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平成28 年度
浦添市指定地域密着型サービス
事
業
日
場
者
等
集
団
指
時:平成28年11月29日(火)
午後2時~
所:浦添市役所 6階 601会議室
導
【 目 次 】
事故報告について
・・・P1
介護報酬の算定について
・・・P19
暫定ケアプランの注意事項について
・・・P22
高齢者虐待について
・・・P25
身体拘束廃止に向けて
・・・P28
防犯に係る安全の確保について
・・・P37
非常災害時の体制整備の強化・徹底について
・・・P43
地域密着型サービスの利用について
・・・P47
指定基準について
・・・P51
事故報告について
■事故報告の目的
介護保険サービスの提供により発生した事故を、浦添市及び事故が発生した事業者
が所在する市町村(以下「保険者等」という。)が把握するとともに、事業者による事故へ
の速やかな対応と事故防止への取り組みを支援、促進する事により、介護サービスの質
の向上と安心して利用できるサービス提供体制の確立を目指す。
■報告の範囲の要点
①送迎・通院等の間及び利用者が事業者内にいる間の事故を含む
②原則、医療機関で受診を要した場合。ただし、受診を要さない場合であっても家族
等に連絡しておいた方がよいと判断されるものについては報告すること
③利用者が病気等により死亡した場合であっても、死因等に疑義が生じトラブルになる
可能性があるときは報告すること
④利用者が、事故発生からある程度の期間を経てから死亡した場合は速やかに連絡
若しくは報告書を再提出すること
⑤食中毒または感染症の発生が認められた場合
⑥利用者のサービス提供に影響の及ぼすおそれのある事故が発生した場合
(例:利用者からの預かり金の横領、利用者の行方不明、自然火災等)
■感染症等発生時の報告
①同一の感染症若しくは食中毒による又はそれらによると疑われる死亡者又は重篤
患者が1週間内に2名以上発生した場合
②同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる者が10名以上又は全
1
利用者の半数以上発生した場合
③①及び②に該当しない場合であっても、通常の発生動向を上回る感染症等の発生
が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合
※併せて保健所に報告し、指示を求めるなどの措置をこ講ずること
※感染症等とは、「結核及び疥癬並びに感染症の予防及び感染症の患者に対する医
療に関する法律(平成10年法律第114号)」に規定する1類感染症から5類感染症、
指定感染症及び新感染症をいう。
「社会福祉施設等における感染症等発生時に係る報告について」より
■報告先
当該利用者の保険者および事業者所在地の市町村
■報告方法
①事故発生後、速やかにその事故の概要について、保険者等へ電話またはFAXで
報告すること
※FAXの場合は利用者の個人情報の取り扱いに十分に注意すること(名前の一部を
塗りつぶす等の配慮をするなど)
②第一報の後、事故処理の区切りがついたところで、処理の経過を含めて「介護保険
事故報告書(第1号様式)」により、文書で保険者等へ報告すること
※記載もれのないよう注意すること
■事故から苦情申し立てに発展した事例紹介(別添参照)
事例1:認知症対応型共同生活介護
事例2:通所介護
2
両事例とも事故後の事業者の対応に対しての申し立てであった。事例2では事故報
告書未提出であり、さらに申立人の不満を増加させている。事故報告は利用者及び家
族等への誠意ある対応の一つとなることが事例から読み取れる。
利用者及び家族等とのトラブルを未然に防ぐためにも事故発生後速やかに第一報を
提出し、事態が収束または長引く場合は事故報告書を提出すること。
(沖縄県国民健康保険団体連合会:介護サービスに係る苦情・相談事例集より)
3
浦添市介護保険事業者事故報告取扱要領
1
目的
この要領は、介護保険法(平成9年法律第123号)に基づく、指定居宅サービ
ス事業者、指定地域密着型サービス事業者、指定居宅介護支援事業者、指定介護予
防サービス事業者、指定地域密着型介護予防サービス事業者、指定介護予防支援事
業者及び介護保険施設が実施する介護保険サービスの提供により発生した事故を、
浦添市及び事故が発生した事業者が所在する市町村(以下「保険者等」という。)
が把握するとともに、事業者による事故への速やかな対応と事故防止への取り組み
を支援、促進する事により、介護サービスの質の向上と安心して利用できるサービ
ス提供体制の確立を目指す事を目的として定める。
2
対象
介護保険指定事業者及び基準該当サービス事業者(以下「各事業者」という。)
が行う介護保険サービスとする。
3
報告の範囲
各事業者は次に該当する場合、保険者等に報告を行うこととする。
(1) サービスの提供による利用者のけが又は死亡事故、その他重大な人身事故が
発生した場合
ア 「サービスの提供による」とは送迎・通院等の間の事故を含む。また、在宅の
通所・入所サービス及び施設サービスにおいては、利用者が事業者内にいる間
は、「サービス提供中」に含まれるものとする。
イ けがの程度については、医療機関で受診を要したものを原則とするが、それ以
外でも家族等に連絡しておいた方がよいと判断されるものとする。
ウ 事業者側の過失の有無は問わない。
(利用者の自己過失によるけがであっても、
イに該当する場合は報告すること)
エ 利用者が病気等により死亡した場合であっても、死因等に疑義が生じる可能性
のあるとき(トラブルになる可能性があるとき)は、報告すること。
オ 利用者が、事故発生からある程度の期間を経てから死亡した場合は、速やかに
連絡若しくは報告書を再提出すること。
(2) 食中毒の発生が認められた場合
(3) 感染症等(結核及び疥癬並びに感染症の予防及び感染症の患者に対する医療
に関する法律(平成10年法律第114号)に規定する1類感染症から5類
感染症まで、指定感染症及び新感染症をいう。)の発生が認められた場合
(4) 従業員の法令違反及び不祥事等により、利用者へのサービスの提供に影響を
及ぼすおそれのある事故(利用者からの預かり金の横領、送迎時の交通事故
など)が発生した場合
(5) その他、報告が必要と認められる事故(利用者の行方不明、自然災害、火災、
盗難等の発生により、利用者に影響があるのも)が発生した場合
4
4
報告先
各事業者は、3で定める事故が発生した場合は、保険者等対し速やかに報告する
こと。
ア 保険者と各事業者が所在する市町村が同一である場合は、保険者のみに報告を
行う。
イ 報告には利用者の個人情報が含まれるため、その取扱に十分に注意すること。
5
報告の方法
事業者は、事故発生後、速やかにその事故の概要について、保険者等へ電話又は
FAXで報告すること。(第一報)
2 事業者は第一報の後、事故処理の区切りがついたところで、処理の経過を含め
て別紙「介護保険事業者報告書」(第1号様式)により、文書で保険者等へ報告す
ること。
6
報告に対する対応
浦添市は、事業者からの事故報告に基づき、事故にかかる状況を把握するととも
に、当該事業者の対応状況に応じて必要な対応(事実確認、指導監査等)を行うも
のとする。
2 事業者への事実確認等において必要がある場合は、浦添市は次の場合において
所在市町村へ協力を求めるものとする。
(1)浦添市が事業者と遠隔地にあり、事故状況の把握等が困難な場合
(2)虐待が疑われ、被事故者の安全を迅速に確保する必要がある場合
(3)その他
3 浦添市は、発生した事故が指定基準違反のおそれがある場合又は以下の事由に
よる事故の場合は県(高齢者福祉介護課介護指導班)に連絡を行う。
(1) 事故により利用者が死亡した場合
(2) 利用者への身体拘束や虐待が事故の原因となっている場合
(3) その他、事例を他の事業者に情報提供することにより、同様の事故の発生の
防止に資すると思われる場合
4 浦添市は、利用者・家族から事業者の対応に関して苦情があった場合は、随時
事業者に事実確認を行うとともに、必要に応じて利用者・家族に対し、沖縄県国民
健康保険団体連合会の苦情申し立て制度を紹介のうえ、連絡調整を行うものとする。
附則
1 この要領は、平成 19 年4月1日から施行する。
附則
1 この要領は、平成 23 年 12 月1日から施行する。
5
浦添市介護保険課 給付係 あて
(FAX:876-5011)
事故報告書(第一報)
報告日
報
告
者
対
象
者
平成 年 月 日
事業所名
報告者氏名
被保険者番号
年 齢
被保険者氏名
介護度
発生・発見
日 時
歳
要支援
要介護
平成 年 月 日( 曜日)
午前 / 午後 時 分 ( 発生 / 発見 )
発生・発見
場 所
□骨折 □異食・誤えん □打撲・捻挫・脱臼 □やけど
□切傷・擦過傷 □死亡 □その他( )
事
故
の
概
要
内 容
・
経 過
(簡潔に)
*** 詳細は後日報告します ***
6
第1号様式
介護保険事業者 事故報告書 浦添市提出用
(事業者→市町村)
提 出 日
平成 年 月 日
法 人 名
事業所番号
事業所(施設)名
1
事
業
所
の
概
要
所 在 地
電話番号
FAX番号
記載者氏名
記載者職名
サービス種類
(事故が発生した
サービス)
居宅介護支援
訪問リハビリ
短期入所生活介護
特定福祉用具販売
訪問介護
居宅療養管理指導
短期入所療養介護
介護老人福祉施設
介護予防支援
小規模多機能型居宅介護
地域密着型特定施設入居者
生活介護
認知症対応型共同生活介護
2
対
象
者
氏名・年齢
訪問入浴介護
通所介護
特定施設入居者生活介護
介護老人保健施設
夜間対応型訪問介護
地域密着型介護老人福祉施
設入所者生活介護
歳)
(
住所
発生・発見日時
訪問看護
通所リハビリ
福祉用具貸与
介護療養型医療施設
認知症対応型通所介護
その他
被保険者番号
性 別
介護度
要支援
要介護
平成 年 月 日( 曜日) 時 分頃( 発生 / 発見 )
発生・発見場所
事故の種別
3
事
故
の
概
要
事故の結果
(複数の場合は、もっとも
症状の重いもの1カ所に
チェック)
転倒
異食
食中毒
転落
誤嚥
交通事故
骨折
打撲
切傷
擦過傷
死亡(平成 年 月 日)
接触
食中毒
徘徊
感染症(インフルエンザ等)
職員に起因するもの
その他(
捻挫
やけど
その他(
脱臼
異常なし
)
)
※入院した場合※ 入院日(平成 年 月 日) 退院予定日(平成 年 月 日 / 未定)
事故の概要・
経緯・対応等
治療・受診した
医療機関
名称
電話番号
所在地
治療の概要
4
発
生
時
の
対
応
誰
方法
家族への
連絡・説明
実施:平成 年 月 日 時 分頃、( )に( )により説明
未実施(理由:
)
連絡不要(身寄りのない方等)
連絡済の
関係機関
介護支援専門員
訪問介護員
配食業者
その他(
)
警察への連絡( 不要 / 要 ) 保健所への連絡( 不要 / 要 )
(病状、その他の利用者の状況及び、今後の見込み等)
5
発
生
後
の
状
況
利用者の状況
損害賠償等の
状 況
経 過
事故の原因分析
6
そ
の
他
損害賠償保険を利用
賠償なし(理由:
)
解決又は終結している
介助中の注意不足によるもの
福祉用具・施設整備不良
検討・調整中
その他(
)
継続中(内容:
)
見守り不十分によるもの
その他(理由:
(できるだけ具体的に記載すること)
再発防止の
ための方策
特記事項
注)記載しきれない場合は、任意の別紙に記載の上、この報告書に添付してください。
7
従業者の直接行為によるもの
)
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
介護報酬の算定について
1.地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護の所要時間
(1)時減算定
台風接近時や利用者の当日の体調不良等により、
「2時間以上3時間未満」の
単位数を算定している事例がありました。
「2時間以上3時間未満」の単位数を算定できる利用者は、病後等で短時間
の利用から始めて長時間利用に結びつけていく必要がある者など、利用者側の
やむを得ない事情により長時間のサービス利用が困難な者となっています。
したがって、上記の事例の場合は、
「2時間以上3時間未満」の単位数を算定
することはできません。
【留意事項通知第3の2(2)、第4(2)】
2 時間以上 3 時間未満の地域密着型通所介護(認知症対応型通所介護)を行う
場合の取り扱い
2 時間以上 3 時間未満の地域密着型通所介護(認知症対応型通所介護)の
単位数を算定できる利用者は、心身の状況から、長時間のサービス利用が困
難である者、病後等で短時間の利用から始めて長時間利用に結びつけていく
必要がある者など、利用者側のやむを得ない事情により長時間のサービス利
用が困難な者であること。
なお、2 時間以上 3 時間未満の地域密着型通所介護(認知症対応型通所介
護)であっても、地域密着型通所介護(認知症対応型通所介護)の本来の目
的に照らし、単に入浴サービスのみといった利用は適当でなく、利用者の日
常生活動作能力などの向上のため、日常生活を通じた機能訓練等が実施され
るべきものであること。
(2)医療機関を受診した場合の所要時間
サービス途中に定期受診等により医療機関を受診した場合は、医療機関等に
おける保険請求が優先され、サービスの終了となります。所要時間に応じた所
定単位数を算定してください。
19
ただし、緊急やむを得ない場合における医療機関の受診をした場合は、サー
ビス終了ではなく、中抜け時間を除いた時間に応じた所定単位数を算定するこ
とができます。
緊急やむを得ない場合における医療機関の受診をした場合とは、サービ
ス利用中の転倒など突発的な事態により緊急に医療機関の診療を受け、診
察の結果、異常もなく引き続きサービスを受けて問題ないと診断があった
場合で、事業所に戻りサービス利用を継続した場合等。
(3)担当者会議等が行われた場合の所要時間
サービス提供中に担当者会議やケアマネによるモニタリングが行われた場合
は、サービスの終了となります。所要時間に応じた所定単位数を算定してくだ
さい。
その後サービスを再開した場合でも、中抜けとしては認められません。
2.県の実地指導により過誤調整が必要とされた事例
<事例1>
体調不良等により、機能訓練等、適切なサービスが行われていないが、計画
通りの保険請求が行われている場合がある。
<事例2>
介護予防通所介護の運動器機能向上加算について、
○多職種共同で計画書を作成したことが確認できない。
○利用者ごとのニーズを実現するためのおおむね 3 月程度で達成可能な目標お
よび長期目標を達成するためのおおむね 1 月程度で達成可能な目標を設定す
ることとあるが、長期の目標が具体的でなく、段階的な短期目標が設定され
ていない。
○目標に応じて、おおむね 1 月毎に短期目標の達成度と客観的な運動器の機能
状況についてモニタリングを行う事となっているが、客観的な記録がない。
20
3.介護予防・日常生活支援総合事業費及び介護予防給付費の請求
介護予防・日常生活支援総合事業のサービス費請求誤りによる過誤申立てが
増えてきています。
給付管理は介護予防サービス費で行われているが、サービス提供事業所は総
合事業で報酬請求を行ったり、また、その逆の場合が見受けられます。
地域包括支援センターが提出した給付管理票とサービス提供事業所が提出し
たサービス種類が異なるため、国保連合会での審査後、0単位決定となってし
まっています。
地域包括支援センター及びサービス提供事業所におかれましては、連携を図
った上で請求するようお願いします。
なお、介護予防・日常生活支援総合事業請求の過誤申立てを行う場合は、介
護給付費過誤申立てとの様式が異なる為、浦添市ホームページより「介護予防・
日常生活支援総合事業過誤申立書」をダウンロードの上作成し、地域支援課 地
域支援係へ提出して下さい。
【浦添市ホームページ】
TOP > カテゴリ > 分野 > 保険・年金・介護 > 介護保険>【通知一覧】介護予
防・日常生活支援総合事業について(事業者向け)
<申し立て事由コード>
「10」 訪問型サービス費・通所型サービス費・その他の生活支援サービス費
「20」 介護予防ケアマネジメント費
<申立理由番号>
「02」 請求誤りによる実績取下げ
「12」 請求誤りによる実績取下げ
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暫定ケアプランの注意事項について
新規(要支援者要介護者新規含む。)
・更新・区分変更申請から認定結果が出
るまでの間(以下「暫定期間」という。)に介護保険サービスを利用する場合
は、暫定ケアプランの作成が必要です。
その中で、浦添市では、小規模多機能型居宅介護事業者及び浦添市地域包括
支援センター(以下「担当包括」という。)に対して、暫定プラン等の書類提
出(更新を除く。)をお願いしているところです。
なお、地域密着型特定施設入居者生活介護事業者や認知症対応型共同生活介
護事業者につきましては、必要に応じて提出を求めています。
●暫定ケアプラン等の提出時の確認、注意事項
Ⅰ.暫定期間中にサービスを利用することによるリスクを十分に利用者に説明
しているか。
⇒
認定結果により介護報酬を請求できない場合がある。
Ⅱ.暫定ケアプランによるサービス提供に至るまで、一連のケアマネジメント
は必須。
Ⅲ.サービスを提供する各事業所でも暫定個別計画を作成、説明、同意、署名、
交付が必要。作成日と同意日の記載も必要。
自己作成で給付管理の際に、個別計画未作成のため、保険給付不可の事例
があるため必ず作成すること。
Ⅳ.暫定で福祉用具貸与サービスを提供する場合、福祉用具貸与専門相談員
(必要に応じ主治医)からの意見を聴取し、サービス担当者会議で確認し、
サービス担当者会議録に記載する。軽度者に係る福祉用具貸与(例外給付)
が必要な場合、理由書等の提出あり要相談。
Ⅴ.居宅サービス届出書の提出
① 要介護見込み:居宅サービス計画依頼(変更)届出書の提出。
要支援になった場合を想定し、介護予防サービス計画
作成・介護予防ケアマネジメント依頼(変更)届出書(担
22
当包括と委託契約を結んでいる場合)、自己作成届出書
(担当包括と委託契約を結んでいない場合)の提出が望
ましい。
② 要支援見込み:介護予防サービス計画作成・介護予防ケアマネジメント
依頼(変更)届出書の提出。
要介護になった場合を想定し、居宅サービス計画作成依
頼(変更)届出書(委託している居宅介護支援事業所が
暫定プランを作成する場合)、自己作成届出書(居宅介護
支援事業所に委託しない場合)の提出が望ましい。
*認定結果が要支援、要介護のどちらにでるか見通しがつきにくい場合は、認定
結果次第で利用者の不利益にならないために必要な居宅(介護予防)計画作成
届出書の提出をお願いします。必要な届出書が提出されずにサービスを利用
すると、償還払いになる可能性があり、利用者及び家族に負担が生じますので
ご注意下さい。
*担当包括と委託契約を結んでいない居宅介護支援事業所が、
要支援で認定が出
た場合のために、「介護予防サービス計画作成・介護予防ケアマネジメント依
頼(変更)届出書」を提出する事があります。
その場合は、担当包括支援センターでも暫定ケアプランを作成されていると
いう事が前提になります。
*暫定プラン作成後、見立てとは違う認定がおりた場合(要介護→要支援、要支
援→要介護)、早急に認定結果に応じたサービス計画が作成できる事業所と連
絡を取ってください。月末までに居宅支援事業所が決定しない時は、市での給
付管理となるので、サービス利用表の提出をお願いします。
居宅支援事業所が決まり次第御連絡下さい。
*担当者会議終了後、
早急にサービス利用の必要性が生じ書類提出が間に合わな
い場合は、給付係までご連絡下さい。
●アセスメントの記載について
*生活援助申請の際に、アセスメントを提出していただいていますが、訪問調査
時の特記事項のみを写したアセスメントを見かけます。
アセスメントは本来、利用者の潜在、残存能力を含めた身体、心理状態、生活
23
環境などの状況を記録するものです。
特記事項からの情報も大切ですが、普段の関わりでケアマネが得ている情報
も記載することで、よりよい課題分析が導き出せると考えます。
アセスメント不十分で、窓口で聞き取りしながら追記をして頂いたり、情報不
足で書類受付ができなかったりすることもあります。
利用者のサービス開始時や、状態変化時、更新時等の際には、アセスメントの
記載内容が現在の状況を反映しているものであるかどうかをご確認下さい。
*暫定ケアプラン提出や生活支援援助、
福祉用具例外給付の申請で窓口来所予定
の際はあらかじめ連絡頂けると助かります。
ご協力よろしくお願いします。
24
高齢者虐待について
1. 高齢者虐待に該当する具体的な行為について
(1)身体的虐待に関連する行為
高齢者虐待防止法では、要介護施設従事者等による身体的虐待を「高齢者の身
体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えること」と定義しています。
具体的には、平手打ちをする、つねる、殴る、蹴る、やけどや打撲を負わせる
といった行為によって、外傷が生じるか、そのおそれのあるものが該当かると考
えられます。
なお、ここでいう「暴行」は、外傷が生じることの認識、もしくは外傷が生じ
るおそれのあることの認識(予測)であって行われる行為を指すと考えられます。
したがって、要介護施設従事者等が介護サービス提供中に不注意(過失)で利
用者にけがをさせた場合には、
「不適切な介護サービス(不適切なケア)」に該当
することはありますが、それだけをもって「暴行」に該当することはないと考え
られます。
(2)介護・世話の放棄・放任(ネグレクト)に関連する行為
要介護施設従事者等による介護・世話の放棄・放任(ネグレクト)は、高齢者虐
待防止法では、
「高齢者を衰弱させるような著しい減食又は長時間の放置その他
の高齢者を養護すべき職務上の義務を著しく怠ること」と定義されています。
ここでいう「高齢者を衰弱させるような著しい減食」と「長時間の放置」は、
「高齢者を養護すべき職務上の義務を著しく怠ること」の例示です。
したがって、介護・世話の放棄・放任に含まれる行為は、この2つに限られる
ものではありません。
要介護施設従事者等による介護・世話の放棄・放任の定義では、
「養護者によ
る高齢者虐待」と比較した場合、
「職務上の義務」の存在を前提にして、それを
「著しく怠ること」を「高齢者虐待」としているところに特徴があると考えられ
ます。
(3)心理的虐待に関連する行為
心理的虐待は、高齢者虐待防止法では「高齢者に対する著しい暴言又は著しく
拒絶的な対応その他の高齢者に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと」と
定義されています。
25
「心理的外傷」とは、一般に「トラウマ」などと呼ばれるもので、個人で処理
することが困難な強い衝撃によって長い間の深い心の傷を負ってしまうことを
指します。
また、
「高齢者に対する著しい暴言」と「著しい拒絶的な対応」は、
「高齢者に
著しい心理的外傷を与える言動を行うこと」の例示として考えられますので、対
象となる行為はこの2種類に限られるわけではありません。
要介護施設従事者が心理的外傷を負わせる可能性のある言動には、
「排泄の失
敗を嘲笑したり、それを人前で話すなどにより高齢者に恥をかかせる」ことや
「怒鳴る、ののしる、悪口をいう」ことや「侮辱を込めて、子どものように扱う」
「高齢者が話しかけているのを意図的に無視する」
「排泄介助を他者に意図的に
見せる/他者から容易に見られる場所・形態で排泄介助を行う」といったものが
考えられます。
(4)性的虐待に関連する行為
高齢者虐待防止法では、性的虐待は「高齢者にわいせつな行為をすること又は
高齢者をしてわいせつな行為をさせること」と定められています。
「わいせつな行為」とは、一般に性的欲求を喚起したり羞恥心を害したりする
ような性的な道義観念に反する行為を指します。
(5)経済的虐待に関連する行為
高齢者虐待防止法では、経済的虐待は「高齢者の財産を不当に処分することそ
の他当該高齢者から不当に財産上の利益を得ること」と定義されています。
「高齢者の財産を不当に処分すること」と「高齢者から不当に財産上の利益を
得ること」は並列関係にあります。
したがって、
「財産を不当に処分」すれば、
「不当に財産上の利益」を得なくて
も経済的虐待に該当すると考えられます。
(6)「緊急やむを得ない」場合以外の身体拘束に関連する行為
介護保険施設等の指定基準などに示される「緊急やむを得ない」場合を除いて、
身体拘束は原則すべて高齢者虐待に該当すると考えられます。
26
2.「要介護施設従事者等による高齢者虐待」における通報の義務
虐待を受けたと「思われる」高齢者を発見
○一般の場合
生命・身体に重大な危険
それ以外の場合
⇒
⇒
浦添市地域支援課へ通報
通報義務
通報“努力”義務
○要介護施設従事者等の場合
自分が働く施設等で発見した場合、重大な危険の有無に関わらず、通報義務
(努力義務ではない)が生じる。(高齢者虐待防止法第 21 条第 1 項)
【守秘義務との関係】
通報を行うことは、守秘義務に妨げられない。
「虚偽」(虐待の事実がないのに嘘の通報等を行う)や「過失」(一般の人から見
て虐待があったと「思った」ことに合理性がない)を除く。(高齢者虐待防止法第
21 条第 6 項)
【不利益取扱いの禁止】
通報したことによる不利益な扱い(解雇、降格、減給など)は禁止(虚偽・過失
を除く) (高齢者虐待防止法第 21 条第 7 項)
高齢者虐待の問題を施設・事業所の中だけで抱え込まずに、早期発見・早
期対応をはかるため!
※施設・事業所内で対応したことで、通報義務は消失しません!
<参考資料>
「高齢者虐待を考える」
認知症介護研究・研修仙台センター
認知症介護研究・研修東京センター
認知症介護研究・研修大府センター
「施設・事業所における高齢者虐待防止学習テキスト」
社会福祉法人 東北福祉会
認知症介護研究・研修仙台センター
27
身体拘束廃止に向けて
1.身体拘束とは
平成 12 年度の介護保険施行時から、介護保険施設などにおいて、高齢者をベ
ッドや車いすに縛り付けるなど、身体の自由を奪う身体拘束は、介護保険施設の
運営基準において、サービスの提供にあたっては、利用者または他の利用者の生
命または身体を保護するため、やむを得ない場合を除き、
① 身体拘束その他利用者の行動を制限する行為は行ってはならない。
② 身体拘束は、原則としてすべて高齢者虐待に該当する行為と考えられる。
2.身体拘束の具体例
○
○
○
○
○
徘徊しないように、車いすやいす、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む
点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。
点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、又は皮膚を掻きむしらない
ように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等を付ける。
○ 車いすやいすからずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y 字型抑制
帯や腰ベルト、車いすテーブルをつける。
○ 立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるようないすを使用する。
○
○
○
○
脱衣やおむつはずしを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。
他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。
行動を落ち着かせるために向精神薬を過剰に服用させる。
自分の意思で開けることのできない居室等に隔離する。
28
3.身体拘束がもたらす弊害
(1)身体的弊害
○ 関節の拘縮、筋力の低下、身体機能の低下や圧迫部位の褥創の発生
○ 食欲の低下、心肺機能、感染症への抵抗力の低下などの内的弊害
○ ベッド柵の乗り越え、車いすからの無理な立ち上がり、拘束具による窒息等
の事故の危険性がある。
このように、本来のケアにおいて追及されるべき「高齢者の機能回復」という
目標とまさに正反対の結果を招く恐れがある。
(2)精神的弊害
○ 本人の意に反して行動を抑制されることによる不安や怒り、屈辱、あきらめ
等の多大な精神的苦痛とともに人間としての尊厳をも侵す。
○ 家族も大きな精神的苦痛→自らの親や配偶者が拘束されている姿を見た時、
混乱し、入所させたことに対する公開や罪悪感にさいなまれる。
○ 安易な拘束が常態化することにより、介護従事者も自ら行うケアに対して
誇りが持てなくなり、士気の低下や対応スキルの低下を招く。
(3)社会的弊害
○ 介護保険事業所、施設等に対する社会的な不信、偏見
○ 身体拘束による高齢者の心身機能の低下は、さらなる医療的措置を生じさ
せ、経済的にも少なからず影響。
4.「緊急やむを得ず」身体拘束を実施する場合の確認手続き
原則として禁止されている「身体拘束」だが、高齢者本人や他の利用者の生命
又は身体が危険にさらされる場合などは、
「身体拘束ゼロへの手引き」(厚生労働
省 身体拘束ゼロ作戦推進会議編)において「緊急やむを得ない場合」とされて
いるものについては、例外的に高齢者虐待にも該当しないと考えられる。
29
「緊急やむを得ない場合」に該当する3要件(すべてを満たすことが必要)
切迫性
利用者本人または他の利用者の生命または身体が危険にさらされ
る可能性が著しく高いこと。
「切迫性」の判断を行う場合には、身体拘束を行うことにより、本人の日常
生活等に与える悪影響を勘案し、それでもなお身体拘束を行うことが必要とな
る程度まで利用者本人等の生命または身体が危険にさらされる可能性が高い
ことを確認する必要がある。
非代替性
身体拘束以外に代替する介護方法がないこと。
「非代替性」の判断を行う場合には、いかなるときでも、まずは身体拘束を
行わずに介護するすべての方法の可能性を検討し、利用者本人等の生命または
身体を保護するという観点から、他に代替方法が存在しないことを複数のスタ
ッフで確認する必要がある。
また、拘束の方法自体も、本人の状態像等に応じて最も制限の少ない方法に
より行わなければならない。
一時性
身体拘束は一時的なものであること。
「一時性」の判断を行う場合は、本人の状態像に応じて必要とされる最も短
い拘束時間を想定する必要がある。
「緊急やむを得ず」身体拘束を実施する場合の確認手続き
「緊急やむを得ず」身体拘束を実施する場合、3要件の判断に加え、極めて慎
重な手続きを踏まなければならない。
手続きの内容は、以下5つのポイントを踏まえる必要がある。
(1)身体拘束廃止に向けた体制づくり
3要件に該当するかどうかの判断等が、担当スタッフ個人や数名のスタッ
フで行われるのではなく、
「身体拘束廃止委員会」のような組織で施設全体と
して判断されるような体制を整える。
身体拘束廃止委員会等において、施設内の介護に携わる全職員に対する職員
教育・研修を徹底し、常に身体拘束廃止に向けた取組を検討するとともに、緊
急やむを得ない場合の確認手続きや、拘束時の記録の取り方等について周知徹
底を図ること。
30
(2)カンファレンスの実施
緊急やむを得ない状況の可能性があれば、身体拘束廃止委員会等の臨時会
を開催し、身体拘束による利用者の心身の弊害、拘束をしない場合のリスクに
ついて検討し、①切迫性②非代替性③一時性の3要件を満たしているか慎重
に判断し、その理由を整理する。
○ 身体拘束を実施する期間は、必要とされる最も短い期間(長くても 1 月を上
限)とすること。
○ 身体拘束が必要な理由を具体的に記載した「カンファレンス結果」を作成し、
帳簿として保管する。
○ 「カンファレンス結果」をもとに「本人・家族向け説明書」を作成する。
(3)利用者本人や家族に対しての説明
(2)で作成した「本人・家族向け説明書」を用いて、身体拘束の内容・目的・
理由・拘束期間/時間帯・場所を説明する。
十分な理解を得られた場合は、説明書に説明を受け確認した旨の記名押印を
いただく。
○ 説明は、拘束予定期間開始前に行い、対面式により行うこと。
○ 家族が県外居住者や遠方居住者であるなど、対面式での説明が困難な場合
は、
「本人・家族向け説明書」を郵送し、電話にて説明書の内容を詳細に説
明すること。
○ 十分な理解を得られる場合は、説明書に説明を受け確認した旨の記名押印
をいただき、書類を提出してもらうこと。また、電話での説明内容や家族等
の様子を記録に残すこと。
(4)記録と再検討
【記録】
介護保険法の基準条例、老人福祉法施行規則において身体拘束の記録と保存
年限が定められている。
○ 記録は毎日所定の様式に記入し、帳簿として保管すること。
○ 当該記録は、身体拘束廃止の観点から廃止できないか常に検討しながら、記
録を取るようにすること。
○ 記録した内容が常に情報共有できるように、体制を整備すること。
【再検討】
身体拘束開始後、身体拘束廃止委員会等の定例会でのカンファレンス(場合に
31
よっては臨時会でのカンファレンス)を開催し、身体拘束廃止に向けた検討を行
う。
○ 定期的なカンファレンスは、少なくとも 1 月に 1 回は実施すること。
○ 記録の期間中に顕著な心身の変化がみられる場合は、臨時会でのカンファ
レンスを開催し、早期の拘束廃止が出来ないかどうかの判断を行う。
○ 身体拘束が必要な理由を具体的に記載した「カンファレンス結果」を作成し、
帳簿として保管する。
○ 上記記録をもとに「本人・家族向け説明書」を作成する。
(5)拘束の解除
(4)の再検討の結果、身体拘束を継続する必要性がなくなった場合は、速や
かに解除する。
ただし、身体拘束実施予定期間内に、拘束解除を行えないと判断した場合は、
あらためて(4)で作成した「本人・家族向け説明書」により説明を行うこと。
説明により、十分な理解を得られた場合は、説明書に説明を受けた旨の記名押
印をいただくこと。
5.身体拘束廃止を推進するためのポイント
(1)「身体拘束を一切行わない」方針を明確にする
施設内で「身体拘束を一切行わない」という方針を選択し、施設全体に浸透
させることで身体拘束を行わない体制を整える。
(2)利用者の状態を把握し、身体拘束の危険性を検討するための仕組みをつく
り、実践することで身体拘束を未然に防ぐ
○ 施設入所時に身体拘束を誘発するリスクを検討する仕組み
○ 身体拘束に陥る危険性の高い入所者(利用者)を把握する仕組み
○ 身体拘束に陥る危険性の高い入所者(利用者)への介護のあり方を検討する
仕組み
(3)認知症のケアについて習熟する
身体拘束を誘発する要因の一つとして考えられる認知症及び認知症の行動・
心理状態(BPSD)そのケアの方法を学び実践することで、身体拘束の廃止に効
果的である。
32
(4)家族の理解に努める
身体拘束を実施する場合、あるいは家族から身体拘束の身体拘束実施の申出
がある場合に十分なインフォームド・コンセント(説明と同意)を行える体制に
あること、家族への妥当な説明を行い、十分に納得を得るという手順に耐えら
れるほどの手続きや説明方法を行う体制を整え実践することが、結果的に身体
拘束を安易に行うことを抑制する。
(5)施設内外で学習活動を行い、施設全体に浸透させる
施設管理者や看護・介護のリーダーが講習や研修を受講し、施設管理者など
が率先して身体拘束の廃止に向けて学習を行っていることが、施設全体に講習
内容を伝達し、知識・技能の水準の向上に結びつくと、身体拘束廃止がより推
進される。
(6)「緊急やむを得ない」場合について厳密に検討する
「緊急やむを得ない」場合に例外的に身体拘束を行う場合の要件である「例
外3原則」(①切迫性②非代替性③一時性)からなり、かつ、それらの要件の確
認等が極めて慎重に実施されているケースに限られる。
(7)廃止のための組織を継続する
身体拘束の廃止は、取組を開始してからすぐに達成できるものではないので、
常に関係者の認識を新たにし、継続して取り組むことが、重要である。
(8)身体拘束に関わる手続きを定め、実行する
身体拘束を行う場合に身体拘束廃止委員会などに「すべて諮る」、記録を徹
底する等、介護保険の指定基準や「身体拘束ゼロへの手引き」に示されている
ような必要十分な手続きを定め、それを厳に実行することで、身体拘束廃止を
推進する。
6.拘束が拘束を生む「悪循環」
身体拘束による「悪循環」を認識する必要がある。認知症があり体力も弱って
いる高齢者を拘束すれば、ますます体力は衰え、認知症が進む。
その結果、せん妄や転倒などの二次的・三次的な障害が生じ、その対応のため
にさらに拘束を必要とする状況が生み出されるのである。
33
最初は、
「一時的」として始めた身体拘束が、時間の経過とともに「常時」の
拘束となってしまい、そして、場合によっては身体機能の低下とともに高齢者の
死期を早める結果にもつながりかねない。
身体拘束の廃止は、この「悪循環」を高齢者の自立促進を図る「よい循環」に
変えることを意味しているのである。
34
35
36
防犯に係る安全の確保について
先般、神奈川県相模原市の障害者支援施設において、多数の入所者が殺傷さ
れるという痛ましい事件が発生したことから、あらためて社会福祉施設等にお
ける利用者の安全の確保に努める必要がある。
この点、地域と一体となった開かれた社会福祉施設等となることと、外部か
らの不審者の侵入に対する防犯に係る安全確保がなされた社会福祉施設等とな
ることの両立を図る上では、社会福祉施設等の規模や、入所施設や通所施設な
どの施設の態様を問わず、その状況に応じて、日頃から、①設備の整備・点
検、職員研修など社会福祉施設等が必要な取組みに努めることはもちろん、②
関係機関や地域住民等多様な関係者との協力・連携体制を構築しておくことな
どの備えをすることが重要である。
日頃から利用者が地域に出て活動し、ボランティア、地域住民、関係機関・
団体等と顔の見える関係づくりをして、一人ひとりの存在を知ってもらうこと
が極めて重要である。そのため、施設開放など地域の関係者との交流に向けた
諸活動については、防犯に係る安全確保に留意しつつ、これまで以上に積極的
に取り組むことが重要である。また、利用者の自由を不当に制限したり、災害
発生時の避難に支障が出たりすることのないよう留意すること。
「社会福祉施設等における点検項目」については、社会福祉施設等全般
に共通する内容として考えられる事項を分類し、整理したものであり、全
ての社会福祉施設等が全項目を実施しなければならないという趣旨ではな
い。
各施設等における実際の対策の検討・実施に当たっては、施設種別や地
域の実情に応じて適宜の追加・修正の上、当該施設等において点検項目を
作成し、職員等に配付し、研修をすることが望ましい。
37
38
39
40
41
42
非常災害時の体制整備の強化・徹底について
介護保険施設等は、自力避難困難な方も多く利用されていることから、介護保
険施設等においては、利用者の安全を確保するため、水害・土砂災害を含む各種
災害に備えた十分な対策を講じる必要がある。
1.情報の把握及び避難の判断について
介護保険施設等の管理者を含む職員は、日頃から、気象情報等の公的機関に
よる情報把握に努めるとともに、市町村が発令する「避難準備情報」、「避難
勧告」等の情報については、確実に把握し、利用者の安全を確保するための行
動をとるようにすること。
○避難準備情報・・・避難の準備を整え自発的に避難を開始すること
○避難勧告・・・予想される災害に対応した指定緊急避難場所へ避難すること
特に、近年、「想定外」の大規模な災害が発生することも多いことから、過
去の経験のみに頼ることなく、利用者の安全を確保するために必要な対応を最
優先に検討し、早め早めの対応を講じること。
2.非常災害対策計画の策定について
介護保険施設等は、運営基準により非常災害に関する具体的な計画(以下
「非常災害対策計画」という。)を定めることとなっている。
非常災害対策計画では、火災に対処するための計画のみではなく、火災、水
害・土砂災害、地震等に対処するための計画を定めることを想定しており、必
ずしも災害ごとに別の計画として策定する必要はないが、水害・土砂災害、地
震等地域の実情にも鑑みた災害にも対処できるものとすること。
非常災害対策計画は、実際に災害が起こった際にも利用者の安全が確保でき
る実効性のあるものとすることが重要であり、各介護保険施設等の状況や地域
の実情を踏まえた内容とすること。
43
【計画に盛り込む項目例】
○介護保険施設等の立地条件(地形等)
○災害に関する情報の入手方法(「避難準備情報」等の情報の入手方法の確認
等)
○災害時の連絡先及び通信手段の確認(自治体、家族、職員等)
○避難を開始する時期、判断基準(「避難準備情報発令」時等)
○避難場所(市町村が指定する避難場所、施設内の安全なスペース等)
○避難経路(避難場所までのルート(複数)、所要時間等)
○避難方法(利用者ごとの避難方法(車いす、徒歩等)等)
○災害時の人員体制、指揮系統(災害時の参集方法、役割分担、避難に必要な
職員数等)
○関係機関との連携体制
【留意事項】
○非常災害対策計画の内容を職員間で十分共有するとともに、関係機関と避難
場所や災害時の連絡体制等必要な事項について認識を共有すること。
○避難訓練を実施し、非常災害対策計画の内容を検証し、見直しを行うこと。
○夜間の時間帯に実施するなど、混乱が想定される状況にも対応できるよう、訓
練を実施すること。
○非常災害対策計画の策定に際しては、地域の関係者と連携及び協力すること
とし、
「運営推進会議」等において、地域の関係者と課題や対応策を共有して
おくこと。
44
3.非常災害対策計画の策定状況及び避難訓練の実施状況について
水害・土砂災害を含む非常災害対策計画を策定していない場合、策定している
が項目等が不十分である場合は、速やかに改善すること。
水害・土砂災害を含む避難訓練を実施できていない場合は、速やかに実施し、
遅くとも避難訓練実施の予定を年内までに立てること。
今年末時点の状況を国が調査する予定となっています!
非常災害対策計画策定の参考となる資料を浦添市ホームページに掲載してい
ますので、確認するようお願いします。
【浦添市ホームページ】
TOP > カテゴリ > 分野 > 保険・年金・介護 > 介護保険施設等における利用者
の安全確保及び非常災害時の体制整備の強化・徹底について
45
(別紙)
調査項目案(予定)
1
非常災害対策計画
① 水害・土砂災害を含む非常災害対策が策定されているか。
② ①で策定されている非常災害対策計画に以下の項目がそれぞれ含まれているか。
・介護保険施設等の立地条件
・災害に関する情報の入手方法
・災害時の連絡先及び通信手段の確認
・避難を開始する時期、判断基準
・避難場所
・避難経路
・避難方法
・災害時の人員体制、指揮系統
・関係機関との連携体制
2
避難訓練
① 平成 28 年に水害・土砂災害の場合を含む避難訓練が実施されたか。
② されていない場合、実施予定時期はいつか。
3
対象施設
・介護老人福祉施設
・養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・軽費老人ホーム
・介護療養型医療施設
・有料老人ホーム(サービス付き高齢者向け住
宅の登録を受けているものを含む。)
・認知症対応型共同生活介護
・看護小規模多機能型居宅介護
・小規模多機能型居宅介護
・短期入所生活介護
・通所介護事業所の設備を利用した夜間及び深夜の通所介護以外のサービス(宿泊サー
ビス)(認知症対応型通所介護を含む)
※上記項目は厚生労働省において調査する予定の項目を示したものであり、非常災害対策
として上記項目のみを実施すれば足りるというものではない。
※上記項目については、現時点で予定している項目であり、今後、項目の追加・変更等が
ありうる。
46
地域密着型サービスの利用について
【利用者の対象】
地域密着型(介護予防)サービスは、原則として、浦添市に住民登録をして 90
日以上経過した者が利用できる。
ただし、
(1)又は(2)のいずれかに該当する場合は、
「利用者の受け入れに
関する申請書」により事前に浦添市の承認をもらうことで、浦添市に住民登録を
して 90 日未満の者も利用できる。
(1)事業所に一定数以上の空きがある場合
○認知症対応型通所介護:前月の1日当たり平均利用者数が利用定員の8割
未満の場合
○小規模多機能型居宅介護:登録者数が登録定員の8割未満の場合
○認知症対応型共同生活介護:入居者数が入居定員の8割未満の場合
○地域密着型特定施設入居者生活介護:入居者数が入居定員の8割未満の場
合
○地域密着型通所介護:前月の 1 日当たり平均利用者数が利用定員の8割未
満の場合
※要支援者を含めた人数で算出すること。
(2)当該利用者を受け入れる相当な理由がある場合
例1)浦添市に転入して介護予防通所介護を利用していたが、90 日を経過せ
ずに要介護になり、地域密着型通所介護を利用したい場合
例2)浦添市で長年生活していたが、一時的に他市町村へ転出し、再び浦添市
へ転入して 90 日を経過していない場合
47
【住所地特例対象者】
浦添市内にある住所地特例対象施設(有料老人ホーム等)に入居している他市
町村の被保険者は、浦添市内の特定地域密着型(介護予防)サービス事業所を利
用することができる。
特定地域密着型サービス
特定地域密着型(介護予防)サービスとは、
(介護予防)小規模多機能型居
宅介護、
(介護予防)認知症対応型通所介護及び地域密着型通所介護をいう。
例)浦添市内の有料老人ホーム(住所地特例対象施設)に入所している他市町
村の被保険者は、浦添市内の地域密着型通所介護事業所を利用できる。
<住所地特例対象者の確認方法>
介護保険被保険者証で以下のことを確認すること。
○被保険者の住所が浦添市となっている。
○保険者が浦添市以外の市町村となっている。
【地域密着型通所介護の市外みなし指定】
通所介護から地域密着型通所介護へ移行するに当たって、平成 28 年3月 31
日において市外住民と利用契約がある場合は、当該利用者に限り当該市町村か
ら指定を受けたとみなされる。
なお、当該利用者が契約を解除した場合は、みなし指定の効力が失われるた
め、再度利用することはできない。
みなし指定の更新
○みなし指定の有効期間の満了日
⇒
通所介護の指定有効期間の満了日
○指定の更新は、浦添市だけではなく、みなし指定を受けているそれぞれの
市町村に更新申請が必要となる。
48
【市外住民の認定区分の変更(地域密着型通所介護事業所)】
地域密着型通所介護(介護予防通所介護)事業所を利用中の市外住民の認定区
分が変更(要介護⇔要支援)になった場合のサービス利用の可否は、以下のとお
りとなっている。
要介護から要支援
⇒
介護予防通所介護又は総合事業を利用
※総合事業の開始時期は保険者市町村に確認すること。
※介護予防通所又は総合事業の指定を受けていない場合は利用不可。
要支援から要介護
⇒
保険者市町村の指定がないため利用不可。
保険者市町村が浦添市の同意を得て当該利用者に係る指定をした場合は、地
域密着型通所介護を利用することができる。保険者市町村及び浦添市と事前に
相談すること。(遡って指定できないので、認定遅れに注意!)
指定をするかどうかは保険者市町村の判断となるが、浦添市としては、平成
28 年3月 31 日以前からの利用者については同意をする方針である。平成 28 年
4月1日以降の利用者については原則同意しないが、個別に判断していく。
市外の要支援者を新規で受け入れる場合は、要介護になった
ときは事業所を利用できなくなる旨を説明すること。
49
平成
浦添市長
年
月
日
殿
所
名
在
地
称
代表者氏名
印
利用者の受け入れに関する申請書
浦添市に転入して 90 日未満である浦添市被保険者を受け入れたいので、下記のとおり
申請します。
記
事業所名
事業所番号
サービスの種類
住
所
氏
名
被保険者番号
生年月日
転入日
□事業所の利用者(登録者)数が定員の 8 割未満
利用者(登録者)数:
人
定員:
人
※ 認知症対応型通所介護及び地域密着型通所介護については、前月の 1 日当たり平均
利用者数とする。
上記の者を受け
□その他(下記に理由を記入すること。)
入れる理由
50
指定基準について
1.指定基準の条例委任
指定基準は、従来は一律に厚生労働省令(国の基準)で定められていたが、介護
保険法の改正に伴い、指定基準を市町村の条例で定めることとなった。
地域密着型(介護予防)サービスは平成25年4月1日から、介護予防支援は平成
27年4月1日から浦添市が定めた指定基準に関する条例が施行されている。
浦添市では、事業者の資格以外は独自の基準を定めておらず、厚生労働省令に準
拠した内容となっている。
地域密着型通所介護については、市町村が条例で基準を定めるまでは厚生労働省
令に従い事業を運営することとなっている。浦添市においては、これから条例で基
準を定め、平成29年3月31日から施行する予定となっている。
事業者の資格
○地域密着型(介護予防)サービス事業又は介護予防支援事業を行う法人は、
暴力団であってはならない。
○法人の役員及び事業所管理者は、暴力団員又は暴力団若しくは暴力団員と密
接な関係を有する者であってはならない。
指定基準に関する条例
○浦添市指定地域密着型サービス事業者等の指定に関する基準を定める条例(平成24年条例第
37号)
○浦添市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例(平
成24年条例第38号)
○浦添市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型
介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例
(平成24年条例第39号)
○浦添市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防
のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例(平成26年条例第30号)
51
2.基準の性格
基準の性格
最低限度の基準を定めたものであり、事業者は常に事業運営の向上に努めな
ければならない。
基準を満たさない場合は指定・更新が受けられず、また、基準に違反することが
明らかになった場合には、勧告・公表・命令を経て指定を取消すことができる。
なお、次に掲げる場合には、基準に従った適正な運営ができなくなったものとし
て、直ちに指定を取り消すことができる。
○利用者が負担すべき額の支払いを適正に受けなかったとき
○居宅介護支援事業者等に対し、サービスを利用させることの代償として金品等を
渡したとき
○居宅介護支援事業者等から、事業所の退去者を紹介することの対償として金品等
を受け取ったとき
○介護予防サービス計画の作成・変更に関し、サービス事業者からサービスを利用
させることの対償として金品等を受け取ったとき
○利用者の生命又は身体の安全に危害を及ぼすおそれがあるとき
○重大かつ明白な基準違反があったとき
52
3.人員に関する基準
【 定 義 】
(1)常勤換算方法
従業者の勤務延時間数を常勤の従業者が勤務すべき時間数(32時間を下回る場
合は32時間を基本とする。)で除することにより、事業所の従業者の員数を常勤
の従業者の員数に換算する方法をいう。
併設事業所において兼務する場合は、それぞれの勤務時間だけを算入する。
(2)勤務延時間数
勤務表上、当該事業に係るサービスの提供に従事する時間又はサービスの提供
のための準備等を行う時間(待機の時間を含む。)として明確に位置付けられて
いる時間数の合計数とする。
なお、従業者1人につき、勤務延時間数に算入することができる時間数は、常
勤の従業者が勤務すべき勤務時間数を上限(残業は含まない。)とする。
(3)常勤
当該事業所における勤務時間が、就業規則等で定められている常勤の従業者が
勤務すべき時間数に達していることをいい、雇用形態(正規、非正規等)は関係
ない。
ただし、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する
法律(平成3年法律第76号)第23条第1項に規定する所定労働時間の短縮措置が
講じられている者については、利用者の処遇に支障がない体制が事業所として整
っている場合は、例外的に常勤の従業者が勤務すべき時間数を30時間として取り
扱うことを可能とする。
また、同一事業者の併設事業所の職務であって、同時並行的に行われることが
差し支えないと考えられるもの(管理者の兼務等)については、それぞれに係る
勤務時間の合計が常勤の従業者が勤務時間数に達していれば、常勤の要件を満た
すものであることとする。
53
【
管理者
生活相談員
看護師又は
准看護師
(以下「看護職
員」という。)
介護職員
(利用定員10
人以下の場合
は、看護職員を
含む。)
地域密着型通所介護 】
○原則として常勤専従
○提供日ごとに「サービス提供時間内の勤務時間数合計÷サ
ービス提供時間帯の時間数」が1以上
○社会福祉士、社会福祉主事任用資格、精神保健福祉士、介
護福祉士又は介護支援専門員の資格を有する者
○単位ごとに1以上(利用定員11人以上の場合)
○サービス提供時間帯を通じて専従する必要はないが、サービ
ス提供時間帯を通じて密接かつ適切な連携を図ること
○単位ごとに確保すべきサービス提供時間内の勤務延時間数
<利用者数15人まで>
平均提供時間数
<利用者数16人以上>
((利用者数-15)÷5+1)× 平均提供時間数
※平均提供時間数とは、利用者ごとの提供時間数の合計を利用
者数で除した数をいう。
○単位ごとに常時1人以上配置すること
機能訓練指導員
○1人以上
○理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整
復師又はあん摩マッサージ指圧師の資格を有する者
○生活相談員、看護職員又は介護職員のうち1人以上は常勤の者
54
【
認知症対応型通所介護 】
管理者
○原則として常勤専従
○「認知症対応型サービス事業管理者研修」を修了している
者
生活相談員
○提供日ごとに「サービス提供時間内の勤務時間数合計÷サ
ービス提供時間帯の時間数」が1以上
○社会福祉士、社会福祉主事任用資格、精神保健福祉士、介
護福祉士又は介護支援専門員の資格を有する者
○単位ごとに、専従1人以上及び「サービス提供時間内の勤
務時間数合計÷平均提供時間数」が1以上
看護職員
又は
介護職員
※平均提供時間数とは、利用者ごとの提供時間数の合計を利用
者数で除した数をいう。
○サービス提供時間帯を通じて専従する必要はないが、サービ
ス提供時間帯を通じて密接かつ適切な連携を図ること
○単位ごとに常時1人以上配置すること
機能訓練指導員
○1人以上
○理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整
復師又はあん摩マッサージ指圧師の資格を有する者
○生活相談員、看護職員又は介護職員のうち1人以上は常勤の者
55
【
管理者
小規模多機能型居宅介護
○原則として常勤専従
○3年以上認知症である者の介護に従事した経験を有する者
であって、「認知症対応型サービス事業管理者研修」を修了
している者
日中(通い)
○常勤換算方法で通いサービスの利用者の
数(前年度の平均値)が3又はその端数を
増すごとに1以上
日中(訪問)
○常勤換算方法で1以上
夜間及び深夜
の時間帯
小規模多機能型
居宅介護従業者
】
○夜間及び深夜の時間帯を通じて勤務に当
たる者を1人以上
○宿直勤務に当たる者を必要数以上
○1人以上は看護職員
○1人以上は常勤の者
○従業者の必要数の算出基準を示したものであり、従業者を
通いサービスと訪問サービスにそれぞれ固定する必要はな
い。
○日々の通いサービスの実際の職員配置については、その日
ごとの状況に応じて判断すること
○通いサービスの利用者がいないからといって職員を配置し
ないということではなく、通いサービスを利用しない者に
対する訪問サービスを含め、利用者に何らかの形で関わる
ことができるような職員配置に努めること
○夜間及び深夜の時間帯は、宿泊サービスの利用者の生活サ
イクル等に応じて設定すること
介護支援専門員
○「小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修」を修了
している介護支援専門員
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【
認知症対応型共同生活介護 】
○原則として常勤専従
○3年以上認知症である者の介護に従事した経験を有する者
であって、「認知症対応型サービス事業管理者研修」を修了
している者
管理者
日中
介護従業者
夜間及び深夜
の時間帯
○常勤換算方法で常勤換算方法で利用者の
数(前年度の平均値)が3又はその端数を
増すごとに1以上
○夜間及び深夜の時間帯を通じて勤務に当
たる者を1人以上(宿直勤務を除く。)
○1人以上は常勤の者
○夜間及び深夜の時間帯は、利用者の生活サイクルに応じて、
1日の活動の終了時刻から開始時刻までを基本として設定
すること
計画作成担当者
【
管理者
生活相談員
○「認知症介護実践者研修」を修了している介護支援専門員
地域密着型特定施設入居者生活介護
○原則として常勤専従
○1人以上は常勤の者
○社会福祉士、社会福祉主事任用資格、精神保健福祉士、介護
福祉士又は介護支援専門員の資格を有する者
合計数
看護職員
又は
介護職員
】
○常勤換算方法で利用者の数(前年度の平均
値)が3又はその端数を増すごとに1以上
看護職員
○常勤換算方法で1以上
○1人以上は常勤の者
介護職員
○常時1人以上配置すること
○1人以上は常勤の者
機能訓練指導員
○1人以上
○理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整
復師又はあん摩マッサージ指圧師の資格を有する者
計画作成担当者
○介護支援専門員
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【
管理者
担当職員
介護予防支援 】
○常勤の者
○1人以上
○次のいずれかの要件を満たす者であって、都道府県が実施
する研修を受講する等介護予防支援業務に関する必要な知
識及び能力を有する者
(1)保健師
(2)介護支援専門員
(3)社会福祉士
(4)経験ある看護師
(5)高齢者保健福祉に関する相談業務等に3年以上従事し
た社会福祉主事
≪資格に関する注意事項≫
介護福祉士や看護師等の資格は、登録簿や籍へ登録する必要
があり、試験に合格しただけでは資格要件を満たしていない。
例)介護福祉士 ⇒
介護福祉士登録簿 、
58
看護師
⇒
看護師籍
4.運営に関する基準(主な事項)
内容及び手続の
説明・同意
○サービス提供開始前に、利用申込者又はその家族に対し、
運営規程の概要等サービス選択に資すると認められる重要
事項について、文書で説明・同意を得なければならない。
提供拒否の禁止
○正当な理由なくサービス提供を拒んではならない。
受給資格等の確
○被保険者証により、被保険者資格、要介護認定の有無及び
認
有効期間、認定審査会意見を確認すること。
要介護認定の申
請の援助
○要介護認定の新規申請及び更新申請が行われるよう必要な
援助を行わなければならない。
利用料等の受領
○法定代理受領サービスに該当する場合、利用者負担として
1割又は2割の支払いを受けなければならない。
利用者に関する
市への通知
○利用者が正当な理由がなく指示に従わず要介護状態の程度
を悪化させたとき、不正に保険給付を受けようとしたとき
等は、意見を付して市に通知しなければならない。
○利用者に病状の急変が生じた場合その他必要な場合は、速
緊急時等の対応
管理者の責務
勤務体制の確保
等
やかに主治医へ連絡を行う等の必要な措置を講じなければ
ならない。
○従業者の管理、利用申込みに係る調整、業務の管理を一元
的に行うこと。
○従業者に運営基準を遵守させるため必要な指揮命令を行う
こと。
○月ごとの勤務表を作成し、勤務時間、常勤・非常勤の別、
兼務関係等を明確にすること。
○従業者の資質の向上のために、研修の機会を確保しなけれ
ばならない。
定員の遵守
○災害等の止むを得ない事情がある場合を除き、利用定員を
超えてサービス提供してはならない。
非常災害対策
○非常災害に関する具体的計画を立て、非常災害時の関係機
関への通報及び連絡体制を整備しなければならない。
○それらを定期的に従業者に周知するとともに、定期的に避
難、救出その他必要な訓練を行わなければならない。
59
衛生管理等
○食器その他の設備等について、衛生的な管理に努め、衛生
上必要な措置を講じなければならない。
○感染症が発生し、又はまん延しないよう必要な措置を講ず
るよう努めなければならない。
掲示
○事業所の見やすい場所に、運営規程の概要等サービス選択
に資すると認められる重要事項を掲示しなければならな
い。
○正当な理由がなく、業務上知り得た利用者又はその家族の
秘密を漏らしてはならない。
秘密保持
広告
利益供与の禁止
苦情処理
○サービス担当者会議等において利用者等の個人情報を用い
る場合は、利用者等の同意をあらかじめ文書により得てお
かなければならない。
○広告の内容が虚偽又は誇大なものとしてはならない。
○居宅介護支援事業者等に対し、サービスを利用させること
の代償として金品等を供与してはならない。
○苦情受付窓口を設置する等の必要な措置を講じなければな
らない。
○苦情を受け付けた場合は、苦情の内容等を記録しなければ
ならない。
事故発生時の対
応
○サービス提供により事故が発生した場合は、市、利用者家
族等に連絡を行うとともに、必要な措置を講じなければな
らない。
○事故の状況及び事故に際して採った措置を記録しなければ
ならない。
会計の区分
○事業所ごとに経理を区分し、その他の事業の会計と区分し
なければならない。
地域との連携
○地域住民やボランティア団体等との交流に努めなければな
らない。
○利用者、利用者家族、地域住民の代表者、市職員又は地域
包括支援センター職員、知見を有する者等により構成され
る運営推進会議を設置し、活動状況等を報告して評価を受
け、要望、助言等を聴く機会を設けなければならない。
記録の整備
○個別サービス計画、サービス内容等の記録、利用者に関す
る市への通知に係る記録、苦情の内容等の記録、事故の状
況及び事故に際して採った措置についての記録を整備し、
完結の日から2年間保存しなければならない。
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5.指摘事例
○労働条件通知書における業務内容は生活相談員となっているが、勤務表では生活
相談員と介護職員を兼務している。
○宿直回数は原則として週1回だが、週に2回以上宿直をしている。
○週に1回の休日(4週間を通じ4日の休日も可)を与えていない。
※「休日」とは暦日(午前0時から午後12時まで)の休業をいうため、いわゆ
る「夜勤明け」の日は法定休日には該当しない。
○事業所の見やすい場所に、運営規程の概要等サービス選択に資すると認められる
重要事項が掲示されていない。
○重要事項説明書や個別サービス計画等に利用者等の署名や同意の日付がない。
○重要事項説明書の内容が運営規程、介護報酬告示と異なっている。
○介護報酬改定等に伴う利用料の変更があったが、説明・同意を得ていない。
○月ごとの勤務表が作成されておらず、勤務時間、常勤・非常勤の別、兼務関係等
が明確になっていない。
○従業者の資質向上のための研修の機会を確保していない。
○保険者・事業所所在地市町村へ事故報告を行っていない。
○非常災害時の避難等に関する具体的な計画が立てられていない。定期的な避難訓
練が実施されていない。
○有料老人ホーム等の他の事業と同一会計となっている。
○居宅サービス計画に変更があったが、個別サービス計画を変更していない。
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○有料老人ホームの入所者等に対し、体調不良であるにも関わらず地域密着型通所
介護等の通所系サービスを提供している。
○その他の日常生活費(歯ブラシ等の日用品、習字等の教養娯楽費など)につい
て、利用者又は家族等の希望により提供する場合は実費相当額の範囲内で費用徴
収可能であるが、すべての利用者に対して一律に提供し、その費用を画一的に徴
収することは認められない。
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