第 2 回「クレースト」研修 日時 2016 年 12 月 16 日(金) 10:00~17:30 場所 産業技術総合研究所 主催 産総研 参加料 無料 修了証 すべての研修を修了した方に発行します 東北センターOSL 棟セミナー室 1,2 化学プロセス研究部門 Clayteam 開発から十数年経ち、益々その重要性が認識されてきた、粘土を主成分とする膜材料「クレース ト」の基礎から応用まで、詳細に解説します。材料設計の考え方と知的財産の活用方法を含み、 若手研究者から企業エンジニア、研究開発リーダークラスまでを対象とした充実した研修内容と なっています。昨年秋に第 1 回が実施され、終了直後の受講者全員に行ったアンケートでは、78% の方が「大変良かった」、22%が「良かった」という回答を頂きました。1/3の方が「もう一度 参加したい」と回答されました。今回はアンケート結果を踏まえ、PET フィルムへのガスバリア コーティング作製の見学が内容に加わっています。Clayteam 会員のみ参加資格があり、受講無 料です。専門家でなくても粘土膜の全てが分かる充実した内容の本研修の受講を検討ください。 講師:蛯名武雄 国立研究開発法人産業技術総合研究所化学プロセス研究部門 首席研究員 ■略歴 平成 5年3月 東北大学大学院工学研究化博士後期過程修了(化学工学) 平成 5年 通産省工技院東北工業技術研究所研究官:環境調和性無機材料合成に従事 平成 11年~12年 カリフォルニア大学サンタバーバラ校在外研究:機能性ナノコンポジット合成に従事 平成 13年~16年 メンブレン化学研究ラボ主任研究員:機能性無機膜合成に従事 平成 17年 コンパクト化学プロセス研究センター主任研究員:バリア性無機膜開発 平成 18年 ~21年 材料プロセッシングチーム長 平成 22年~26年 コンパクト化学システム研究センター先進機能材料チーム長 平成 25年~26年 コンパクト化学システム研究センター首席研究員 平成 27年~ 化学プロセス研究部門 首席研究員 ■おもな専門分野・研究分野 複合材料開発、粘土ポリマーナノコンポジット ■所属学会 日本化学会、日本セラミックス協会、石油学会、日本粘土学会 ■委員等 ISO/TC229Nanotechnology材料規格分科会Expert、日本粘土学会理事 ■書籍名、発行元等 「機能性粘土素材の最新動向」(共著)(シーエムシー出版) 「最新機械機器要素技術」(共著)(NGT) 「粘土ハンドブック」(共著)(日本粘土学会) 「きちんとわかる環境共生化学」(共著)(白日社) 「Clayteam技術解説書」(共著)(産業技術総合研究所) 「”熱・光・水・汚れ・傷”による透明樹脂の劣化・変色対策とその評価」(共著)(技術情報協会) 1 研修内容 1. (内容が変更されることがあります) コンセプト (1) バリアフィルムと要求性能 a. 各種バリアフィルム b. バリアフィルムの市場 c. バリアフィルムの製造方法とバリア性 (2) 粘土を主成分とするガスバリア膜開発コンセプト a. 粘土とは b. 高いガスバリア性 c. 粘土結晶の配向性 d. 粘土膜と他のバリア材の比較 e. ガスバリア性能比較 f. 透明性 2. 粘土膜の製造 (1) 粘土の構造 (2) 天然粘土と合成粘土の成膜性比較 (3) 水熱処理による成膜性向上 (4) 添加物 (5) 製膜方法 (6) 平坦膜 (7) 立体形状への製膜 3. 特性 (1) 種々の粘土膜の構造と特性値 (2) ガスバリア性 a. 酸素ガスバリア性 b. 水素ガスバリア性 c. 水蒸気バリア性 (3) 耐熱性 (4) 不燃性 (5) 低熱線膨張 (6) 放熱性 (7) 自己修復性 4. 材料設計の考え方 5. 応用事例 (1) フレキシブルプリント基板 (2) 色素増感太陽電池 (3) 有機EL (4) 量子ドットによる蛍光シート (5) 複合材製水素タンク (6) 太陽電池バックシート (7) 産業用耐熱シール材 (8) 透明不燃材 2 (9) 防曇コーティング (10) 金属保護膜 (11) 工芸品保護膜 6. 今後の展開 7. 知的財産の活用 8. まとめ PETフィルムへのガスバリアコーティング作製見学 3
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