ひよこのみずあび№46 33

ひよこのみずあび
平 成 28 年 1 1 月 発 行
足立区障がい福祉センター
№46
幼 児 発 達 支 援 室
33
今回のひよこのみずあびは、子どものあそびについての特集です。
ひよこでの運動あそびやご家庭で一緒にあそべるあそびを紹介します。
シーツブランコ・・・毛布やタオルケ
〔おうちでできるあそび〕
ットに子どもを寝かせて大人 2 人
が端を持ちます。ハンモックの要領
で横や上下に揺らします。揺れ方に
ゴロゴロあそび・・・子どもを
変化をつけることで楽しさもアッ
布 団 で グル グル 巻 きにし ま
プします。バランスを取る練習にな
す。上からギューっと圧迫し
ります。
たり、布団の端を持って引っ
張りコロコロと転がします。
布団で圧迫される感覚やコロ
トンネルあそび・・・食卓のよ
コロと転がる感覚を楽しみま
うな高めの机やコーヒーテ
す。
ーブルのような低い机など
様々な高さのものの下をく
ぐります。様々な高さに自分
の体のサイズを合わせるこ
とができるようになります。
散歩・・・歩くことは、人が人として
移動する手段のもっとも基本的なもの
すべり台・・・登ってすべり降りると
です。歩くことで身体発育が促され、
いう単純なものですが、すべり降りて
また身体機能、例えば呼吸・循環器・消
くる時に、主に目からの感覚(視覚)
化器等の機能や大脳機能の発達とい
情報が脳に伝わることによってスピー
う、生きていく上で重要な機能が促進
ドを感じています。それは、スピード
されます。手つなぎ、歌を歌いながら
による景色や距離の移り変わりといっ
やお話ししながら歩くことは、コミュ
た視覚機能の発達を促します。すべる
ニケーション力や情緒を育てることに
所がくるくる曲がっているようなすべ
役立ちます。健康を保つためにも散歩
り台では視覚による平衡感覚を培うこ
を心がけましょう。
とにもつながります。
機関紙『ひよこのみずあび』は
足立区役所ホームページ(http://www.city.adachi.tokyo.jp/)
施設案内→福祉関連施設→幼児発達支援室ひよこ(障がい福祉センター
あしすと通所事業)にアクセスすると掲載されています。
〔あそびの中で育つもの~粗大運動について〕
複雑な運動に必要な要素
これらを取り入れることに苦手さがあると・・・
① バランスをとる
→転ぶと手が出ない、顔から転ぶ
② 姿勢を保つ
→姿勢がすぐに崩れる、机にうつぶせる
③ 力をコントロールする
→力を調節できずコップの水をこぼす
④ 身体イメージの発達
→物と自分との距離がわからりづらく人にぶつかる
⑤ 物を見る力
→ボールを目で追い続けない
⑥ 運動を組み立てる
→いつも同じあそびをしている
あそびの中で様々な感覚を取り入れる
経験を積み重ねる
自分の体をどう動かせば
感覚を統合
よいかがわかる
〔あそびの感覚刺激が育てる日常生活の力〕
【すべり台】
【トランポリン・バランスボール】
・すべりながら「座った姿勢を保つ」
・姿勢の傾きを感じる
筋力と「バランスをとる」力
・倒れないように耐える筋力
・登ってからすべるという
「運動の組み立て」
「バランスをとる」ことや「姿勢を保つ」ことが上手になると
靴下を履く時や立って靴を履く時にひっくり返らないように踏ん張る筋力が付く
後ろに倒れそうになっても戻れるバランス能力が身に付く
姿勢が安定し、手が使いやすくなる
靴や靴下を上手に履くことにつながります
【ジャングルジム・トンネル・フープくぐり】
・狭いところに入ることで自分の体の大きさを感じ
「身体のイメージ」が育つ
・上下・左右・斜めの自分を中心とした空間認知と、
次にどこに手を置くか考える「運動の組み立て」ができる
・つかむところを「見る」
、つかむ「力をコントロールする」
・自分の体のいわゆる車両感覚がわかるようになり、服に対して自分の体をどう動かすのか、
・布の引っ張られる感覚を感じ、力を加減できる
着替えが上手になることにつながります