説明責任の遂行/的確な情報の開示(1)

株主・投資家の皆さまから信頼され続けるために
Tohoku Electric Power Co., Inc. CSR Report 2016
説明責任の遂行/的確な情報の開示(1)
経費全般にわたる効率化に努め、
震災以降に毀損した
財務体質の回復に努めています
株主の皆さまの期待にお応えできるよう、
財務体質の改善と構造的なコスト低減に
取り組んでいます
2015 年度の連結収支は、
「再生可能エネルギーの固定価
配当については、安定的な配当を行うことを基本に、当年度
格買取制度」に基づく再エネ特措法交付金が増加したものの、
の業績や中長期的な収支見通しなどを総合的に勘案し決定する
販売電力量ならびに燃料費調整額の減少などにより電灯・電力
ことを基本的な方針としています。
料が減少したことなどから、売上高(営業収益)は前年度に比
2014 年度の年間配当金につきましては、1 株につき 15 円
べ 864 億円(4.0%)減の 2 兆 955 億円、経常収益は前年
とさせていただきました。
度に比べ 854 億円
(3.9%)
減の 2 兆 1,046 億円となりました。
2015 年度につきましては、燃料価格の低下などに伴い燃料
一方、費用面では、安定供給維持のための修繕費が増加し
費が大幅に減少したほか、経費全般にわたる徹底した効率化に
たものの、燃料価格の低下などに伴い燃料費が大幅に減少し
継続して取り組んだことなどから、前年度を上回る利益水準を
たほか、経費全般にわたり効率化の実施に努めたことなどから、
確保することができました。あわせて、本格的な競争時代を迎
経常費用は前年度に比べ 1,214 億円(5.9%)減の 1 兆 9,520
えたなかで、事業を安定させ、より発展させていくためには、
億円となりました。
経営基盤を回復させるとともに、環境変化や自然災害などの事
以上の結果、経常利益は前年度に比べ 359 億円(30.8%)
業リスクへの対応力を強化する必要があることなどを総合的に
増の 1,526 億円となりました。
勘案し、期末配当金につきましては、1 株につき 15 円とさせ
また、親会社株主に帰属する当期純利益は前年度に比べ
ていただきました。
208 億円(27.2%)増の 973 億円となりました。
なお、中間配当金 10 円とあわせた年間配当金は、1 株につ
き 25 円となります。
経営概況
http://www.tohoku-epco.co.jp/comp/keiei/genkyo.html
グループを挙げたコスト構造改革と新たな価値の提供による収
■販売電力量
(単位:百万kWh)
2014年度
2015年度
(前年度比)
電灯
24,266
23,706 (97.7)
電力
52,357
51,351 (98.1)
合計
76,623
75,057 (98.0)
■収益と費用および経常損益の推移(連結)
収益・費用
(億円)
収益(経常収益)
20,466 20,075
20,000
19,000
18,707
802
432
18,962
18,029
17,169
17,000 16,706
16,273
16,000
16,942
16,366
配当金
http://www.tohoku-epco.co.jp/ir/stock/dividend/index.html
■所有者別持株比率
21,046
20,734
1,526 1,500
19,520
1,000
1,166
390
0
外国人
24.1%
-500
株式の状況
(2016 年 3 月末現在)
発行済株式の総数:502,882,585 株
株主数:195,215 名
-1,000
▲932
12,000
-1,500
11,000
▲1,764
2009
2010
2011
金融機関
30.9%
個人・その他
35.2%
500
14,000
13,000
政府・地方公共団体
4.1%
2,000
15,000
10,000
主の皆さまのご期待にお応えできるよう努めていきます。
(億円)
21,901
21,000
益拡大を通じた財務体質の回復を最優先に事業を展開し、株
経常損益 損益
費用(経常費用)
22,000
18,000
今後も、引き続き徹底した効率化に取り組むとともに、企業
2012
2013
2014
2015
(年度)
-2,000
※2015 年度の連結範囲は、連結子会社 48 社、持分法適用会社 4 社です。
61
その他の法人
5.7%
株主・投資家の皆さまから信頼され続けるために
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説明責任の遂行/的確な情報の開示(2)
当社経営の基本的方向性を的確に伝達し、
資本市場関係者との
コミュニケーション強化に努めています
当社では、
「資本市場関係者からの適正評価の獲得」
、
「ディ
スクロージャーおよび社内フィードバックのさらなる改善」の
2 つを IR 活動の基本方針として掲げ、資本市場に対する説明
責任を果たすべく、積極的に IR 活動を展開しています。
アナリストを対象とした施設見学会
■主なIR活動実績
(2015年度)
活動内容
実施日
参加者
(社)
数
決算説明会
5/12・11/5開催
211名
機関投資家訪問
随時
138社
施設見学会
4・9・12・1月開催
34名
その他取材対応
随時
88社
■資本市場関係者からの適正評価の獲得
機関投資家への決算説明会
当社は会社説明会などの開催を通じ、決算の状況や原子力
の安全対策、小売全面自由化に対応した収益拡大の取り組み
などについて、経営層から直接資本市場関係者へ説明するこ
とで、当社経営に対するいっそうの理解促進を図っています。
また、国内機関投資家への訪問活動を継続実施するととも
に、外国人機関投資家を対象とした海外 IR やカンファレンス、
電話会議を積極的に実施しています。
さらに、施設見学会を随時開催し、原子力安全対策の着実
海外での投資家訪問活動
な進展や、高効率火力発電設備の導入など当社の競争力強化
に向けた取り組みなどを実際に現地で確認いただいています。
ションの強化を図ることで、資本市場との信頼関係のさらなる
■ディスクロージャーおよび
社内フィードバックのさらなる改善
深化を目指しています。
ホームページを通じた決算情報などの早期開示や、アナリス
このような活動を通じ、資本市場関係者とのコミュニケー
ト・機関投資家の関心事項を踏まえた開示内容のよりいっそう
の充実により、ディスクロージャーの改善に取り組んでいます。
また、格付会社に対しても財務体質改善に向けた取り組みお
よびその進捗状況を丁寧にかつ的確に説明することで、当社に
対する理解度向上に努めています。
社内では、IR 活動報告を通じて、資本市場関係者が当社や
電力業界に対して持っている関心事や疑問点について共有化を
図るとともに、IR 業務の目的や内容を再確認し、社内一丸によ
る体制の強化を図っています。
IR 資料室
http://www.tohoku-epco.co.jp/ir/report/index.html
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