三日月ちゃんの頑張り物語 ID:104270

三日月ちゃんの頑張り
物語
amatsu
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︻あらすじ︼
三日月ちゃんが色々な人から影響を受けながら成長していくお話
※シリアス展開多めになってます
※轟沈に抵抗がある方は読むのを推奨しません
※艦これを始めてまだ数ヶ月なのでキャラ崩壊があるかもしれません
頑張り屋さんの三日月ちゃんを見ていて書きたくなりました。
少しずつ書いていこうと思います。
目 次 序章
始まり │││││││││││
三日月と雷 │││││││││
1
13
序章
始まり
﹁1人だけ生き残ったらしいね﹂ヒソヒソ
あの時
の話が聞こえる。
﹁この鎮守府始まって以来の大損害らしいじゃん
まただ⋮また
"
﹁そうだよね⋮って﹂ハッ
﹁三日月ちゃん、こんにちは﹂アセアセ
三日月﹁お二人とも、こんにちは﹂ニコッ
で接してくれる。
﹂ヒソヒソ
この光景もいつも通りのことだ⋮私を前にしたら大抵の人は
"
いや、接しようとしてくれていると言った方が正しいだろうか。
"
前と変わらない態度
﹁まぁ他の鎮守府の話では時々噂で聞くけど、私も同感かな﹂ヒソヒソ
﹁この鎮守府の艦娘から轟沈者が出るなんて思いもしなかったよ﹂ヒソヒソ
いや、受け入れなければならなかった。
この状況は私が受け入れてしまった。
"
?
1
だけど、そこにぎこちなさを感じるのは当然だ。
﹁じゃ、じゃあ私達はこれから行かないといけないところがあるから﹂
あの時
より前は彼女達とも私は仲良く話していた。
"
提督﹁急に呼び出してしまってごめんな﹂
三日月﹁し、失礼します﹂
ガチャリ
提督﹁あぁ、入っておいで﹂
三日月﹁司令官、三日月です﹂
コンコンコン
三日月﹁司令官に呼び出されるのは久しぶりです⋮﹂
スタスタスタ ピタ
∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
きっとあの頃の私達にはもう戻れないだろう。
だけど⋮自分は避けられている⋮これは私自身の罰。
いや、今でも私は仲良くしたいと思っている。
"
三日月﹁はい、お気をつけて﹂フリフリ
﹁三日月ちゃん、またね﹂フリフリ
始まり
2
3
三日月﹁い、いえ⋮全然大丈夫です。それで司令官、私に話があるんですよね
提督﹁あぁ、そうだ⋮単刀直入に言うぞ﹂
司令官の顔が暗いのは見てすぐに分かった。
﹂
きっとよくない話をされるのだと私は感付いていた。
提督﹁ミカ、転属をしないか
三日月﹁え⋮⋮﹂
提督﹁正直言って俺自身は君と離れたくはない。そして
訳ないと思ってる﹂
あの時
﹂
?
の事は今でも申し
"
提督﹁最近のミカは見ていて本当に心苦しいんだよ﹂
提督﹁だけど君も知っての通り艦娘達にはミカの事を良く思ってない子達もいる﹂
"
提督﹁俺もすごい考えたんだ。俺がミカにしてやれる最善はなんなのかって事をね﹂
提督﹁急にこんな話をされたら驚くよな﹂
三日月﹁⋮⋮﹂
だからこそ司令官に言われた言葉に私はどう返せばいいのか分からなかった。
司令官は艦娘達を家族同然だと言って大切にしてくれていた。
まさか司令官からそんな話が出るなんて私は夢にも思ってなかった。
?
﹃なんで⋮なんであんただけが帰ってきたのよ⋮﹄
三日月﹃⋮さん⋮ごめんなさい⋮私は⋮﹄
﹄ポロポロ
!
﹂ナデナデ
?
提督﹁そうか、じゃあ話を戻すけど俺の幼馴染が最近新たに鎮守府に着任したらしい
三日月﹁取り乱してしまってごめんなさい、司令官。もう大丈夫です﹂
提督﹁ミカ、もう大丈夫そうか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の頭を優しく撫でて宥めてくれた。
やっぱり司令官はいつも通りの司令官だ。
提督﹁今まで辛い思いをさせてしまって本当にごめんな﹂ポン
け⋮﹂
三日月﹁ひっく⋮司令官⋮悪くない⋮です⋮ぅっく⋮私達の事⋮考えすぎちゃっただ
提督﹁いいんだ、全ては俺のせいだ。俺の甘さがあの惨劇を招いてしまった﹂
三日月﹁ご、ごめんなさい⋮司令官⋮私、泣いて⋮﹂ポロポロ
提督﹁もしかして思い出させちゃったか、ごめんそんなつもりはなかったんだ⋮﹂
三日月﹁っ⋮うぅ⋮﹂ジワ
﹃⋮束、⋮じゃない⋮どうして⋮どうして⋮
始まり
4
5
んだ。そいつの事は昔からよく知ってる本当にいい奴だよ﹂
三日月﹁司令官の⋮﹂
﹄って
提督﹁そう、それで先日そいつと連絡を取った時にミカの事、相談したんだ﹂
提督﹁もちろん俺がしてしまった事も全部含めてな﹂
提督﹁そしたらそいつが﹃心機一転してうちの鎮守府にミカを来させないか
言ってきたんだよ﹂
くれ﹂
提督﹁そんなわけないだろ 今だって俺はミカの事を大切に思ってる。それは信じて
は用済みになったのかって⋮﹂
三日月﹁私、大きな勘違いをしていました。司令官から急に転属の言葉が出てきて私
カの事を大切にしてくれる、それだけは俺が保証するよ﹂
提督﹁今すぐじゃなくてもいい、よく考えてみてくれ。転属先の提督は間違いなくミ
と思う﹂
提督﹁もちろん強制はしない、ここに残るか転属するかは決めるのはミカに任せよう
?
三日月﹁一晩、考えさせて下さい⋮﹂
て頂いた事も分かりました﹂
三日月﹁はい、司令官の気持ちは分かっています。私の事を思ってこの話を持ちかけ
!!
提督﹁あぁ、ゆっくり考えてくれ。待ってるよ﹂
∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
三日月︵転属、か⋮どうしよう⋮かな⋮︶ スタスタ
三日月︵司令官と別れるのは私も寂しい︶ スタスタ
﹂
聞いてんの
﹂
三日月︵だけど私の今の状況を考えたら転属した方がいい⋮の、かな⋮︶ スタスタ
三日月﹁え
!
!!?
いだ。
そして私は声の主の方へ視線を向ける。
三日月﹁み、満潮さん⋮こんにちは﹂
満潮﹁気安く私の名前を口にしないでくれる
三日月﹁ご、ごめんなさい⋮﹂
││バシーン
三日月﹁いっ⋮﹂
ガシッ
?
満潮﹁私の前に、二度と現れないでって言ったわよね
あんたを見てると本当に苛々
?
!
耳障りだわ﹂
転属の事を考えながら歩いていて気付かなかったが誰かに話しかけられていたみた
?
﹁││っと
始まり
6
するの﹂
﹂
三日月﹁ご、ごめんなさい⋮考え事をしていて⋮その、でもすぐに行きますから⋮﹂
満潮﹁あんたの都合なんてどうだっていいのよ
三日月﹁﹂ビクッ
!!!
、とっとと消えなさい﹂
胸倉を掴まれて彼女の激しい剣幕を見せられて私は硬直してしまう。
裏切り者
バッ ドサッ
満潮﹁
"
﹁何やってるのよ
﹂
三日月︵はやくこの場から離れないと⋮︶
"
雷﹁三日月、大丈夫
﹂
よく見たら頬、少し腫れてるじゃない
﹂
﹂
!
さんに気付かな││﹂
雷﹁何言ってるのよ
雷﹁満潮、また三日月に乱暴な事したのね
!?
!
三日月﹁私は全然大丈夫です。それにこれは私が悪いんです。考え事をしていて満潮
?
タッタッタッ
││視線をそちらに向けると雷ちゃんがそこに居た。
そこに聞き慣れた声が私の耳に届く。
!
7
始まり
8
満潮﹁⋮うるさいわね﹂
そいつも
そいつを庇うあんたも
﹂ジワァ
雷﹁うるさいって何よ こんな事したって何の解決にもならない事は満潮も分かって
﹂
そう、この鎮守府で あの時
た。
以降も雷ちゃんだけは私にいつも通り接してくれてい
"
そう言って彼女は満潮さんに叩かれた私の頬に手を当てて優しく摩ってくれた。
るわよ﹂スッ
雷﹁そんなこと気にしないでいいのよ。三日月が辛い想いをしているの、私には分か
彼女がいなかったらきっと私はもうダメになっていたかもしれない。
正直、雷ちゃんと司令官の存在だけが今の私の支えとなっている。
"
三日月﹁雷ちゃん、いつも助けてもらっちゃってごめんなさい⋮﹂
雷﹁満潮も相変わらずね⋮まったく﹂
去り際に見た彼女の頬には目から一筋の線が垂れていた。
!!
るんでしょ
満潮﹁ウザイのよッ
﹂ツー
!
そう言って満潮さんは私達から去って行った。
満潮﹁フンッ⋮
三日月﹁満潮さん、本当にごめんなさい⋮﹂
!!
!
!!
?
9
雷﹁三日月は謙虚すぎるのよ。もーっと私に頼っていいのよ﹂ニッコリ
雷ちゃんは心配しながらも﹁頼っていい﹂といつも通りの様子で言ってくれてるのは
彼女なりに気を遣ってくれてるのだと思う。
そんな雷ちゃんに私はこれ以上心配をかけたくなくて笑顔を返す。
﹂
三日月﹁雷ちゃん、ありがとうございます。本当に感謝しています﹂ニコッ
雷﹁そうそう、三日月はその笑顔が似合ってるわよ﹂
雷﹁泣いてたら可愛い顔が台無しよ。何かあったらいつでも私を頼ってね
三日月﹁ふふっ⋮そういう雷ちゃんの方が可愛いですよ﹂
そして私は真剣な顔に戻して雷ちゃんに別の話題を振り掛ける。
そんな雷ちゃんの反応が可愛くて私は微笑えみを彼女に返した。
彼女はそういうと少し照れてるのか目をそらされてしまう。
れると困っちゃうわ﹂フイー
雷﹁なによもう、私が励ましてあげるつもりだったのにそんな事、面と向かって言わ
!
﹂
三日月﹁雷ちゃん⋮実は後で相談したい事があるんです。部屋に行っても大丈夫です
か
私は本当に雷ちゃんに幾度も助けてもらっていた。
私が転属するかどうかにあたって一番考えていたのは彼女の存在だ。
?
始まり
10
だから彼女にはさっきの司令官との話を伝えておきたかった。
私も一度自分の部屋
雷﹁えぇ、もちろんよ。部屋でって事はあんまりここで話す内容でもないってことよ
ね﹂
雷﹁今からでも私は大丈夫よ﹂
三日月﹁では、雷ちゃんは先に部屋で待っていてもらえますか
に寄った後に行きますので﹂
雷﹁わかったわ、待ってるわね﹂フリフリ
三日月﹁すぐに行きますね﹂ニコッ
∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
ガチャリ
私は一度自室へと戻った。
三日月﹁菊月、戻りました﹂
?
誰もいない
。
﹄って言われました﹂
この鎮守府では艦娘は2人で1部屋を共有する形となっている。
しかし、その部屋には私以外は
スタスタ ピタッ
"
三日月﹁呼び出しの件ですが、司令官に﹃転属しないか
返事が返ってくるわけがなかった。
?
"
11
私の部屋
あぁ構わないが⋮﹄
この部屋は現在はもう
カシャッ
みか││﹄
﹄ニコッ
なのだから。
﹄
そ、そんな私は││﹄アセアセ
菊月﹃って、聞いてるのか
三日月﹃青葉さん、お願いします
菊月﹃笑顔⋮
三日月﹃じゃあ飛びきりの笑顔をして下さいね
菊月﹃写真
"
菊月﹃三日月、何かあったのか
前の姉なんだからな⋮﹄
困った事があったらいつでも相談してくれ⋮私はお
?
三日月﹁でも、その前に菊月⋮⋮いや、お姉ちゃんに最初に言おうと⋮﹂
三日月﹁雷ちゃんに相談しようと思います。私の⋮その⋮転属の事を⋮﹂
その写真に向かって私は独り言を続ける。
三日月︵ふふっ⋮菊月の慌ててる顔もいいけど、笑顔って言ったんですけどね︶
あの時2人で青葉さんに撮ってもらった思い出の写真を見つめる。
!
?
?
"
!
??
始まり
12
三日月﹁そ⋮の⋮こういう時、こそ⋮相談するところ⋮かな⋮⋮って⋮﹂
三日月﹁きく⋮⋮づき⋮⋮っう⋮うぐ⋮ぅ⋮﹂ジワァ
三日月﹁そう⋮だん、するよ⋮きくづきは⋮わたしの⋮たい、せつな⋮おねえちゃん
⋮だから⋮﹂ポロポロ
菊月﹃三日月、お前は私の最高の妹だよ⋮﹄
三日月﹁あい⋮たいよ⋮⋮おねえちゃん⋮⋮﹂ポロポロ
三日月﹁うっく⋮えっぐ⋮⋮⋮っぅ⋮⋮﹂ギュッ
私は写真立てを胸に抱きしめて泣いた。
私の心にぽっかりと空いた大きな穴を思い出の写真を抱く事で少しでも埋めようと
した。
そんなことをしても菊月が帰ってこない事は私自身が一番分かってる。
だけど目から零れ落ちる涙は止まらず、私は悲しみの淵に落ちて行った。
コンコンコン
三日月﹁雷ちゃん、居ますか
朝潮﹁三日月、
﹂
本当のあなた
はどっちなんですか⋮
"
﹂
?
朝潮さんは困惑と悲しみが混じったような顔でそう言った。
"
そして私の前で彼女は一旦足を止めた。
朝潮さんは雷ちゃんにそう言うと立ち上がってドアの││私が立っている方に来る。
スタスタ ピタッ
朝潮﹁うん、大丈夫⋮席を外します﹂スッ
雷﹁朝潮、悪いんだけどさっき話した通り││﹂
中に入ると雷ちゃんとルームメイトの朝潮さんが居た。
三日月﹁お邪魔します⋮﹂
ガチャリ
雷﹁えぇ、開いてるわ﹂
菊月の前で泣くだけ泣いた私は雷ちゃんの部屋の前に来ていた。
?
三日月と雷
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三日月と雷
14
本当の私とは何なのだろうか⋮私は三日月で⋮それ以上でもそれ以下でもない。
三日月﹁え⋮それは一体どういう⋮﹂
三日月
を壊してしまった⋮私はそう思っています⋮﹂
彼女が何を言っているのか分からなくて、私はこう返すしかなかった。
朝潮﹁あなたは
三日月を壊してしまった⋮
"
三日月﹁⋮⋮﹂
?
失礼します﹂ハッ
雷﹁三日月、とりあえず座ったら
三日月﹁あ、はい
﹂ポンポン
すれ違い際にすごく小さな声で彼女はそう言うと部屋を後にした。
スタスタ パタン
朝潮﹁雷に感謝してね。彼女はきっと、今でもあなたの事を信じています﹂ボソッ
スタスタ
る事なんて⋮⋮とてもじゃないけど出来ないです﹂
朝潮﹁1つだけ言えるのはあなたが否定しない限り、朝潮は三日月に今まで通り接す
三日月﹁⋮⋮﹂
ますます朝潮さんの言っている事が理解できずに困惑する。
?
"
扉の前で立ちつくしていた私は雷ちゃんの声で我に帰る。
!
15
彼女は座布団を軽く叩きながら手招きしていたので招かれるままに私は座った。
雷﹁こんな物しか出せないけど、良かったら飲んでね﹂スッ
三日月﹁あ、ありがとうございます﹂
﹂
雷ちゃんはそう言うとお茶を淹れて出してくれたので受け取った。
三日月﹁⋮⋮﹂
雷﹁それで、相談だったわよね。三日月、どうしたの
三日月﹁えっと⋮その⋮﹂
﹂ギュッ
?
そんな雷ちゃんの助け舟を借りて、私は決心して話を切り出した。
三日月﹁雷ちゃん⋮ありがとうございます﹂
少しでも私の不安を和らげようとしてくれたのだろう。
れた。
雷ちゃんは私の心中を察してか、そう言うと私の手を包み込むように両手で握ってく
雷﹁それでも私は三日月の力になりたい。だから何でも言って
雷﹁流石に私じゃ菊月の代わりとはいかないかもしれないけど⋮﹂
雷﹁三日月の顔見れば、何となくあんまりいい話じゃないって事は分かるわ﹂
まる。
いざ雷ちゃんと対面するとどう切り出せばいいのかと迷ってしまった私は言葉に詰
?
三日月と雷
16
三日月﹁先ほど、司令官に呼び出されました﹂
三日月﹁そして、私は司令官に⋮転属を勧められました﹂
雷﹁⋮⋮﹂
﹂
雷﹁三日月、良かったじゃない﹂
三日月﹁え
三日月﹁でも││﹂
雷﹁三日月はどうしたいの
三日月﹁私は⋮﹂
?
自分で思ってたよりもずっと私は弱い事を最近、痛い程に感じている。
私は││あまりにも弱すぎた。
る。
しかし、自分で背負った十字架なのに⋮私はその重さに耐えられずになってきてい
私は自分への罰だと思ってこの状況を受け入れた。
││正直、転属したい。
﹂
雷﹁解体とか⋮そういう話じゃなくて安心したわ﹂
対照的に雷ちゃんは安心したような顔で微笑んでいた。
雷ちゃんから返ってきた言葉が意外にもあっさりしていたから私は驚いた。
?
17
三日月﹁転属したいです⋮﹂
雷﹁だったら、何も迷う事なんてないわ﹂ギュッ
﹂
雷ちゃんはそう言うと握っていた手に力を込めてくる。
三日月﹁雷ちゃんは⋮止めないんですか⋮
雷﹁三日月、それは違うわよ
﹂ピトッ
返せないまま居なくなるのはって思ってて││﹂
三日月﹁雷ちゃん⋮私は雷ちゃんにいつも助けられてばかりなのに⋮それなのに何も
雷﹁本当は昔みたいにみんなで仲良くなれたら一番いいんだけどね﹂
こんな事言って﹂
雷﹁ごめんね⋮三日月の方が私よりも何倍も苦しい想いをしてるのは分かってるのに
る姿を見てるのは苦しいの﹂
雷﹁三日月と離れるのは寂しいわ。だけど、それ以上に三日月がみんなに傷つけられ
?
雷﹁それに三日月は私の││﹂
思えるようになったのは三日月が本当に優しい子だって信じてるからよ﹂ニコッ
雷﹁三日月は私に助けられてばかりだって思ってるみたいだけれど、私が助けたいと
に私の口に人差し指を付けてくる。
雷ちゃんは私の言葉を遮りながらそう言うと、
﹁それ以上言わないで﹂と言わんばかり
!
││││││││││││││││││││││
雷﹃着いた⋮⋮わね⋮⋮﹄フラフラ
昨日この鎮守府に着任したばかりの私は早速今日出撃任務を任された。
昨日着任
近海の警備という任務内容は簡単な物だったのに油断して敵の魚雷が直撃した私は
大破してしまって今に至る。
︶
雷︵何とか鎮守府には戻ってこられたけど⋮意識が飛びそうね︶
﹄
雷︵でも、司令官に報告が先⋮かしら
﹄
タッタッタッタッ
三日月﹃私の声、聞こえますか
雷﹃はぁ⋮⋮はぁ⋮⋮﹄チラッ
﹄
三日月﹃良かったぁ﹄ホッ
雷﹃││誰
三日月﹃手を貸します、はやく入渠ドックに行きましょう﹄スッ
したばかりの⋮﹄
三日月﹃私は睦月型10番艦の三日月です。あなたは雷ちゃん⋮ですよね
?
私はみんなを助けたいのに⋮それなのにこの不甲斐ない姿を晒してしまっている。
?
!?
?
?
﹃││夫ですか
三日月と雷
18
19
着任早々これ以上迷惑をかけたくなかった。
﹄
とにかく、掴まって下さい
だから私は三日月に差しのべられた手を拒絶してしまった。
パシッ
雷﹃何よもう、雷は大丈夫なんだから
﹄ズキッ
良かったです
﹄ニコッ
!
雷﹃⋮入渠ドック⋮ね⋮﹄
三日月﹃あ、雷ちゃん気が付いたんですね
雷﹃⋮⋮﹄チラッ
雷︵そっか⋮私、結局⋮迷惑⋮かけちゃったのね⋮︶
!
﹄
!
雷﹃││っつ
いか││﹄
三日月﹃そんなボロボロになって何言ってるんですか
フラッ⋮
││ガクッ
三日月﹃雷ちゃん
カポーン
?
雷︵記憶があやふやだわ。確か私、鎮守府に帰ってきて⋮︶
雷﹃⋮⋮んっ⋮こ、こは⋮
﹄
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
!!!!
!
!
!
!
﹄
雷﹃⋮⋮どうして
三日月﹃え
﹄
雷﹃どうして助けてくれたの
?
ギュッ
﹄
という強い意思を感じられた。
彼女に見つめられた私はその真剣な顔から目を離せず、握られた手からは
ら心配していた
三日月﹃そんなこと、関係ないです
﹄
"
時点で私たちはもう仲間じゃないですか
""
雷﹃⋮⋮﹄
"
﹄
三日月﹃そんな悲しい事⋮言わないで下さい⋮﹄
?
迷惑をかけたくない
と思っていたのもみんなを仲
三日月﹃確かに、私たちは面識すらありませんでした⋮ですが同じ鎮守府に着任した
三日月﹃私には⋮雷ちゃんがどうしてそんな事を言うのかが分かりません﹄
!
心の底か
三 日 月﹃傷 つ い て る 仲 間 が 目 の 前 に 居 た ら、助 け る の は 当 た り 前 じ ゃ な い で す か﹄
そう言うと三日月は私の目を真っ直ぐに見つめる。
三日月﹃そんなの⋮決まってるじゃないですか﹄
?
?
雷﹃でも⋮面識すら無い私にあなたがそこまでする必要││﹄
"
雷︵そうだわ⋮私が 助けたい
"
三日月と雷
20
21
﹄
間だと意識していたからよね⋮︶
雷﹃⋮んなさい⋮﹄
三日月﹃雷ちゃん⋮
ギュー
三日月﹃雷ちゃん
﹄ダキッ
私はそう言うと少し恥ずかしくなって三日月から顔を逸らしてしまう。
りがとね﹄
雷﹃三日月は当たり前の事をしただけって言ってくれた事、その⋮嬉しかったわ⋮あ
雷﹃それに三日月に酷い事を言ってしまったわよね⋮ごめんなさい⋮﹄
を考えられていなかったわ﹄
雷﹃私も本質的には三日月と同じ事を考えていたのにも関わらず私は三日月の気持ち
なのよね﹄
雷﹃でも私のそれらの気持ちは前提としてみんなのことを仲間だと思っていたって事
雷﹃私は着任して間もないのにみんなに迷惑をかけたくないって思ってたの⋮﹄
雷﹃三日月に言われるまで私は大切な事を忘れていたわ﹄
雷﹃ごめんなさい⋮三日月、私⋮間違ってたわ⋮﹄
?
雷﹃え、ち、ちょっと三日月⋮///﹄アワアワ
!!
三日月と雷
22
﹄
﹄
三日月に急に抱きつかれた私はどうしていいか分からなくて慌ててしまう。
三日月﹃嬉しいっ
雷﹃き、急にどうしたのよ一体
﹄パアァ
!
雷﹃え⋮
﹄
三日月﹃ただ、雷ちゃんは1つだけ間違っていますよ﹄
三日月﹃ただ││﹄
思ってくれてた事も全部全部、嬉しいんです
三日月﹃雷ちゃんが私の事を仲間だって思ってくれた事も迷惑をかけたくないって
!?
!!
それを当たり前にしてくれた事が││
1度拒絶したのに大切な事に気付かせてくれた事が││
こんなに心配してくれたのに当たり前だと言ってくれた事が││
嬉しかった。
雷﹃三日月⋮⋮﹄
しょう、それでいいんです﹄ギュー
三日月﹃だけど雷ちゃんがそんなに気負う事はないです。お互いに支えあっていきま
三日月﹃迷惑をかけたくないっていう気遣いをしてくれてたのは嬉しかったです﹄
三日月﹃仲間だと思ってくれるなら迷惑だってかけてもいいんですよ﹄
?
23
雷﹃⋮﹄
雷﹃ひっく⋮⋮うっく⋮⋮﹄ジワァ
三日月﹃雷ちゃん⋮泣いてるんですか
﹄
三日月﹃雷ちゃんは仲間ですが私の││﹄
三日月﹃雷ちゃん、もう1つ言いたい事があったのを忘れてました﹄
雷﹃みか、づき⋮ほんとう⋮に⋮ありがと⋮﹄ポロポロ
?
大切な友達
よ﹂ダキッ
││││││││││││││││││││││
雷﹁││
"
雷﹁いえ⋮
お互いに
支えあっていきましょ﹂ギュー
雷﹁だから、自分の気持ちに正直になって⋮何があっても私は三日月を支え││﹂
を貰ってるのよ﹂
雷﹁三日月、あなたは気付いていないかもしれないけれど私は三日月から色んなもの
雷ちゃんはそう言うと私を抱き、後ろに回した手で頭を撫でてくれた。
わ﹂ナデナデ
雷﹁私は三日月が転属を選んだとしてもそれを責めないし逃げただなんて思わない
"
"
三日月﹁ひっく⋮えっぐ⋮⋮ごめ⋮なさい⋮⋮﹂ポロポロ
三日月﹁⋮ぐす⋮ぐす⋮⋮﹂
"
三日月と雷
24
雷﹁どうして三日月が謝るのよ。あなたは何も悪くないわ﹂
三日月﹁⋮⋮雷ちゃんが⋮優しすぎて⋮⋮私⋮今日⋮泣いてばかり⋮⋮﹂グスグス
だからね
﹂
雷﹁辛い時は泣いたっていいわ。三日月が倒れそうになった時はいくらでも支えてあ
大切な友達
"
!!
げるからね﹂
それに⋮﹂ジワァ
三日月﹁いか、ずち⋮ちゃん⋮⋮うっ⋮⋮うっ⋮⋮うわああああああぁぁぁぁん
雷﹁心の迷いは晴れたかしら
雷︵三日月と離れるの⋮私だって⋮⋮寂しい⋮のよ⋮︶ツー
?
雷﹁例え⋮離れ離れになっても私たちはいつまでもいつまでも⋮﹂
││││
"