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平成 28 年度田原坂第 8 次調査本村北平古道測量業務委託仕様書
第1章
総則
第1条
本仕様書は田原坂第 8 次調査本村北平古道における現況量等業務に関して、必要な諸事
項を定めるものである。
本業務は、本特記仕様書ならびに国土交通省の定める「公共測量作業規程」・熊本市の
定める「熊本市公共測量作業規程」及び「文化財保護法」、
「労働安全衛生法」等の関係法
令に準拠し、熊本市文化振興課の指示に基づいて実施するものとする。
第2条
本特記仕様書における用語の定義は次のとおりとする。
(1)計画機関(以下「甲」という)とは、本業務を委託する熊本市文化振興課をいう。
(2)作業機関(以下「乙」という)とは、本業務を受託するものをいう。
(3)主任技術者とは、乙のうち本業務を直接担当し作業全般を指揮・管理する者をいう。
第3条
乙は、埋蔵文化財発掘調査に関わる業務の専門機関であること、もしくは専門部門を有
し、埋蔵文化財発掘調査に関わる業務(発掘調査における測量など)の実績を有すること
とする。
2
乙は当該目的をよく認識し、考古学的手法及び観点に基づき、その形状及び状態につ
いて正確に記録することとする。
3
本業務の実施にあたり、関係機関等の手続が必要な場合は、乙が遺漏なく行うものと
する。
第4条
乙は、緊急の場合に対応できるよう、熊本市に営業所や支店があり、測量士の資格を持
つ主任技術者が常駐する機関を有することとする。また、作業は測量士の資格を持つ主任
技術者(以下「現場責任者」という)が、必ず1人常在して実施するものとする。
2
作業で使用する機器は測量機械器具検定基準に合格したもので、常に整備されたもの
を使用し、杭その他必要な道具、機材は全て乙が用意するものとする。
第5条
乙は業務委託締結後速やかに現場責任者届を甲に提出し、現場責任者は甲との連絡・協
議・業務の統括・管理をおこなうものとする。
2 主任技術者は、地理空間情報専門技術者基準点測量 1 級又は測量士で 8 年以上の実務
経験を有する者とする。この場合、乙は主任技術者の具体的な実務歴を明記した業務実
績経歴書を作成し(様式は乙)
、甲に提出しその承認を得ること。
3
主任技術者は、2 年以上、乙に所属する専任職員であることを原則とする。この場合、
乙は主任技術者の経歴書を作成し(様式は乙)、甲に提出すること。また、この場合主
任技術者が乙の正職員であることを証明できる内容(2 年以上乙に所属する証明書また
は健康保険証)を明記もしくは添付し、甲の承認を得ること。
第6条
乙は、委託業務の発生後速やかに甲の監督員と協議し、調査の進捗状況に適応した作業
実施計画を立て、関係書類を作成し甲に提出するものとする。
2
業務内容および作業実施計画の変更が生じた場合は、甲・乙協議のうえ、関係書類を
作成するものとする。
第7条
現地並びに調査にあたっての土地の立ち入りは、地元住民との協調を保ち、いたずらに
摩擦を生じないように十分心掛けなければならない。本業務の遂行中に生じた諸事故また
は第三者に与えた損害については、すべて乙の責任において解決するものとし、その経過
は速やかに甲に報告するものとする。
第8条
乙は、本業務を完了したとき、業務完了届、成果品納入書とともに成果品を提出し、完
了検査を受けなければならない。また、成果品はすべて甲の所有とし、甲の承認を受けず
に他に公表、譲渡、貸与してはならない。
第9条
業務完了後、乙の責に属する理由による成果品の不良箇所が発見された場合は、速やか
に訂正、補足その他の措置を行わなければならない。これに要する費用は乙の負担とする。
第10条 乙は、作業の実施にあたり疑義を生じた場合、甲と十分協議のうえ甲の指示に従わなけ
ればならない。
第2章 作業概要
第11条 作業概要は、次のとおりとする。
(1)業務名称
平成 28 年度田原坂第 8 次調査本村北平古道現況測量業務委託
(2)履行場所
熊本市北区植木町豊岡 地内
(3)履行期間
契約締結日~平成 29 年 3 月 28 日
(4)作業面積
合計 24,000 ㎡
(5)作業内容
・地形測量(1/600)
・既成図編集(1/2500)
16,000 ㎡
・2 級基準点測量
2点
・4 級基準点測量
8点
・3 級水準測量
・基準点(水準点兼用)埋石
第3章
8,000 ㎡
1.00km
2点
業務仕様
第12条
(総
作業内容は、次のとおりとする。
則)
・作業は測量士の資格を持つものが必ず一人常在して実施する。
・機器は測量機械器具検定基準に合格し、常に整備され、当該級基準点測量及び水準測量
に使用するもの、または同等品以上のものを使用する。
・杭その他必要な道具、機材は全て業務の受託者が用意する。
・用紙はマイラーを基本とする。
・公共基準点及び公共水準点の使用については、熊本地震の地殻変動による影響があるた
め十分に留意すること。
(基準点測量・水準測量)
・2 級基準点は GNSS 測量にて設置する。
・4 級基準点測量の精度は 1/5000 以上とする。
・水準測量は 3 級水準測量で、直接水準測量方式により行い、往復観測とする。
・測量の精度は公共測量作業規程に準ずる。
(基準点設置)
・2 級基準点は水準点を兼用して地上埋設を行うものとする。
・設置場所については甲と協議のうえ、乙が選点を行い決定する。
・永久標識は金属標またはコンクリート標とする。
・設置した永久標識ついては、写真管理と点の記を作成する。
(地形測量)
・地形測量は縮尺 1/600 を基本とする。必要に応じて縮尺を変更する場合がある。
・地形測量は 4 級基準点及び 3 級水準に基づいて実施する。
・地形測量は主曲線間隔 25 ㎝の等高線描画により、考古学的表現方法で図化する。必要
に応じて、補助曲線や地形の上端線、下端線を入れる。
・測量においては、できるだけ多くの測点データ等の採取を行い、主曲線などが正確に地
形を表現したものにすること。
・周囲の柵や石造物、通路などは真形表示とする。
(既成図編集)
・1/2500 地形図データを基に、詳細測量の 1/600 地形図データとの接合を行う。
・編集原図データの作成は、既成図データから適切に取捨選択、総合表示等の編集を行い、
詳細測量図との接合原図データを作成する。
(成果作成)
・原図はA2 判マイラー原図とする。
・その他出力図(紙)については甲と協議のうえ作成するものとする。
・成果品のデータ形式は、PDF データ、イラストレーターデータ及び CAD データとする。
・地形測量成果を報告書としてとりまとめを行うものとする。
・報告書は A4 判ファイルで提出するものとする。
(打合せ協議)
・本業務を適正かつ円滑に実施するため、現場責任者は甲と密接な連絡を取り、業務
の方針及び条件等の疑義を正すものとし、その内容についてはその都度乙が打合せ協
議簿に記録し、相互に確認すること。
・乙と甲は、本業務着手時及び設計図書で定める業務の区切りにおいて打合せを行う
ものとし、その結果を乙が書面(打合せ協議簿)に記録すること。
第4章
納入成果品
第13条
納入する成果品は次のとおりとする。
(1)測量成果簿
一式
(観測手簿、計算簿、基準点成果、水準測量成果、作業写真、デジタルデータ含む)
(2)測量図
一式
第14条 本仕様書に定めのない事項については、甲乙協議して定めるものとする。