病弱特別支援学校及び心の教育センター基本設計委託業務公募型プロポーザル説明書 1 目 的 ・大原町の教育センター分館敷地に、病弱特別支援学校を設置するための施設を整備するとと もに、同敷地に設置している心の教育センターを建て替え新しい施設を整備する。 ・本委託業務において、病弱特別支援学校及び心の教育センターがその機能を発揮するために 必要な施設・設備・外構等を整備するための基本設計を行う。 2 施設整備の概要 (1)施設の用途 病弱特別支援学校、相談支援機関 (2)建設予定地 高知県高知市大原町132(別図参照) (3)施設規模 病弱特別支援学校 延床面積 約3,545㎡(新築校舎) 心の教育センター 延床面積 約806㎡(新築庁舎) (4)概算工事費 約21.7億円(消費税及び地方消費税8%込)を見込んでいます。 (解体撤去・外構工事、既存体育館の改修工事を含む ※6-(3)(4)参照) (5)工事完了時期(予定) 新築校舎は平成33年4月の利用開始、新築庁舎は平成32年9 月の利用開始を目指しています。 3 委託業務の概要 (1)委 託 名 病弱特別支援学校及び心の教育センター基本設計委託業務 (2)委託期間 契約締結の日から240日 (3)納入場所 高知県土木部建築課 高知県高知市丸ノ内1丁目2-20 (4)設計概要 病弱特別支援学校及び心の教育センター基本設計 一式 (5)業務内容 以下の業務について県と受託者の協議のうえ進めていくものとします。 受託者は県と十分に調整を図りながら、2施設に求められる機能に配慮して業 務を実施するものとします。 ①建築(意匠)基本設計 ②建築(構造)基本設計 ③電気設備基本設計 ④建築設備基本設計 ⑤外構基本設計 ⑥建築積算業務(工事費概算含む) ⑦昇降機設備基本設計比較表 ⑧ライフサイクルコストの検討 ⑨工事概略工程表 1 ⑩日影図 ⑪完成予想図作成 敷地全体鳥瞰図1面、各施設ごとに外観4面と内観4面 ⑫住民説明会での説明・資料作成 ⑬その他建築に関する基本設計に必要な事項 4 施設整備の全体方針等 (1)病弱特別支援学校に求められる機能等 県内唯一の病弱特別支援学校として、安全に安心して学ぶことができる教育環境の整備と ともに、保育所、幼稚園、小中高等学校に在籍する発達障害等の特別な支援が必要な児童生 徒への指導や助言を行うセンター的機能を果たす専門性の高い学校を目指す。 ○年間児童生徒数(想定:児童生徒数:50名程度) 小学部 1学年~6学年 中学部 1学年~3学年(3学級) 高等部 1学年~3学年(普通科コース、職業コース) ○教職員数 40名程度 ① 慢性疾患及び心身症の児童生徒の命と健康を守り、安全・安心に学習できる学校 ② 医療機関との密接な連携や看護師の配置により、児童生徒の健康安全面に対応する学校 ③ 南海トラフ地震への対策を行い、災害時に避難所としても機能する学校 ④ 基礎学力の定着、基礎体力の向上及び社会性の育成を実現する学校 ⑤ ICT機器を活用し、効果的な授業づくりを実践する学校 ⑥ 隣接する心の教育センターや福祉、労働等の関係機関と連携し、生徒の希望する進路の 実現のため、キャリア教育や就労支援を行う学校 ⑦ 小中高等学校等の特別支援学級や発達障害等に対応するセンター的機能を果たす学校 (2)病弱特別支援学校に求められる機能を踏まえた整備の方針 ア 構造・構成 ① 建築物の構造は、鉄筋コンクリート造とする。 ② 学校の各階の構成は次のとおりとする。 1階:管理諸室、食堂等、2階:小学部、職員室、3階:中学部、4階:高等部 イ 教室等 ① 多目的教室は、様々な用途に応じた活用ができるよう間仕切り等で2又は3に分割して 使用できる教室とする。 ② 職業実習室は、職業生活に必要な基礎的な知識や技術・技能を育成するための授業で 使用する教室として、高等部に2室を配置する。 2 ③ ユニバーサルデザインに基づいた(整理整頓された)学習環境が保てるよう小学部、 中学部、高等部の各階に教材室を配置し、特別教室と隣接して教科準備室を設ける。 ④ 通級指導室は、不登校や発達障害等で通学する児童生徒が個別的な指導を受けるため の教室として設置するため、内装は普通教室に準じた仕様とする。 ⑤ カウンセリングルーム、クールダウン室は、精神的な安定をもたらす空間となるよう な仕様とする。 ⑥ 食堂は、給食時に全校生徒が一斉利用できる広さを確保し、楽しく食事ができるよう な空間を演出するとともに、食事以外の会議や研修会等でも使用できるよう内装を工夫 する。 ウ バリアフリー等 ① 全館全室(廊下、トイレを含む)に空調設備を備えるとともに、全室をバリアフリー 仕様とし、児童生徒、教職員及び利用者等にやさしい施設整備を行う。 ② 各階に多目的トイレ(障害者用トイレ)を設置し、トイレ、エレベーター、スロープ 等はバリアフリーに配慮したものとする。なお、エレベーター1基は、ストレッチャー が乗降できる規格とすること。 エ 災害対策 ① 災害時の安全確保のための避難方法や経路、待機スペースなどに十分な配慮を行うこ と。 ② 災害時には、福祉避難所としての利用を想定し、電源の確保や非常灯の整備をするこ と。 ③ 校内に備蓄保管物資のスペースを設けること。 オ 駐輪場、駐車場 ① 児童生徒用の駐輪場(20台)を設けること。 ② 敷地内への車輛の進入・移動経路は、児童生徒の安全を確保するとともに、学習活動 の妨げとならないように配慮すること。 ③ 緊急時車輛や来客用等として、玄関付近に駐車場(15台)を確保し、それ以外にも 敷地の空きスペースを活用して、可能な範囲で駐車場を設けること。 ④ 自校給食を行うための施設を整備するとともに、食材等を搬入する業者の車輛の出入 りにも配慮した配置とすること。 カ 木質化、その他 ① 建築物の内装は、 「高知県産材利用推進方針」に基づき木質化を積極的に推進する。特 に、普通教室、廊下は、児童生徒が長時間過ごす場所であり使用頻度も高いため、転倒 等によるけが抑制の観点から、床の木質化を図るものとする。 ② 木質化にあたっては、原則として県産材を使用するものとする。 ③ ICT教育器材を活用した学習を行うため、校内は Wi-Fi 対応の環境として整備する こと。 3 ④ 体育館以外の建物は取り壊すこと。 ・設計にあたっては、下記についても参照すること。 高知県立特別支援学校再編振興計画(第二次) http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/311001/2016060200197.html 高知県における特別支援学校の再編振興について-病弱特別支援学校―(意見のまとめ) http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/311001/2015111400012.html 「特別支援学校施設整備指針」 (平成 28 年 3 月改訂 文部科学省大臣官房文教施設企画 部) http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/seibi/main7_a12.htm (3)心の教育センターに求められる機能等 教育相談機関として、いじめや不登校をはじめとする子どもの悩みや保護者等の子どもの 教育に関する相談等に対応するとともに、子どもの心の居場所として様々な活動を通した成 長の支援を行う。 また、県内の教育相談の中枢機関として、学校やスクールカウンセラー等(以下「SC・ SSW等」という。 )への高度な専門的見地からの支援を行う。 ○職員数 20名程度 (SC・SSW等スーパーバイザー等5名程度、相談員5名程度を含む。 ) ① 不安や悩みを抱える相談者が安心して相談できる環境 ② 子どもが「心の居場所」として来所し活動ができる環境 ③ 教職員やSC・SSW等の研修等を効率的に行える施設 ④ 各校のSC・SSWが気軽に立ち寄り情報交換や助言を受けるためのプラットホーム機 能を持つ施設 ⑤ 個人面談ファイルなど個人情報資料の厳格な管理や効率的な備品等の保管ができる設 備 ⑥ 不安や悩みを抱える相談者に安らぎを与えられる施設内外の環境 (4)心の教育センターに求められる機能を踏まえた整備の方針 ア ① 構造・構成 施設は木造2階建てとし、壁面構造材にはCLTを用いる。CLTは可能な範囲で現し 利用する。 ② 相談者が安心して気軽に利用できるよう、他者との接触に抵抗のある来所者に配慮した 待合の工夫や研修等での来訪者と動線を区別するとともに、敷地全体を通して安らぎある 温かな環境を作り上げる。 ③ イ 「県立病弱特別支援学校」との区切りを明確にする。(樹木・フェンス等) 相談室、研修室、プレイルーム等 4 ① 増加傾向の相談に対応するため、個別面談室は5室以上、うち1室は発達検査室を兼ね るものとし、個別相談室は周囲に音が漏れないよう配慮したものとする。また、1室は来 所時の待合室としても利用する。別に電話専用の相談室を設ける。 ② 子どもが活動するためのプレイルームは3室以上とし、うち2室には子どもの状況を確 認するための観察室を設ける。また、1室には調理ができるスペースを設ける。 ③ 研修室は、最大50人程度の利用とし、二分割での使用も可能なものとする。 ④ SCやSSW、教職員等が情報交換を行なったり助言を受けるために気軽に利用できる プラットホームルームを設ける。 ⑤ 職員室内に中の様子が見えるミーティングルームを設ける。 ウ その他の施設 ① 資料室は2室以上とし、個人情報を含む資料等の管理と専門書や図書の保管を行う部屋 をそれぞれ整備する。 ② 備品等を効率的に保管できる倉庫を複数配置する。 ③ 所長室は職員室と別途配置する。 ④ 相談活動(メール相談)や研修・研究活動をより効果的に展開できるよう、Wi-Fi 環境 を整備する。 エ バリアフリー等 ① エレベーターやユニバーサルトイレ、スロープ等の設置によりバリアフリーに配慮した 施設環境とする。 ② 来所者が敷地内に入ることで安心感やほっとした気持ちになれるような環境を整える とともに、建物の外観や内装を相談機関らしいものとする。 オ 駐輪場、駐車場 日常的に不特定多数の相談者が相談に訪れるとともに、教職員等の研修も実施するため、来 訪者用の駐車場(40台程度)及び駐輪場(20台程度)を整備する。 5 教育センター分館及び心の教育センターの現状 ①現在の建物配置 心の教育センター 校舎2F 校舎2F 体育館 5 ②主な建物面積 教育センター分館 建 物 延床面積(㎡) 北棟西、北棟 北棟 構 造 1,968.21 鉄筋コンクリート造 2 階 東、研究棟 1,090.56 鉄筋コンクリート造 2 階建 南棟 北棟~南棟~ 渡り廊下 169.5 鉄骨造 体育館 体育館 1,510.14 鉄筋コンクリート造 1 階(一部 2 階) 30.00 鉄骨造 自転車置場 倉庫 172.00 鉄筋コンクリート造 ポンプ室プロパン室 9.00 鉄筋コンクリート造 カーポート 2台分 心の教育センター 建 物 延床面積(㎡) 事務所 489.65 鉄骨造 1 階 プール 133.40 鉄筋コンクリート造(大、小) 既製品倉庫 6 構 造 18.29 2棟 ブロック造倉庫 9.45 1棟 焼却炉 6.75 1つ 病弱特別支援学校と心の教育センターに必要な施設と整備のイメージ ※下記はイメージであり、具体的な平面プラン等は基本設計で検討します。 (1)病弱特別支援学校に必要な施設と整備について ◆敷地上の校舎の配置 イメージ 心の教育 センター 運動場 校舎 4F 体育館 6 ◆部屋の構成 (単位:㎡) 区分 分類 内容 普通教室 面積 通級指導教室(2) 48 地域支援室 24 126 72 78 図書室 66 情報パソコン室 校長室 54 被服・技術室 事務室 36 給湯室 12 クールダウン室 24 更衣室(2) 24 教育相談室 24 120 備蓄保管室 36 教材室 36 3F 72 厨房 普通教室 144 小学部(4) 多目的教室(2) 72 調理室 72 特別教室 美術室 54 クールダウン室 24 職員室・印刷室 120 24 30 教科準備室 24 倉庫(2) 60 102 特別教室 生徒会室 管理関係 9 厨房事務室 管理関係 面積 中学部(3) 音楽室 ペース、会議室) 2F 普通教室 内容 36 管理関係 多目的室(食堂、交流ス 普通教室 分類 多目的教室 特別教室 カウンセリングルーム(2) 1F 区分 126 高等部(3) 72 多目的教室 66 理科室 4F 186 特別教室 作業室(2) 管理関係 クールダウン室 24 進路指導室 24 教材室 36 36 更衣室(2) 30 教科準備室 保健室 54 教材室 36 エントランス、廊下、階 段、EV、トイレ、 配管、機械室など 共有スペース 1232 3,545 合計 ※( )内は、教室数 ◆校舎のイメージ図 1F 女性更衣室 通級指導 教室 通級指導 教室 階段 EV 玄 関 トイレ 倉庫 事務室 厨房 厨房 事務室 男性更衣室 階段 カ ウ ル ン ーセ ム リ ン グ 図書室 カ ウ ル ン ーセ ム リ ン グ 体 育 館 へ 給湯室 地域 支援室 校長室 倉庫 多目的室 食 堂 2F 階段 EV トイレ 保健室 美術室 調理室 職員室 印刷室 階段 女 子 更 衣 室 男 子 更 衣 室 クールダウ ン室 教室 教室 教室 教室 教材室 多目的 教室 3F 生徒会室 クールダウ ン室 階段 EV トイレ 準備室 準 備 室 音楽室 被服室・技術室 階段 備蓄 保管庫 情報(パソコン)室 教育相談室 中教室 中教室 中教室 多目的 教室 教材室 4F 階段 EV トイレ 進路指導 室 準備室 理科室 準備室 作業室 (物流システム実習室) ( 福 祉作 実業 習室 室 階段 ) 高教室 高教室 高教室 多目的 教室 7 教材室 クールダウ ン室 (2)心の教育センターに必要な施設と整備について ◆部屋の構成 (単位:㎡) 区分 内容 面積 区分 内容 面積 玄関ホール 24.00 相談室2.3.4 所長室 15.00 相談室5 発達検査室(観察室1) 職員室 78.00 会議室(研修室)1.2 相談室1(兼待合室) 18.00 プレイルーム2.3 71.00 ミーティングルーム 12.00 男子用トイレ 10.00 プラットホームルーム 30.00 女子用トイレ 10.00 プレイルーム1(観察室2) 40.00 女子更衣・休憩室 12.50 電話メール相談室 11.00 倉庫 28.50 資料室(書籍) 34.00 廊下 42.00 男子用トイレ 10.00 エレベーター 女子用トイレ 12.50 階段 ユニバーサルトイレ 12.50 1F 54.00 21.00 130.00 2F 男子更衣室 4.00 20.00 6.00 倉庫 10.00 給湯室 4.00 廊下 62.00 エレベーター 4.00 階段 20.00 合計 806.00 ◆センター内のイメージ図 倉庫 倉庫 女子更衣・休 女子トイレ 男子トイレ 憩室 会議室(研修室)1 プレイルーム2 エレベー ター 可動式壁 dow 2階廊下 観察室1 相談室2 相談室3 会議室(研修室)2 プレイルーム3 相談室4 倉庫 相談室5 発達検査室 資料室(書 籍) 所長室 倉庫 ユニバーサ 男子トイレ ル トイレ 電話メール 相談室 女子トイレ エレベー ター 倉庫 男子更衣 室 プレイルーム1 給湯室 UP 観察室2 1階廊下 ミーティングルーム (SV) 資料室(書籍) 職員室 プラットホームルーム 8 玄関ホール 相談室1(兼待 合室) (3)病弱特別支援学校で予定している施設整備等 ア 新築 ① 新校舎 ② 渡り廊下 ③ 自転車置場 ④ 駐車場 ⑤ 屋外付帯工事 ⑥ 外構工事 イ 解体 ① 教育センター分館(北棟・南棟) ② 渡り廊下 ③ 倉庫 ④ 自転車置場 ⑤ カーポート(2台分) ⑥ 外構、舗装など ウ 改修 体育館(屋根塗り替え、空調改修) (4)心の教育センターで予定している施設整備等 ア 新築 ① 庁舎 ② 自転車置場 ③ 駐車場 ④ 屋外付帯工事 ⑤ 外構工事 イ 解体 ① 事務所 ② 倉庫 ③ プール ④ 焼却炉 ⑤ 外構、舗装など 7 その他 委託業務で求める概算工事費の積算には含みませんが、下記の整備を予定しています。 (1)新施設のネットワーク(Wi-Fi)整備 (2)グラウンド整備(防球ネットの設置を含む) 9
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