5月号 - 立川市小中学校教育情報フォーラム

平成27年
学校通信
5月20日
第2号
立川市立立川第九中学校
校
長
富永
立人
立川市若葉町3- 19 -5
042-535-1415
世界に目を向ける九中生になってほしい
~「ネパールの地震」について~
校長
富永
立人
ネ パ ー ル の 大 地 震 で最 大 規 模 の 被 害 が 出 た シン ド ゥ パ ル チ ョー ク 地区 で 、家 の 下敷 き にな っ
て亡くなった女性の体の下から、4歳の次女が無事救出された。
女性は地震の3日前に三女を出産したばかりで、ベッドに横たえた体で次女をかばった 。「妻
の よ う な 強 い 女 性 に 」。 残 っ た 夫 は 、 1 人 も 欠 け ず に 命 を つ な い だ 3 人 の 娘 を 、 妻 の 分 ま で し
っかり育てようと誓っている。
地 元 政 府 関 係 者 に よる と 、 カ ト マ ン ズ 北 東 の同 地 区 で は 、 4日 ま でに 人 口約 3 0万 人 のう ち
約 3 6 0 0 人 が 死 亡 した と の 情 報 も あ る 。 レ ンガ 造 り の 民 家 や商 店 は軒 並 み倒 壊 した 。 地区 の
中 心 地 チ ョ ー タ ラ で 、妻 ラ ク シ ミ さ ん ( 2 6 )を 失 っ た ラ ト ナ・ バ ニア さ ん( 2 6) と 母、 3
人 の 娘 の 一 家 5 人 は 、が れ き か ら 拾 い 集 め た シー ト と 木 の 枝 でテ ン トを 建 て、 避 難生 活 を送 っ
ている。
先 月 2 5 日 、 3 日 前に 三 女 を 出 産 し た ラ ク シミ さ ん は 体 調 を崩 し 奥の 部 屋の ベ ッド で 休ん で
い た 。 腕 の 中 で は 次 女ア ス タ ち ゃ ん ( 4 ) が 昼寝 を し て い た 。突 然 揺れ に 襲わ れ 、ラ ト ナさ ん
は と っ さ に 長 女 と 三 女を 家 か ら 連 れ 出 す 。 妻 と次 女 を 助 け に 戻ろ う とし た 時、 家 が潰 れ た。 や
が て 、 兵 士 た ち が 来 てが れ き を ど か し た 。 妻 の体 が 見 え た 。 体の 下 に作 っ た隙 間 (す き ま) で
次女を守るように 、四つんばいの姿勢で息絶えていた 。
「 アスタ 、アスタ! 」。次女を呼ぶと「 ハ
イ」と返事が聞こえた。脚をすりむきながらも無事だった。
子 供 が 好 き で 、 働 き者 の 妻 だ っ た 。 小 さ な 畑を 耕 し て い た ほか は 、ラ ト ナさ ん が行 商 のポ ー
タ ー 役 な ど で 得 る わ ずか な 収 入 が あ る だ け で 、暮 ら し は 貧 し かっ た 。妻 は しば し ば自 分 の食 事
も 娘 た ち に 与 え た 。 自分 が 十 分 な 教 育 を 受 け られ な か っ た せ いか 、 家事 や 畑仕 事 の合 間 をぬ っ
て、娘たちの様子を学校まで見に出かけ、家でも勉強するよう促していた。
「 チョ コ レー ト が好 き なの 」「 大き く なっ た らパ イ ロッ ト にな り たい 」。 1歳上 の姉 とは しゃ
ぐ ア ス タ ち ゃ ん 。 だ が、 母 の 話 題 に な る と 姉 妹は 泣 き 出 す 。 だか ら ラト ナ さん は 口に し ない よ
うにしている 。「でも、死ぬまで妻を忘れない。この胸の中で生きている」
籐 (と う )の か ごで 眠 る三 女 の名 前 は決 め た 。「 サ パナ 」。 ネパ ー ル語 で 「夢」 を意 味す る。
「どうか妻の死は夢であってほしい」との思いを込めたという。
(毎日新聞 5 月 5 日版より)
日 本 は 、 3.11 東 日 本 大 震災 の 時に 様 々な 支 援を 受 けま し た。 そ の時 に 私も 気 仙沼 の 友人 と
連絡を取り合い、すぐに必要な上履きや靴、着るものや文房具などを送りました。
世 界 中 の 国 々 か ら 物 資だ け で な く 温 か な 心 の こも っ た 応 援 も 様々 な 人々 か ら贈 ら れ、 東 北の 人
達は立ち上がることが出来ました。
私 は 様 々 な と こ ろ へア ン テ ナ を 張 っ た 人 に なっ て ほ し い と 思っ て いま す 。人 々 が大 変 な苦 労
を し て い る と き に 、 人ご と と し て 扱 わ な い で 自分 の こ と と し て世 界 を見 て ほし い ので す 。そ し
て 、 自 分 に で き る さ さや か な こ と を 実 際 に し てあ げ て ほ し い ので す 。口 で 「大 変 だな ぁ 」と い
うだけでなく、ぜひ、実際に助ける人になってほしいと思います。
□■ 九中農園開演式 ■□
九中の農園活動は、農家の方々を中心とした地域ボランティアの皆様の協力を得ながら、
行っている本校の特色ある教育活動のひとつです。農園は地域の農家の方に無償で貸してい
ただいており、今年で16年目を迎えました。農作業は毎週火曜日の6時間目に、1年生の
総合的な学習の時間として取り組んでいます。4月16日に開園式を行い、ボランティアの
方々の紹介と土づくりや枝豆などの種まきを行いました。
この農業体験学習を通して生徒たちの心が豊かになり、地域社会の一員であるという自覚
をもって学校生活が送れることを期待しています。
【開園式】
【土づくりⅠ】
【土づくりⅡ】
□■ 生徒総会 ■□
5月1日に開催され、本部・各委員会から提案さ
れた活動方針・計画が討議されました。全員が真剣
に臨み、生徒会活動に対する意識の高さを感じるこ
とができました。これから取り組む各員会の活動を
みんなで協力し、学校全体で委員会活動を盛り上げ
ていきましょう。
□■ 傾聴トレーニング ■□
5月14日、2学年において9月の職場体験の事前学習として実施しました。3名のカウ
ンセラーの方々を講師としてお招きし、コミュニケーション能力を高めるためのトレーニン
グを実施しました。ペアワークなどを通して、信頼関係を築くことの大切さなどを真剣に学
びました。今後もマナー教室等も実施し、しっかりと準備を進めていきます。
□■ 部活動 ■□
1年生の入部も決定し、今年度の部活動も順調にスタートしています。5月1日には部活
保護者会を開催し、本校の部活動へのご理解とご協力をお願いいたしました。部活動は同じ
興味をもつ生徒が学年を越えて活動することで、所属感、責任感、協調性など、人格形成に役立つ有
意義な活動です。本校では全教員が顧問となり、学校全体で指導していきます。各部の活動内容等は
ホームページでも紹介いたします。以下が今年度の開設部です。
陸上:23名、女子バレーボール:17名、バスケットボール:30名、野球:14名
硬式テニス:52名、サッカー:37名 、(新体操:2名)
吹奏楽:36名、美術:33名、ペン習字:30名