第 9号 平成 28 年 12 月5日 天童市立第一中学校 学校だより 10月31日、天童市民文化会館大ホールに一中生の合唱が響き渡りま した。合唱はみんなで描く共同制作。今このメンバーでしかできない たった1つの歌をいろんな苦労やトラブルを乗り越えてつくりあげま した。一中とクラスにまた1つ宝物が増えました。 実行委員長の村形さんは、閉会式で次のように総括してくれました。 一中 Power を感じた合唱コンクール 実行委員長 3年 約2か月間練習に取り組んできた合唱コンクール。新しい体制、新しい会場で迎えた今回の合 唱コンクールはどうだったでしょうか。 今年の合唱コンクールは、「全力協奏〜届け!想いを歌にのせて〜」をスローガンに行ってき ました。今日はどのクラスも想いを1つにして皆の心に届く、よい合唱をこのホールに響かせる ことができたと思います。 1年生は、初めての合唱コンクールでしかもトップバッターということもあり緊張したと思い ますが、他の学年にはない初々しい合唱を響かせてくれました。 2年生は、昨年よりもパワーアップした合唱だったと思います。これから学校を担っていく立 場として意欲の感じられる堂々とした合唱でした。 3年生は最後の合唱コンクールということで、休み時間なども自主的にたくさん練習を重ねて きました。そのかいあって最後にふさわしい感動的な合唱になったと思います。 私は今日の合唱コンクールで一中のパワーを感じました。合唱は一人一人の声を重ねることで 感動的なハーモニーが生まれます。学校生活も一緒です。一人一人の心と力を合わせることで、 よりよい一中パワーになるのだと思います。お互いの歌声を聴き合いながら、クラスの合唱をつ くりあげたようにお互いを尊重し、大切にしながら、「全力感走〜一中 Power で感動を〜」全員 でよりよい一中をつくっていきましょう。 (合唱コンクール閉会式実行委員長のことばより 10.30) 学校賞 3年 最優秀賞「決 意」3年3組 優秀賞「ヒカリ」 3年6組 2年 最優秀賞「心の瞳」2年6組 優秀賞「変わらないもの」2年1組 1年 最優秀賞「明日へ」1年3組 優秀賞「MyOwnRoad」 1年4組 新生徒会が発足 11月21日、新生徒会役員選挙等を経て選出されたリーダー、各クラスで選ばれた委員に認 証状が渡され、正式に新しい生徒会執行部及び委員会体制が発足しました。やる気に満ちた生徒 会リーダーやクラスの委員たちのがんばりが、もっと生活しやすく、みんなが明るく活動できる 学校や学級をつくっていきます。一中のリーダーとして、積極的に生徒会活動を推進していって ください。 新しいリーダーたちは、緊張感とやる気を持ちながら、 校長、生徒会長より認証状を受け取りました。 前期生徒会では、「全力感走〜一中 Power で感動を〜」をスローガンに活 力ある行事や、落ち着きと活気のある 日常生活づくり、思いやりと感謝の気 持ちの心を生む「一中 Talk」 「いじめ・ いじり撲滅運動」などに取り組んでき ました。バトンを引き継いだ後期生徒 会は、さらに一中生徒会を成長させ、 生徒みんなが生活しやすく、活気に満 ち、地域に誇れる一中をめざして歩み を進めていきます。 日常活動や生徒会行事を推進した前期生徒会リーダーの人たち 一井さんは、21年前、息子さんが中学3年生の時に他校の少年たちから暴 行され命を奪われるという悲惨な体験をされました。「子どもを被害者にも加 害者にもさせない」と一井さんは他の被害家族とともに「犯罪被害当事者の会」 を発足して大阪府堺市から全国を回って講演活動を続けていらっしゃいます。 11 月 29 日、警察署ややまがた被害者支援センター等の協力を得て、本校で講 話をしていただきました。「命を大切にするってどうすることだろう?」生徒 たちは一井さんの真剣な問いかけに耳と心を傾けてお話をお聴きしました。 今回の講演を聞き、最初に自分に流れ込んできた感情は、何よりも悲しみでした。自分の息子 が亡くなってしまったという悲しみの気持ちが僕にもわかりました。しかし、僕が感じた悲しみ 以上に、一井さんは心に深い傷を負ってしまったのだなと思いました。 被害者になった人は深い傷を負ったうえに、悲しみに打ち勝たなければなりません。つらく、 そして厳しいものだと思います。 僕は、今回の講演を通して、一つ一つの命の大切さ、重さそして大切な人が亡くなってしまっ た時の悲しみなどについて理解することができました。この先、同じようなことが僕の将来に待 っているかもしれませんが、今回の「命の大切さを学ぶ教室」を思い出して乗り越えていこうと 思います。そして、生命・命とは何かを考えて、これからの人生を歩んでいこうと思います。 3年 男子 今回の講演で、今までよりずっと「命の大切さ」について深く考えられるようになりました。 一井さんの息子さん、娘さんの体験を聞き胸が苦しくなる思いで、実際にそんなひどいことをす る人がいたことを改めて知ることができました。犯罪の理不尽さが伝わってきました。 一井さんの話で、 「被害者」をなくすことはできないが、 「加害者」はなくすことができるとい うことを聞き、今の私たちががんばっていかなければならないと思いました。私たちができるこ と、考えること、次につなげていくことがたくさんあります。そのことを次世代へと伝えていき、 命の尊さ、大切さをしっかり考えていきたいと思います。 3年 女子 亡くなった息子さんは、飲酒してはいけないというルールを守ろうとしたのに、それで殺され るのはひどいと思います。正義を貫こうとした人がなぜ殺されてしまうのか、とてもつらい気持 ちになりました。周りにいた人はなぜ助けてあげなかったんだろうと思いました。私たちの生活 でも「いじめ」として起こるかもしれません。そのようなことが起きないように、一人一人がい じめのない過ごしやすい雰囲気をつくっていかなければならないなと思いました。もしも身近に 被害者の人がいたら、被害者に寄り添って、その人の気持ちを考えて行動していきたいと思いま した。 自分のいのちは一つだけしかありません。その自分のいのちをしっかりと大切にして生活して いきたいです。あたりまえの日々を大切に過ごしたいです。 2年 女子 少年犯罪の被害を受けた人で集まり、毎年会を開いているというのを聞いて、平和だと思って いた日本には、少年まで犯罪を起こしてしまうのかと思ったとき、怖くなりました。 私は、相手の立場になって一度冷静に考えてみることを意識すると決めました。今までできて いなかったわけではないけど、少しの小さなことから大きな最悪なゴールにつながらないよう に、身近なところ、細かいところから人のことも気にかけていきたいです。また、自分を大切に 生きたいと思いました。自分がいやなことは人にもしない。単純だけど、大切なことだから、一 つ一つ真剣に向き合っていこうと思います。 1年 女子
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