ミツバチについて【資料: 一般社団法人 日本養蜂協会「ミチバチの生態」抜粋】 (1) ミツバチの四季 自然状態での蜂群は、季節により状態が大きく変化するため、養蜂上も季節ごと の管理が重要となります。春から夏にかけては、育児が盛んな時期で、訪花活動も 盛んです。 冬 育児の開始 急速なミツバチの増加 春 繁殖期 分蜂(新女王の生産と交尾) 梅雨期(育児の低下) 夏 夏枯れ期(育児の低下) 秋 越冬の準備体制(食料貯蔵と育児の停止)) 冬 (2) 群の構成:巣箱の中は 女王蜂 : 通常コロニーに1匹だけしか存在せず、毎日、自分の体重に匹敵 する 1000 卵前後の卵を産みます。 雄蜂 : 春の繁殖期(日本では、通常 4 月から 6 月)にのみ生まれます。雄 は巣内では一切の仕事をせず、性的に成熟すると、毎日定刻になると 交尾飛行に出かけます。 働き蜂 : 生殖以外のすべての仕事を受け持ちます。飛翔能力は秒速6~8 m、一度に自分の体重の半分に相当する 40mg 前後の蜜を運ぶこと ができます (3)働きバチの一生 約 1 ヶ月の寿命の中で働き蜂の仕事は日齢が進むにつれて移り変わります。前半 の2〜 3 週間は内勤期、後半の1〜2週間は外勤期で、この時期に蜜の採集や花粉 媒介をします。 -1- (4)ミツバチの分蜂(独立・分家) 一つの蜂群が大きくなり、コロニー内に一定の群勢が確保できると、新しい女王 が誕生することがあります。 このように一つのコロニーに女王蜂が2匹存在している場合、旧女王蜂は半数前 後の働き蜂を伴ってこのコロニーから出て行って、新しい営巣場所を探します。こ のような現象を分蜂といいます。 分蜂後、直ちに新しい営巣場所が見つかればよいのですが、なかなか見つからな い場合があります。こんな時、人目につきやすい公園の木々や建物の壁などに一時 的に蜂の群れとしてとどまることがあります。 棒でつついたり、石を投げるなどの刺激を与えない限り襲われることはほとんど ありません。 このような分蜂を見かけた場合は、都道府県(畜産担当部署)にご相談ください。 -2-
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