報道資料 - 熊本市ホームページ

Kumamoto City
News Release
平成28年12月1日
平成28年度田崎市場年末食品一斉取締りの実施結果について
熊本県内最大の食品流通拠点である熊本地方卸売市場(通称「田崎市場」)で熊本市と熊本県
の職員及び食品衛生指導員の合同にて、食品等事業者に対し食品の衛生的取扱い・食品表示の
適切な実施について監視指導を行いましたのでその結果を報告します。
また、各ご家庭においては、これからノロウイルスによる食中毒が起きやすい季節となります
ので、トイレの後や、料理をする前、そして最後に料理したものを盛付ける前には十分時間をか
けた(30秒程度)丁寧な手洗いを心がけましょう。
1
実施日時
平成28年12月1日(木)午前7時~9 時
2
場所
熊本地方卸売市場(熊本市西区田崎町 484)
3
出席者
24名
内訳(1)行政職員
21名(熊本市:12名、熊本県:9名)
※行政職員内訳
(2)食品衛生指導員
4
食品衛生監視員
14名
その他
7名
3名(熊本市食品衛生協会)
施設及び食品の監視状況
(1)食品関係営業施設
内訳
96施設
魚介類販売業
食肉販売業
7施設、食品販売業
その他
5
保存
方法
3,970検体
件数
違反内容
生食用鮮魚介類(ほたて)
1
10℃以上で販売(保存基準違反)
2
表示無し(表示基準違反)
農産加工品(干ししいたけ)
1
表示無し(表示基準違反)
生食用鮮魚介類(なまこ)
1
期限表示なし(表示基準違反)
いりこ)
表示
5件
食品名
魚介類加工品(焼きエビ、
*
2台
違反内容及び措置状況
区分
27施設、
15施設
(2)食品営業車
(3)食品の延べ検査数
45施設、そうざい製造業 2施設、
措置状況
冷蔵(10℃以下)販売す
るよう口頭指導
店頭からの撤去及び適正
な表示の実施を口頭指導
適正な表示の実施を口頭
指導
(参考)昨年の違反件数5件(内訳:保存基準違反1件、表示基準違反4件)
<裏面へつづく>
【食品衛生に関する啓発事項】
1
食中毒予防三原則について
「清潔(つけない)
」
②
調理前と用便後の手洗いの徹底。
(石鹸をよく泡立てて2度洗い)
② まな板、包丁等の調理器具は原材料用、調理済み食品用に区別する。
③ 肉や魚介類の飛まつによる汚染を防ぐ。
④ 生で食べる食品や調理済み食品には素手で触らない。
⑤ 下痢や嘔吐などの症状がある時は、調理に従事しない。
「迅速又は冷却(増やさない)
」
① 食品は冷蔵保管の目安は10℃以下、刺身等の魚介類は4℃以下。
② 調理後はできるだけ早く食べる。
③ 冷凍した食品の解凍は冷蔵庫で。
(自然解凍は菌の増殖のもと)
「加熱(やっつける)
」
① 食品の中心部まで十分加熱。
(75℃以上1分間以上、ノロウイルスに汚染している可能性がある
食品は、85~90℃以上90秒間以上)
② 使用後のまな板、布巾、タワシなど器具類は、熱湯や塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を
使用して殺菌。
特に、ノロウイルス食中毒予防対策としては、
「清潔(ウイルスをつけない)」と「加熱(ウイルスをや
っつける)」が重要である。
2
寄生虫による食中毒予防について
① 寄生虫(アニサキス)による食中毒予防として、未調理の魚を購入した場合は速やかに内臓を除去
して冷蔵で保管すること。
② 寄生虫(サルコシスティスフェアリー)による食中毒予防として、馬刺しは適切な冷凍処理が行わ
れているものを購入すること。
3
フグの素人調理の危険性について
① フグの調理には、非常に専門的な知識や技術が必要であり、営業施設では県知事が実施する試験に
合格した者しかフグの処理はできない。
② そのため、フグの素人調理は絶対に行わず、釣りに行ってもしフグが釣れた場合は、持ち帰らずに
海に戻すこと。
4
カンピロバクター食中毒予防について
熊本市内の飲食店で昨年3件、今年1件とカンピロバクター食中毒が発生し、それらは鶏肉の生食や
加熱不足、または生肉に触れたあと手洗い不足で盛り付けをしたことが原因でした。食品、特に食肉は
十分な加熱をして食べましょう。また調理中生肉に触れた後はよく手を洗いましょう。
問い合わせ先
熊本市 食品保健課(TEL:364-3188)
課長 :松永 孝一(まつながこういち)
担当 :技術主幹 東 順子(ひがし じゅんこ)