事業の方針とCSR - 住友ベークライト株式会社

2015年 度 活 動 ハイライト
事業の方針とCSR
住友の事業精神と住友ベークライトグループの「基本方針」
精神として「商売はいうまでもなく、すべてのことについて心
当社は、約400年前から“住友家”の事業に受け継がれて
を込めて励みなさい」と説かれています。
きた「住友の事業精神」を事業経営の支えとしています。こ
人間の努力や誠実さを求め、人格形成を促す「旨意書」は、
の事業精神の源流となったのが、住友家初代・住友政友が書
もんじゅいんしいがき
いた「文殊院旨意書」です。約400年前、政友(文殊院)が
今日でも住友グループ共有の理念であり続けており、当社の
家人に宛てた商売上の心得を説いた書状で、冒頭には根本
基本方針の原点にもなっています。
住友ベークライトグループの「基本方針」
(社是)
我が社は、信用を重んじ確実を旨とし、事業を通じて社会の進運および民生の向上に貢献することを期する。
住友ベークライトグループの「私たちの行動指針」
(行動規範・倫理規範)
3. 私たちは、企業倫理を守り、国内外の法令および社則を
方針
順守するとともに公正で透明な事業活動を行います。
1. 私たちは、社会の役にたち、お客様の満足を第一に考え
た製品・サービスを提供します。
4. 私たちは、安全を重視するとともに、環境の保全に自主
的に取り組みます。
2. 私たちは、つねにグローバルな視点に立って、住友ベーク
ライトグループの業績向上を目指します。
5. 私たちは、お互いの人格・人権を尊重し、明るく働きやす
い職場づくりに努力します。
住友ベークライトグループの「経営方針」
プラスチックのより⾼度な機能を創出し、顧客価値の創造を通じて、
機能化学分野での持続的成⻑を続ける“グローバル・エクセレント・カンパニー (
” 国際優良企業)
を目指す
住友ベークライトグループの「レスポンシブル・ケア活動方針」※1
理念
方針
住友ベークライトは、企業活動のあらゆる面で、レスポンシブ
1. 研究開発段階より、原料調達から廃棄にわたる全ライフ
サイクルにおいて、環境・安全・健康面の評価を行い、環
ル・ケアに取り組み、環境の保全と安全・健康、品質の確保
境負荷の最小化、かつ安全な製品・技術の開発に努める。
に留意して事業活動を推進し、社会の持続可能な発展に貢
2. 省資源、省エネルギー、廃棄物の削減、生物多様性の保
献する。
全にすべての企業活動領域で継続的に取り組む。
住友ベークライト株式会社 CSR レポート 2016
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2015年 度 活 動 ハイライト
6. 施設・プロセス・技術に関わるセキュリティの継続的改善
3. 環境、安全、品質監査を実施し、環境、保安防災、労働安
を進め、 従業員及び地域住民の安全・健康を保護するよ
全衛生管理、品質の管理の維持向上に努める。
う操業の安全を確保する。
4. 環境・安全・健康および化学物質にかかわる法律、規則
等を順守し、さらに自主管理規則を制定して、管理レベル
7. 顧客、従業員および地域住民など利害関係者に環境、安
の向上を図り、社会、顧客や従業員等の環境・安全・健
全、製品情報を公開し対話に努め、ニーズをくみ取り、相
康の確保に努める。
互理解、信頼関係を深める。
8. 環境の保全と安全・健康、品質の確保をするため、従業
5. 原料、製品、輸送およびプロセスの安全確保・改善に努
員へ教育を実施し、活動に必要な人材を育成する。
め、従業員、顧客等に安全情報と製品情報を提供する。
※1 2014年にレスポンシブル・ケア世界憲章改訂に伴い、2015年8月、それまでの「環境・安
全」経営方針を見直し、新たに制定しました。
CSR 推進体制
当社は、レスポンシブル・ケア※2を中心に推進する体制で
発部門、各事業所まで、全社で連携しながら
CSR を推進しています。レスポンシブル・ケア委員会と環境
さまざまな活動に取り組んでいます。
負荷低減委員会の活動を中心に、本社管理部門から研究開
取締役会
社長
レスポンシブル・ケア委員会 ※3
環境負荷低減委員会 ※4
全社体制
管理活動
●
●
●
総務本部
人事本部
調達本部
事業所体制
生産技術開発
●
事業所長
コーポレート
エンジニアリングセンター
管理活動
●
生産管理活動
●
●
●
生産技術本部 SBPS・企画推進部
生産技術本部 環境・安全推進部
生産技術本部 品質保証推進部
研究開発
●
●
●
情報活動
●
●
●
研究開発本部 知的財産部
住ベリサーチ
住ベ情報システム
●
研究開発本部
コーポレート R&D センター
研究開発本部 知的財産部
各研究所
総務部門
環境管理部門
その他の活動
●
個別テーマ担当部門
リサイクル活動
●
住ベリサイクル
地域社会との対話
●
●
総務部門
環境管理部門
※2 化学物質の開発から製造、物流、使用、最終消費を経て、廃棄・リサイクルにいたるまでの過程において、
「環境・安全・健康」を確保し、活動の成果を公表し、社会との対話・コミュニケーション
を行う活動(日本化学工業協会)。
※3 生産技術本部統轄役員が委員長を務め、年間2回開催しています。当社の事業にかかわるレスポンシブル・ケア活動を推進することを目的としています。
※4 生産技術本部統轄役員が委員長を務め、ライフサイクル部会と省エネルギー部会を下部組織として設置しています。年間1〜2回開催しています。それぞれの部会は年間2回開催しています。
当社製品のライフサイクルにおける環境負荷低減および生産事業所において省エネルギー・省資源を推進することを目的としています。
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