ネット通販はいつでもボタン一つでショッピングができて大変便利な反面、ちょっとした不注 意から大きなトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。 特に商品代金を前払いした際にトラブルが多発しています。以下のアドバイスを参考にして、 代金を振り込む前にもう一度よく確認しましょう。 事例 注文した商品が届かない 大手のショッピングサイトでは欲しいブランドの商品が売り切れていたが、 他で扱っているサイトを見つけたので注文した。決済方法は代金引換を選択したが、注文後に「今 は代金引換ができないので先に振り込んで欲しい」との内容のメールが届き、振込先として個人名 義の銀行口座を指定してきた。配送日を指定できるか確認のメールをしたところ、 「大丈夫だ」とす ぐに返信があったので信用して振り込んだ。 しかし指定日に商品は届かず、事業者に何度か催促のメールをしたが返信がない。サイトに住所 や電話番号の表示はなく、連絡がとれなくなった。 ・前払いで代金を銀行口座へ振り込んだケースでトラブルになる事例が非常に 多い。前払いを求めるサイトは納得できる理由がなければ避ける。 ・前払いによるトラブルのうち、特に多いのが「屋号を含まない個人名義の口 座」を振込先とするもの。少しでも疑問や不安があれば前払いはしない。 ・トラブルになりやすいサイトには以下のような特徴があり、特に注意が必要。 ●事業者の住所や電話番号の表示がない。 ●他のサイトで売り切れている商品が豊富に揃っている。 ●日本語が不自然。使用している漢字が旧字体、もしくは日本で使用されているフォント とは異なる、など。 海外ネット通販で気をつけたいこと 海外事業者とのネット通販でトラブルとなった場合、法律の違いや商慣習、言葉の問題などから国内の事業者と比べ交渉 による解決は大変困難です。海外事業者との取引きは信用できるサイトかをよく確認することが大切です。 知っておきたいポイント ・一般の流通価格より大幅に安く販売しているなど、価格設定が不自然な場合はコピー商品、もしくは詐欺的サ イトである可能性がある。 ・事業者の所在地や連絡先、他の利用者の評価など、事業者の情報をよく確認し、適切な取引相手かを判断する。 ・配達方法や配送にかかる期間、関税がどの程度かかるかなどをよく確認して、少しでも納得できない部分があ れば取引しない。 ・ワシントン条約等で日本国内への輸入が禁止されている物品でないかを確認する。 ネット通販はクーリング・オフできません クーリング・オフ制度とは、契約後も一定期間内であれば申し込みの撤回や解 除が行える制度です。訪問販売や電話勧誘販売などに適用されますが、通信販売 には適用されません。自分の都合だけでは返品できないこともあります。ネット 通販では直接商品を手に取ることができないため、 「イメージが違った」 「サイズ が合わない」等のトラブルが起こりがちです。商品の値段の比較だけではなく、 返品対応についての規定もよく確認し、十分検討してから購入しましょう。 返品条件について知っておきたいポイント ・返品の条件は事業者や商品によって異なるのでよく確認する。返品期間も数 日以内と短いところから1ヶ月程度となっている場合もある。 ・返品に関する記載がない場合は、商品到着後8日以内であれば送料は自己負 担で返品できる。 ・ 「返品可」となっていても商品の開封後・使用後は返品不可などの条件がつい ていることがあるので注意する。 ・ 「不良品以外は返品不可」と表示されていれば、原則としてこれも有効となる ので注意する。 「おかしいな」と感じたら消費生活センターへご相談ください。 相談は無料、秘密も厳守します。 世 田 谷 区 消 費 生 活 センター 事業者との契約や悪質商法による被害、商品やサービスなどの消費生活全般に関する相談を 行っています。 相談専用電話 03-3410-6522 月曜∼金曜(電話・来所)午前9時∼午後4時30分 土曜(電話のみ) 午前9時∼午後3時30分 (祝日・12 月 29 日∼1 月 3 日を除く) ※混雑状況により電話がつながりにくい場合があります。 発行/世田谷区消費生活課 〒154-0004 世田谷区太子堂 2-16-7 このチラシは再生紙を使用しています。 3410-6523 Fax 3411-6845 平成 28 年 3 月
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