座間市上下水道局庁舎等整備事業 要求水準書 平成28年11月16日公告版 座間市上下水道局 目次 1. 総則 ..................................................................... 1 1.1 本書の位置付け ........................................................ 1 1.2 本業務の基本的な考え方 ................................................ 1 1.3 事業者の業務範囲 ...................................................... 1 1.4 事業スケジュール ...................................................... 1 1.5 適用法令及び基準 適用法令及び基準 適用法 .............................. 2 2. 本事業における条件 ....................................................... 3 2.1 事業用地 .............................................................. 3 2.2 提案を求める施設機能 .................................................. 4 2.3 支払い方法 ............................................................ 5 2.4 契約保証金 ............................................................ 5 2.5 登記簿謄本 ............................................................ 5 3. 施設整備の要求水準 ....................................................... 6 3.1 庁舎の基本的な考え方 .................................................. 6 3.2 必要諸室 .............................................................. 7 3.3 仕上げ計画 ............................................................ 8 3.4 バリアフリー .......................................................... 9 3.5 インフラ設備との接続 .................................................. 9 3.6 建築附帯設備及び外構計画 ............................................. 10 4. 設計・施設整備に関する業務要求水準 ...................................... 14 4.1 調査業務 ............................................................. 14 4.2 設計業務 ............................................................. 14 4.3 監理業務 ............................................................. 15 4.4 施設整備 ............................................................. 16 5. 維持管理業務要求水準 .................................................... 17 5.1 総則 ................................................................. 17 5.2 維持管理業務区分 ..................................................... 17 5.3 維持管理業務計画書 ................................................... 17 5.4 事故防止・発生時の対応 ............................................... 17 5.5 点検及び故障等への対応 ............................................... 17 5.6 局との調整 ........................................................... 17 5.7 維持管理業務の要求水準 ............................................... 17 1. 総則 1.1 本書の位置付け 本業務要求水準書(以下「本書」という。)は、座間市上下水道局(以下「局」という。)が、 座間市上下水道局庁舎等整備事業(以下「本事業」という。 )を実施するにあたり、定期借家 権の対象となる施設に要求する性能について要求するサービスの水準を示すものである。 1.2 本業務の基本的な考え方 本事業は、現行の水道料金お客様センター(以下「お客様センター」という。)窓口・事務・ 会議及び上下水道局職員の事務等の機能を20年間にわたり果たすことのできる施設を建設 し、定期借家権(施設整備に要する費用を含む毎期定額支払い)等により、事業者から賃借する ことで、局が支払うコストの平準化を図るものである。 1.3 事業者の業務範囲 ① 施設提供業務 事業者は、平成30年2月28日~平成50年3月31日まで市に上下水道局庁舎施 設等を提供する。 ② 維持管理・運営業務 事業者は、平成30年4月1日~平成50年3月31日まで局が要求水準書で提示す る維持管理業務等を実施する。 ③ 公共施設に収益機能の複合化施設の整備・維持管理業務等を実施する。 1.4 事業スケジュール 事業スケジュールは以下のとおりとする。 表 1-1 事業スケジュール予定表 項目 予定 事業契約の締結 平成29年1月 設計及び工事の着手 平成29年1月 設計及び工事期間 平成29年1月~平成30年2月(14ヶ月) 建設完了 平成30年2月 維持管理期間 平成30年4月~平成50年3月(20年間) 契約終了 平成50年3月 1 1.5 適用法令及び基準 事業者は、本事業を実施するに当たり、以下の関係法令等を遵守する。 関係法令等 ① 都市計画法(昭和43年法律第100号) ② 建築基準法(昭和25年法律第201号) ③ 消防法(昭和23年法律第186号) ④ 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号) ⑤ 悪臭防止法(昭和46年法律第91号) ⑥ 大気汚染防止法(昭和43年法律第97号) ⑦ 騒音規制法(昭和43年法律第98号) ⑧ 振動規制法(昭和51年法律第64号) ⑨ 労働安全衛生法(昭和47年法律第57号) ⑩ 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(平成12年法律第104号) ⑪ 資源の有効な利用の促進に関する法律(平成3年法律第48号) ⑫ エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和54年法律第49号) ⑬ 下水道法(昭和33年法律第79号) ⑭ 電気事業法(昭和39年法律第170号) ⑮ その他関連法令及び条例等 指針及び各種基準等 本事業に適用する本市の技術基準等は以下のとおりであり、その時点において最新版 を適用するものとする。ただし、同等性能を確保した場合はこの限りでなく、その他関係 する要綱や各種基準等があればそれらを適用するものとする。 ① 官庁施設の基本的性能基準(国交省営繕部整備課) ② 官庁施設の総合耐震・対津波計画基準(国交省営繕部整備課) ③ 官庁施設の環境保全性基準(国交省営繕部整備課) ④ 建築設計基準(国交省営繕部整備課) ⑤ 建築構造設計基準(国交省営繕部整備課) ⑥ 建築設備設計基準(国交省営繕部) ⑦ その他関連要綱及び各種基準等 2 2. 本事業における条件 2.1 事業用地 事業者が提案する事業用地は、以下の条件である。 (1) 敷地概要 表 2-1敷地概要 地名地番 座間市緑ケ丘一丁目3-1 敷地面積 642.64㎡ 都市計画区域 都市計画区域 内 用途地域 第一種住居地域 容積率・建ペイ率 200% 60% 防火地域の指定 地区計画の指定 準防火地域 緑ケ丘地区計画 沿道地区(A) 座間市緑ケ丘地区街づくり申し合わせ 本敷地は、図 2-1に示す高低差(0~1.4m 程度)があり、敷地内の東側は擁壁がある。 擁壁は土地区画整理事業により設置されたものであるので、 「緑ケ丘地区街づくり申し合わせ」 により原則保全となっているため、撤去・移設のために協議を行う。 3 座間市役所 図書館 総合福祉センター 図 2-1敷地周辺概況図 (2) 配置条件 施設配置における条件としては、以下の点を留意する。 · 上下水道局およびお客様センターの職員の出入り口動線と、外来者の動線は区分を行 う。 · 商業スペースには、外部から直接出入りできるようにする。 · 敷地内には、外来者用の駐車スペースを確保する。そのうち1台以上は車いす対応ス ペースとする。 2.2 提案を求める施設機能 (1) 建設概要 上下水道局の事務所及びお客様センターと商業施設(コンビニエンスストア等)を併設し た庁舎とする。 計画としては、次の業務ができる事務所と窓口業務が可能となる計画で考えており、4階 建程度を想定する。 4 · 1階 お客様センター、商業施設(コンビニエンスストア等自由提案) · 2階 検針業務、徴収等業務 · 3階以上 水道施設課、下水道施設課、経営総務課、会議室 · 駐車場 · 建築工事 一式 建築規模 地上4階程度 鉄骨造 基礎:杭基礎 建築面積 建ペイ率より385.58㎡以下 延床面積 容積率より1,285.28㎡以下 場内整備 一式 (2) 必要機能 後述の3.2必要諸室に示す。 2.3 支払い方法 (1)支払方法 賃料は、月毎の支払とし、建物賃貸借契約の締結日から発生し、建物賃貸借期間に渡り、 提案された賃料を支払う。当該月分の賃料を翌月末までに、事業者に対して支払うこととす るが、具体的な支払い方法については、基本協定締結後、契約締結までの間に協議の上、決 定する。 また2階層以上及び1階お客様センターの電気・ガス・水道・電話等の使用料金について は、本事業に含まないものとする。 2.4 契約保証金 局、事業者ともに契約保証金の支払いは行わない。 2.5 登記簿謄本 事業者は提供する施設の登記簿謄本を局に提出する。 5 3. 施設整備の要求水準 3.1 庁舎の基本的な考え方 · 上下水道局の事務機能及びお客様センター、商業スペースの機能を確保する施設を整備する。 · お客様センターは、局より委託される業者により運営されるので、上下水道局の事務機能と の管理区分が図れるように計画する。執務時間が異なるので、管理区分に配慮した計画にす る。 · 2階層以上に事務スペースを460㎡程度以上確保し、経営総務課と同じフロアに管理者室 (15㎡程度)と局長室(10㎡程度)を配置する。 · 建物内に商業スペース(170㎡程度)を確保し、賃貸できるように計画する。商業スペー スは、庁舎以外の利用者も使用できるように計画する。 · 敷地内には、外来者用の駐車スペースを確保する。そのうち1台以上は車いす対応スペース とする。 · 建物の出入り口は、局職員及び委託業者とお客様センター用の外来者、商業施設使用者は、 区分し計画する。 · 敷地周囲には擁壁が設置されているが、擁壁設置位置の変更は可能とする。 · 耐震安全性の分類は構造体Ⅲ類、非構造部材B類、建築設備乙類の性能を確保する。 · 屋根形状は地区計画より「陸屋根」とし、点検用に階段で行けるようにする。 · 機能区分ごとにまとまった配置計画とする。 · 執務空間は、将来的な用途の変更に対応しやすいように計画する。 · 省エネルギー化を図り、環境負荷の低減に配慮した施設計画を行う。 · ライフサイクルコストの縮減に配慮する。 6 3.2 必要諸室 表 3-1に示す必要諸室を計画する。 表 3-1必要諸室一覧 機能 室名 区分 面積・規模 上下水 事 務 ス ペ ー ス 職員15名を想定し、95㎡程度のスペース 道事務 (水道施設課) 機能 を確保する。 仕上の 種類 天井高さ A CH=2700 A CH=2700 A CH=2700 A CH=2700 事 務 ス ペ ー ス 職員11名を想定し、70㎡程度のスペース (下水道施設課) を確保する。 カウンターにて外来者の事務室内への立入 を制限できるようにする。 事 務 ス ペ ー ス 職員15名を想定し、95㎡程度のスペース (経営総務課) を確保する。 カウンターにて外来者の事務室内への立入 を制限できるようにする。 会議室 50㎡程度として、可動間仕切りで2室に分 割できるようにする。 管理者室 15㎡程度のスペースを確保する。 B CH=2700 局長室 10㎡程度のスペースを確保する。 B CH=2700 PCサーバ室 10㎡程度のスペースを確保する。 A CH=2700 C CH=2500 C CH=2500 ロ ッ カ ー 室 兼 男性用・女性用として各々が利用するのに十 更衣室 分なスペースを確保する。 倉庫 2階以上の各階で合計30㎡程度を確保す る。 お客様 お 客 様 セ ン タ 30㎡程度 年末年始を除き無休のお客様センターであ センタ ー窓口 り、他の部分と区画できる計画とする。窓口 ー CH=2700 及び相談室を設置し、窓口は8:00~20: 00まで対応できるようにする。 事 務 ス ペ ー ス 170㎡程度の検針業務、徴収等業務スペー (事務室) スを確保する。 カウンターにて外来者の事務室内への立入 を制限できるようにする。 商業ス 商業スペース 170㎡程度 ペース 外部から直接出入りできるようにする。 管理が異なるので、事務室及びお客様センタ ーと区画できる計画とする。 7 A CH=2700 - 機能 室名 区分 共通 仕上の 面積・規模 玄関ホール 風除室を設ける。 便所 各階毎に各設備を設ける。 種類 男子用として30㎡程度 天井高さ F CH=2700 E CH=2500 E CH=2500 D CH=2500 女子用として30㎡程度 多目的便所 1ヶ所以上必ず設置する。 給湯室 事務スペースの設置階ごとに10㎡程度 電気式給湯器を設置する。 エレベータ 11人用 60m/min - 機械室レスタイプ 廊下通路 W2000以上を確保する。 A CH=2700 事務スペース共通事項 *1)家具等は別途工事とするが、配置計画案を作成し提示する。 事務机は800×1600程度とする。 *2)外部からの来客対応を行うカウンターを設ける。 その他 職員用玄関には足洗場を設ける。 3.3 仕上げ計画 · 仕上げは、周辺環境との調和を図ると共に、維持管理についても留意し、清掃しやすく、管 理しやすい施設となるように配慮する。 · 外装は、使用材料や断熱方法等に十分留意する。 · 室の用途がわかりやすいようにサイン・案内板等を設ける。 表 3-2仕上げ性能 主な用途 A 事務室関係 床仕上げ タイルカーペット 壁仕上げ 天井仕上げ ビニルクロス 化粧石膏ボード エステル樹脂系 化粧石膏ボード OA フロア (H=150) B 管理者・局長室 タイルカーペット フィルム張り C 倉庫関係 床用塗料 EP塗装 石膏ボード 塗装 D 水周り関係 ビニル床シート シージングボード 石膏ボード 塗装 E 便所 ビニル床シート 磁器質タイル 石膏ボード 塗装 F 玄関ホール タイル 化粧石膏ボード 8 表 3-3外部仕上げ性能 外壁 床 ALC版 屋根 磁器質タイル 備考 デッキプレートの上 複層塗材RE コンクリート 断熱材(t-30) 塩ビシート防水 (1)耐震計画のおける目標性能 官庁施設の耐震計画における性能を確保 構造体 :Ⅲ類 建築非構造部材 :B類 建築設備 :乙類 (2)施設の耐久性に関する目標性能 耐用年数35年として、鉄骨造を基本とした構造として計画する。但し、非構造部材や 設備機器など更新できる設備・機材の選定や更新性(メンテナンス性)、保全性を考慮し た計画とする。 (4)設計荷重 各室の積載荷重は、表 3-4以上とする。 表 3-4積載荷重一覧 室名 床版積載荷重(N/㎡) 事務スペース関係 2,900 PCサーバ室 9,900 倉庫 7,900 商業スペース 7,900 屋根(非歩行) 1,800 3.4 バリアフリー 「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」に基づく設備を設置する。 (1)地区計画 緑ケ丘地区 地区計画申し合わせに準じた計画とする。 3.5 インフラ設備との接続 · 上下水道の引き込み:引き込み方法は選定事業者の提案による。 · 下水道(汚水) :接続箇所は既設公共汚水枡とする。 9 · 雨水排水:排水方法は全量浸透又は一時貯留とし、接続箇所は既設公共雨水枡とする。 · 電力:引き込み方法、予備電源の確保は選定事業者の提案による。 · 電話:引き込み方法は選定事業者の提案による。 3.6 建築附帯設備及び外構計画 · 設備仕様 :建築設備設計基準による。 · 環境負荷を抑制し、環境汚染等の発生防止と省資源、省エネルギーを考慮した設備とす る。 3.6.1 建築機械設備工事 一般事項 · 室内環境条件は、各室・各部の使用目的および条件などを、充分検討して決定する。 · 各設備の計画は、経済性・保守管理・耐久性・施工性の難易を考慮し、質的・機能的にバ ランスの取れたシンプルな装置とする。 · 諸室の用途、気候の変化、利用者の快適性等を考慮に入れて、各設備を適正な操作によっ て効率よく運転できるようにする。 · PCサーバ室については、機器発熱や将来的なクラウドシステムへの転用を考慮する。 対象設備項目 · 各施設の対象設備項目を表3-5に示す。表中○印を適用とする。 表 3-5対象設備項目 設備項目 対象項目 ①空気調和設備 ○ ②換気設備 ○ ③衛生器具設備 ○ ④給水設備 ○ ⑤排水設備 ○ ⑥給湯設備 ○ ⑦消火設備 ○ 設計要求条件 1) 空気調和設備 · 冷暖房設備選定ではシンプルで機能的な装置とし、部屋の用途に応じた条件別のゾーニン グを考慮する。 · 屋外ユニットの設置場所として維持管理性を考慮した配置計画とする。 · ドレン配管の勾配確保する。 · 空調機フィルターの保守性、冷風に考慮した配置計画とする。 · 個別に制御できるシステムを採用する。 · 冷暖房設計屋外温度条件は、建築設備設計基準「東京」とする。また、室内温湿度条件 は、同設計用屋内条件による。 10 2) 換気設備 · 換気は、室内空気の浄化、湿気の除去等良好な室内環境の維持を目的とする。 · 必要換気量の決定では、部屋の利用目的と使用状況を十分考慮し、部屋の換気目的に従 い、換気を必要とする要因ごとに換気量を算定し、その最大値をもってその部屋の換気量 とする。 · 換気は、原則的に部屋毎に単独の排気系統とする。 · 換気設備では、常に部屋の換気収支を考慮する。 3) 給水設備 · 上水以外の配管と直接接続しないようクロスコネクションに配慮する。 4) 排水設備 · 排水は原則として自然流下式とし、排水の流下に伴う管内空気流による、自己サイホン、 誘導サイホン等の発生によるトラップ破封を防止できる通気管システムを設ける。 · 排水管は、汚物の停滞、管詰まりが起きないように適正な配管勾配、管径とする。また、 容易に清掃出来る構造とする。 · 通気孔の位置決定では窓等の開口部との距離に注意する。 5) 給湯設備 · 給湯室、便所手洗いに設置する。 · 給湯配管系統では逆流、逆サイホンを防止する。 3.6.2 建築電気設備工事 一般事項 · 各設備の計画は、安全性への配慮・機能性への配慮・利便性への配慮・効率(環境)性へ の配慮を考慮する。 · 商業施設への配電は計量メーターを設置する。 1) 安全性への配慮 · 地震等災害時において、事故や転倒・落下による危険の生ずることのないよう電気設備各 種機器の選定、施工方法を計画する。 2) 機能性への配慮 · 将来の使用形態等の変化に伴い、必要とされる機能の変化に柔軟に対応できるよう電源・ 通信設備の将来対応を計画する。 3) 利便性への配慮 · 各室・空間の利用状況等に応じ、使用者の操作性を確保するよう照明スイッチ等を計画す る。 11 4) 効率(環境)性への配慮 · 省資源・省エネルギー・環境保全に配慮して計画する。 対象設備項目 · 各施設の対象設備項目を表3-6に示す。表中○印を適用とする。 表 3-6対象設備項目 設備項目 対象項目 ①電灯設備 ○ ②動力設備 ○ ③屋内幹線設備 ○ ④情報表示設備 ○ ⑤誘導支援設備 ○ ⑥テレビ共同受信設備 ○ ⑦自動火災報知設備 ○ ⑧機械警備配管設備 ○ ⑨配電線路 ○ 設計要求条件 1) 電灯設備 · 照明器具選定では高効率・省エネ器具とし、部屋の使用形態、環境に応じた光環境の確保を図 り、保守性、運用性を考慮する。 · 適所に設置位置の環境に対応したコンセントを配置する。 2) 動力設備 · 動力設備は、動力機器及び装置への電源供給、運転の制御及び保護が図られたものとし、安全 性・保守性を考慮して計画する。 · 適所に部屋の環境に対応した動力制御盤を設置し、各負荷の故障警報を警報盤に出力する。 3) 誘導支援設備 · 多目的便所にトイレ呼出装置を計画する。 4) テレビ共同受信設備 · テレビ共同受信設備は地上波デジタル放送受信用のUHFアンテナを設置し、各所テレビ端子 の出力レベルが適切になるように計画する。 5) 機械警備配管設備 · 機械警備設備(別途)機器用の空配管を計画する。 12 6) 配電線路 · 電力引き込み方式は選定事業者の提案によるが、配電盤については、経営総務課付近に設置す る。また外灯用の配管配線を地中にて計画する。 3.6.3 外構設備 外構設備については次の事項に留意する。 · 舗装 :極力透水性舗装を採用し、雨水の流出抑制を図る。 機能的で経年劣化に配慮した構造とする。 · 植栽 :敷地内の緑化に配慮した計画とする。 · 駐車場 :外来者用の駐車スペースを確保する。 そのうち1台以上は車いす対応スペースとする。 · 駐輪場 :10台以上のスペースを確保する。 · 外灯 :施設運営上必要となる外灯を設置する。 点灯制御方式は自動点滅とし、太陽光発電等の利活用に配慮する。 · 門扉・フェンス:敷地外から人の侵入を防ぐようにフェンス等を設置する場合は、 周辺からの景観に配慮したものとする。 · 看板 :座間市上下水道局庁舎、お客様センターの名称を掲示する。 13 4. 設計・施設整備に関する業務要求水準 4.1 調査業務 以下の調査を実施し、報告書を着工までに局に提出する。 ・電波障害 ・地質調査 4.2 設計業務 4.2.1 基本設計 事業者は局と協議の上基本設計を実施し、以下の項目における基本設計を局に提出し確認 を受ける。 (1) 建築計画 ・計画概要書 ・建物概要・面積表 ・建物配置計画 ・施設レイアウト・動線計画(職員動線・利用者動線) ・什器仕様・レイアウト計画 ・平面計画・断面計画・立面計画 ・色彩計画 ・内観・外観デザイン計画(パース含む) ・仕上表 (2) 構造計画 ・計画概要書 ・基本構造計画 (3) 電気設備計画 ・設備計画概要書 (4) 機械設備計画 ・設備計画概要書 (5) 外構計画 ・外構整備計画書 ・舗装・植栽計画 (6) 施工計画 ・計画概要 ・概算工事工程表(着工までの実施設計、各協議、申請期間) (7) その他 ・PCサーバ室仕様および機械警備システムに関しては、関係業者、事業者、局による三 者協議にて設計条件を確認する。 ・必要と思われる図書、計画書等 (8) 関係各機関との事前協議・申請 ・確認申請及び関係条例 14 ・その他必要と思われる事前協議・申請 4.2.2 実施設計 (1) 基本事項 業務実施にあたっては以下の点について留意する。 ・ 関係各機関と十分打ち合わせを行う。 ・ 局に対して業務実施期間中の報告(中間報告)及び、業務終了後に作業の報告(最終 報告)を行い、局の確認を受ける。 (2) 設計図書 ・建築設計 特記仕様書、図面リスト、案内図、配置図、面積表、仕上表、平面図、立面図、断面 図、矩計図、階段詳細図、平面詳細図、展開図、伏せ図、建具表、雑詳細図、サイン 計画、その他必要と思われる図面等。 ・構造設計 特記仕様書、図面リスト、構造図、構造計算書、その他必要と思われる図面等。 ・電気設備設計 特記仕様書、図面リスト、受変電設備図、幹線系統図、動力設備図、弱電設備図、 消防設備図、各種計算書、その他必要と思われる図面等。 ・機械設備設計 特記仕様書、図面リスト、給排水衛生設備図、消防設備図、空調設備図、換気設備図、 昇降機図面、衛生機器リスト、各種計算書、その他必要と思われる図面等。 ・施工計画書 仮設計画、工事事務所の設置位置、資材置き場、工事工程表、残土処理、その他 必要と思われる図書等。 (3) 申請業務等 本事業に伴い必要となる各種申請、また、これにより必要となる業務を行う。 4.3 監理業務 4.3.1 基本事項 (1) 工事監理者は建築基準法及び建築士法に規定する建築士とする。 4.3.2 業務 (1) 工事監理者は、自らの責任により実施設計図書と照合し、それが設計図書とおりに実 施されていることを確認する。 (2) 工事監理者は、局があらかじめ定めた時期において工事の進捗状況等を報告するほ か、局から要請があった場合には適時報告、説明等を行う。 (3) 工事監理者は建築基準法第7条による建築物に関する完了検査の申請とこれに伴う 作業等を行う。 15 4.4 施設整備 4.4.1 基本事項 (1) 関連法令等を遵守する。 (2) 近隣及び工事関係者の安全確保と騒音、振動、臭気等の環境確保に十分配慮する。 (3) 近隣住民との調整や関係各機関との調整を十分行い、工事の円滑な進行や常駐警備員 を配置する等安全を確保する。 4.4.2 業務 (1) 事業者は設計図書及び施工計画書に従って施設整備工事を行う。 (2) 着工に先立ち、実施工程表及び施工計画書を作成して局に報告する。 (3) 施設整備期間中及び業務完了後に事業者が行う検査又は試験について、事前に局に実 施日等を通知する。なお局は当該検査又は試験に立ち会うができるものとする。 (4) 局は、施設整備期間中に行われる工程会議に立ち会うができると共に、いつでも工事 現場での施行状況の確認を行うができる。 (5) 局が検査、会議、現場等に立ち会う場合、事業者は協力する。 (6) PCサーバ室配線、機械警備、什器の設置・取り合いについて、竣工時に支障がないよ うに関係業者、事業者、局による三者協議を十分に行う。 (7) 事業者は本施設の業務完了後速やかに、事業者自らの責任及び費用において完工検査 を実施し、要求水準書に示された内容が満たされている事を確認する。また、完工検 査の結果を検査済証その他の検査結果に関する書面の写しを添えて報告する。 16 5. 維持管理業務要求水準 5.1 総則 本事業の各施設において必要な業務を遂行する上で支障がないように、また利用者が安全 かつ快適に利用できるように、建物・建築設備、その他施設の性能及び状態を、常時適切な状 態に維持管理する。 なお、事業者は、次の事項を基本方針として維持管理業務を実施する。 ・ 関係法令等を遵守する。 ・ 施設が有する機能及び性能等を保つ。 ・ 創意工夫やノウハウを活用し、合理的かつ効率的な業務実施に努める。 ・ 物理的劣化等による危険・障害等の発生を未然に防止する。 ・ ・ ライフサイクルコストの削減に努める。 5.2 維持管理業務区分 維持管理業務の区分は、以下のとおりとする。 ・ 建築物点検管理業務 ・ 建築設備保守管理業務 ・ 植栽・外構施設保守管理業務 ・ 清掃業務 5.3 維持管理業務計画書 事業者は、維持管理業務の実施に先立ち、業務区分ごとに実施体制、実施内容、実施スケ ジュール等の必要な事項を記載した「維持管理業務計画書」を局に提出し確認を受ける。 また、毎事業年度の開始前に、 「維持管理業務年間計画書」を局に提出し確認を受ける。 5.4 事故防止・発生時の対応 事業者は、事故の発生の有無について記録し、局に報告しなければならない。 5.5 点検への対応 点検は計画書に従って実施する。故障等が生じた場合は速やかに報告する。 5.6 局との調整 局と事業者との間で本施設の維持管理及び運営等の全般についての意見交換を目的とする 「連絡会」を開催する。 「連絡会」は、局と協議のうえ定期的に定例会を開催するほか、局の 求め等、必要に応じ臨時会を開催する。 5.7 維持管理業務の要求水準 5.7.1 建築物点検管理業務 建築物等保守管理業務の対象は、本施設とする。 本施設の建築物等の機能と環境を維持し、公共サービスが常に円滑に行われるように、建築 物等の点検を実施する。 17 【定期点検業務】 ・ 建築物が正常な状況にあるかどうか、五感の他、測定等により建築物等の状態を確認 し、建築物等の良否を判定のうえ点検表に記録するとともに、建築物等の各部位を正 常な状態に保つ。 【修繕業務】 ・ 維持管理業務計画書及び必要に応じて、計画修繕を行う。 ・ 本施設の利用者・不審者の故意・過失で生じた破損に関しては、別途費用により緊急 修繕を行う 5.7.2 建築設備保守管理業務 建築設備保守管理業務の対象は本施設の各種建築設備とする。 【運転制御】 ・ 運転時期の調整が必要な設備に関しては、局と協議して運転期間・時間等を決定する。 ・ 点検時に不具合を確認した際は、速やかに報告する。 ・ 各施設の運転中、点検及び操作・使用上の障害となるものの有無を点検し、発見した 場合は除去若しくは報告をする。 【法定点検】 ・ 各設備の関連法令の定めにより、点検を実施する。 ・ 点検により設備が正常に機能しないことが明らかになった場合には、報告する。 【定期点検】 ・ 各設備について、常に正常な機能を維持できるよう、設備系統ごとに定期的に点検を 行う。 ・ 点検により設備が正常に機能しないことが明らかになった場合又は何らかの悪影響を 及ぼすと考えられる場合は、報告する。 ・ 劣化等について調査・診断・判定を行い、報告する。 【修繕業務】 ・ 維持管理業務計画書及び必要に応じて、計画修繕を行う。 ・ 本施設の利用者・不審者の故意・過失で生じた破損に関しては、別途費用により緊急 修繕を行う。 【エレベータ設備における故障・クレーム対応等】 ・ 申告やアラーム等により発見された軽微な故障の修理を行う。 ・ クレーム、要望に対し迅速な判断により対処する。 ・ 故障、クレーム発生時には現場調査・初期対応・処置を行い、必要に応じ速やかに局 に報告する。 5.7.3 植栽・外構施設保守管理業務 業務の対象 植栽・外構施設保守管理業務の対象は本事業で整備する植栽・外構施設とする。 18 業務の実施 · 施設の機能と環境を維持し、公共サービスが常に円滑かつ快適に行われるよう、植栽・ 外構施設について、適切に保つ。 · 維持管理業務計画書に基づき排水溝、水路等は、きれいにしておく。 · 適切な方法により施肥、散水及び病害虫の駆除等を行い、植栽を良好な状態に保つ 外灯照明は常に正常に作動するように維持する。 5.7.4 清掃業務 業務の対象 ・清掃業務の対象範囲は、本敷地内施設の建物外部及び外構施設とする。 業務の実施 ・本施設の環境・衛生を維持し、機能及び見た目においても快適な空間を保つ。 ・定期清掃(年1回)として、維持管理業務計画書に基づき窓の清掃を実施する。 ・日常清掃は、局が別途契約する業者が行うものとする。但し、商業スペースは除くもの とする。 【施設清掃】 ・安全で衛生的な環境を提供する。 ・清掃業務担当者は、勤務時間中は職務にふさわしい制服を着用する。 19
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