平成28年11月21日 報道関係者各位 田辺市役所総務部総務課 課長 山 﨑 和 典 本市職員の逮捕について このたび、生活保護費の支出に関して家賃証明書の改ざんに伴う犯罪行為により本市職員が逮捕さ れましたので、ご報告いたします。 記 １ 逮捕された職員 龍神行政局住民福祉課主査 ２ 出水純子（４５歳・女性） 逮捕容疑 有印私文書変造及び同行使、虚偽公文書作成及び同行使、詐欺 ３ 事件の概要 平成24年３月に出水主査が担当していた生活保護受給者の転居にかかる敷金について、家主か ら提出のあった家賃証明書の敷金欄の１０万円を２０万円に書き換え、生活保護費を支出させ、 ２０万円の公金を騙取したもの。 ４ 逮捕に至った経緯 逮捕された出水主査が担当していた地区を引き継いだケースワーカーが保管されていた文書 に不審な点を見つけたため、これを調査したところ、不正に支出されていることが判明した。こ れを受け、再度、詳細に調査したところ、逮捕容疑の事実を確認したことから、告訴に至った。 ５ これまでの主な経過 平成27年１月30日 懲戒処分（停職１か月） →出水主査の担当ケースを他のケースワーカーに引き継ぎ ２月23日 引き継いだケースワーカーから疑念の申立て ２月～４月 福祉課において出水主査を聴取 ４月15日 福祉課長から市長に顛末書提出、総務課において出水主査を聴取 ５月３日 再調査チームを発足させ、平成22年～26年度の生活保護費の入出金に 係る全件調査を開始 ７月10日 再調査チームに総務課との兼任辞令を発令し、調査権限を強化 ８月～11月 出水主査以外のケースワーカーへの聞取り及び弁護士等への相談 12月１日 再発防止策の一環で福祉課に査察指導員を１名増員 平成28年４月１日 総務課に再調査担当職員（専任）１名を配置 ７月～10月 出水主査への聞取り（計13回）及び警察・弁護士相談 10月28日 告訴状提出 ６ 再調査の方法 総務課及び福祉課の管理職と再調査担当職員が中心となり、出水主査の在職期間（平成23～26 年度）とその１年前の計５年間の生活保護にかかる全ての入出金を調査対象とし、ケース記録や 生活保護決定調書等にもとづき不適正と思われる案件を抽出し、ケースワーカー、生活保護受給 者、その他関係者への聞取り結果により不適正事案を確定する。 ７ 今後の対応 ①逮捕された事件については、捜査の行方を見守り、しかるべき時期に懲戒処分を行う。 ②その他の事案については、鋭意調査を進め、不適正事案にかかる損害賠償を請求する。 ８ 実施済みの再発防止策 ①口座振込みの推奨 ②引き去り処理の見直し ③支出命令及び精算時の添付資料、支給明細書等関連書類の見直し ④事務処理の統一 ⑤現金管理の適正化 ⑥査察指導業務の強化
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