校長室だより 第 181 号 平成 28 年 12 月 1 日 中学2年生の BRITISH HILLS 研修・パスポートのいらない英国留学 東洋大学附属牛久中学校高等学校 校長 遠藤隆二 11 月 16 日(水)から 19 日(土)までの3泊4日で、本校の中学2年生が神田外語学院大学の経営する福島県に ある「BRITISH HILLS」において英語宿泊研修を行った。この週は 16 日(水)が中学1年の「筑波山登山」と高校 1年の「グローバルセミナー」 、17 日(木)が高校1年の「修学旅行講演会」 、19 日(土)が中学校と高校の入試説明 会同時開催とイベントが続いていてとても忙しかったが、中学校最初の「BRITISH HILLS 英語宿泊研修」の様子は ぜひこの目で見ておくべきものと判断し、時間の合間をみて「BRITISH HILLS」を訪問した。 東北自動車道の白河インターから小一時間走ると羽鳥湖の道の駅に着いた。そこから別荘地の山道を最高点まで登り切り、少し 下って尾根をくるりと回った辺りにどっしりした「BRITISH HILLS」のゲートに辿り着いた。そのゲートから来た道を振 り返ると風車発電の羽にうっすらと虹がかかり、自然の恵みと本校の将来への希望がふっと湧いてくるようだった。 ゲートを超えると道の両側にイギリスの国旗が林立してなびいている。 「BRITISH HILLS」が「パスポートのいらな いイギリス留学」と宣伝していることから「ここはイギリスと自覚させる」工夫なのだろう。しばらく走ると、城塞 のような石造りの建物の前に大砲が構えている。更に走ると、我が国の伝統的な木造建築様式を取り入れたイギリス の中世風の大小の建物が道の両側にバランス良く配置され、美しい街並みを形成していた。 メーンストリートを走り抜け、ロータリーに突き当たって左正面をみると、石畳の道路の前方に石造りの中世風の城塞のような 建物が見えた。案内板は全て英文で書かれていたが、この建物が外部者のチェックインの受付のようであった。建物の中に入ると、 少々薄暗かった。その薄暗さの故にエリザベス調の豪華な家具が引き立っていた。お上りさんのように珍しそうにちょろちょろし ていたら、恰幅のよい中年女性から「May I help you?」と声をかけられた。事情を説明し名刺を差し出すと、受付の若い女性ス タッフが「Please come this way」と言って、本校の生徒たちが研修している建物まで車で送ってくれ、研修場所を教えてくれた。 石造りの建物の中は空間がとても広く、天井が高い。窓が少ないせいか薄暗い。迷いそうだった。あっちこっちうろうろしていた ら偶然にも小池先生が通りかかり、階段を上って2つの研修室に案内して貰った。研修室前の王朝風の重厚な長机の上にスタンド があり、2冊の本が置かれてあった。その本を捲ってみると、ロンドンの始まりやアングロサクソン人の建国などについて、当時 の建造物や武器、戦いの様子、娯楽、食事の様子などについてイラスト入りの比較的易しい英語で書かれていた。高校生なら軽く 読めるのではと思った。しかし、研修室の中にいる生徒たちは、まだ中学2年生、知っている単語はまだそれほど多くない。All English で生活するのは初めての体験だからちょっと無理かもと思いながら、研修室の部屋の中に入った。 生徒たちが3~4人で小グループをつくり、互 に助け合って、イギリス人の先生から直接英語を 学ぶ all English の宿泊学習。各部屋の中では定評 のある研修プログラムに従い、4つの小グループ が中グループ(15~16 名)をつくり、イギリス風 の指導を受けていた。生徒たちは all English での 学習に戸惑いを感じながらも、イギリス人教師の 魅力的なキャラクターと巧みな指導力、適切なサ ポートなどにより、何とかついていっているよう だった。数学の小池先生の生徒に指示するのは全 て英語。生徒たちもその姿を見て「頑張ろう」と 「BRITISH HILLS」での本校生徒(中2)の研修プログラム内容 張り切っている様子が印象的であった。
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