地 域 の生 産 者 よし ざわ しげ よし 東京都 有限会社まつやま種苗 代表取締役 ~ にし 年に第 だ さとる 年 に な り ま す。 そ の 埼 野 研 の 「CF桃太郎はるか」 シー エフ もも た ろう 促成栽培で信頼できる い ま す。 各地域の代表を選んで技術を競われて 主 催 に て 立 毛 共 進 会 が 開 催 さ れ て お り、 されて 地域のトマト生産者の方の紹介で入会 が 開 催 さ れ て い ま す。 吉 澤 さ ん は、 同 所 属 し、 勉 強 会 ・ 交 流 会 ・ 視 察 会 な ど 生産者を中心に100名以上の会員が 目 的 と し て 設 立。 ト マ ト ・ キ ュ ウ リ の 埼 玉 県 農 業 農 産 物 の 生 産 を 合 理 化 し、 園芸農家の経営の安定をはかることを 埼玉県野菜園芸技術研究会 生 産 者 で す。 く あ り、 人 間 的 に も 非 常 に 尊 敬 で き る らはトマト栽培について学ぶことが多 吉澤さんのお父さんの代からの 年 の お 付 き 合 い が あ り ま す。 吉 澤 さ ん か ト で す。 西田 悟 を紹介します ! 「吉澤 義さん」 茂 埼玉県鶴ヶ島市 トマト生産 立 毛 共 進 会」 に て、 平 成 究 会 主 催 で 毎 年 行 わ れ る 「促 成 ト マ ト 吉 澤 茂 義 さ ん は、 埼 玉 県 鶴 ヶ 島 市 で ト マ ト を 栽 培。 埼 玉 県 野 菜 園 芸 技 術 研 吉澤さんとの出会い プレゼンター 位 を 受 賞、 四 連 覇 を 達 成 さ れ た、 地 33 28 さいたま市・ ↑吉澤さん栽培の 「CF桃太郎はる か」 。 自宅販売所のほかに近隣の 直売所に出荷されている。出荷 先からも 「おいしい」 と評判。 埼玉県 40 吉 澤 さ ん は ハ ウ ス 棟、 約 a で ト マ ト を 栽 培 さ れ、 一 部 野 菜 苗 の 販 売 も 4 まつやま種苗は、創業32年、会社設立28 年。創業以来篤農家を中心に活動しており、 現在は、埼玉県比企郡を中心に県内におい て広範囲に商圏を広げています。常にお客 様の側に立った「誠心誠意」な対応をモット ーとし、スピーディーかつ適切に要望にお 応えしながら、信頼関係を築き上げてきま した。現在では種苗だけでなく農薬や、建 設業許可を取得して農業施設およびそのメ ンテナンスに堅実に対応できる体制も整え ています。 25 12 ㈲まつやま種苗 西田 悟です! 域を代表するトマト栽培のエキスパー 1 ・鶴ヶ島市 鶴ヶ島市は、埼玉県のほぼ中央、都心 から約45km圏内に位置し、山地や丘陵地、 大きな河川などのない平坦な地形です。 雑木林や農地といった武蔵野の原風景が 残され、サフラン、狭山茶などが名産で す。市内ではトマト、キュウリなど露地 野菜を中心に多品目を栽培している農家 の割合が高く、その多くが直売所や市内 スーパーに直販するなど独自の販売ルー トをもっています。 地域紹介 プ ロしの 推 いち ③ ↑吉澤茂義さん(中央)と筆者(右)、筆者の後継者である 晴信さん。「CF桃太郎はるか」ハウスの前で。 ーズ シリ 25 2017 タキイ最前線 春種特集号 ↑2年前の雪害ではハウスが倒壊するなど、 大きな被害を受けた。新しく建て直した ハウスでは環境制御システムの 「アグリネ ット」 を導入。さらにきめ細やかな環境管 理に取り組まれている。 行 わ れ て い ま す。 お 父 さ ん の 代 か ら の 理 ・ 整 頓 さ れ て お り、 通 路 に は 摘 葉 し 雹 で ハ ウ ス に 穴 が あ い た り、 雪 害 で ハ 寒 期 の 夜 間 に 機 械 の 故 障 が あ っ た り、 で す。 荷造りなどの出荷作業は奥さんの役割 修 生 の 高 橋 さ ん、 苗 栽 培 は お じ さ ん、 カ 所 の 直 販 で す。 管 理 は 吉 澤 さ ん と 研 じ み 野 市、 狭 山 市 の J A 直 売 所 の 計 4 促 成 栽 培。 販 売 先 は 自 宅 の 販 売 所 と ふ テ ラ ン で す。 収 穫 は 1 月 中 旬 ~ 7 月 の 考 え る と 結 局 コ ス ト は か か ら な い」 と 「病 害 が 出 た 時 に リ カ バ ー す る 労 力 を で、 灰 か び な ど の 病 害 を 抑 え て い ま す。 べく暖房をかけて乾燥気味に保つこと ま す。 多 少、 暖 房 費 が か か っ て も な る を 大 事 に、 ハ ウ ス 温 度 は 9 ℃ で 管 理 し 特 に、 秋 ~ 冬 と 冬 ~ 春 の 温 度 管 理 に は 気 を 遣 わ れ て い ま す。 真 冬 は 特 に 樹 ト と 考 え て い る の が 「温 度 管 理」 で す。 吉澤さんが栽培において一番のポイン っ て い る と 思 い ま す。 そ う し た 人 柄 が、 地 域 の 推 進 力 に も な も 屈 託 な く 苦 境 を 乗 り 越 え ら れ ま し た。 ね ば な ら な い 状 況 で し た。 そ ん な 中 で の雪害ではハウスが倒壊して建て直さ るく前向きです。特に2年前(平成 も い ら れ な い」 と、 吉 澤 さ ん は 常 に 明 いろいろありますね」と言われます。し ウ ス が 潰 れ た り と、 長 く 作 っ て い る と ひょう 枚 も 落 ち て い ま せ ん。 そ ん な 品種はすべて「CF桃太郎はるか」を 使用されています。「桃太郎はるか」を 言 わ れ ま す。 春 は ダ ニ が 発 生 し や す く 吉 澤 さ ん 方 で は、 歳 の 息 子 さ ん が 後 を 継 が れ る こ と に な り、 息 子 さ ん に た葉の 発売時から導入。吉澤さんの感じる「C な る の で、 対 策 と し て 換 気 を こ ま め に も「くじけない根性を養ってほしい」と 歳か F桃太郎はるか」のよいところは、「味 さ れ て い ま す。 も う 一 つ の ポ イ ン ト は 期 待 さ れ て い ま す。 互 い に 後 継 者 も で ト マ ト 農 家 で、 吉 澤 さ ん 自 身 も が よ い こ と」 で、 出 荷 先 か ら も 味 の よ 「定植」です。育苗前に薬剤散布して十 き、 新 し い 世 代 で も 協 力 し て ト マ ト 生 年のキャリアをもつベ さ で 評 判 に な っ て い ま す。 栽 培 に お い 分 に 殺 菌 し、 黄 化 葉 巻 病 対 策 を 苗 の 段 産 を 盛 り 立 て て ほ し い で す ね。 ら 就 農 さ れ、 ても安定して育てやすく、「『はるか』に 階 で 徹 底 的 に 行 わ れ ま す。 や自然災害で思わぬトラブルに見舞わ できるとき」、たいへんなことは、「事故 ろって生育をしているのを見ることが 吉澤さんにトマト栽培のやりがいを お聞きしてみると、「トマトが順調にそ 前向きな人柄が 地域の生産者の推進力に 培 面 積 は 増 え て き て お り、 お 客 様 と 一 野 で す。 近 年 埼 玉 県 全 体 で も ト マ ト 栽 れ、 弊 社 と し て も 注 力 し て い き た い 分 利 用 者 に は、 ト マ ト 生 産 者 が 多 数 お ら で お 付 き 合 い が あ り ま す。 こ れ ら 施 設 現 在、 お 客 様 の 多 く が 施 設 園 芸 生 産 者で、種苗販売以外にも、ハウスやカー お客さんと一緒に 「時代のニーズにあった トマト栽培を」 年) かし、「自然相手にいちいち落ち込んで CF(葉かび病耐病性)がついてくれて い」 と 品 種 に 対 し て の 信 頼 は 絶 大 で す。 れたとき」と教えてくれました。特に災 緒 に「 時 代 の ニ ー ズ に あ っ た ト マ ト 栽 温度管理がポイント も た れ て い ま す。 勢と生育のバランスがよいとの感想を セ ー ブ」 と 比 べ て 初 期 生 育 が よ く、 草 吉澤さんはトマト栽培に非常に熱心 で、 就 農 さ れ た 当 初 か ら 現 在 に 至 る ま 害 に つ い て は 「自 然 相 手 な の で 自 分 の ほ テ ン 設 備、 暖 房 機 の メ ン テ ナ ン ス な ど で栽培・生長状況などを毎作ノートに 培」 を構築していきたいと思っています。 26 力 で は ど う に も で き な い。 例 え ば、 厳 で」と、苗管理にも力を入れています。 よ か っ た。 今 後 も ず っ と 作 っ て い き た 1 「苗を販売している以上、自分たちの 所から病気を出すわけにはいかないの 18 ま た、 平 成 年 よ り 台 木 に 「グ リ ー ンフォース」を導入、前作の「グリーン 24 30 27 記 録 さ れ て い ま す。 ま た 常 に 圃場 を 整 26 2017 タキイ最前線 春種特集号 ←↑「CF桃太郎はるか」 圃場。ハウス4棟、約33aでトマトを栽 培、収穫は1月中旬~7月。写真は2月。 ↑本年の 「促成トマト立毛共進会」 で も第1位を受賞、四連覇を達成さ れた吉澤さん。温度や湿度などハ ウスの環境を細やかに管理するこ とで高品質のトマト作りを実現さ れている。
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