりを誘発すると
塚
地区
構想・計画から多様な価値創造活動の育成~
板
上板橋
先導的な
取り組み
地区
地区
【先導的な取り組み】
先導的な
取り組み
資源(石神井川)の活用+景観形成重点地区・地区計画の推進
協議会等による継続的検討
とまちづくりの合意形成
大規模開発事業に伴う計画協議
や地域貢献、維持管理活動
構想・計画・ルール
(デザイン、都市機能・公共空間の充実等)
住民
提案型
まちづくり
大学・大規模病院等との連携
マネジメント組織等の継続的なまちづくり活動
(先導的取り組みのための技術連携等)
(調査研究/企画/実証実験/事業実施/情報発信等)
テーマ①
駅・鉄道や商店街を中心とした利便性の高いまち
地域の課題
板橋区の将来ビジョン
【都市づくりの目標像】
都心・副都心に直結する鉄道やバス、自転車を利用した区内移動、徒歩で暮らしやすいまちづくりを行
います。板橋駅周辺を都市の玄関(ゲート)のひとつとして広域交流機能を強化するとともに、地域交通
の結節点となる主要な駅周辺で、にぎわいのある商店街と一体となって、利便性の高い多様な都市機能が
集積した生活拠点を形成し、交通ネットワークで連携させていきます。
関連分野:拠点育成・土地利用
道路・交通
都市環境
街並み・景観
◇快適で魅力あるまち
◇都市の玄関(ゲート)、広域交流
の拠点として高度な都市機能を
集積(板橋等)
◇地域の暮らしの拠点として、商店
街の活性化と拠点機能の充実
(大山、上板橋、高島平)
安心・安全
【将来目標】
①都心、副都心方面への通勤・通学(駅・バス停へのアクセス、鉄道・バスの利用・乗換え)が便利なまち
②駅周辺の利便性(買物・子育て支援・公共サービス)が充実し、多様な働く場のあるまち
③区民同士や区民と観光客、事業者等の多様な交流がうまれるまち
④区の顔、地域の顔となる街並み・景観のあるまち
⑤防犯対策が進み安心して、買物、駅利用ができるまち
⑥災害時の安全性、帰宅困難者対策が進んだまち
区全体の課題
【つよみを活かす、伸ばす】
○都心へのアクセスのよさ(利便性)
○身近な商店街のにぎわい
◇バス発着の多い駅における交通
結節点としての機能強化(東武練
馬、志村三丁目、浮間舟渡)
◇駅アクセスの利便性・安全性の向
上(バス、自転車、徒歩)
【都市づくりの方向性(施策)】
将来イメージ実現に向けた取り組み+他部門との連携策
◇駅を中心とした広域都市拠点・都市拠点・生活拠点の育成
QOUL テーマ別のまちづくりを体現
し、周辺のまちづくりを誘発すると
ともに、区内で同様のまちづくりを
展開するためのノウハウの習得が期
待される取り組み
(都市機能・公共空間の充実、基盤整備、顔づくり、低炭素化等)
■拠点(都市)機能の強化(①、②、③)
・子育て関連施設、サービス機能の誘導、宿泊機能の誘導、公共サービス機能の導入
■駅周辺の公共空間の充実(②、③)
■駅周辺における業務機能の誘導(②)
◇交通結節点の強化とバス・自転車走行空間・歩行空間のネットワークの充実
■自転車利用環境(駐輪場、自転車道、レンタサイクル)(①)
■街並み形成、地区まちづくりルール、無電柱化(④、⑤)
■鉄道立体化の促進(東武東上線の連続立体化)(①、④)
◇商店街の活性化と連携した拠点機能の充実
■商店街の活性化・集客力の向上(②、③、④)
■大規模土地利用転換の誘導(②、④)
【先導的な取り組み】
板 橋(ゲートウェイ
/板橋駅西口周辺地区まちづくりプランの推進)
大
(連携策)
◇誰もが利用しやすい交通・公共空間(②、③)
◇活力ある商店街の形成・支援(空き店舗活用)
(②)
◇屋外サイン、多言語対応(②、③、④)
山(大山まちづくり総合計画の推進)
上板橋(再開発をはじめとする災害に強いまちづくりの早期実現など)
高島平(高島平地域グランドデザインの推進)
◇安心安全のまちづくり、帰宅困難者対策(⑤、⑥) 等
5
テーマ②
ライフステージにあわせて住み続けられるまち
板橋区の将来ビジョン
【都市づくりの目標像】
若い世代の転入が多い特徴を活かして、進学・就職、結婚・出産、子育て・子どもの進学等の各段階に
おいて、多様性のある地域ごとの特性を伸ばして区内に住み続けたいと感じられる魅力を高めていきます。
また、思わず外出したくなってまちを歩く、気軽にスポーツを楽しめる、住み慣れたまちで永く暮らせる
◇子育て安心
◇魅力ある学び支援
◇安心の福祉・介護
道路・交通
住宅・コミュニティ
緑と水
都市環境
区全体の課題
安心・安全
【将来目標】
①若者の定住が進み活気のあるまち
②子育て支援・教育(通学)環境が充実したまち
③ライフステージに応じた住み替え(住まい)ができるまち ④歩いて楽しい、外出が楽しい環境があるまち
⑤子どもや高齢者の安心できる居場所のあるまち
⑥健康づくり、手軽にスポーツができる環境があるまち
⑦医療・介護拠点(地域包括ケア)が整備され安心してすめるまち ⑧犯罪の少ない安心して過ごせるまち
◇若い世代のライフステージ※に合
わせ、地域特性を活かした居住継
続の魅力づくり
(板橋、赤塚、徳丸、志村等)
※子ども、若者、ファミリー層、働き盛り
の世代 など
◇豊かな長寿社会
など、高齢になっても安心して住み続けられるまちを形成していきます。
関連分野:拠点育成・土地利用
地域の課題
【新しい価値を創造】
○若い世代・子育て世代にとって
の魅力
○健康長寿と生涯スポーツ
◇高齢化が進む地域で安心して暮
らし続けられる環境づくり
(高島平、常盤台、向原等)
◇気軽にスポーツを楽しめる環境
を活かした魅力づくり
(荒川、小豆沢)
QOUL テーマ別のまちづくりを体現
し、周辺のまちづくりを誘発すると
ともに、区内で同様のまちづくりを
展開するためのノウハウの習得が期
待される取り組み
【都市づくりの方向性(施策)】
将来イメージ実現に向けた取り組み+他部門との連携策
◇ライフステージのニーズに応じた住み替え・定住の促進
■ライフステージのニーズにあわせた定住促進(①、②、③、⑤)
■大規模住宅団地の更新・老朽マンションの建替え(①、⑤)
◇歩いて楽しくなる日常生活圏域の形成(みち、施設、回遊性、バリアフリー)
■歩きたくなるまち、歩きやすいまちづくり(遊歩道、休憩所等) (②、④、⑥)
■犯罪や交通事故の少ない、安全なまち、みちづくり(防犯灯、防犯カメラ、歩道、駐輪場整備)(⑧)
◇子育て、教育、介護、健康・医療、スポーツ、交流などの機能(サービス施設)の充実と相互連携
■生活利便機能の立地誘導(保育園、児童館等)(②、④、⑥、⑦)
■荒川整備事業(④、⑤、⑥)
■健康づくり・スポーツの気軽に取り組める環境の整備(④、⑥)
■スマートシティの推進(④、⑥)
(連携策)
◇保健福祉、住宅、医療分野と連携したまちづくり
【先導的な取り組み】
高島平(スマートシティ・AIP の先進地)
向
原(JKK向原住宅(区有地や公有地を活用した複数の福祉関連施
設からなる新たな福祉拠点の創出))
若
木(若葉小学校跡地(既存施設の活用・連携を通じた複数の福祉関
連施設の複合整備))
◇子育てファミリー層に住み続けてもらう魅力づくり(①、②、③、⑤)
◇女性が働きやすく、暮らしやすいまちづくり(待機児童対策・女性の社会進出支援)(②、③、⑤)
◇一人暮らし、夫婦のみ高齢者世帯の区民が地域につながり続けられる環境づくり(⑤、⑦)
◇健康プロジェクト(④、⑥)
◇地域包括支援センターの拡充、地域密着型サービス事業者の誘導(⑤、⑦)
荒川河川敷(運動施設の集積)
小豆沢(小豆沢公園(運動施設の新規整備))
◇板橋区版AIPの構築(高島平で試行的実施)(⑦)
◇学校施設の活用、公共施設のマネジメント(⑤、⑥、⑦)
◇子育て支援施設、福祉施設等の整備誘導を通じた新たな雇用の場の創出(②、③)
◇大学との連携・強化(①、⑦) ◇防犯パトロールや違法駐輪対策等の防犯・交通安全活動の実施(⑧) 等
6
大
学
帝京大学、日本大学、淑徳大学、大東文化大学、
東京家政大学、東洋大学との連携
テーマ③
ものづくり産業の力を活かして育てるまち
板橋区の将来ビジョン
【都市づくりの目標像】
将来にわたって、都内屈指のものづくり産業の活力を維持、発展させるため、新たな企業立地や産業育
◇光輝く板橋ブランド・産業活力
成を進めていきます。また、拠点づくり、都市基盤整備、土地利用の規制・誘導などに際して、板橋のも
のづくり産業のブランド力を高め、発信していくことを意識したまちづくりを進め、地域経済を活性化さ
◇工場の操業環境と居住環境の調
和(舟渡、新河岸)
せていきます。
関連分野:拠点育成・土地利用
街並み・景観
安心・安全
【将来目標】
①活力のあるものづくり産業が集積しているまち
(次世代を牽引する新たな産業の立地、事業者間連携、産学官連携+イノベーション)
②住・工の共存・調和が図られているまち
(中小工場がまとまった操業環境、産業集積に特化した市街地、居住環境と操業環境の適切な関係)
③産業観光によるにぎわい・交流のあるまち(事業見学・ものづくり体験、産業遺産、産業メッセ等のイベント)
地域の課題
◇新たな産業集積につなげる土地
利用・都市基盤整備
(舟渡、新河岸)
区全体の課題
【つよみを活かす、伸ばす】
○ものづくり産業の活力と調和
◇工場からの適切な土地利用転換
の誘導と点在して残る工場の操
業環境の改善(志村)
◇ものづくり産業のブランド発信
の拠点づくり(加賀)
【都市づくりの方向性(施策)】
将来イメージ実現に向けた取り組み+他部門との連携策
QOUL テーマ別のまちづくりを体現
し、周辺のまちづくりを誘発すると
ともに、区内で同様のまちづくりを
展開するためのノウハウの習得が期
待される取り組み
◇工業系用途地域における工場等の操業環境の維持・充実
■操業になれた地域での事業継続・発展環境の整備(点在した工場の集約等)(①、②)
■特別工業地区及び特工条例の改正要望を踏まえた検討(①)
■工業系土地利用の誘導(産業廃棄物処理施設、墓地等の産業系用途以外の立地規制)(①)
◇住・工の共存・調和のある市街地環境の創出
■産業と生活が融合するまちづくり・土地利用(②、③)
◇ものづくり産業のブランド価値を創造・発信する拠点の育成
■産業集積強化のための都市基盤整備の検討(①、③)
■工業系用途地域内における低未利用地の有効活用(①、③)
(連携策)
◇ものづくりベンチャーなど研究開発型企業の誘致・育成(①)
◇都市型ものづくりのイノベーションを促進する拠点の育成、大学との連携(①)
◇操業環境の改善や工場の増設、移転等の支援(①、②)
◇板橋ブランドをつくる産業都市連携、PR、会議の誘致、産業観光コンテンツ(①、③)
◇企業の BCP の策定支援(①)
【先導的な取り組み】
舟 渡~新河岸(工業専用地域、新産業育成ゾーンにおける産業振興)
加
賀(産業ミュージアムの整備)
志
村(準工業地域内の区内主要事業所(光学精密、印刷関連)の
操業環境の保全)
7
テーマ④
地域の個性を活かした環境・文化を創造するまち
水と緑、生物多様性、都市農業、街並み・景観など、地域それぞれの魅力や資源を際立たせて、暮らし
の環境をより一層、価値の高いものにしていきます。また、まちを魅せる、体験する、交流する場を充実
させることで、多くの人が地域で暮らす魅力・誇りを実感し、継承できるようなまちづくりを進めます。
◇緑と環境共生
◇心躍るスポーツ・文化
◇快適で魅力あるまち
区全体の課題
関連分野:拠点育成・土地利用
地域の課題
板橋区の将来ビジョン
【都市づくりの目標像】
道路・交通
緑と水
都市環境
街並み・景観
安心・安全
【将来目標】
①水と緑と生物とのふれあい、体験する機会が充実しているまち
②歴史の継承・芸術・文化のまちづくりが進んでいるまち
③板橋固有の地域資源を活かした、地区の個性があらわれた街並み・景観
④土とのふれあい、農・食を介した交流(都市農業)の場が充実したまち
⑤観光客との交流のあるまち(ビジターエリア+回遊性、祭、おもてなしの空間、多言語対応、ガイド、宿泊)
【つよみを活かす、伸ばす】
○崖線と水と緑、生物多様性、都
市農業、街並み・景観
【新しい価値を創造】
○魅せる、体験する場所と多彩な
交流機会
◇まちの回遊性の向上
■歴史文化資源を活用した回遊性の向上(回遊ルート、屋外サイン)(②、③、⑤)
■借景・景観を活かした連続性の形成(③、⑤)
■おもてなしの空間づくり(⑤)
(連携策)
◇板橋区農業振興計画、後継者養成(認定農業者制度)(④)
◇インバウンドを取り込んだ観光振興(⑤)
・農を感じる風景と暮らし(赤塚)
・石神井川や史跡等の回遊性
(加賀)
・街道・宿場町の歴史(板場宿)
QOUL テーマ別のまちづくりを体現
し、周辺のまちづくりを誘発すると
ともに、区内で同様のまちづくりを
展開するためのノウハウの習得が期
待される取り組み
◇自然を活かした土地利用・景観の保全
■生物多様性のネットワーク(グリーンプラン)(①)
■荒川河川敷の改修(ビオトープの整備、「光と風の荒川」)(①、⑤)
◇板橋固有の自然や歴史・文化に触れ、体験・交流する拠点の充実
■農にふれる機会の確保・充実(区民農園・農業公園・農業体験公園の整備等)(①、④)
■水に親しむ機会の創出(舟運等)(①、⑤)
・緑や生命のつながり(崖線)
など
【都市づくりの方向性(施策)】
将来イメージ実現に向けた取り組み+他部門との連携策
◇歴史的・文化的視点を織り込んだまちづくり(景観の保全・創出)
■地区まちづくりルール(地区計画、景観形成重点地区等)(③)
■観光要素となる資源の保全・活用(①、②、③、④、⑤)
◇地域の魅力を際立たせるまちづ
くり
・質の高い住宅地の街並み
(常盤台)
【先導的な取り組み】
常盤台(景観形成重点地区+しゃれ街条例に基づく景観形成)
赤
塚(崖線+景観形成重点地区+農の緑保全重点地区による緑の保全)
※区立美術館・郷土資料館・水車公園・赤塚植物園等と連携
加
賀(石神井川+景観形成重点地区+地区計画+加賀藩下屋敷跡
+産業遺跡群・産業ミュージアムによる交流・観光振興の推進)
板橋宿(中山道+商店街(仲宿、不動通り)+街並み形成によるにぎわ
いのあるまちづくりの推進)
◇ビジターエリアとしての板橋駅との連携(⑤)
◇板橋区産の野菜のブランド化、農業の新たな担い手の確保(④)
◇空地の活用(農に親しむ場の創出等)(⑧)
◇水辺や文化資源に顔を向けたまちづくり(②、③、④)、◇環境教育の推進(①)
8
小豆沢(小豆沢公園+崖線による緑の保全)
テーマ⑤
甚大な災害にも強いまち
板橋区の将来ビジョン
【都市づくりの目標像】
「災害に強いまち」としての板橋区の評価を確実なものにするため、首都直下地震などの災害発生時に、
◇万全な備えの安心・安全
人的・物的被害を最小限に食い止め、都市機能や社会サービスの維持・迅速な復旧・適切な復興を可能と
ーク、ライフライン、コミュニティ(ひと・組織)など、様々な場面で高い対応力を発揮できる事前の備
関連分野:拠点育成・土地利用
道路・交通
住宅・コミュニティ
緑と水
安心・安全
【将来目標】
①災害時の拠点・ネットワーク(避難所、避難経路、延焼遮断帯、緊急輸送道路)が整備されているまち
◇延焼遮断帯、緊急輸送道路、避難
経路・拠点の整備・充実(区全体)
◇災害危険度の高い市街地の改善
する対応力を高めていきます。また、日常生活圏のほか、行政や地域経済(産業)、緊急輸送のネットワ
えを進めます。
地域の課題
区全体の課題
【つよみを活かす、伸ばす】
○災害対応力
②災害に強い建物・都市基盤(減災)の整備が進んでいるまち
③災害対応力(避難、事業継続)が高いまち
④高齢者が増加する地域のコミュニティと共助が実践され安心して暮らせるまち
⑤事前復興(備えと訓練)に取り組んでいるまち
◇高齢化が進む地域における災害
時の支え合いのコミュニティ形
成(高島平、常盤台)
◇災害における産業や商業・業務機
能の集積エリアの事業継続
(舟渡・板橋)
【都市づくりの方向性(施策)】
将来イメージ実現に向けた取り組み+他部門との連携策
QOUL テーマ別のまちづくりを体現
し、周辺のまちづくりを誘発すると
ともに、区内で同様のまちづくりを
展開するためのノウハウの習得が期
待される取り組み
◇防災都市づくりの推進(延焼遮断帯の形成、木造住宅密集市街地の改善、建物の耐震化・不燃化等)
■延焼遮断帯の形成(①)
■木造住宅密集市街地の改善、主要生活道路の整備、耐震化・不燃化の促進(①、②)
■危険なブロック塀の除却・生垣化(避難路、通学道路)(①)
■荒川の浸水対策(避難対策等)(②)
◇災害時に区民と暮らしを守る拠点・ネットワーク・コミュニティの充実(避難・救援、物資輸送、ライフライン等)
■避難経路・物資運搬経路の確保(沿道建築物の耐震化)(①、②)
■災害時の都市機能維持のための拠点整備(①、③、④)
(学校施設等の機能充実、要配慮者や女性・子どもなどのニーズを踏まえた備蓄)
◇災害発生後の事業継続、迅速な復旧・適切な復興のための事前準備(事前復興、訓練等)
■迅速な復旧のための拠点整備(自立・分散型電源設定等の促進)(⑤)
■事前復興のための机上訓練、迅速な復旧のための基礎データの整備、防災協定の締結(⑤)
(連携策)
◇避難勧告等の情報発信(③、④)
◇中小企業が取り組みやすい業務継続計画の普及促進(③)
◇機能のバックアップ(①)
◇災害時の自助・共助のコミュニティ形成(要配慮者や女性・子どもなどの避難支援)(④)
◇物流業者との円滑な連携(物資の確保・輸送体制)(①、③、④)
◇応急仮設住宅の建設用地としての城北中央公園(上板橋公園)の指定(①)、③)
◇都市復興マニュアル・生活復興マニュアル を基にした対応(⑤)
◇空き家の活用(②)
◇農地の防災活用(避難場所、防災兼用井戸)(②)
【先導的な取り組み】
区全域(減災、防災都市づくりの推進)
舟
渡(ものづくり産業の災害時における事業継続性の強化)
板
橋(業務機能+行政機能の災害時における継続性強化)
向
原(不燃化・耐震化+コミュニティ+避難
⇒JKK 向原住宅・城北中央公園)
緊急輸送道路沿道(無電柱化+耐震化+ブロック塀の除却による災害
時の物資運搬機能の確保)
9
2.板橋区がめざす将来都市構造(
仮イメージ
)
~基本的考え方~
種
●鉄道による都心・副都心へのアクセス性(利便性)の高さを活かして、円滑・快適な地域間移動、
広域移動を支える軸の形成を目指す。
広域
都市拠点
●多様な特性を持つ8つの地域をつなぎ、相互の移動や交流により、それぞれの魅力が享受しやす
い都市構造を目指す。
高い都市拠点・生活拠点を育成する。
●崖線や荒川、新河岸川、石神井川を軸に、区民や様々な生物にとって快適な都市環境の形成を目
指す。
位置づけ・役割
都心・副都心とのアクセス性が高い板橋区の玄関(ゲー
ト)のひとつとして、商業・業務機能に加え、観光・交流・
情報等の広域機能や、板橋宿・商店街等の回遊性、石神井
川などを軸にした快適環境が充実した拠点。
主な対象:板橋駅周辺、新板橋駅周辺、下板橋駅周辺、大山
駅周辺、板橋区役所前駅周辺、仲宿・大山等の商
店街、加賀の史跡公園等
●都心・副都心に近接し、板橋区の玄関(ゲート)のひとつとなる板橋・大山周辺や、荒川・新河
岸川沿いの工場集積地など、板橋区の顔となる拠点の育成を目指す。
●地域の生活の中心となっている鉄道駅や、周辺の商店街等、地域毎の特性を活かして、利便性の
別
拠点
都市拠点
板橋区の中央、西部の拠点として、周辺地域の暮らしの
利便性やにぎわい、交流を支える機能が充実した拠点。
主な対象:高島平駅周辺、上板橋駅周辺、成増駅周辺(成増
駅・地下鉄成増駅周辺)
駅利用圏の日常生活の利便性を支え、商業・サービス機
生活拠点
能が確保された拠点。
主な対象:都市拠点以外の鉄道駅周辺
至 戸田市
産業拠点
既存の産業集積を土台とし、新たな産業活力が醸成されて、
都内屈指のものづくり産業の力が維持・創出される拠点。
主な対象:荒川・新河岸川沿いの工場集積地、トラックターミナル
地域交通結節点
主な対象:高島平駅、成増駅・地下鉄成増駅
(候補)上板橋東武練馬駅、志村三丁目駅、浮間
舟渡駅
至:赤羽駅
図は作成中のイメージ
地域内の移動のための主要な交通結節点として、鉄道と
バス等の乗換えの利便性や、安全性・快適性を確保する鉄
道駅。
板橋区と都心・副都心をつなぐ幹線道路・鉄道の移動軸
広域移動軸
主な対象:都営三田線、東武東上線、JR 埼京線、
東京メトロ有楽町線、副都心線
至:赤羽駅
国道 17 号、国道 254 号、環状 7・8 号線等
地域間移動軸
河川軸
崖線を軸とした
図
10
将来都市構造図(検討中のイメージ)
移動軸。
荒川、石神井川、新河岸川による環境・景観の軸
生物の生息環境の連続性や、地域の快適環境をつくりだ
緑のつらなり
す崖線の緑や湧水、公園・緑地、農地などのつらなり。
みどりの拠点
快適な都市環境形成の拠点であるとともに、区民の健康
づくりやレクリエーションの場、憩いの場、防災拠点など
多様な機能を有する大規模な公園・緑地。
至:練馬駅
至:新宿駅・高円寺駅
区内(地域間の移動)を支えるバス路線による、主要な
主な対象 :城北中央公園、赤塚公園、浮間公園、荒川河川敷
小豆沢
、
3.都市整備分野別のまちづくりの展開方針
(1)拠点育成・土地利用の誘導
【基本的な考え方】
・地域特性に応じてゾーン分けを行い、ゾーン毎の土地利用方針を定め、地域特性を踏まえた土地
利用の誘導を図ります。
・良好な市街地環境を形成しているゾーンでは、良好な環境の維持・向上を図り、都市拠点や生活
拠点、産業拠点など都市づくりの拠点となっているゾーンでは、望ましい土地利用の誘導を通じ
た拠点形成を図ります。
【都市づくりの方針】
1)拠点育成の方針
3)地域特性に応じたきめ細かな土地利用の誘導
①都市拠点
◇駅を中心としたまちづくり・集約型都市構造の形成
・駅を中心として、多様な都市機能の誘導と併せて、駅前広場や駅へのアクセス道路の整備、道路
空間のバリアフリー化、サイン整備、東武東上線の立体化等を通じて、交通利便の向上、快適環
境の形成を図る。
②生活拠点
(高度利用の誘導・最高限度高度地区(絶対高さ)の特例、
)
・駅を中心として、日常生活に必要な商業・サービス機能の誘導と併せて、駅と周辺公共施設との
アクセス道路のバリアフリー化、サイン整備等を通じて、駅利用圏域の日常生活の利便性の向上
を図る。
2)区全体の土地利用の方針
◇災害拠点病院やまちづくり事業において必要に応じた高度利用の誘導
◇住環境の保全・良好な住宅ストックの適切な維持・更新
◇駅周辺や商店街のにぎわい形成(にぎわいを産み出す土地利用の誘導)
◇まちづくり活動に応じたまちづくり計画の策定
①都市機能集積ゾーン
・駅を中心として、区役所や医療施設等の生活関連サービス、店舗、事務所等の商業業務機能の集
積、これらの施設間を安全、快適に歩いて移動できる歩行環境の整備、これらと調和した都市居
住の誘導を図ることにより、魅力ある市街地の形成を促進する。
②生活利便性向上ゾーン
・駅周辺及び駅に接続する幹線道路沿道、主要幹線道路沿道等を中心に、駅周辺の居住者の日常生
活に必要な店舗、生活サービス機能の充実を図る。
③ものづくり産業集積ゾーン
・既存工場を始めとしたものづくり産業集積の維持・向上を図る。
④住工共存ゾーン
・居住環境と操業環境の保全と調和を図る。
⑤住商工共生ゾーン
拠点育成・土地利用方針図検討中
・混在する土地利用の調和を図りながら、駅から徒歩や自転車等で自由に行き来でき、多様な土地
利用の混在を活かした、日常生活の利便性の高い居住環境の形成を促進する。
⑥沿道産業集積ゾーン
・幹線道路沿道の立地環境を活かし、沿道商業及び流通業務の産業集積や操業環境の保全を図る。
⑦低中層住環境保全・改善ゾーン
・農地などの地域資源の保全活用を図るとともに、地域環境と調和した良好な居住環境の保全・形
成を図る。
⑧中高層住環境保全ゾーン
・生活サービスを中心とする都市機能を享受できる良好な居住環境の保全・形成を図る。
⑨公園・緑地ゾーン
・緑や水辺などの自然環境の保全を図る。
11
(2)道路・交通ネットワークの形成
【基本的な考え方】
・既存の鉄道ネットワークと鉄道駅間や主要公共施設、区民生活を支える地域センター等を結ぶバス
路線からなる公共交通の利便性向上、区の主な道路交通基盤である主要幹線道路及び補助幹線道路
を中心とした、都市計画道路網の充実、東武東上線の連続立体化事業の促進等を通じて、交通利便
性の向上と防災性、安全性の向上を図ります。
・都市計画道路については、幹線道路が持つ多様な機能を踏まえて優先的に整備すべき路線を抽出し、
整備を促進します。
・歩行空間のユニバーサルデザインの推進と自転車利用環境の整備により、安全で環境に優しい移動
環境の充実を図ります。
【都市づくりの方針】
自動車交通ネットワーク方針図検討中
1)総合的な交通政策の推進
◇鉄道、バス、自動車、自転車、歩行者、車椅子、ベビーカー等を念頭においた交通基本計画の
検討
2)公共交通の利便性向上
①交通結節機能(駅前広場等)の強化
◇地域交通結節点に位置付けた鉄道駅における駅前広場、駐輪場等の整備
◇主要バス路線のバス停周辺等の乗換え空間の整備
②鉄道交通の利便性向上
◇東武東上線の連続立体化事業の促進
◇環状の公共交通軸の形成(エイトライナー促進)
③バス交通の利便性向上(路線網の充実等)
◇身近な生活を支える交通の確保
◇交通結節点(鉄道駅・ロータリー)の整備に応じた新たなバス路線網の充実等
3)道路
①階層的な道路網の整備(優先的に整備すべき幹線道路候補路線(区間)
)
②自転車利用環境の整備(自転車走行空間、駐輪場の整備)
③適切な維持管理(道路橋梁の長寿命化等)
4)ユニバーサルデザイン・バリアフリー化の推進
①誰もが利用しやすい道路・交通ネットワークの整備
②外国人旅行者にもわかりやすい屋外サインの整備、多言語対応等
5)物流ネットワーク
①情報ネットワーク等を活用した、効率的な物流ネットワークの構築
②商店街などの荷捌き空間の確保
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公共交通・歩行者ネットワーク方針図検討中
(3)住宅・コミュニティの形成
【基本的な考え方】
・マンションや戸建住宅等のストックの活用、老朽マンションの建替え促進、住宅団地の更新の誘導
等を通じて、多様な住まいのニーズに応じた定住促進、ライフステージのニーズの変化に応じた住
み替えの促進を図ります。
・若者・子育て世代が、多様性のある地域ごとの特性を伸ばして区内に住み続けたいと感じられる魅
力の創出、高齢になっても安心して住み続けられる生活圏の形成を図ります。
【都市づくりの方針】
1)良好な住宅の保全・供給の促進
①大規模住宅団地の適切な更新の誘導
住宅・コミュニティ形成方針図検討中
②マンション等の良好な住宅ストックの維持・更新の誘導
③良好な住環境の保全・誘導(絶対高さ制限・敷地面積の制定限度・地区計画)
④空き家の適正管理・有効活用
2)ライフステージのニーズに応じた住み替え・定住の促進
①ライフステージのニーズにあわせた定住促進
②ライフスタイルに応じた住宅の整備・誘導
3)歩いて楽しくなる日常生活圏域の形成(みち、施設、回遊性)
①歩きたくなるまち、歩きやすいまちづくり(遊歩道、休憩所の整備、歩行環境、主要公共施設のユ
ニバーサルデザイン化の推進等)
4)若者・子育て世代の定住促進に資する機能(サービス施設)の充実と相互連携
①生活利便機能の立地誘導
②荒川整備事業によるスポーツ・レクリエーション環境の整備
③健康づくり・スポーツの気軽に取り組める環境の整備
④スマートシティの推進
5)誰もが安心して移動、利用できる環境づくり
①建物や住まいのバリアフリー化
②多様な人々(外国人居住者も含む)がともに暮らせるコミュニティの形成
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(4)緑と水の創出・保全
【基本的な考え方】
(5)都市環境(低炭素型社会)の向上
【基本的な考え方】
・大規模公園や中小河川の水と緑のうるおいのある街並み、民有地の緑、農地、崖線の緑、レクリ
・まち全体の二酸化炭素の排出削減や省資源化を進め、環境配慮型の都市構造の形成を図ります。
エーション空間となる河川敷の緑地など様々な緑がもつ多面的な機能を活かしたまちづくりを
【都市づくりの方針】
進めます。
・誰もが安全・快適に利用できる公園施設のユニバーサルデザインの推進や多様なニーズに応じた
特色のある公園づくり、災害時における防災機能の向上を図ります。
1)低炭素社会の構築
①環境負荷の少ない交通環境の形成
◇環境負荷の少ない交通環境の形成(公共交通、カーシェア・自転車シェア、自転車道整備)
◇交通の円滑化・渋滞対策(東武東上線立体化促進、都市計画道路整備等)
【都市づくりの方針】
1)生態系に配慮した緑と水の保全・創出
②環境負荷を抑制した公共施設の整備・維持管理
①緑地の保全、ビオトープ、生物生息域(コリドー)の保全・形成
◇環境に配慮した公共工事の実施
②樹木の保全
◇公共施設・都市施設の長寿命化対策の推進
③スマートシティの推進
③地下水・湧水の保全
◇再開発事業等における再生可能エネルギーや省エネルギー技術の導入促進
2)農・まちづくりと連携した緑の保全・活用
①農地の保全・農を活かしたまちづくりの推進(区民農園)
◇大規模土地利用転換時におけるエネルギーのネットワーク化に向けたエリアマネジメントの
導入促進
◇環境配慮型の建築物の開発誘導
②民有地の緑・建物の緑化
3)区民に親しまれる公園・緑地の整備
①親しみやすい河川空間の整備
②多様なニーズに応じた公園づくりと維持管理
2)自然環境と生物多様性の保全、うるおいのある生活環境の形成
①板橋らしい良好な緑や水環境の保全・創出
◇緑と農地の保全(再掲)
◇湧水地の保全(再掲)
②ヒートアイランド対策の推進(屋上・壁面・敷地内緑化、道路整備)
緑と水保全・形成方針図検討中
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都市環境方針図検討中
(6)街並み・景観の形成
【基本的な考え方】
・区全体の顔となるまちづくり、にぎわい・交流を産み出すまちづくりなど、地区の特性を活かした
まちづくりに寄与する、板橋区の特徴ある景観資源を活かした街並み・景観の保全・形成を図りま
す。
【都市づくりの方針】
1)区全体の景観の質の向上
①景観計画に基づく板橋区の景観構造を踏まえた景観形成の誘導
②板橋区の顔となる街並み・景観の形成
街並み・景観形成方針図検討中
◇都市拠点の顔となる街並み・景観の形成
◇ランドマーク・眺望の保全
◇公共施設における先導的な景観デザインの導入
2)地域特性を活かした街並み・景観の形成
(景観形成重点地区、屋外広告物、無電柱化、地区計画)
①都市拠点、地域拠点におけるにぎわい・交流、回遊性の向上に資する街並み形成
②自然や歴史・文化資源を守り・活かしたまちづくりと連携した街並み形成
③良好な住環境の保全と連携した街並み形成
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(7)安心・安全なまちづくり
【基本的な考え方】
・防災対策に係る施設整備等を進め、誰もが平時から災害時まで安全で安心して暮らし、働くことが
できるまちの実現を図ります。
・首都直下地震等の大規模災害による被害を出来るだけ抑制するとともに、発災後迅速な復旧・適切
な復興をするために必要な事前復興の取り組みを進めます。
・防犯対策の推進により、誰もが安全で安心して暮らし、働くことができるまちの実現を図ります。
【都市づくりの方針】
1)防災拠点のネットワーク形成
①緊急輸送道路の整備(広域輸送基地、災害拠点病院、緊急輸送道路のネットワーク形成)
②避難場所の適正配置・機能向上
③災害時の迅速な避難誘導(災害情報発信のための情報基盤、避難計画、避難誘導のサイン、周知、
帰宅困難者対策)
④防災拠点の整備
⑤延焼遮断帯の形成による市街地の不燃化の促進
2)大規模災害からの迅速な復旧・適切な復興
①災害時の機能維持(備蓄、自立分散型エネルギーシステム、事業継続、代替機能)
②大規模災害からの適切な復興に向けた平時からの備え(事前復興)の推進
(基礎的情報の収集・整理、被害想定に基づく復興手法の事前検討等)
3)地震災害への対応
①安心・安全な建物の誘導
(老朽建築物等の除却、点在する木造住宅密集地域の改善、民間建築物の耐震化、老朽マンション
対策)
②公共施設・インフラの安全性確保(耐震化)、維持管理と適正な更新、老朽化対策
③まちの特性に応じた災害対応と訓練
(高層住宅、大規模住宅団地、低層住宅地、住工共存エリア、工場地、木造密集市街地、駅周辺、
商店街)
4)水害や土砂災害への対応
◇集中豪雨等の水害への対応
(雨水浸透、洪水対策、内水氾濫対策、土砂災害対策)
5)防犯上の配慮
◇防犯上安全な空間の整備(駐輪場の整備、防犯灯・防犯カメラの整備)
16
安心・安全方針図検討中
4.エリア別のまちづくりの展開方針(エリア区分の設定)
■避難区域
■地域包括支援センター担当区域
■学校区単位(小学校区・中学校区)
■町会単位
■主要幹線道路によるまとまり
■駅利用圏と土地利用のまとまり
等
※GIS を用いて各種データを重ね検討
■駅利用圏と土地利用のまとまり
■主要幹線道路によるまとまり
1.エリア別のまちづくりの展開方針とは
エリア別のまちづくりの展開方針では、都市づく
りのビジョンにおけるエリア別の特徴を存分に引
き出すことで、多様な価値・魅力を創造すると共に、
エリアごとの課題に対応したきめ細やかなまちづ
くりを実現します。
2.エリア区分の設定
エリア区分では、これまでの5地域の地域活動や
コミュニティのまとまりを踏まえつつ、区民の生活
の拠点となっている鉄道駅を中心とした日常的な
買い物、通勤・通学等の行動が主に行われている範
囲や、多種多様な土地利用のまとまり、地形等を考
慮したまちづくりについてのエリアを新たに設定
します。
【エリア区分で配慮した空間のまとまり】
○区民の日常的に利用する主な移動手段である鉄道
駅の利用圏域(各駅から概ね 400~500mの範囲内、
各駅の利用者が多い町丁目(アンケート調査)を基
に設定します)
○商業地、住宅地など同じ土地利用が広がっているま
とまり
○地区レベルのまちづくりの担い手である区民・事業
者にとって身近な、町会等の日常的なコミュニティ
活動が行われている範囲(幹線道路で囲まれた範
囲、町会単位、学校区単位等)
■
エリア区分と駅利用圏の想定
区 分
①板橋・大山エリア
おおむね、環状7号線と都道420号
線の都心側のエリア
②大谷口・向原エリア
おおむね、放射8号線(川越街道)よ
り南側のエリア
③上板橋・常盤台エリア
おおむね、環状7号線から環状8号線
■学校区単位
■避難区域
新河岸・高島平エリア
坂下・舟渡エリア
主な駅利用圏
〔JR埼京線〕
板橋
〔都営三田線〕
新板橋―板橋区役所前
―板橋本町
〔東武東上線〕
下板橋―大山―中板橋
〔有楽町線・副都心線〕
小竹向原
※エリアの北側は東武東上線
の利用が想定される
〔東武東上線〕
中板橋―常盤台―上板橋
⑦
⑧
小豆沢・志村エリア
⑥
⑤
④
の間の東武東上線の利用圏のエリア
④小豆沢・志村エリア
おおむね、環状7号線から新河岸川ま
での都営三田線の利用圏のエリア(前
野町までのエリア)
⑤徳丸・西台エリア
おおむね、環状8号線から放射35号
〔都営三田線〕
本蓮沼―志村坂上
―志村三丁目―蓮根―西台
※エリアの南側は東武東上線
の利用が想定される
〔東武東上線〕
東武練馬
赤塚・成増エリア
③
徳丸・西台エリア
線(新大宮バイパス)までの東武東上
線の利用圏のエリア
⑥赤塚・成増エリア
おおむね、放射35号線(新大宮バイ
パス)より西側の東武東上線・有楽町
上板橋・常盤台エリア
〔東武東上線〕
下赤塚―成増
〔有楽町線・副都心線〕
地下鉄赤塚―地下鉄成増
①
②
線・副都心線の利用圏のエリア
⑦新河岸・高島平エリア
おおむね、首都高5号線から荒川まで
の都営三田線(西台駅以西)の利用圏
〔都営三田線〕
西台―高島平―新高島平
―西高島平
大谷口・向原エリア
のエリア
⑧坂下・舟渡エリア
おおむね、荒川から新河岸川までの工
業専用地域・工業地域で舟渡以東のエ
板橋・大山エリア
〔JR埼京線〕
浮間舟渡
※エリアの南側は都営三田線
の利用が想定され
リア
17
『QOULテーマに基づく都市づくり』と『都市整備分野別のまちづくりの展開』の関係について
参 考
参 考
■都市整備分野別のまちづくりの展開
・板橋区基本構想・板橋区基本計画 2025 に描かれたビジョンの実現に向けて、主に、都市計画・まちづくりの領域において都市整備分野別施策・事業展開の方針(継続的)を網羅的に取りまとめ
(1)拠点育成・
土地利用の誘導
(2)道路・交通ネッ
トワークの形成
テーマ①
鉄道・駅、商店街を
中心とした利便性の
高いまち
◇駅を中心とした都市拠
点・生活拠点の育成
◇商店街の活性化と連携し
た拠点機能の充実
◇交通結節点の強化とバ
ス・自転車走行空間・歩
行空間のネットワークの
充実
◇誰もが利用しやすい交
通、公共空間
◇屋外サイン・多言語対応
テーマ②
ライフステージに
あわせて住み続け
られるまち
◇ライフステージのニーズ
に応じた住み替え・定住の
促進
◇歩いて楽しくなる日常
生活圏域の形成
テーマ③
ものづくり産業の
力を活かして育て
るまち
テーマ④
地域の個性を活か
した環境・文化を
創造するまち
テーマ⑤
甚大な災害にも
強いまち
共通テーマ
(4)緑と水の創出
・保全
(5)都市環境
の向上
◇駅を中心とした都市拠
点・生活拠点の育成
◇交通結節点の強化とバス・
自転車走行空間・歩行空間
のネットワークの充実
◇ライフステージのニーズに応じた
住み替え・定住の促進
◇歩いて楽しくなる日常生活
圏域の形成
◇子育て、教育、介護、健康・
医療、スポーツ、交流など
の機能の充実と相互連携
◇保健福祉、住宅、医療分野
と連携したまちづくり
◇自然を活かした土地利
用・景観の保全
◇防災都市づくりの推進
◇災害時に区民と暮らしを
守る拠点・ネットワーク・コミュニテ
ィの充実
(6)街並み・
景観の形成
(7)安心・安全
なまちづくり
◇駅を中心とした都市
拠点・生活拠点の育成
◇商店街の活性化と連
携した拠点機能の充
実
◇駅 を中心とし た都
市拠点・生活拠点の
育成
◇安心・安全のまちづ
くり、帰宅困難者対
策
◇ライフステージのニ
ーズに応じた住み替
え・定住の促進
◇ライフステージのニーズに応じ ◇歩いて楽しくなる日常
た住み替え・定住の促
生活圏域の形成
進
◇子育て、教育、介護、健康・
◇歩いて楽しくなる日常
医療、スポーツ、交流など
生活圏域の形成
の機能の充実と相互連携
◇子育て、教育、介護、健
康・医療、スポーツ、交
流などの機能の充実と相
互連携
◇工業系用途地域における工場等の
操業環境の維持・充実
◇住・工の共存・調和のある市街地
環境の創出
◇ものづくり産業のブランド価値を創
造・発信する拠点の育成
◇都市型ものづくりのイノベーションを促
進する拠点の育成・大学との連携
◇創業環境の改善や工場の増設、移
転などの支援
◇住・工の共存・調和
のある市街地環境の
創出
◇まちの回遊性の向上
◇災害時に区民と暮らし
を守る拠点・ネットワーク・
コミュニティの充実
◇物流業者との円滑な連
携
◇自然を活かした土地
利用・景観の保全
◇板橋固有の自然や歴
史・文化に触れ、体
験・交流する拠点の充
実
◇防災都市づくりの推
進
◇災害時に区民と暮ら
しを守る拠点・ネットワー
ク・コミュニティの充実
◇空き家の活用
◇防災都市づくりの推
進
◇災害時に区民と暮ら
しを守る拠点・ネットワー
ク・コミュニティの充実
◇農地の防災活用
◇自然を活かした土地
利用・景観の保全
◇板橋固有の自然や歴
史・文化に触れ、体
験・交流する拠点の充
実
◇自然を活かした土地利用・
景観の保全
◇歴史的・文化的視点を織り
込んだまちづくり
◇板橋固有の自然や歴史・文
化に触れ、体験・交流する
拠点の充実
◇水辺や文化資源に顔を向け
たまちづくり
◇企業 BCP の策定支援
◇自然を活かした土地
利用・景観の保全
◇防災都市づくりの推進
◇災害時に区民と暮らし
を守る拠点・ネットワーク・
コミュニティの充実
◇災害発生後の事業継
続、迅速な復旧・復興
のための事前準備
協働 × マネジメント
◇協働のまちづくりを発展・充実させるしくみづくり
◇コミュニティ主体の協働のまちづくりを発展・充実させる仕組みづくり
◇公共空間を活用した魅力発信、コミュニティ
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(3)住宅・
コミュニティ
◇多様な力を結集しやすい施策・事業の重点化や、パッケージ化による事業の効果的推進と評価・改善
◇公共施設等総合管理
◇行政評価(施策・事務事業の進行管理)
◇まちづくりの意思決定・事業展開ができる組織づくり・支援
◇ユニバーサルデザインやスマートシティの視点を含めたまちづくりの推進
■都市整備分野別のまちづくりの展開
・板橋区基本構想・板橋区基本計画 2025 に描かれたビジョンの実現に向けて、主に、都市計画・まちづくりの領域において都市整備分野別施策・事業展開の方針(継続的)を網羅的に取
りまとめ
(8)その他都市整備分野以外の取組+連携策
◇交通結節点の強化とバス・自転車走行空間・歩行空間のネットワークの充実
◇商店街の活性化と連携した拠点機能の充実
◇活力ある商店街の形成・支援
◇安心・安全のまちづくり、帰宅困難者対策
◇誰もが利用しやすい交通・公共空間
◇屋外サイン・多言語対応
◇歩いて楽しくなる日常生活圏域の形成
◇子育て、教育、介護、健康・医療、スポーツ、交流などの機能の充実と相互連携
◇一人暮らし、夫婦のみ高齢者世帯の区民が地域につながり続けられる環境づくり
◇保健福祉、住宅、医療分野と連携したまちづくり
◇女性が働きやすく、暮らしやすいまちづくり
◇地域包括支援センターの拡充、地域密着型サービス事業者の誘導
◇学校施設の活用、公共施設のマネジメント
◇子育て支援施設、福祉施設などの整備誘導を通じた新たな雇用の場の創出
■テーマ別の都市づく
りの方向性
◇大学との連携・強化
◇子育てファミリー層に住み続けてもらう魅力づくり
◇健康プロジェクト
◇板橋区版 AIP の構築
・板橋区基本構想・板橋区
基本計画 2025 に描かれ
たビジョンの実現に向
けて、都市生活の質(Q
OL)を高めるため、6
つのテーマ別目標像、目
標像実現のために必要
な先導的、分野横断的な
取り組みの方向性を明
示している。
◇ものづくり産業のブランド価値を創造・発信する拠点の育成
◇ものづくりベンチャーなど研究開発型企業の誘致・育成
◇都市型ものづくりのイノベーションを促進する拠点の育成・大学との連携
◇操業環境の改善や工場の増設、移転などの支援
◇いたばしブランドをつくる産業都市連携、PR、会議の誘致、産業観光コンテンツ
◇企業 BCP の策定支援
◇自然を活かした土地利用・景観の保全
◇まちの回遊性の向上
◇インバウンドを取り込んだ観光振興
◇水辺や文化資源に顔を向けたまちづくり
◇環境教育の推進
◇板橋固有の自然や歴史・文化に触れ、体験・交流する拠点の充実
◇板橋区農業振興計画、後継者育成
◇ビジターエリアとしての板橋駅との連携
◇歴史的・文化的視点を織り込んだまちづくり
◇板橋区産の野菜のブランド化、農業の新たな担い手の確保
◇災害時に区民と暮らしを守る拠点・ネットワーク・コミュニティの充実
◇避難勧告等の情報発信
◇機能のバックアップ
◇物流業者との円滑な連携
◇都市復興マニュアル・生活復興マニュアル を基にした対応
◇農地の防災活用
共通テーマ
◇災害発生後の事業継続、迅速な復旧・復興のための事前準備
◇中小企業が取り組みやすい業務継続計画の普及促進
◇災害時の自助・共助のコミュニティ形成
◇応急仮設住宅の建設用地としての城北中央公園の指定
◇空き家の活用
協働 × マネジメント
◇協働のまちづくりを発展・充実させるしくみづくり ◇多様な力を結集しやすい施策・事業の重点化や、パッケージ化による事業の効果的推進と評価・改善 ◇公共施設等総合管理
◇コミュニティ主体の協働のまちづくりを発展・充実させる仕組みづくり ◇行政評価(施策・事務事業の進行管理)◇公共空間を活用した魅力発信、コミュニティ
◇まちづくりの意思決定・事業展開ができる組織づくり・支援 ◇ユニバーサルデザインやスマートシティの視点を含めたまちづくりの推進
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