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平成28年度宮城県青年技能者
整 職
理 種
No 名
1
数
値
制
御
金
属
工
作
機
械
工
従
事
年
数
氏 名
性別・年齢
居住市町村
あ か ぎ
と も か ず
赤 木
友 和
男・37歳
大崎市
技能の概要
平成12年にキョーユー(株)に入社後,設備や金型の精密部品製造に従事し,加工機全般を経験
したのちに数値制御ワイヤー放電加工の主担当として経験を積み上げた。国家技能検定1級を取得
すると共に,他社との差別化を図る上で最も重要な「精密部品の仕上げ」の精度と生産性の向上を図
り,社内におけるワイヤー加工技能者の第一人者となった。
工作機械メーカーの推奨加工条件では加工ができないような,高度な加工(精度,表面の仕上が
り具合,加工時間,形状として複雑な物等)を実現するために,最適な加工条件を独自に設定する
技能を有している。ワイヤー放電加工の二大要素である機械と電気のしくみを深く理解しながら経
16 験を積み上げ,その都度最適なオリジナルの加工条件を設定できることから,同社の加工精度を飛躍
的に高めた。
工作機械に高い精度での工作物の取り付けを実現するために,取り付け用補助治具を考案した
り,高精度の測定技能や精密調整技能を身につけている。
後輩指導の観点から職業訓練指導員免許を取得し,同職種の二級技能士を3名育てる等人材の育
成に積極的に取り組み,技能面以外でも他の技能者の模範となっている。
(1級放電加工技能士,職業訓練指導員)
ふ な や ま
船
じ ゅ ん
山
純
男・38歳
2
建
築
大
工
白石市
平成8年に高校卒業後,建築大工見習工として建築業務に従事しながら,職業訓練法人白石建設
職組合高等職業訓練校に入校し,木造軸組み工法の基礎技能を修得した。同校で優秀な成績を修め,
修了時には優良訓練生として表彰を受けた。その後は「全国青年技能競技大会」に出場しながら自
己研鑚に励んできた。
日本の伝統的な木造軸組み工法に精通し,技能に秀でるだけでなく,一般戸建て住宅の設計も得
意としており,他の職種の担当者との調整能力も高いことから,現場の中心的存在として活躍して
20 いる。施工実績は戸建て住宅125軒,耐震改修工事12軒,増改築修繕工事25軒と豊富である。
第16回,第18回,第21回全国建設労働組合連合「全国青年技能競技大会」に出場し,奨励賞を3
回とも受賞するなど優れた成績を修めた(H12.H14.H17)。
平成26年4月から,白石建設職組合高等職業訓練校の指導員として後進育成の指導を行い,9
月にはものづくりマイスターにも認定され,地域の技能振興にも貢献し将来を期待されている。
(1級建築大工技能士)
いいづか
ゆうぞう
飯 塚
雄 三
男・33歳
3
配
管
工
仙台市宮城野区
高校卒業後,宮城県立仙台高等技術専門校設備工事科に入校,基礎技能を習得。その後設備工事
会社2社を経て平成23年に(株)興盛工業所に配管工として入社し,主に空調・給排水衛生設備
工事に従事し,大型物件における配管技能の向上に努めてきた。
現在は,大型物件において設備工事の職長(作業員を直接に指揮監督する者)として安全管理の
中心的役割を果たしているが,配管の施工に高い寸法精度が求められる箇所(便器,流し,空調機器
等末端への配管)においては,自らの高い技能を活かし配管作業を行う。職長自ら進んで配管作業
までも行う姿勢は,他の配管工の手本となるばかりでなく,30人規模の作業員全体の志気を高
13
め,現場全体の施工スピードと正確性を実現する原動力となっている。
職長としての施工実績として,仙台国際センター展示棟,気仙沼合同庁舎,福祉施設やもと赤井
の里があり,現在は宮城刑務所を担当している。
東北大学の震災復旧に関連する工事や病院の改修工事など,既存運用中の建物の工事では,制限
時間内に配管を完了させ,試運転,調整までを完結させるマルチな才能を有する技術者でもある。
(1級配管技能士)
4
造
園
工
さ い と う
や す し
齋 藤
靖 士
男・38歳
仙台市泉区
平成11年に仙台デザイン専門学校を卒業し(株)東北緑新総合に入社し,造園の基礎を学ん
だ。平成13年に,(株)竜門園に入社し,造園工として技能の研鑽に努めてきた。日本古来の伝
統的造園手法を基礎に,若手らしい新しい感性で考案する近代日本庭園には定評がある。
若手の中では群を抜く技能の持ち主であり,平成28年に行われたとうほく蘭展&バラとガーデ
ニングフェスタ2016では最優秀賞を受賞するなど,優秀な成績を収めている。
樹木の特性を生かし,調和のとれた組み合わせによって自然風を表現する技法を得意としてい
17 る。また,木の特質を考慮した自然風の剪定も得意としており,特に透かしの剪定技能では青年層
きっての腕前である。
平成27年度より,(一社)宮城県造園建設業協会青年部の技術副委員長に就任し,業界の資質
向上を目指し青年部主催の技能検定講習会の講師を務めている。技能検定制度の普及発展に貢献す
るとともに,若手青年層から厚い信頼と尊敬を得ている。
(1級造園技能士)
整 職
理 種
No 名
と み か わ
富
5
電
気
溶
接
工
従
事
年
数
氏 名
性別・年齢
居住市町村
ま も る
川
守
男・38歳
大河原町
技能の概要
平成9年に東北発電工業(株)に溶接工として入社し,発電プラント等の溶接業務に従事しながら
技能の研鑚に努め精励し,高度な溶接技能を身に着けた。厳しい作業条件でも優れた品質を達成し
事業者より高い評価と信頼を得ている。
溶接の技能として際立つものは,①電気事業法第52条における溶接安全管理審査対象管の溶接技
能,②圧力容器及び高温・高圧配管の溶接技能,③合金鋼及びステンレス鋼等の溶接技能の3種で
ある。これらの溶接技術を社内の後輩に指導しているほか,顧客や同社協力会社の溶接技術研修の
技術指導も率先して行い,受講者から高い信頼を得ている。
19
小口径低合金鋼配管の差込溶接における溶接後熱処理要否判定基準の作成を行い,新たな溶接工
法の考案に取り組んでおり,後進への技能継承に意欲的である。
平成17年度は,(公社)ボイラー・クレーン安全協会主催第43回ボイラー溶接技能全国大会
で5位に入賞。平成14年度は(一社)日本溶接協会宮城県支部主催第32回宮城県溶接技術大会
にて最優秀賞受賞。同大会にて,優良賞1回,優秀賞2回受賞。
(技能検定該当職種なし)
6
建
築
大
工
や ん べ
え い き
山 家
栄 喜
男・34歳
仙台市泉区
平成13年に仙台工業高等学校建築科を卒業し(有)山家建業に入社。宮城県建設技能者訓練協
会連合会高等職業訓練校の木造建築科に3年間通いながら,技能の研鑚に努めて精励した。
木造軸組み工法を活かし,顧客ニーズに合わせた住宅建築や増改築改修工事を行いながら木造住
宅の普及に貢献している。例えば,築年数が古い既存住宅に最新のユニットバスを設置したり,バ
リアフリー化する改修工事の施工は,木造軸組み工法の高い知識が必要とされ,入居者が生活した
ままで行うため、高い技能が求められる。
上記訓練校を修了した平成16年の技能五輪宮城地方大会に出場した際に,最優秀賞(知事賞)
15
を受賞した。
所属する職業団体では,若手技能者の中心的役割を果たし,青年部の幹部として活躍する姿は後
進の良き模範となっている。また,青年部が毎年実施している「親子木工教室」の事前準備から当
日の実施まで中心的な立場で取り組むほか,宮城テレビの24時間テレビにもボランティア参加する
など地域に貢献している。
(1級建築大工技能士)
7
日
本
料
理
調
理
人
平成14年に明成高校調理科を卒業し,(株)一の坊に調理師として入社し,日本料理の修行を
行い,技能の研鑚に努めてきた。平成27年から花乙女に在籍し,懐石料理及び京懐石を担当して
あ べ
ま さ や
いる。
野菜の剥き物・細工料理を得意としており,季節の野菜を食材とし,季節感のある物に見立てる
阿 部
真 也
技能に特にすぐれている。代表作の南瓜を木の葉に見立てた盛り器は高い評価を得ている。また,
食材の盛り付けに陶器・漆器・ガラスなどの一般的器を用いずに,地元塩釜の藻塩を菊に見立てた
盛りつけを考案する等,日々地産地消料理の研究・開発を行っている。「食材王国宮城」の食材を
男・32歳
使用し各種料理技能コンクールに参加することで研究の成果を実践し,地産地消の発展に寄与して
14 いる。
塩竃市
平成27年度は,第35回日本料理技能向上全国大会 郷土料理部門において日本調理師会会長
賞を受賞した後に,第四回青年料理技能コンクールにおいて最優秀賞(知事賞)を受賞するなど優秀
な成績を修めた。
宮城県日本調理技能士会をはじめ,各種市民料理教養講座等に積極的に参加し,日本料理の調理師
と食育の発展に寄与している。また,平成23年から現在まで仙台調理師真味会の理事を務めてい
る。
(調理技能士,日本料理専門調理師)
8
日
本
料
理
調
理
人
な が や ま
ゆ う た
長 山
祐 太
男・31歳
仙台市青葉区
平成17年に宮城調理製菓専門学校を卒業後,調理師として(株)鷹泉閣岩松旅館に入社した。
以後現在まで,日本料理に真摯に取り組み技能の研鑚に努めて精励してきた。
日本料理の基本である五味・五色・五法を活かし,郷土の素材を使用し県産品の普及を図る姿勢
が顕著であり,全国大会から宮城地区のランチコンテストまでの献立にその姿勢と熱意が反映され
ている。さらに,煮物や焼き物の盛付で見せる色彩感覚の鋭敏さと細部の緻密な仕上がりは若手調
理人の中では群を抜いている。
第34回日本料理技能向上全国大会 郷土料理部門において(一社)全国技能士連合会会長賞を
11 受賞し,翌年度の第29回全国日本料理コンクール郷土料理部門において(公社)日本食品衛生協
会理事長賞を受賞するなど,2年連続で全国大会にて優秀な成績を修めた。
技能的な面だけでなく人格的にも後輩の目標となる人物であり,勤務状況も模範的なことから会
社への貢献度が抜群に高い。また,地域小学生への課外授業,男厨会セミナー,「H25ものづく
りフェスタinみやぎ」などの地活動にも積極的に参加し,社会的貢献も大きい。また平成28年度
から仙台市技能職団体連絡協議会の青年部幹事を務めている。
(調理技能士,日本料理専門調理師)