営農情報 トマト・ミニトマト今後の管理 【H28年産の状況】 今年産においては、育苗期から定植初期にかけての高温、 乾燥による活着の遅れによって 1 ~ 2 段の着果のバラツキ、 また 9 月の天候不良と度重なる台風襲来による管理作業の 遅れ等の影響によって 4 ~ 5 段においても着果のバラツキ の見られる状況となっている。 また、病害虫においては黄化葉巻病を中心に斑点細菌病、 ヨトウムシ、オオタバコガの発生も多い状況となっている。 【水管理】 ビニール被覆後の土壌は、徐々に乾燥傾向に向かいます。 土壌水分の大きな波を少なくし、こまめな灌水を行うこと で「安定した土壌水分」の維持に努めましょう。 また、今年産においては着果状況のわりに草勢が弱い傾 向のほ場が多くみられます。 この原因は、下半身(根)の充実不足が原因と考えられ ます。地温・気温の確保できるこの時期の管理が重要です。 ○下半身(根)の充実を図る。 液肥、発根剤の株元散布によって厳寒期に耐えうる根つ くりに努めましょう。 【加温準備】 長期予報における 12 月の気温は、平年より低い確立が 40%と予想されています。加温の遅れは、果実品質の低下、 着果、草勢、病害発生に大きく影響します。 早めの内張りカーテン、加温の準備が必要です。 ○長期予報(平年との比較) 10/17 時点 10 月 低い 20% 気温 九州北部地方(山口県含む) 11 月 12 月 九州北部地方(山口県含む) 少ない 30% 11 月 並 40% 並 30% 少ない 40% 12 月 少ない 30% 【温度管理】 ○タバココナジラミ(屋外採取)のウイルス保毒状況 (熊本県病害虫防除所調べ) 保毒率(%) 地点名 本年 H27 H26 H25 H24 H23 熊本市 6.7(60) - 5.4 2.8 0.0 0.0 玉名市 6.7(60) 4.2 12.5 4.0 0.0 0.0 八代市 5.0(20) - - 3.1 0.0 0.0 注)採取時期は 9 月上旬。 ( )内の数値は件定数。 平年値 2.1 4.1 1.0 ○屋外コナジラミ類の捕獲頭数(熊本県病害虫防除所調べ) 保毒率(%) 地点名 本年 H27 H26 H25 H24 H23 平年値 熊本市 0.67 0.17 4.81 0.88 0.47 0.32 1.33 玉名市 8.09 0.43 2.24 1.99 1.67 0.93 1.45 八代市 1.73 0 0.05 0.15 1.83 0.30 0.47 注)捕獲期間:9 月 5 ~ 9 日 ○トマト黄化葉巻病対策のための効果的な薬剤使用例 高い 30% 高い 20% 多い 40% 並 40% 並 40% 多い 20% 多い 30% 気温的な管理は、下図を参考に草勢に応じて調整します。 特に 11 月は、まだ気温の高い日があるので高温による株の 消耗に注意しましょう。 ○温度管理のイメージ 草勢が弱い ⇒ 比較的に低く管理 草勢が強い ⇒ 比較的に高く管理 今年産においては、平年になく黄化葉巻病の発生が多い 傾向にあり、コナジラミの発生も多くなっております。 また先般、熊本県病害虫防除所より黄化葉巻病に対して の注意報が発令されております。 以下の注意事項に留意し黄化葉巻病対策の徹底をお願い します。 高い 50% 並 40% 低い 40% 10 月 降水量 並 30% 低い 30% 【病害虫対策】 ①7・8・9・10・11 月 成虫に効果の高い剤でウイルス感染防止・・・コルト、 ベストガード、スタークルなど ②12・1・2・3 月 「増やさない」薬剤抵抗性をつけないことに専念 (幼虫主体の防除)・・・クリアザール、アプロードエース、 コロマイトなど ③4・5・6月 成虫に効果の高い剤で感染拡大防止・・・コルト、アニキ、 ディアナ、ハチハチなど ○夜蛾類対策 ローテーション散布の徹底・・・プレバソン、フェニックス、 アファームなど ♥全体運♥ 不注意になりやすいよう。 慣れている作業でも確認作業を怠らないこと。 気力を高めるには手作りの趣味が最適 ◆◆◆◆◆◆ 7/23 ~ 8/22 ◆◆◆◆◆◆ 獅子座 ♥健康運♥ ルーズになりがち。生活リズムを正して ♥幸運を呼ぶ食べ物♥ ナメコ JA-PRESS YATSUSHIRO 2016 .11 10
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