はじめに 本市は、山岳がもたらす多くの恩恵を背景に、学びを 尊び、音楽・芸術を育むまちとして発展してきました。 「3ガク都・松本」と呼ばれる所以です。本市を訪れる多 くの皆様から、 「松本は文化度が高い」という声をいただ けるのも、こうした営みのたまものと考えているところです。文化芸術は、市民一人ひと りの感性を育むことに留まらず、今や、魅力的な地域をつくっていく上で、欠かすことの できない存在となっています。 その一方で、私たち自身は、どれだけ松本の文化を理解しているでしょうか。 「文化芸 術」をどう捉えているでしょうか。 今回の基本方針の見直しに当たっては、まず、本市の文化芸術にはどういったものが あるのか、その特長は何かといった整理から始めました。このことによって、本市の文化 芸術の持つ多様性とともに、抱える課題についても浮彫りになったと感じています。こ うした検証を経て取りまとめたものが、初めての改定となる本基本方針です。その意味 で、 「松本らしさ」を踏まえた独自の基本方針、施策体系にリニューアルできたと考えて おります。 現在、本市では、 「6つの健康」による「健康寿命延伸都市・松本」の創造を更に前進させ るため、 「生きがいの仕組みづくり」に取り組んでいます。 すべての市民の皆様が「生きがい」を見出すことができるまち、生きがいを持てる手段 や場を得られ、将来にわたって持ち続けられるまち、人のため社会のために尽くすこと を生きがいと感じられるまち。こうしたまちづくり、人づくりを、官民協働による文化芸 術の振興で今後一層推進して参ります。 おわりに、文化芸術振興基本方針の改定に当たりお力添えをいただきました文化芸術 振興審議会の委員の皆様を始め、関係者の皆様に心から感謝申しあげます。 平成28 (2016)年11月 松本市長 菅谷 昭
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