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Corporate Social
Responsibility Report 2016
◎ 生物多様性の取り組み
当社は、2009年に生物多様性に取り組むことをコミットし、同年、経団連「生物多様性宣言推進パートナーズ」へ参加するととも
に、「三洋化成の森」づくり活動を開始しました。2013年には、より具体的な取り組みを示す「生物多様性に関する活動方針」を定
めました。この方針には、研究開発、調達活動、生産活動において生物多様性に配慮して取り組むこと、従業員の生物多様性保全
の意識を向上させること、地域社会と連携した生物多様性の取り組みを行うことを定めています。
活動方針に対するアクション
[製品開発]
環境負荷低減や汚染防止に役立つ環境パフォーマンス・ケミ
カルス製品群の開発・提供により、生物多様性保全に貢献してい
ます。LCAチェックリスト
(▶P14)
で評価しています。
[生物多様性への意識向上]
「三洋化成の森」づくり活動(▶P38)では、地域社会と連携し、社
員やその家族等による森林公園内の遊歩道周辺の整備や間伐等
ボランティア活動を行っています。新入社員教育のカリキュラムに
も森づくり活動を組み込んでいます。また、
イントラネットに随時
[原料調達]
森づくり活動の記事を掲載し、社員への啓発にもつとめています。
(1)
生物由来原料の把握
界面活性剤や繊維用油剤、
ポリウレタンフォーム用ポリオール、
エステル系ポリマーなどに動植物油脂の誘導体
(脂肪酸や高級
アルコール、グリセリン、脂肪族アミンなど)
を使用しています。
(2)
RSPO
(持続可能なパーム油のための円卓会議)
活動
パーム油については、持続可能性を維持するための世界的な
認証制度の取り組みが始まっています。当社でもパーム油由来
原料の使用が多いことから、2013年、RSPOへ加入しました。加
盟企業には、認証パーム油(誘導体)への切り替えが求められて
おり、当社でも導入を検討しています。
遊歩道整備
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RSPO:熱帯雨林の伐採やそれに伴う野生生物の生息地の縮小などの環境問題や、農園に
おける劣悪な労働環境・人権問題に配慮し、持続可能性を確保したパーム油生産を
行うため、WWF
(世界自然保護基金)
が中心となり2004年に設立したNGO。
森守りつうしん
製品のライフサイクルでの生物多様性への影響
持続可能な社会の実現に貢献
生物多様性へのリスク低減
地球温暖化防止
環境汚染防止
資源循環
温暖化ガス排出削減
有害物排出削減
資源有効利用・省資源
事業活動(▶P14、25∼32、41)
環境貢献製品(▶P15∼16)
● 環境配慮設計
● 生産時の環境負荷低減活動
● エネルギー効率アップ
● 低添加量
バイオマス利用
汚染除去、
公害防止
● 軽量化
● 有害物不使用
グリーン調達
CO 2 削減貢献製品
原料調達
省エネ、
廃棄物削減、VOC削減
● 再生可能エネルギー利用
開発・製造
● 高耐久性、
長寿命化
輸送
使用
● 歩留り・収率向上
最終消費
● 天然資源、
鉱物資源、水の利用
● 土地利用
● 天然資源、
鉱物資源、水の利用
● 温暖化ガス排出
● 化学物質排出
● 温暖化ガス排出
● エネルギー使用
外来生物種の侵入
生物多様性へのリスク増大
● 廃棄物発生
生息地の喪失
● エネルギー使用
気候変動
環境汚染
● 生分解性向上
● 有害物除去
廃棄・
リサイクル
● 廃棄物発生
● 化学物質排出
資源枯渇