育児休業体験記10(PDF:50KB)

育児休業体験記
先ずは母子共に無事出産を終えた事に安心し、生命の神秘に感動しました。初めて自分
の子供ができたことを嬉しく思い、これから「育児」というものを頑張ろうと決意しまし
た。
生後一日目。強い痛みを乗り越えて出産を果たした妻。さぞかし晴れ晴れとした気持ち
でいるだろうという私の勝手な想像に反して入院中の妻の表情は疲労感に溢れていました。
聞くところによると、子供が泣いてほとんど寝れなかったとのこと。この日から私は初め
て「育児」というものは大変な事なのだと知る事になります。
妻が家に戻ってきてからというもの、私は自分の生活が大きく変わるのを感じました。
それもその筈。妻が動けない間、普段は任せっきりの炊事、掃除、洗濯といった苦手な家
事をやらなければいけません。その上、私達の子供は眠りが浅いタイプのようで、夜は十
∼十五分程度の間隔で起きて泣き叫ぶので、その度におむつが汚れていないか、おなかが
空いていないか等の原因を解決して寝かしつけます。これまで新潟市やクリニック、民間
企業の両親学級等に参加してある程度の事を学んできたつもりでいましたが、そこから発
揮出来るものは育児のほんの一部分であり、自分の未熟さを強く思い知らされました。
ただ、それでも私が居ると居ないとでは大きく違ったと思うのです。もし私が育児休業
を取得できず、妻一人に家事や育児をすべて任せる形になっていたら、到底乗り越えるこ
とが困難だと思いました。夫婦二人の力を合わせて奮闘しているからこそ、何とかここま
でやってこれたのだと思います。現在私はまた仕事に復帰していますが、この経験をこれ
からの「育児」の糧として、今後もあるであろう乗り越えなければいけない課題を夫婦二
人で協力して乗り越えていきたいと思います。
妻が動けない間、育児休業を頂く事が出来て本当に助かりました。ありがとう御座いま
した。男性の育児休業も、女性のそれと同様、子供を持つ夫婦にとっては必須な休業だと
思いました。これから子を持つ方達の為にも、もっと普及するよう願っております。わた
しはこのような制度を推進している社会と新潟市に感謝して、これからも貢献していきた
いと思います。