資料2 仕様書

仕様書
技術戦略研究センター
1.件名
農商工連携に向けた技術動向及び市場調査
2.目的
農林水産業、商工業の発展に向け、農林水産業者と商工業者それぞれ有するリソースを活用し、
付加価値を生み出す新たなバリューチェーンの構築が求められている。このため、本調査は、人
工知能(AI)
、IoT(Internet of Things)、ビッグデータ等を活用した次世代食品エコシステムの
モデルや技術課題を抽出すること等を目的とする。
3.内容
(1) AI、IoT、ビッグデータ等を活用した食品エコシステムの現状整理
(ア)
公開情報、文献調査、企業、研究機関等からのヒアリング等により、AI、IoT、ビッグデ
ータ等を活用した食品エコシステムの現状整理を行う。
なお、食品エコシステムとは、食品の原料となる農産物等食料の生産・栽培等計画、生産、
収穫、出荷から、加工、流通、消費、廃棄に至るまで、産業全体を、技術、経済、社会などの
連関性で捉えたものとする(バリューチェーン)
。
(イ)
公開情報等を基に、日本、米国、英国、フランス、ドイツ、オランダ、中国、韓国等の食
品エコシステムの現状(市場規模の推移、政府プロジェクト、取組強化など今後の見通し、
バリューチェーンを作り込む際のポイント・問題点、農作物や加工品等の廃棄量の削減、食
品エコシステムにかかる付加価値等)について整理し、各国の比較を行う。
文献調査及び企業、研究機関等からのヒアリング等により、AI、IoT、ビッグデータ等を活用
した様々な要素技術が含まれる食品エコシステム事例を、20件程度抽出し((ア)に記載の各
国3件を目安とする)
、事例ごとに技術体系を整理する。
(2) AI、IoT、ビッグデータ等を活用した次世代食品エコシステム(以下「次世代エコシステム」
という。
)のモデルの提案及び技術課題の整理
(ア)
企業、研究機関等からのヒアリング等により、次世代エコシステムのモデル案を作成す
る。特に、食料・食品にかかるバリューチェーンを考慮するものとする。また、モデル案に
対応する技術体系を整理するとともに、技術課題を抽出する。技術課題は、現状の要素技術
との差分を整理しつつ、極力定量的な指標を含むものとする。さらに、モデル案に対応する
2030年までの国内市場予測、国際市場予測を行う。
(イ)
(ア)において抽出された技術課題について、特許、論文分析等により、技術的優位性等に
ついて我が国のポジションを整理する。特許、論文分析に先立ち、(ア)において抽出した技術
課題に係る検索式を提案し、NEDOと協議の上、検索式を決めるものとする。また、特許、
論文分析結果には、発表者又は出願者の国別上位15か国のランキング表及び所属団体別上
位15か国のランキング表、発表又は出願における時系列データを含むものとする(特許、
論文分析において使用する DB は提案時に明記すること。)
。
(ウ)
(ア)及び(イ)の結果を踏まえ、我が国において技術的優位性が認められる次世代エコシス
テムのモデル案を3件程度提案する。
以上の実施内容について、NEDO担当者に対し、対面又はメール等により月に2回程度の進
捗報告を行う。
4.業務期間
NEDOが指定する日から平成 29 年 3 月 17 日(金)まで
5.予算額
1,500 万円以内
6.最終報告書
提出期限:平成 29 年 3 月 17 日(金)
提出部数:電子媒体 CD-R(PDF ファイル形式の報告書・要約書、最終報告書の概要版資料
(Microsoft Power Point)、報告書に用いた図表等の加工可能な電子データを保存)
1 部
なお、原稿は Microsoft Word、図表は Microsoft Excel、Microsoft Power Point
を基本とし、Microsoft Office 2013 に対応できることとする。また、PDF ファイ
ルは透明テキスト付きとする。
提出方法:
「成果報告書・中間年報の電子ファイル提出の手引き」に従って提出のこと。
http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html
※報告書の使用については、別途指示することがある。
7.報告会等の開催
委託期間中又は委託期間終了後に、成果報告会における報告を依頼することがある。