2016 年 11 月 16 日、東京は永田町にて、自民党浄化槽推進議員連盟(以下、浄議連)の役 員会が開催されました。当日は、国会会期中の公務ご多忙の中、丹羽 雄哉 浄議連会長を筆 頭に、衛藤 晟一 会長代理、望月義夫 会長代理(元環境大臣)、橋本 聖子 副会長、鈴木 俊 一 幹事長、中川 雅治 幹事長代理 の計 6 名の先生方がお見えになり、また環境省からは 中井 徳太郎 大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長、吉川 圭子 浄化槽推進室長をはじめと した計4名の方々がお越しになりました。 これに加え、全国浄化槽推進政治連盟から、佐藤 佑 全浄連会長(宮城)、高橋 静雄 副会 長(東京)、上田 勝朗 副会長(富山)、加藤 敬規 副会長(静岡)、早瀬 一美 副会長(鳥取)、川 崎 義弘 副会長(高知)と計6名の役員が日本全国から馳せ参じ、今会合に出席いたしました。 錚々たる顔触れの揃った今会合 正午、会合は中川 雅治 浄議連幹事長代理の司会によりスタート。 まずは、丹羽 雄哉 浄議連会長による力強い挨拶が為され、21 世紀の現代において尚、 汚水処理人口普及率は約 90%であり、今後ますます浄化槽の重要性は高まっていくと、今 会合の方向性が定められます。 今会合の方向性を打ち出された丹羽 浄議連会長 これに応える形で、佐藤 佑 全浄連会長が政治連盟の長として挨拶。 代表として、堂々たる挨拶を述べる佐藤 全浄連会長 ① 浄化槽が財政負担の軽い汚水処理施設であること、 ② 浄化槽整備が地方創生の理念に適う事業であること、 ③ 浄化槽が水環境の健全な循環に寄与すること、災害に強いこと、 など、浄化槽の利点、現代社会が抱える諸問題への処方箋である旨、改めて強調。 さらに、これら方針を具体的に実現していく為、以下の「予算等要望」をいたしました。 浄化槽業界の未来を想い、 「要望」を行う佐藤 全浄連会長 ① 既設の単独処理浄化槽から、合併処理浄化槽への早急な転換を実現するために、法改 正と助成制度の創設・拡大として、累計「3兆 7,200 億円」の転換費用を要望。 (5 人槽 1 基にかかる転換費用 93 万円(既設単独処理浄化槽の廃止費用含む)と考え、 約 400 万基の単独処理浄化槽の転換にかかる費用を概算) ② 人口減少社会によって地方財政がますます収縮する中で、財政を大きく圧迫する公共 処理施設を見直し、 「浄化槽整備区域の拡大」を実現する為の行政的、財政的措置の 拡充強化を要望。 ③ 防災の観点から地震に強い浄化槽の避難所への設置・活用を提案。 トイレ難民の救済による災害関連死の抑制、避難所周辺の衛生保全は必要不可欠。 ④ 以上の諸問題を解決する為にきわめて有用な、浄化槽の一元的情報共有ネットワーク の構築と地理情報機能を付加した「浄化槽台帳システム」の整備推進と助成の要望。 首都直下型地震を見据え、災害下における汚水処理の大切さと 浄化槽の有効性について熱弁をふるう高橋 副会長。 続けて、行政サイドの観点から、環境省の中井 部長と吉川 室長より浄化槽の現状につ いての概況説明があり、既に各市町村毎に公共汚水処理施設から浄化槽への見直しが始ま っているなど、ご報告をいただきました。 個人資産である浄化槽に公がどこまで立ち入った指導ができるのか。 その線引きは難しい。(写真は概況説明をされる中井 部長) 農業集落排水から浄化槽への転換を図った 千葉県九十九里浜の事例を紹介する吉川 室長 その後、お集まりいただいた各議員方からご意見を賜り、活発な質疑応答が交わされ、 大いに有意義な場となって、無事に閉会を迎えることとなりました。 環境大臣を務められた経験からご意見を述べられる望月 浄議連会長代理 地方創生と一体になった浄化槽整備推進の重要性を説く 衛藤 浄議連会長代理 「浄化槽整備区域の見直し」進捗について質疑される 鈴木 浄議連幹事長 リオ五輪選手団に同行された経験から汚水処理の重要性について語る 橋本 浄議連副会長
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