【タイトル】 在マダガスカル日本国大使館からの感染症情報(マダガスカルにおけるペストの発生に ついて) 【ポイント】 ●マダガスカルでは毎年,雨季(11月~3月)になるとペストが流行します。 ●今年は10月1日に Ankazobe(アンカツベ)地方で最初の症例が報告され、以後3例 が報告されていますが、これまでのところ大きな流行にはなっていません。 ●ネズミがいるような不衛生な場所へは行かないこと、ノミに刺されないよう注意する ことが重要です。 【本文】 在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ 在マダガスカル日本国大使館 マダガスカルでは毎年,雨季(11 月~3月)になるとペストが流行します。保健省によ ると、2013年~14年には75名、2014年~15年には110名、2015年 ~16年には68名が死亡したとの報告があります。今年は10月1日に、首都アンタ ナナリボ市から北北西へ約50kmにある Ankazobe(アンカツベ)地方で最初の症例が 報告され、以後3例が報告されていますが、これまでのところ、大きな流行にはなって いません。 ペストはペスト菌による感染症で,ペスト菌に感染したネズミに寄生しているノミが媒 介します。近年,農村では野焼きや農薬散布のために,野ネズミが人の住むところに移 動したことや都市の衛生状態の悪化していることで,流行が危惧されています。 つきましては、ネズミがいるような不衛生な場所へは行かないこと、ノミに刺されない よう注意することが重要です。また、感染が疑われる者との接触を避け、手洗い・うが いを励行することで良好な衛生環境の維持に努めてください。 ペストは早期に治療を開始することで治癒が可能な病気です。突然の発熱、頭痛、悪寒、 激しい倦怠感、リンパ節腫脹、血痰を伴う咳などの症状が見られた場合には、直ちに信 頼のおける医療機関で受診してください。 また、今後も引き続き新聞、ニュース、イ ンターネット等からの情報収集に努めて頂き、引き続き自らの身体の安全の確保に留意 してください。
© Copyright 2024 ExpyDoc