PDF:22KB - 防衛省・自衛隊

件 名:
大
臣
会
見
概
要
日 時 平成 28 年 11 月 29 日 1051∼1103
担
当 大臣官房広報課
場 所 防衛省記者会見室
備
考
1
発表事項
昨日、青森県青森市及び新潟県関川村の飼育施設及び農場において死亡し
た家きん、フランス鴨、鶏について、遺伝子検査にて高病原性鳥インフルエ
ンザH5亜型陽性と判明し、本日4時37分に新潟県知事から、陸上自衛隊
第12旅団長に対し、災害派遣要請がありました。本日9時30分頃から第
30普通科連隊等の隊員約180名が、主に鶏の殺処分を実施しています。
今後、袋詰め、運搬及び清掃・消毒を実施する予定です。また、総理指示を
受け、昨日22時00分に、私から部隊に対し次の指示をしております。自
治体及び関係省庁と緊密に連携し、情報収集に努めること。即応態勢を確保
し、準備に万全を期すとともに、今後の状況の推移に応じ、適切に対応する
こと。防衛省・自衛隊としては、鳥インフルエンザのまん延防止・早期封じ
込めのため、関係自治体及び関係省庁と緊密に連携し、万全を期して対処し
てまいります。
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質疑応答
Q:南スーダンPKOの第11次派遣隊の先発隊が現地に入ってから1週間
経過したわけですが、現地の状況や訓練の状況などお願いします。
A:既に先遣隊が派遣されている第11次要員は、国連施設内の施設構築や
給水活動、国連施設外における砂利運搬等について、現在活動している第
10次要員から業務の引継ぎを受けているところであります。また、現地
の交通ルールに適応するため、訓練として車両操縦訓練などを実施してい
るところでございます。今後、第10次要員から第11次要員へと業務の
引継ぎが進んでいきますけれども、引き続きジュバの情勢については緊張
感をもって注視しながら、部隊の安全確保に万全を期し、有意義な活動を
実施してまいりたいと考えております。
1
Q:一部報道で、防衛省や自衛隊のシステムにサイバー攻撃があって、情報
が流出したというような報道がありますが、事実関係と防衛省・自衛隊と
しての対応状況をお願いします。
A:防衛省・自衛隊では日頃から数多くのサイバー攻撃と思われる不審メー
ルや不正な通信を受信しておりますが、今般、報道にあったような情報流
出などの事実は確認されておりません。なお、個別具体的なサイバー攻撃
の有無や手法については、わが方の対処能力が明らかになることから、従
前よりお答えを差し控えさせていただいているところであります。いずれ
にいたしましても、防衛省といたしましては、サイバー防衛隊が情報通信
ネットワークの監視及びサイバー攻撃への対処を24時間体制で実施して
おります。引き続きサイバーセキュリティの確保に努めてまいりたいと考
えております。
Q:先ほどの鳥インフルエンザの件なのですけれども、青森の方は準備状況、
どうなっているのか教えて下さい。
A:青森からは、現在、災害派遣要請はありません。それは、鳥の数が少な
いという、新潟に比べて少ないということもあるのだと思いますが、防衛
省・自衛隊としては、連絡員を派遣して情報収集をしているところであり
ます。
Q:連絡員は何人程度でしょうか。
A:連絡員ですか。1名です。
Q:新潟の方は今後増やしていく御予定とか、状況に応じてというお話しが
ありましたが。
A:新潟の方は、鳥も31万羽ほどおりますので、隊員、今180名が活動
いたしておりますけれども、情勢を見ながらということになろうかと思い
ます。
Q:サイバーについてお伺いしたいのですけれども、一部の機関で報道のあ
ったサイバーの件で、DIIの接続を一時的に切ったみたいなことも聞い
たのですけれども、今回の事件はどれだけ深刻なものだったのかと。例え
ば、ニュースで、自衛隊の幹部の方が、深刻な危機的な状況みたいなこと
をすでに報道されているコメントが流れていたりするのですけれども、ど
のレベルの深刻なものだったのですか。
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A:今、冒頭の、防衛省・自衛隊全体でインターネット利用を一時停止をし
たという事実はありません。セキュリティ確保の観点から、一部機関にお
いてインターネット使用の制限を強化する場合があることは事実ですけれ
ども、具体的な制限内容や、理由についてはお答えを差し控えさせていた
だきます。また、現段階において、防衛省・自衛隊において、具体適に情
報流出や器材の破壊といった被害は確認されておりません。
Q:先週まで日中防衛当局の事務レベルの話があって、昨日、さらに安保対
話がありました。今、日中の海空連絡メカニズムについてどのような状況
まで進展があったのかどうか、そして今後、合意できる見通しはいかがで
しょうか。
A:昨日、中国北京において、第14回日中安保対話が開催されました。今
回の対話は、約1年半ぶりの開催であり、両国の安全保障・防衛政策、防
衛分野における協力・交流、国際社会と地域の安全保障情勢等について、
率直な意見交換が行われたと承知いたしておりますが、中国側との関係も
ありますので、詳細については差し控えたいというふうに思います。海空
連絡メカニズムに関しても、本メカニズムに関する具体的な調整状況や今
後の見通しについては、コメントを差し控えますが、日本側としては、あ
らゆる適切な機会を捉え、早期の運用開始に向けて努力していく所存でご
ざいます。
Q:関連ですが、日本としてはいつまでにこの連絡メカニズムの合意をした
いのか、そういった御意志はありますでしょうか。
A:繰り返しになりますけれども、日本側としてはあらゆる適切な機会を捉
えて、早期の運用開始に向けて努力をしたいと考えておりますが、現在の
見通し等については、コメントを差し控えたいと思います。
Q:南スーダンの件なのですが、明日また主力の部隊が出発しますけれども、
ジュバの治安情勢の認識をお伺いしたいのと、撤収は、場合によっては躊
躇しないと仰っていますが、どういったケースを想定されているのでしょ
うか。
A:まず、ジュバ市内、そして、ジュバ近郊に関しては、引き続き、比較的
安定している、落ち着いているとは思いますが、しかしながら、いつも申
し上げておりますように、緊張感をもって注視していきたいと思っていま
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す。南スーダン全体としては、極めて治安情勢は厳しいものがあり、北部
そして南部の国境付近や、西の方で武力の衝突などが生じていることも事
実ですので、ジュバ内は比較的落ち着いているとはいうものの、やはり、
緊張感をもって見ていかなければならないというふうに考えております。
私としても、毎日、情報収集をして緊張感をもって注視しているところで
す。その上で、撤収すべき時には、躊躇をしないと申しましたのは、それ
は今回PKO5原則があることは、まさしく憲法上の要請でありますので、
その点は憲法の観点から要請されているPKO5原則、これは守らなけれ
ばなりませんし、そういった意味でも、もしPKO5原則が崩れるという
ような場合には躊躇すべきではありません。さらには、自衛隊の施設部隊
で道路を作ったり、設備を作ったりしているわけですけれども、施設部隊
が自らの安全を確保しつつ、しっかりと有意義な活動ができるかどうかと
いうことは見なければならないと思います。どんな場合というのは個別具
体的に判断をしていかなければなりませんけれども、例えば、長期間、共
同の宿営地におりますが、そこで出ることができない、また、銃撃戦が飛
び交っているような状況が長期間続いている状況ということを、国会の場
でも私述べましたけれども、実際撤収を行うかどうかについては、冒頭言
いましたように個別具体的な状況に応じて、政府全体で判断していくこと
になろうかと思います。
Q:撤収を躊躇しないと最近強調されていらっしゃると感じるのですけれど
も、そのあたりの意図というのはどういった意図なのでしょうか。
A:それは、今回政府が発表した考え方、タイトルは「基本的考え方」の中
にも書かれておりますので、そこは今回、政府が発表した「基本的な考え
方」をやはり国会の場でも分かりやすく説明するために、「躊躇なく」とい
う言葉を使っているところです。
Q:以前よりも、確かにその中にも入っているのですけれども、以前よりも
そういった意味での最近という意味なのですけれども、そこに入っている
からということですか。
A:以前よりも、別段、最近、言い出したということではなくて、「躊躇なく」
という言葉自体は「基本的な考え方」でも使っている表現なので、それを
使っていますが、今までもその要件が満たされなければ撤収するのは当然
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だというふうに思います。それは以前も申し上げてきたことです。
Q:鳥インフルエンザの関連に戻るのですけれども、午前9時前から官邸で
閣僚会議が開かれたと思うのですけれども、それには出席されたのでしょ
うか。出席されたとしたら、どのような報告をされたのかお願いします。
A:出席をして、ただ今、冒頭申し上げたことと、ほぼ同種のことを申し上
げました。
以
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上