宮 城 県 の 経 済 動 向 平成22年第2四半期 (4月∼6月期) −34− Ⅰ 本県の経済概況 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の宮城県経済の動向をみると,生産は,持ち 直しの動きがみられる。住宅投資は,引き続き低調に推移しているが,一部に下げ止 まりの動きがみられる。公共投資は,減少となった。個人消費は,一部に政策効果が みられるが,弱い状態が続いている。雇用は,厳しい状況が続いているが,やや改善 に向けた動きがうかがわれる。企業倒産は,件数,負債総額ともに減少となった。 このように,景気は依然厳しい状況にあるものの,生産を中心に持ち直しの動きが みられる。 〔前期(平成 22 年1∼3月期)の概況〕 生産は,持ち直しの動きがみられる。住宅投資は,全体として低調である。公共投資は,減少とな った。個人消費は,一部に政策効果がみられるが,弱い状態が続いている。雇用は,厳しい状況が 続いているが,やや改善に向けた動きがうかがわれる。企業倒産は,件数,負債総額ともに増加とな った。このように,生産を中心に持ち直しの動きがみられるものの,景気は依然として厳しい状況が 続いている。 生 産 自 動 車 鉱工業生産指数は,前年同期比が2期連続の 上昇となった。前期比は,5期連続の上昇となっ た。 大口電力使用量は,前年同期比が3期連続の 増加となった。前期比は2期ぶりに増加となっ た。 軽自動車の新車届出台数を含む乗用車新車 登録台数は,前年同期比が4期連続の増加とな った。車種別の前年同期比は,普通車は4期連 続の増加,小型車は3期連続の増加,軽自動車 は2期連続の増加となった。 物 住宅投資 新設住宅着工戸数は,前年同期比が持家は 2期連続の増加,貸家は 14 期連続の減少,分 譲住宅は2期連続の増加となった。 全体では 12 期ぶりに増加となった。 仙台市消費者物価指数(平成 17 年=100) は,総合指数は,前年同期比が6期連続の低下 となった。生鮮食品を除く総合指数は,前年同 期比が6期連続の低下となった。食料(酒類を 除く)及びエネルギーを除く総合指数は,9期連 続の低下となった。 公共投資 公共工事請負金額の発注主体別の前年同期 比は,県は4期連続の減少,国は2期連続の減 少,市町村は6期ぶりに減少となった。 全体では2期連続の減少となった。 大型小売店 大型小売店販売額(百貨店・スーパーの販売 額の合計。既存店比較)は,前年同期比が 43 期連続の減少となった。衣料品は 18 期連続の 減少,飲食料品は6期連続の減少となった。 価 雇 用 有効求人倍率(原指数)は,前年同期差が 11 期ぶりに上昇となった。新規求人倍率(原指数) は,前年同期差が2期連続の上昇となった。 実質賃金指数(製造業・30 人)は,前年同期 比が2期連続の上昇となった。 企業倒産 企業倒産は,件数は前年同期比が3期ぶりに 減少となった。負債総額は前年同期比が2期ぶ りに減少となった。 −35− Ⅱ 1 主な指標の動き 生 産 (1)鉱工業生産指数 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の鉱工業生産指数(季節調整済)は 93.0(平成 17 年=100) で,前年同期比(原指数での比較)が 15.3%の上昇となり,2期連続の上昇となった。 ウェイトの大きい業種を中心にみると,電子部品・デバイス工業は前年同期比が 24.0%の上昇となり, 3期連続の上昇となった。食料品工業は前年同期比が 1.0%の上昇となり,12 期ぶりに上昇となった。 金属製品工業は前年同期比が 6.8%の上昇となり,5期ぶりに上昇となった。一般機械工業は前年同 期比が 28.0%の上昇となり,2期連続の上昇となった。パルプ・紙・紙加工品工業は前年同期比が 10.1%の上昇となり,3期連続の上昇となった。 前期比では 1.4%の上昇となり,5期連続の上昇となった。 四 半期別鉱工業生産指数前年同期比の推移 (%) (平成17年=100) 70 60 50 40 30 20 10 0 ▲ 10 ▲ 20 ▲ 30 ▲ 40 ▲ 50 鉱工業 食料品工業 電子部品・デバイス工業 金属製品工業 ▲ 60 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:宮城県統計課) −36− (2)大口電力使用量 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の大口電力(契約電力 500KW 以上)使用量は 10 億 6,029 万 KWh で,前年同期比が 15.1%の増加となり,3期連続の増加となった。 主要業種別にみると,食料品分野は前年同期比が 0.4%の増加となり,平成 16 年第3四半期以降, 24 期連続の増加となった。機械分野は前年同期比が 7.9%の増加となり,2期連続の増加となった。 鉄鋼分野は前年同期比が 47.1%の増加となり,3期連続の増加となった。 前期比では 6.2%の増加となり,2期ぶりに増加となった。 四 半期別業種別大口電力使用量及び前年同期比の推移 (億kWh) (%) 20 14 15 前年同期比(右目盛り) 12 10 10 5 0 8 その他 ▲5 6 ▲ 10 鉄鋼 4 ▲ 15 食料品 ▲ 20 2 ▲ 25 機械 ▲ 30 0 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:(株)東北電力宮城支店「業務資料」) 四 半期別業種別大口電力使用量前年同期比の推移 (%) 70 60 50 40 30 20 10 0 ▲ 10 ▲ 20 ▲ 30 ▲ 40 全体 機械 食料品 鉄鋼 ▲ 50 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:(株)東北電力宮城支店) −37− 2 建設投資 (1)新設住宅着工戸数 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の新設住宅着工戸数は 2,747 戸で,前年同期比が 2.6%の増 加となり,12 期ぶりに増加となった。 利用関係別にみると,持家(建築主が自分で居住する目的で建築するもの)は前年同期比が 12.7% の増加となり,2期連続の増加となった。貸家(建築主が賃貸する目的で建築するもの)は前年同期比 が 15.9%の減少となり,14 期連続の減少となった。分譲住宅(建売または分譲の目的で建築するもの) は前年同期比が 26.9%の増加となり,2期連続の増加となった。 四 半期利用関係別新設住宅着工戸数及び前年同期比の推移 (戸) (%) 30 7,000 分譲住宅 6,000 20 前年同期比(右目盛り) 給与住宅 5,000 10 0 4,000 ▲ 10 3,000 ▲ 20 貸家 2,000 ▲ 30 1,000 ▲ 40 持家 0 ▲ 50 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:国土交通省) 四 半期別利用関係別新設住宅着工戸数前年同期比の推移 (%) 120 100 全体 持家 80 貸家 分譲住宅 60 40 20 0 ▲ 20 ▲ 40 ▲ 60 ▲ 80 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ(四半期) (資料:国土交通省) −38− (2)公共工事請負金額 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の公共工事請負金額は 514 億 5,900 万円で,前年同期比が 29.7%の減少となり,2期連続の減少となった。 発注者別にみると,国は前年同期比が 3.2%の減少となり,2期連続の減少となった。宮城県は前年 同期比が 34.4%の減少となり,4期連続の減少となった。市町村は前年同期比が 48.6%の減少となり, 6期ぶりに減少となった。 四半期別発注者別公共工事請負金額及び前年同期比の推移 (億円) (%) 80 1,200 国 市町村 前年同期比(右目盛り) 1,000 宮城県 その他 60 800 40 600 20 400 0 200 ▲ 20 ▲ 40 0 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:東日本建設業保証(株)) 四半期別発注者別公共工事請負金額前年同期比(寄与度)の推移 (%) 80 70 国 市町村 前年同期比(右目盛り) 60 50 40 宮城県 その他 30 20 10 0 ▲ 10 ▲ 20 ▲ 30 ▲ 40 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:東日本建設業保証(株)) −39− 3 個人消費 (1)大型小売店販売額 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の大型小売店販売額は 915 億 4,200 万円で,前年同期比(既 存店比較)が 5.7%の減少となり,平成 11 年第4四半期以降,43 期連続の減少となった。また,全店 舗比較の前年同期比は 3.5%の減少となった。 商品別にみると,衣料品は前年同期比が 8.5%の減少となり,平成 18 年第1四半期以降,18 期連 続の減少となった。飲食料品は前年同期比が 3.4%の減少となり,6期連続の減少となった。一方,家 具・家電・家庭用品は前年同期比が 7.0%の増加となり,13 期連続の増加となった。 四半期別業態別大型小売店販売額及び前年同期比の推移 (億円) (%) 4 1,200 前年同期比(全店舗)(右目盛り) 2 1,000 800 0 ※総額 ▲2 600 スーパー 前年同期比(既存店)(右目盛り) 400 ▲4 ▲6 200 百貨店 0 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 ▲8 (四半期) Ⅱ ※平成 21 年4月から宮城県の業態別数値は秘匿となっております。 (資料:東北経済産業局) 四半期別商品別大型小売店販売額前年同期比の推移(全店舗) (%) 15 10 5 0 ▲5 ▲ 10 ▲ 15 ▲ 20 衣料品 身の回り品 飲食良品 家具・家電・家庭用品 ▲ 25 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:東北経済産業局) −40− (2)乗用車新車登録台数 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の軽自動車の新車届出台数を合わせた乗用車新車登録台数 は1万 8,421 台で,前年同期比が 16.0%の増加となり,4期連続の増加となった。 車種別にみると,普通車は前年同期比が 31.9%の増加となり,4期連続の増加となった。小型車は 前年同期比が 13.8%の増加となり,3期連続の増加となった。軽自動車は前年同期比が 7.4%の増加 となり,2期連続の増加となった。 四半期別車種別乗用車新車登録台数及び前年同期比の推移 (台) (%) 30 30,000 25 前年同期比(右目盛り) 25,000 20 普通自動車 15 20,000 10 5 15,000 0 小型自動車 10,000 ▲5 ▲ 10 ▲ 15 5,000 軽自動車 ▲ 20 0 ▲ 25 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:自動車販売協会連合会宮城県支部,全国軽自動車協会連合会) 四半期別車種別乗用車新車登録台数前年同期比の推移 (%) 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 ▲ 10 ▲ 20 ▲ 30 ▲ 40 普通自動車 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 小型自動車 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 軽自動車 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:自動車販売協会連合会宮城県支部,全国軽自動車協会連合会) −41− 4 物 価 消費者物価指数 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の平均仙台市消費者物価指数(平成 17 年=100)は,総合指 数は 99.2 で,前年同期比が 1.0%の低下となり,6期連続の低下となった。生鮮食品を除く総合指数 は 98.6 で,前年同期比が 1.3%の低下となり,6期連続の低下となった。食料(酒類を除く)及びエネ ルギーを除く総合指数は 97.2 で,前年同期比が 1.5%の低下となり,9期連続の低下となった。 仙 台 市 消 費 者 物 価 指 数 総合指数,生鮮食品を除く総合指数などの推移 (指数) (平成17年=100) 103.0 102.5 102.0 101.5 101.0 100.5 100.0 99.5 99.0 98.5 総合指数 98.0 生鮮食品を除く総合指数 97.5 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数 97.0 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ(四半期) H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 (資料:宮城県統計課) −42− 5 雇 用 (1)有効求人倍率及び新規求人倍率 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の有効求人数(月平均値)は 2 万 3,253 人で,前年同期比が 3.3%の増加となった。有効求職者数(同)は6万 3,372 人で,前年同期比が 1.4%の減少となった。有 効求人倍率(原指数)は 0.37 倍で前年同期差は,0.02 ポイント上昇し,11 期ぶりに上昇となった。 新規求人数(月平均値)は 1 万 213 人で,前年同期比が 7.2%の増加となった。新規求職申込件数 (同)は 1 万 5,462 件で,前年同期比が 0.0%となった。新規求人倍率(原指数)は 0.66 倍で前年同 期差は,0.04 ポイント上昇し,2期連続の上昇となった。 有効求人数(四半期平均),有効求職者数(同)及び 有効求人倍率(原指数,前年同期差)の推移 (千人) 70 有効求人数 (ポイント) 0.20 有効求職者数 60 0.10 前年同期差(右目盛り) 50 0.00 40 ▲ 0.10 30 ▲ 0.20 20 10 ▲ 0.30 0 ▲ 0.40 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:宮城労働局) 新規求人数(四半期平均),新規求職者数(同)及び 新規求人倍率(原指数,前年同期差)の推移 (千人) 20 新規求人数 18 新規求職者数 (ポイント) 0.30 前年同期差(右目盛り) 16 0.20 0.10 14 12 0.00 10 ▲ 0.10 8 ▲ 0.20 6 ▲ 0.30 4 2 ▲ 0.40 0 ▲ 0.50 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ (四半期) (資料:宮城労働局) −43− (2)実質賃金指数 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の実質賃金指数(平成 17 年=100)の調査産業計(事業所規 模 30 人以上)は 127.7 で前年同期比が 4.6%の上昇となり,13 期連続の上昇となった。 主要業種別にみると,製造業(事業所規模 30 人以上)は 115.1 で前年同期比が 11.3%の上昇とな り,2期連続の上昇となった。建設業(事業所規模 30 人以上)は 131.0 で前年同期比が 0.8%の上昇 となり,3期連続の上昇となった。 四半期別主要業種別実質賃金指数の推移(事業所規模30人以上) (指数) (平成17年=100) 200 製造業 調査産業計 建設業 180 160 140 120 100 80 60 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ(四半期) (資料:宮城県統計課) −44− 6 倒 産 企業倒産 平成 22 年第2四半期(4月∼6月期)の宮城県内の企業倒産(負債総額1千万以上)の件数は 33 件で,前年同期比が 15.4%の減少となり,3期ぶりに減少となった。 負債総額は 61 億 2,400 万円で,前年同期比が 57.7%の減少となり,2期ぶりに減少となった。 これらのうちの不況型倒産(販売不振,売掛金回収困難,赤字累積)の件数は 28 件で,3期連続の 増加となった。件数の構成比は 84.8%で,前年同期より 15.6 ポイント上昇となった。 大型倒産(負債総額 10 億円以上)は2件発生し,前年同期より1件減少した。負債総額は 27 億円 であった。 四半期別倒産件数及び前年同期比と不況型倒産構成比の推移 (%) 100 不況型倒産構成比(右目盛り) 90 80 70 (件) 70 製造業 建設業 卸売・小売業 サービス業 その他 前年同期比 60 50 60 50 50 倒産件数前年同期比(右目盛り) 30 40 10 30 ▲ 10 20 ▲ 30 10 0 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 ▲ 50 Ⅱ (四半期) (資料:(株)東京商工リサーチ) 四半期別倒産の負債総額及び前年同期比の推移 (億円) 250 負債総額 200 前年同期比 (右目盛り) 150 100 50 0 Ⅱ H18 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H19 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H20 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 (%) 100 75 50 25 0 ▲ 25 ▲ 50 ▲ 75 ▲ 100 Ⅱ (四半期) (資料:(株)東京商工リサーチ) −45−
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