Congoベーシックガイド

Congo Jr V5/V6
ベーシックガイド
株式会社マイルランテック
http://www.mileruntech.com このマニュアルについて
このマニュアルはコンゴジュニアによるカタリストソフトウェア制御に関するマニュアルです。
本マニュアルで使用される製品名やロゴはそれぞれのメーカーの登録商標です。
本マニュアルはデフォルトのカタリスト用サンプルファイルを使い、簡単にカタリスト制御に慣れる目的で構成され
ており、コンゴジュニアの全機能に言及したものではありません。
コンゴジュニアでカタリストを制御することが主な目的の場合、多くはコンゴのすべてを知らなくても、目的は達成
されます。しかしながら製品に付属するマニュアルはコンゴジュニアに関してすべての機能を網羅するため、また照
明コントロールに主眼が置かれるために、非常に難解なものになります。
よって本マニュアルの目的は、不要な情報を削り、カタリストコントロールにのみ内容を絞ることで、誰にでも簡単
にカタリストの DMX 制御を体験してもらうことにあります。
さらにコンゴを知るためには、本ガイドのあとにプログラミングガイドを活用されることをお勧めします。
目次
このマニュアルについて ・・・・・
3
コンゴジュニア マニュアル
・・・・・
5
カタリストコントロールガイド
・・・・・
5
・・・・・
6
1.概要(フェイスパネル)
1.1 ナビゲーションエリア
・・・・・
6
1.2 パラメーターセレクト
・・・・・
7
1.3 ダイレクトセレクト
・・・・・
8
1.4 コマンドキーエリア
・・・・・
8
1.5 リアパネル
・・・・・
9
1.6 起動と終了
・・・・・
10
1.7 ショーの保存と読み出し ・・・・・
12
2.基本操作
・・・・・
14
・・・・・
14
2.1 ブラウザー
2.2 マルチタブとビュー
・・・・・
15
2.3 ビュー操作
・・・・・
16
2.4 ホイール操作
・・・・・
17
2.5 ダイレクトセレクトの操作
・・・・・
18
3. DMX512 Control
・・・・・
20
3.1 DMX512A とは?
・・・・・
20
3.2 アートネット
・・・・・
21
3.3 DMX のパッチとコントロールチャンネル ・・・・・
22
3.4 テンプレートの概念
・・・・・
23
3.5 デバイスパッチ ・・・・・
26
・・・・・
28
4.1 基本画面について
・・・・・
28
4.2 デバイスのセレクト
・・・・・
32
4.3 パラメーター操作
・・・・・
34
・・・・・
36
5.1 CH コントロール
・・・・・
36
5.2 ホームレベルとリフレッシュ
・・・・・
37
5.3 プリセットレコード
・・・・・
39
5.4 シーケンス
・・・・・
40
・・・・・
42
4.カタリスト専用データ解説
5.プログラミング
6. プレイバックと修正
6.1 シーケンスのプレイバック
・・・・・
42
6.2 プレイバック中の修正
・・・・・
43
6.3 タイムの入力
・・・・・
44
コンゴジュニア マニュアル
カタリストコントロールガイド
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
1.概要(フェイスパネル)
パラメーター表示とダイレクトセレクト
パラメーターセレクト
ダイレクトセレクトの切り替えスイッチ
テンキー(コマンド)
ナビゲーションエリア
メインプレイバック
コンゴジュニアのフェイスパネルは、ダイレクトセレクトと呼ばれるツール選択のスイッチと、パラメー
ター操作のためのホイール、そしてプログラムのためにある各種キー、及びプログラムしたシーンの実行
のためのプレイバックエリアで構成されます。
* パラメーターとは、カタリストの各種機能などのことを指します。
1.1 ナビゲーションエリア
ナビゲーションエリアには、外部ディスプレイ内にある各種のスプ
レッドシート内のカーソルを移動したり、各種のウインドウの表示
内容を変更したりするカーソルキーと銀色のナビゲーションキーで
構成され、これを補助するホイールが1つあります。
ホイールは、銀色の丸いスイッチやカーソルキーとを組み合わせて、画面の中のセルを移動したり、画面
の内容を変更したりします。
マウスで行うような操作をこのナビゲーションコントロールを使うことで素早く操作できます。
例えば、右カーソルを押しながらホイールをまわすと、表の中のカーソルは右に素早く移動します。
下のカーソルキーを押しながらホイールを回すとカーソルは画面を上下に移動します。
6
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
1.2 パラメーターセレクト
インディペンデント
グランドマスター
パラメーターのセレクト
コンソールの右上のエリアはインディペンデントと呼ばれる独立した制御が可能なダイヤルとグランドマ
スターと呼ばれるすべてのチャンネルのインテンシティーレベルを制御するフェーダーのほか、パラメー
ターをホイールに呼び込むためのパラメータースイッチがあります。
グランドマスターを使うと、いつでも完全な黒みの状態を作り出せます。(ブラックアウト)
ダイレクトセレクトスイッチ
パラメーターホイール
パラメーターホイールは上記のパラメーターセレクトスイッチ
を押すと、ホイールに機能が呼び込まれ、操作できるようにな
ります。呼び込まれた機能はホイール上部の画面に表示され、
それがどういう機能かを識別することが可能です。
ここでホイールをまわすと各ホイールに対応した機能を変化さ
せることが可能です。
この内容がその下のホイールでコントロールできます
7
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
1.3 ダイレクトセレクト
ダイレクトセレクトスイッチの機能を切り替えるスイッチ
ダイレクトセレクトスイッチ
ダイレクトセレクトは、各種のツールにダイレクトアクセスするためにあ
り、画面の変更やチャンネルの選択など、さまざまな用途に使用します。
このダイレクトセレクトの機能を切り替えるスイッチが画面左に並ぶ、4
つのスイッチです。
この左端のスイッチは、それぞれ長押しすると、ダイレクトセレクトスイッチの機能を切り替えるメニュー
を表示します。
このメニューの中から 1 ~ 10 のスイッチでタイプをセレクトして切り替えることができます。
変更は即座に反映され、そのスイッチを押すと常にその機能を表示するようになります。
ダイレクトセレクトの機能メニュー
1.4 コマンドキーエリア
コマンドキーエリアでは、プリセットやシーケンスのリストを表示したり、変化するタイムを入力するた
めのキーが並びます。ほとんどの操作がコマンドとなる1つのキーを押しながら対象のキーを押すという
2アクションで完結しますので、数が多いのはその分キーが必要なためです。
8
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
1.5 リアパネル
パワースイッチ
ディスプレイ
主電源
リアパネルは一般のコンピューターと同様のコネクターが並びます。
ディスプレイ用の 2 又コネクターをつなぐほかは、キーボードとマウスを USB で接続し、カタリストとは
アートネットで接続するため、CAT5/6 のケーブルをつなぐだけです。
カタリストとの接続は、HUB を使用する場合はストレートケーブルをまた、ダイレクトに接続する場合は
クロスケーブル 1 本で接続できます。
コンゴのアートネット設定はすべて自動です。特別な設定は必要ありません。
9
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
1.6 起動と終了
電源スイッチを入れると、しばらくして以下のログイン画面が表示されます。
ここで、Modify と書かれた Enter キーを押すとスタートします。(次ページの下の写真を参照)
ここをマウスでクリックしても同様
電源スイッチ
ソフトが起動すると次のような画面になり、以前使用していたデータを立ち上げるか、それともまったく
新規のショーデータにするかを選択できます。
カーソルキーを使用して選択し、Modify キーで確定します。
V5 からは、ここにデフォルトデータを読み込むかどうかの選択が加わります。
10
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
終了は、ブラウザーボタンを押して表示される画面の左にあるメニューからカーソルキーで Power off を選
んで Modify キーを押して確定します。
しばらくすると電源は自動的に落ちます。
ブラウザーボタン
Modify キー(確定操作)
カーソルキー
11
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
1.7 ショーの保存と読み出し
コンゴで作成したデータはプレイデータとして個々に名前をつけて管理できます。これを保存しておくこ
とで、再度同じショーがある場合は、読み出して使用できます。また、データのバックアップという意味
でもショーデータの管理は重要です。
プレイデータの保存は、ブラウザーキーを押して、メニューの中からファイルを選びます。
右カーソルキーでツリーがさらにサブメニューを表示します。
この中から Save as に移動し、右矢印を押すとさらにメニューが開きます。
ここで保存する場所として USB メモリーか PLAY Archive(コンソール内のハードディスク)を選ぶことが
できます。保存する場所を選んで Modify キーを押すと名称をつけるダイアログが開きます。
名称をキーボードで入力して Modify キーを押すと、データが保存され、次回使用するときにオープンす
ることが可能です。
保存が完了すると画面下部に赤い帯で Play saved とメッセージが表示されます。
12
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
プレイデータの読み出しは、ブラウザーキーを押して File を選び、右カーソルキーを押してサブツリーを
表示させます。この中から Open を選び、右カーソルキーを押すと、保存してあるデータ一覧が表示され
ます。 (カタリスト制御用のサンプルデータは、デモフォルダーに保存されています。)
ファイル名を選び、Modify キーを押すと、ダイアログが開くので、もう 1 度
Modify キーを押すとデータがロードされます。
まだ現在のデータが保存されていない場合、以下のようにデータをセーブして
から新しいショーをロードするかどうかの確認ダイアログが開きます。
カタリスト用のショーデータは、カタリスト専用にカスタマイズしたデータです。
これをテンプレートとして、使用していただくことで、コンゴコンソールによるカタリスト制御がより簡
単にできます。( V5 からはこれをデフォルトデータとして登録するようになりました )
新しいショーを作成する場合、このデータをロードしてから別名で保存してお使いください。
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
2.基本操作
2.1 ブラウザー
タブ
ブラウザー表示
ビュー
ほとんどの機能がブラウザーというツリー状に表示されたメニューの中にあり、このブラウザーのリスト
から目的の機能を選ぶことができます。 (画面左にあるメニュー)
これはブラウザーキーを押すことで、閉じたり開いたりできます。
ブラウザーの中身はカーソルキーを使用して移動できるほか、上下のカーソルキーを押しながらホイール
をまわすことでスクロール移動できます。
各メニューはノードという形式で、▲マークがあるものは右カーソルキーを押すことでサブメニューを表
示します。(逆に左のカーソルキーはツリーを閉じる)
選んだメニューは黄色い帯でマークされ、この状態で Modify キーを押すとビューと呼ばれる画面が開い
て機能を提供します。
ブラウザーボタン
Modify キー(確定操作)
カーソルキー
タブキー
ナビゲーションホイール
14
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
2.2 マルチタブとビュー
コンゴはマルチタブという形式になっており、ブラウザーやキーを押すことでビューと呼ばれるウインド
ウが開きますが、これらは開くたびに増えていき、画面上部にタブでそれを表示します。
これらはタブキーを押すことで、アクティブなウインドウを入れ替えることができ、タブキーを押すごと
に現在開いているタブを移動していきます。
このアクティブになったタブの中に対して操作コマンドが有効になりますので、現在どのタブにフォーカ
スしているかを意識する必要があります。(アクティブなタブはタブが黄色く表示されます)
アクティブなタブ
ビューウインドウは、エスケープキーで閉じられるほか、C キーを押しながらタブキーを押すことで、すべ
てのタブを閉じることができます。
この操作で最後に残るのはロックされたタブのみで、ロックとアンロックの設定はセットアップキーを押し
ながら、タブキーを押すことで表示されるダイアログで行います。
タブロックのチェックボックス
セットアップキー
タブがロックされるとタブに鍵マークが表示されます
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
2.3 ビュー操作
ビュースクリーンは、複数のタブが開かれているとき、画面内で大きさを変えて表示できます。
タブキーを押しながらカーソルキーの上下を押すと現在アクティブなウインドウが縦か横にハーフサイズ
になり、その裏にあったウインドウとともに表示されるようになります。
カーソルキーの右と左のスイッチで、ビューはデュアルスクリーンの右と左にジャンプします。
同じ画面内に同時に表示できるのは2つまでで、それ以上のビューはタブキーを押してアクティブにする
ことで一番手前に表示されるようになります。
スプレッドシートのような表形式のビュー内は、カーソルキーの上下と左右のキーをそれぞれ押すことで
カーソルが移動し、カーソルキーを押しながらホイールをまわすと素早く移動できます。
また、このシート内のカラムを複数選択する操作は、カーソルキーを移動してカラムキーを押すと、その
カーソルのある列が縦にすべて選択されるほか、セレクトキーを押しながらカーソルキーを操作すること
で任意のセルを選択できます。 選択されたセルは黄色で表示されます。
ブラウザーボタン
セレクトキー
カラムキー
タブキー
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
2.4 ホイール操作
カタリストのパラメーターをコントロールするパラメーター用ホイールは、コンソール右上にある
アトリビュート切り替えスイッチで 4 つのホイールに割り当てられる
機能を切り替えながら使用します。
アトリビュートは Focus Color Beam の3つに分類されます。
4つあるホイールは、ゆっくりまわすとファインチューニングの動作となり、早くまわすと大きくレベル
が変化します。また、数字を押してからクリックすることでそのレベルを入力することができます。
数字を入力せずに単にクリックすると0レベルとフルレベルの間で切り替わります。
入力するレベルの単位を 100%ではなく、255 のデシマル表示にしたい場合は、フォーマットキーを押し
ながら@レベルキーを押すと表示が変わります。
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
2.5 ダイレクトセレクトの操作
LCD の上部にある 10 個のスイッチは画面を切り替えるスイッチとして使用したり、カタリストのレイヤー
を選択するスイッチとして使用したりする多目的なスイッチで、ダイレクトセレクトスイッチと呼びます。
このダイレクトセレクトスイッチを切り替えるのが、LCD 右にある 4 つのタイプセレクトスイッチです。
このスイッチは長押しすると、LCD 内にメニューを表示し、上部の 10 個のスイッチを使ってタイプをセレ
クトすることができます。
スイッチを押し続けると、下図のようにメニューを表示します。
Focus Color Beam などのパレットを表示したり、グループを表示したりすることができます。
1 ~ 10 のダイレクトスイッチで、タイプを選択したあとは、そのスイッチを押すことで設定したタイプ
のリストを 1 ~ 10 に表示します。
Group :レイヤーなどを個々に選択したり、また複数のレイヤーをグループ化したときのスイッチ
AutoGroup:カタリストやキーストーンなどセットアップしたデバイスごとに分類されるスイッチ
Screen : 画面のビューを保存するとともに切り替えるためのスイッチ
Focus : フォーカスアトリビュートに属するパラメーターのパレット
Colo : カラーアトリビュートに属するパラメーターのパレット
Beam :ビームアトリビュートに属するパラメータのパレット
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
このダイレクトセレクトスイッチは、グループやパレットと呼ばれるたびたび利用される使用頻度の高い
セレクト状態や、ライブラリーとファイルの状態などを、ユーザーが自由に記録するデータで、1~ 999
までの内容が個々に格納できます。
ダイレクトセレクトは、そのうち 1 ~ 100 までのデータを、通常 1 ~ 10 までを表示し、すぐにアクセス
できる利便性を提供します。
もし、1 ~ 10 以上の番号のデータにアクセスする場合は、ダイレクトセレクトスイッチの右端にある
バンクセレクトを押し続けることで、10 個単位でバンクを切り替えることができます。
バンクスイッチ / 階層切り替え
バンクスイッチを押し続けると、上図のようにバンク切り替えが表示されます。
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
3. DMX512 Control
3.1 DMX512A とは?
DMX512A という信号は 512 に分割された個別のチャンネルをツイステッドペアのケーブルでシリアル送
信することができ、512 個のチャンネルを送り終えると再度同じ内容を送り続ける(リフレッシュを繰り
返す)信号です。その電気的な仕様は RS485 の規格に基づきます。
チャンネルという考え方はつまり 512 個の個別のデータが送れるという意味で、1つの ch で0~ 100%
というレベルデータを扱うことができます。
100%= 255
512 チャンネル分ある
1ch
2ch
3ch
4ch
0%= 0
1つの DMX チャンネルは0%~ 100%の変化量を8ビットで制御するため、デシマル表記では0~ 255
という分解能をもちます。
カタリストではこの 1 ステップごとに機能が割り振られ、(例 カラーエフェクトなど)
DMX コントローラーではこの各チャンネルレベルを記録することで、カタリストで作る1つのシーンを再
現できるようになります。
20
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
3.2 アートネット
DMX は5ピンのツイステッドペアのケーブルで接続され、1 本の
ケーブル(1 系統)で 512ch のデータを送ることができます。
カタリスト PM ではこの信号を使い、1 レイヤーを 40 個のチャン
ネルでコントロールします。
DMX512A の場合、512 個のチャンネルを1つの区切りとしてい
るため、1つの DMX 信号で使用できるカタリストのレイヤーは最
大 12 レイヤーとなりますが、DMX512 の信号を 2 系統にするこ
とでさらに多くのレイヤーを制御することができます
DMX512 の 512 チャンネルでまとめられる 1 系統のことをユニバースと呼び、このユニバースを 255 系
統までイーサネットで送信するプロトコルがアートネットです。
アートネットは DMX512 Over Ethernet と呼ばれる技術で、イーサネットケーブル 1 本に DMX512A 信号
を複数系統まとめることができ、カタリスト PM ではこのプロトコルに対応しています。
(アートネットは、仕様が公開されたフリーのプロトコルで、多くのサードパーティーメーカーから変換
機が用意されてるほか、アートネットに対応した照明コンソールも数多くあります。
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
3.3 DMX のパッチとコントロールチャンネル
コンゴジュニアは DMX のチャンネルをコントロールするために設計されたマルチコントローラーです。
DMX チャンネルを個別にコントロールでき、通常デフォルトで 1024ch を個々に扱えます。
DMX のチャンネルをコントロールするために、コンゴジュニアではチャンネルという名のコントロールを
持ち、DMX チャンネルをコンゴのコントロールチャンネルに割り付ける作業をパッチと呼びます。
これは DMX 番号ではなく、人が任意の番号でよぶ名前のような概念です。
よって、1つのコントロールチャンネルには DMX チャンネルを複数パッチすることが可能です。
起動時にニューショーを選んだ場合、次のようなダイアログが出ます。
これは DMX チャンネル1をコンゴのコントロールチャンネル1に2を2にという1対1にパッチするか、
それともクリアパッチ(パッチしない)か、それともウイザードを開いて手順を踏んでパッチするかを選
ぶ画面です。
1 対 1 を選んだ場合、1024 のコントロールチャンネルがすべて表示されます。
22
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
3.4 テンプレートの概念
カタリストコントロールにおいて、DMX アサイン欄の左端にあるスイッチをクリックすると、DMX のア
サインが可能になります。これをカタリストにおける DMX パッチと呼びます。
DMX 番号
デバイスリスト
オンオフスイッチ
プロトコル指定
ここでコンソールとの間で、各レイヤーの先頭 DMX アドレス、そしてユニバース番号を合わせる必要が
あります。
カタリストではアートネット0がユニバース1になるので、コンゴのユニバースを設定するときに注意が必要です。
パッチできるデバイスには、カタリストのレイヤーのほか以下のようなものがあります。
デバイス
Catalyst Layer
Ch 数
効果
40
カタリストのレイヤーコントロール
1
レイヤーのサウンドボリューム
16
ミックスアウトのレイヤー切り替え
8
グローバルキーストーン
Preset Trigger
1
カタリストのプリセットをトリガーする
Video Switcher
16
スイッチャーを DMX でコントロール
Sony 9pin RS422
6
RS422 によるデッキコントロール
Custom Serial Trigger
1
プロジェクターのシャッターなどの制御
Pixelmad master Intensity
1
PM 使用時の輝度マスターレベル制御
Catalyst Layer Vol
Mix Layer Select
Mix Shape
23
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
レイヤーの DMX チャンネルリスト
DMX Ch
パラメーター
解説
デフォルト値
1
ライブラリーフォルダー
0 ~ 255
0
2
ファイル
0 ~ 255
0
3&4
インフレーム
0 ~ 65535
0
5&6
アウトフレーム
0 ~ 65535
0
7
プレイモード
ループやリバースなど
0
8
プレイスピード
映像のプレイスピード調整
0
9&10
X ローテイション
画像の回転 X
32768
11&12
Y ローテイション
画像の回転 Y
32768
13&14
Z ローテイション
画像の回転 Z
32768
15&16
イメージサイズ(スケール)
全体のスケール
36864
17&18
X ポジション
画面の中の位置 横軸
32768
19&20
Y ポジション
画面の中の位置 縦軸
32768
21
アスペクトレシオ
縦横個別にサイズ変更
0
22
ムーブメントスピード
DMX による制御をスムーズにする機能
0
23
インテンシティー
輝度 明るさ オパシティー
0
24
Red
赤
255
25
Green
緑
255
26
Blue
青
255
27
ストロボ
ストロボのエフェクト
0
28
トレイル
トレイル効果
0
29
カラーエフェクト
レベルごとに各種の機能あり
0
30
ビジュアルエフェクト
レベルごとに各種の機能あり
0
31
FX1
ビジュアルエフェクトのパラメーター1
0
32
FX2
ビジュアルエフェクトのパラメーター2
0
33
キーストーンx1
128
34
キーストーンy1
128
35
キーストーンx2
128
36
キーストーンy2
128
37
キーストーンx3
128
38
キーストーンy3
128
39
キーストーンx4
128
40
キーストーンy4
128
24
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
コンゴではこのカタリストのレイヤーがもつ 40 個の DMX リストをテンプレートという定義データで、イ
ンテンシティー及びそれ以外をアトリビュートという分類でまとめ、このテンプレートそのものをコント
ロールチャンネルにパッチすることにより、ユーザーは選択するときは単にチャンネルを選ぶだけで、そ
れぞれのパラメーターが Focus Color Beam という 3 つのカテゴリーに分類されてホイールで操作できるよ
うになります。
(40 の DMX を個別に操作する必要がない)
ホーム時のデフォルト状態
パラメーター名称
スナップ指定(タイムによるフェードをしない)
DMX 番号
上記の画面はブラウザーメニューから、パッチを開き、テンプレートから見ることができます。
25
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
3.5 デバイスパッチ
DMX のパッチ状況を見るには、Modify キーを押しながら ch キーを押すとコントロール ch のリストが表
示されます。 この表をチャンネルリストと言います。
ch の番号(名称)
デバイス名(テンプレート定義名)
ch 番号を0にすると表示されなくなります
DMX のパッチ(DMX の番号とドットをはさんでユニバース番号)
ユニバース番号は、アートネットの場合 0 が1になります
このチャンネルリストを表示した状態で、ウイザードキーを押すと
パッチのためのウイザードが開きます。
26
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
ウイザードの中にあるセットクリアは、必要のないchの名前を0にして画面に表示しないようにしたり、
またそれをもどすための設定です。
すでにカタリスト専用のデータでは、1536ch のうち必要のない CH 名を0にしてあるため、それらを使い
たい場合は、この設定で名称を元に戻す必要があります
パッチは DMX の1CH をパッチするディマーパッチと複数の DMX を抱えるテンプレートで定義される
デバイスパッチの2つに分かれます。
ディマーパッチは、カタリストの場合サウンドボリュームや、プリセットトリガーなどのパッチの際に使
用します。
パッチデバイスの欄は、カタリストのレイヤーを追加したり、グローバルキーストーンをパッチしたりす
るデバイスパッチのためのものです。
27
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
4.カタリスト専用データ解説
4.1 基本画面について
コンゴでは3つの基本的な画面があります。
1つがタブに LIVE と書かれたチャンネル画面、そして MainPlayback とタブに書かれたプレイバックの表
示、最後にアトリビュートキーで表示されるカタリストの各種パラメーターの画面です。
シーケンス番号
再生する際のタイム
(秒数の表示)
プリセット番号
プレイバックの際
変化途中をグラフで表示
プレイバック画面
プレイバックの画面は、現在何番のシーンが再生されているかを確認するための画面であり、また次のシー
ンがタイム何秒で再生されるかなどを表示しています。
必ず A フィールドがアクティブ。すなわち現在再生されているシーンを現し、B がその次に再生されるシー
ンとなります。
28
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
ライブ画面は、個々のコントロールチャンネルの出力状態を表示するもので、コンゴの基本画面です。
この画面はフォーマットキーを押すことで、さまざまな形に表示を変えることができ、このカタリスト用
データでは、見やすく 12 個のレイヤーをレイアウトしなおして表示しています。
通常のライブ画面
カタリスト用のライブ画面
この画面内で確認できるのは、レイヤーのフォルダー番号とファイル番号の状態と、出力(つまりインテ
ンシティーがあがっているか否かです。
29
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
カタリストのもつさまざまなパラメーターは、ch のレベルつまりインテンシティーと区別され、別のカテ
ゴリーとしてライブアトリビュートという画面で表示されます。
コンゴでは DMX1ch をパッチしたときのチャンネルのレベルは、ライブ画面で扱い、複数のパラメーター
を持つテンプレートで定義されるデバイスをパッチしたときは、インテンシティーレベルのみをライブ画
面で扱い、それ以外のパラメーターはライブアトリビュートという画面で管理します。
アトリビュートキー
アトリビュート画面にはカタリストのすべてのパラメーターが表示され、個々のパラメーターにどういう
レベルが入力されているかを見ることができます。
この画面はアトリビュートキーを押すことで表示することができます
30
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
基本画面はいくつかの画面とレイアウトを決めて、スクリーンデータとして保存してあります。
4 つあるダイレクトセレクトスイッチのタイプスイッチ上段がスクリーンという機能にしてあります。
このスイッチを押して、ダイレクトセレクトスイッチの1~4で画面が切り替わります。
1.プレイバック表示
2.カラーパレット表示(カラーエフェクトの選択)
3.ビジュアルエフェクトの表示(FX の選択)
4.プレイモードの表示
タブキーを押しながらこのスイッチを押すこ
とでスクリーンの状態を記録
スクリーンというタイプに設定
この画面は自分でカスタマイズすることが可能です。
いくつかのビューを開き、レイアウトしてから、TAB キーを押しながらスクリーンに設定されているダイ
レクトセレクトスイッチを押すとスクリーンの状態が保存されます。
31
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
4.2 デバイスのセレクト
このカタリスト用データでは、上図をみてもわかりとおり、カタリストのレイヤーを 12 個と、グローバル
キーストーンを 51 ~ 53 にセットアップし、101 ~ 103 にサブミックスの切り替えデバイスをセットアッ
プしています。
もし必要のないデバイスがあった場合、カタリスト側でパッチをはずしておけば、問題なく使用できます
ダイレクトセレクトの 2 番目のスイッチは、オートグループというタイプが設定されており、ここを押す
とダイレクトセレクトにはデバイスごとのグループスイッチが表示され、それぞれ選択することができま
す。また、3 番目のスイッチにはグループというタイプが設定されており、レイヤー個々の選択ができま
す。
オートグループに設定
ネクストラストキー
オートグループなどで複数のレイヤーなどをまとめて選択したとき、1つづつ選択を切り替えていきたい
場合、アトリビュート切り替えスイッチ上部にある Next / Last キーで順にそのグループ内のデバイスをセ
レクトしていくことができます
32
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
レイヤーやグローバルキーストーンなどは、ライブ画面内のアイコンをクリックすることでも選択できま
すが、一般的にch番号指定で選択する方法が早くて便利です。
レイヤーなどのデバイスを ch 番号で指定して選択
番号 > CH
chキー
プラスボタンで次の CH
マイナスボタンで前の CH
C キー 2 回押しで選択解除
連続する CH を選ぶときは、
CH 番号 > CH > 最後の CH 番号 > Thru
不連続な CH を選ぶときは、
CH 番号 > CH > 別の CH 番号 > + (プラスキー)
すでに選択したものから特定のCHを解除 CH 番号 > - (マイナスキー)
選択をやり直すときは、Cキーを 2 回押して選択を解除します。
33
Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
4.3 パラメーター操作
コンゴのアトリビュート管理は3つのカテゴリーに分かれます。( Focus Color Beam )
この3つの分類に各種のパラメーターが分類されており、それぞれ4つづつホイールに呼び込まれるよう
になります。
フォーカスキーは押すごとに 3 ステップで以下の順にパラメーターを表示します。
Bank
1
2
3
ホイール1
ホイール2
ホイール3
ホイール4
library フォルダ
File
X ポジション
Y ポジション
スケール
アスペクトレシオ
Mov スピード
ストロボ
プレイモード
Play スピード
インフレーム
アウトフレーム
LCDの表示が見えにくい場合は、スクリーン画面内にLCDの表示を出すことができます。
セットアップキーを押しながら、ブラウザーボタンを押すとダイアログが開くので、その中でボトムエリ
アを選択し、プルダウンメニューから Moving light を選ぶと上記のような画面が表示されます
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カラーパラメーターは2つのバンクに別れ、カラーエフェクトとビジュアルエフェクトのパラメーターが
格納されます。
Bank
1
2
ホイール1
ホイール2
ホイール3
ホイール4
RED
GREEN
BLUE
Color エフェクト
ビジュアルエフェクト
FX1
FX2
Trail
ビームアトリビュートには、キーストーンパラメーターのみが入ります。
横軸のXと縦軸のYで分類されています。このアトリビュートは、グローバルキーストーンのデバイス以
外にもレイヤーのキーストーンパラメーターで使用します。
Bank
1
2
ホイール1
ホイール2
ホイール3
ホイール4
X1
X2
X3
X4
Y1
Y2
Y3
Y4
そのほか、Cキーを押しながら Focus キーを押すと、パースペクティブ効果などで使用するレイヤーのX
YZ軸それぞれの回転に関するパラメーターが表示されます。
Bank
1
ホイール1
ホイール2
ホイール3
Xの回転
Yの回転
Zの回転
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ホイール4
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5.プログラミング
5.1 CH コントロール
コンゴでのCHレベルにおけるプログラミング操作の概念は、常にアクティブなタブの中のデータを操作
するというものです。
これはマルチタブにより開いたウインドウが編集エリアとなるためで、今現在どこにコントロールが
フォーカスされているか?(これをチャンネルコントロールがマップされるという)は、画面下部のチャ
ンネルコントロールエリアの表示で確認できます。
常に出力を目で見ながら操作する状態をライブと呼び、Aフィールドのアクティブエリアにマップされた
状態(Aと表示)が通常の状態です。
この状態にもっていくには、ライブキーを押すことでコントロールがAにマップされます。
もしBにあるデータを編集したい場合は B を押すとコントロールは B にマップされます。
A キー B キー
ライブキー
ch のレベルを入力するには、C キーを押しながら+%キーを押すことで 100%になり、逆に-%キーを押
すと0%になります。
特定のレベルを入力するには、数字を押してから @キーを押すと指定したレベルになります。
@キー 2 回押しでも 100%を入力できます。
@キー
+%キー
-%キー
C キー
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5.2 ホームレベルとリフレッシュ
コンゴは常にラストテイクを優先するコンソールで、アトリビュートなどは操作した状態のまま残ること
になります。
そのため、いわゆるニュートラルな状態を作り出すための機能として HOME という機能があります。
これは、メディアも入らないエフェクトも何も適用されないデフォルトの状態のことを指し、コンゴでは
このニュートラルな状態を CH 個々に作り出すことができます。
選択したチャンネル(レイヤー)をすべてニュートラルにする場合は、ホームアトリビュートキーを 2 回
押すとニュートラルな状態になります。
もし Focus アトリビュートだけであれば、ホームキーを押しながら、Focus キーを押すと、そのカテゴリー
だけがニュートラルになります。
ホームアトリビュートキー
このホーム機能は、キーストーンなどに便利で、間違って操作してしまったものを通常の状態に戻すとき
などに、ホームキーを押しながらパラメーターホイールをクリックすることで、パラメーター個々にホー
ムを作り出すことができます。(もちろんこれはすべてのパラメーターに同様です)
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
コンゴはプレイバックエリアで何かすでに記憶したシーンが再生していようが、おかまいなく A フィール
ドにあるアトリビュートを操作します。基本の概念がライブコントロールだからです。
このとき、常にラストテイクを優先する特徴から、プレイバック上で何かシーンが再生されていた場合、
本来あるべきデータ(記録されているべきデータ)に戻す機能が必要です。それがリフレッシュです。
リフレッシュキー
リフレッシュキーを押すと、A フィールドで再生している本来のシーンデータにライブフィールドのデー
タがリフレッシュされます。
選択した CH の特定のパラメーターのみをリフレッシュしたい場合、リフレッシュキーを押しながら、パ
ラメーターホイールをクリックするか。Focus Color Beam のいずれかのキーを押します。
これは見方を変えると、プログラム操作に対するアンドゥー機能と言えます。
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5.3 プリセットレコード
コンゴでは、カタリストのレイヤーの状態すべてを1つのシーンとして保存します。このシーンのことを
プリセットと呼び、アトリビュートの操作をしているしていないにかかわらず、レコードキーを押すと、
自動的にもっとも若い番号で空いている番号から順に保存されます。
(このとき保存されるものは、セットアップされているすべてのデバイスの全パラメーターです)
(**セットアップ内のレコード設定によります**)
レコードキーを押すと、次のようなポップアップが表示されるので、もう 1 度レコードキーを押して確定
します。
レコードしたプリセットはただちに、シーケンスという連続するシーンのステップに格納され、A フィー
ルドで再生された状態になります。
指定する特定の番号のプリセットに保存したい場合は、番号を押してからレコードを押します。
プリセットはプリセットリストで一覧を確認できるほか、そのリストを開いて直接修正作業をすることも
できます。
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5.4 シーケンス
プレイバックの画面を開くと(Playback キー)プリセットが番号順に並ぶシーケンスを確認することがで
きます。シーケンスとは、カタリストの各シーンを集めたシーンのかたまりを指します。
コンゴではカタリストのシーンを再生するためにシーケンスを AB プレイバックエリアに呼び出し、その
シーケンス内に格納されたプリセットを順に再生していくのが基本スタイルです。
デフォルトでは、最初に1シーケンスがプレイバックに存在しており、レコードキーをおすと、自動的に
シーケンス1の中にプリセットを格納していきます。
保存されたデバイスの数
プリセット番号
再生のタイム
シーケンスは最大 999 シーケンスを作ることができ、そのシーケンス内には 9999 のプリセットが格納さ
れます。
あえて新しいシーケンスを作る場合は、番号を押してからシーケンスキーを押しながら、プレイバックキー
を押すと、新しいシーケンスを作成するかどうかの確認ダイアログが開くので Modify キーをおして 確定
します。
アップデートキー
プレイバックキー
レコードキー
シーケンスキー
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シーケンスはシーケンスキーを押すとリストが開き、それぞれのシーケンス名にカーソルを合わせてから、
Modify キーを押すとその中身が表示されます。
それぞれのシーケンス内にはプリセットが格納されていますが、このプリセットの番号はすべてのシーケ
ンスで共有です。
つまり、プリセットというリソースは1つしかなく、1~ 9999 のプリセットを1~ 999 のシーケンスで
共有していることになるわけです。つまりこれは、シーケンス1でプリセット1~ 100 を使用したら、2
のシーケンスの頭は 101 から使用しないと重複してしまうということです。
このプリセットというのはカタリストの変化前の1つのシーンであったり、また変化後の1つのシーンと
なります。これらを連続して実行することで、さまざまな変化を作り出すことができます。
そのプリセットを番号順に並べたものがシーケンスとなります。
プリセットは整数以外にも小数点を入れて作る事で、整数間にシーンを挟み込むこともできます。
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
6. プレイバックと修正
6.1 シーケンスのプレイバック
コンゴに保存したシーケンスを順に再生していくには、Go ボタンを押していくことで順にプリセットが再
生されます。
プリセットをジャンプさせる場合、例えばトップのシーンに戻りたい場合など、目的のプリセット番号を
入力してから、GOTO キーでジャンプします。
GOTO キー
タイムを無視して GO/Back するスイッチ
Back ボタン
GO ボタン
コンゴでのプリセット再生の基本はこのようなシアトリカルスタイルが基本で、順にプリプログラムした
データを順に GO スイッチで実行していくことになります。
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Congo Jr Catalyst Control Manual Ver5/6
6.2 プレイバック中の修正
シーケンスによるプリセットの実行中に、修正したいアトリビュートを操作します。
アトリビュート画面には紫で、現在操作しているパラメーターが識別できます。
修正が完了したら、アップデートキーを押します。
アップデートキー
レコードキー
ポップアップが開くので、これでよければもう 1 度アップデートキーを押して確定します
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6.3 タイムの入力
タイムはいくつかの種類があります。シーケンスのステップに記録されるグローバルなタイムと、Focus
や Color などのアトリビュート全体にかかるアトリビュートタイム、そして、パラメーター個々に入る
パラメータータイムです。
メディアサーバーの場合、それほど細かいタイムを指定することがないため、概ねグローバルタイムをそ
のまま使用することが多いと思われます。
デフォルトでは 0 秒になっているので、プリセットを記録後に任意のタイムを入力することになります。
まず、入力したいステップを実行中に、Time キーを押しながら A フィールドのスイッチを押すと現在アク
ティブな A のフィールドにあるシーケンスステップに対しタイム入力が可能となります。
タイム表示欄
この状態で、秒数を入力後にタイムキーをおすだけで、タイムが入力されます。
タイムはそれを入力したシーンがその前にあるシーンから何秒で変化するかを指定するものです。
変化前のシーンが5で変化後が6というプリセットなら、6 に3秒を適用すると、5の再生中、Go キーを
押すと、6 に向かって 3 秒で変化していきます。
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タイムキー
プレイバックキー
タイム入力はプリセットを実行しなくても、ブラインドによる入力も可能です。
Modify キーをおしながらプレイバックキーを押すことで、シーケンスリストが開きます。
この中で、カーソルをタイム入力したいステップに移動させ、ここで秒数を押してからタイムキーを押す
とその行にタイムが入力されます。
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おわりに
このマニュアルでは、Congo の基本的な操作方法と、弊社で作成したカタリストのデモデータを使ったカ
タリストの操作について簡単に解説してあります。
このマニュアルでコンゴを使ったカタリストコントロールに慣れてきたら、是非プログラミングガイド1
に読み進んでいただきたいと思います。
プログラミングガイド1では、弊社で作成したテンプレートとなるデモデータがどういう構造で、どうやっ
て作成されているかが解説してあります。
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