さようならを重ねて - 港区立小中一貫教育校 お台場学園

平成 28 年 3 月号
港区立小中一貫教育校
お台場学園
〒135-0091 港区台場 1-1-5
小学校 03-5500-2572
中学校 03-5500-2575
さようならを重ねて
校長
白石
亨
6年生と9年生が卒業する。
そのときどきに活躍し、小学校・中学校の最高学年の力を遺憾なく発揮し、本校の教育活動を牽引してく
れた6年生と9年生。特に学芸発表会での活躍は特筆ものだった。
6年生の「同窓会~二十年後のぼくたちは~」は自分たちの未来を描いていた。
自分たちで台詞を練り上げ、衣装等も創意工夫しながら作り、仲間と協力し合って創り上げた舞台発表。
6年生自身の等身大の将来の夢や希望、そして悩みや不安などが見事に表現されていた。仲間と協力して自
分たちの手で創り上げた舞台はとても魅力的であり、創造性に富み、多くの観客を感動させてくれた。小学
校最高学年の力を堂々と示してくれた。
また6年生は思いがけない困難に直面したときでも、それをしっかりと受け止めてくれる力量があった。
それは5月に予定されていた箱根移動教室。箱根の火山活動の影響でその実施が中止になってしまったが、
11月に延期された日光移動教室では、6年生全員が協力して宿泊を伴う学校行事をしっかりとやり遂げて
くれたのだ。
そして9年生。学芸発表会での時代劇「新・水戸黄門」は圧巻だった。
中学生の劇はそのほとんどが現代劇。時代劇に取り組むのはその衣装や小道具・大道具等と大変手間がか
かってしまうので敬遠されがちだ。さらに江戸時代の物語なので台詞まわしも格段に難しくなる。このよう
な中、9年生は果敢にも時代劇にチャレンジし、見事に独自の水戸黄門を創り上げてくれた。特に殺陣(た
て)の場面は相当な練習を必要とする。放課後遅くまで残り、全員で協力しながら息を合わせて練習に取り
組んでくれていた。
9年生の最も大きな強みは「仲間を思いやる力」にあるのだと思う。給食のとき、ランチルームで突如と
して拍手が沸きあがるときがある。友達の誕生日を祝福する拍手だ。9年生の仲のよさは抜きん出ていた。
だからこそ観るものを引き付ける魅力的な舞台が創造できたものだと思う。
学芸発表会と同様に、運動会、作品展等の学校行事のたびに6年生と9年生は力を示し、その成長を感じ
させてくれた。だが悲しいかな別れの時は訪れる。あと少しで卒業となる。
「別れは人を成長させる」という言葉がある。人はそのつど「さよなら」を言って成長するのだと言う。
幼少のころは「おっぱいにさようなら」
「オムツにさようなら」「はじめて履いた靴にさようなら」。そして
今、
「ランドセルにさようなら」
「お台場学園の制服にさようなら」
「友達にさようなら」
「先生方にさような
ら」をするときがきた。「さようなら」という言葉はとても重い。お世話になった方々や物品に感謝して別
れを告げ、強い意志をもって新たなステージに進むことを宣言する言葉だからだ。
でも大丈夫。お台場学園で培った力を信じて前進してもらいたい。6年生、9年生ともに何にも増して「温
かい心、やさしい心」をもっていることが強みだ。仲間とともに育んできた「思いやりの心」。これさえあ
ればどんな困難にも立ち向かって行ける。思いやりの心を大切にして、コミュニケーション能力を大いに発
揮し、新たなステージで一層飛躍し、活躍してもらいたい。さようならの言葉を胸に秘めて・・・。
2月24日、都立高校の入学選抜試験が行われました。クラスメイトがだんだんと進学先を決めていく中、
日程的に最後となる都立高校を第一志望校に選んだ生徒たちは不安と焦りの日々を過ごしていたと思いま
す。これを書いている時点で結果はまだ出ていませんが、最後までよく頑張りました。もちろん、これまで
に自分の力で進学先を勝ち取って来た生徒たちも、立派でした。保護者の方たちのご苦労も想像に難くあり
ません。次のステージに進もうとするお子さんたちの背中をいまどういう気持ちで見つめているのでしょう
か。
さあ、そして、9年生がお台場学園で過ごす最後の月が始まってしまいました。登校日はあと14日です。
昨日最後の定期考査である学年末考査を終えました。これからいよいよ卒業に向けて突き進んでいきます。
教室には、いよいよ独特の空気が漂い始めました。振り返ってみれば、彼ら22人は「ここぞというとき」
に周囲の予想を大きく超える成長をみせてきてくれました。ですから残りの14日間で、またきっと彼らは
私たちや保護者の方たちを驚かせてくれるでしょう。担任ながら楽しみです。
他の学年よりも少しだけ手のかかる生徒たちでした。9年間で彼らほど多くの教職員が関わった学年はな
かったかもしれません。しかし、9年間をかけて少しずつ「頭」と「体」と、そして「心」を大きくしてき
た彼らは、いまや立派な最上級生になりました。
最後の14日間をなんとなく過ごしてしまうような22人ではありません。次の場所で輝くために、今を
大切にすることができるはずです。卒業の日まで力を合わせてがんばります。保護者のみなさま、地域のみ
なさま、ぜひ22人に最後の声援を送ってあげてください。人の応援を素直に自分の力に変えることができ
る彼らです。
(9学年主任・学級担任 進藤大岳)
6年生の教室には、それぞれ卒業までのカウントダウンカレンダーが飾られています。1人1枚書いたも
ので、毎日1枚ずつめくっています。日に日に少なくなるカレンダーにさみしさを感じつつも、そんな気持
ちにしんみりと浸る間もなく、毎日忙しく活動している6年生です。12月から、全員が卒業へ向けての仕
事を分担し活動を続けています。
◎卒業アルバム:卒業アルバムに載せる写真を、膨大な写真の中から選びました。レイアウトや写真の選
定にも責任をもって行いました。
◎卒業文集:個人のページの他に作るクラスページの企画・編集を行いました。アンケート結果をまとめ
たり、表紙やイラストなどを工夫したりして作り上げました。
◎よびかけ・送る会・校旗:卒業式の「門出の言葉」の手直しをしました。また、1年間務めてきた「校
旗当番」の5年生の引き継ぎを行います。6年生を送る会が終わったら、校
旗当番は5年生へバトンタッチです。
◎卒業を祝う会:4日(金)に予定されている卒業を祝う会の出し物の準備を進めています。6年間を振
り返りながら、がんばっています。
◎学年行事・卒業制作:学年での最後の行事を企画しています。最後の良い思い出になるように計画中で
す。卒業制作も何を作ろうか、思案中です。
卒業までの日々を一日一日大切にしながら、しっかりと締めくくれるようにみんなでがんばっていきたい
と思っています。
(6学年担任:宇佐美 真美 渡辺 香里)
今月の生活目標 「1年間のまとめをしよう」
中学校では学年末考査が終わり、今年度も残すところあとひと月となりました。みなさんにとって今年度
はどんな1年間だったでしょうか。1年前まではできなかったことが、現在できるようになったことはあり
ますか。もしあったならば、それは成長したということです。「元気よくあいさつができるようになった。」
「家庭学習をするようになった。
」
「部活動で新しい知識や技を習得した。
」など、些細なことでかまいません。
お台場学園での学校生活をとおして、たくさんの新しいことを覚えて、できるようになって、成長してほし
いと思います。
さて、今月の生活目標は「1年間のまとめをしよう」です。1年間を振り返って、自己評価をしてくださ
い。よくできたことはさらに伸ばし、あまりできなかったことは、何故できなかったのかを反省し、克服す
るための努力目標をたてましょう。
来年度は更なる飛躍ができるように、目標をもって過ごしてほしいと思います。
(中学校生活指導主任 斎藤
今月の生活目標
孝太)
「学年のまとめをしよう」
<四つのめあて> (◎は重点目標です。)
◎教室の整理・整とん
○「ありがとう」
○学習や生活のふりかえり
○友だちと仲よく
いよいよ学年末。3月になりました。残すところ登校日17日(1~4年)、18日(5・6年)で、修了
式・卒業式を迎えます。今月の目標は、
「学年のまとめをしよう」です。レインボー班活動や6年生を送る会
では、卒業する6年生に感謝の気持ちを伝えます。学習面では、それぞれの学習のまとめを行い、生活面で
は、次の学年に進級するための準備を進めていきます。
今年度のまとめをしっかりと行い、それぞれが大きく成長した姿で修了式・卒業式を迎えられるよう支援
していきたいと考えています。
(小学校生活指導主任 富樫
学)
今年度も昨年度に引き続き、生徒が自主的に委員会活動に取り組んでいます。生徒会本部では、3 月 8 日に行われる
「卒業生を送る会」の計画をしています。学級委員会では、勉強時間チェックシートを作成し、学年末考査に向けて呼
びかけを行いました。図書委員会では図書返却、環境委員会では教室ロッカー荷物の整理を呼びかけました。そして放
送委員会では、先生方の好きな曲を給食時間中に流す活動、保健委員会・給食委員会のコラボレーション企画では、ハ
ンカチ・ティッシュ検査、体育委員会では生徒会本部と協力して、スポーツ大会の計画などに取り組みました。
毎月1回の中央委員会では、少しずつ良い意見が出るようになってきました。各委員会が活動を報告するだけでなく、
十分な活動ができなかった委員会に対して、「こうしたらいいのではないか」とアドバイスする姿が見られるようにな
ってきました。今後も、一人一人が生徒会員であることを自覚して、より良い学校をつくろうとする態度が育つように
していきたいと考えています。
生徒会本部では、各行事のスローガン決めや港区子どもサミットへの参加を通して、より良い港陽中学校を目指して
取り組んできました。また、3 月 1 日から、国連 UNHCR 協会(国連難民高等弁務官事務所)への募金活動を小中合同
で行っています。生徒会本部が募金先を決め、小中学生がポスターを作り、朝の登校時間に募金の呼びかけを行ってい
ます。地域の方々からも多数の募金をお預かりしました。3 月 4 日まで募金活動を行いますので、更なるご協力をよろ
しくお願いします。
(生徒会担当
市川
真行)
≪お台場学園作品展
≪小学校
【スクールカウンセラー
2 月 13 日(土)~2 月 16 日(火)≫
持久走大会
相談日】
2 月 19 日(金)≫
〈3月の相談日〉
安藤
潤子
毎週 火曜日
小学校担当
1日・8日
廣瀬
信慶
毎週 火曜日
中学校担当
1日・8日・15日・22日
大賀
一樹
毎週 金曜日
小・中学校担当
4日・11日
○小学校 5500-2572
○中学校 5500-2575