食中毒の発生について

横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成 28 年 11 月 10 日
横浜市保健所健康安全課
食中毒の発生について
平成 28 年 10 月 27 日(木)に、神奈川県から「冷凍メンチカツを疑う腸管出血性大腸菌O157患者
の散発事例」に関する情報提供が横浜市保健所にありました。
その後、本市で調査を行ったところ、市内で確認された腸管出血性大腸菌O157の患者のうち、3人
について当該冷凍メンチカツを原因とする食中毒と判断したためお知らせします。
1 調査の状況
(1)患者3人の共通食は当該冷凍メンチカツのみでした。
(2)患者の症状は、ほぼ一致しています。
(3) 患者3人の便から腸管出血性大腸菌O157が検出され、各々の遺伝子パターンが、神奈川県の食
中毒事例(11 月1日 (火)神奈川県記者発表)における患者及び冷凍メンチカツから検出された腸
管出血性大腸菌O157の遺伝子パターンと一致しました。
(4)患者3人に共通行動等は無く、他の感染経路による感染の可能性はありませんでした。
2 患者状況
患者 数
症
状
喫食者数
患者数
内訳
3人(3家族)
男
2人(10 歳代、30 歳代)
女
1人(40 歳代)
患者3人はいずれも回復しています。
腹痛、下痢(水様)等
12 人(3家族)
3 原因食品等
原因 食品
冷凍メンチカツ
病因 物質
腸管出血性大腸菌O157
商
品
名
冷凍メンチカツ
概要
販
名 :和牛・相模豚 メンチ 肉の石川
称 :そうざい半製品
売
にししんど
者 :神奈川県平塚市西真土1-3-8 泰平ビル3F
株式会社 肉の石川
NIT
※ 製造については、静岡県内の施設に委託しています。
※ 神奈川県が記者発表(腸管出血性大腸菌O157の食中毒について)した
ものと同じ商品です。
4 市内販売店一覧
1
2
3
4
5
店舗名
イトーヨーカドー たまプラーザ店
イトーヨーカドー 横浜別所店
イトーヨーカドー 立場店
イトーヨーカドー ららぽーと横浜店
イトーヨーカドー 桂台店
住所
横浜市青葉区美しが丘1-6-1
横浜市南区別所1-14-1
横浜市泉区中田西1-1-15
横浜市都筑区池辺町 4035-1
横浜市栄区桂台中 15-1
電話番号
045-901-9311
045-743-3111
045-805-2111
045-931-9911
045-894-1361
裏面あり
5 呼びかけ
当該施設を利用した後に消化器症状(腹痛、下痢等)があった方は、最寄りの区福祉保健センター生活
衛生課にお申し出ください。
● 各区の福祉保健センター生活衛生課
・平日(8時 45 分から 17 時)
区
電話番号
区
電話番号
区
電話番号
鶴見
045-510-1842
保土ケ谷
045-334-6361
青葉
045-978-2463
神奈川
045-411-7141
旭
045-954-6166
都筑
045-948-2356
西
045-320-8442
磯子
045-750-2451
戸塚
045-866-8474
中
045-224-8337
金沢
045-788-7871
栄
045-894-6967
南
045-341-1191
港北
045-540-2370
泉
045-800-2451
港南
045-847-8444
緑
045-930-2365
瀬谷
045-367-5751
・夜間・休日
次の URL を御参照いただき、
「夜間・休日の各区福祉保健センターの連絡先」に御連絡ください。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/about/kinkyudaiyaru.html
横浜市内の食中毒発生状況(今回発表分を含まず。
)
期 間
件 数
患 者 数
平成 28 年1月1日~11 月 10 日
35件
586人
0 人
昨年同期(平成 27 年1月1日~11 月 10 日)
40件
260人
0 人
横浜市保健所健康安全課長
お問合せ先
木村 博和
Tel 045-671-2442,2463
死 者 数
別添
腸管出血性大腸菌食中毒について
大腸菌は、家畜や人の腸内に存在し、そのほとんどは無害ですが、人に下痢などを起こすものが
よ う けつせい
あり、病原性大腸菌と呼ばれています。その中にはベロ毒素を産生し、出血を伴う腸炎や 溶 血性
にょうどくしょうしょうこうぐん
尿 毒 症 症 候 群 (HUS)などをおこす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。
腸管出血性大腸菌には、「O157」の他、「O26」や「O111」などが知られています。
1
特徴
・感染力が強い。
・子どもや高齢者がかかりやすく、重症化しやすい。
・潜伏期間が長い(2~14 日、平均で3~5日)。
・熱に弱い(75℃1分の加熱で死滅する。)。
2
主な症状
多くの場合、おおよそ3~5日の潜伏期間をおいて、頻回な水様便などの症状が現れます。さら
に激しい腹痛を伴い、血便となることがあります(全く症状がない場合や、軽い腹痛・下痢のみで
終わることもあります。)。
このような症状のある場合には、自分の判断で下痢止めを飲まないで、直ちに医師の診察・指示
を受けてください。
3
感染経路
・菌に汚染された飲食物を摂取する。
・感染者の糞便で汚染されたものを口にする(二次感染)。
・感染した動物に接触して感染する(牛などの反すう動物が多い。)。
・菌に汚染された井戸水やプールの水などから感染する。
4
予防するには
・帰宅時、調理前や調理中、食事の前、トイレの後、動物に触れた後などには、石けんで手をよ
く洗う。
・食品はよく洗う。
・食品は十分加熱する。 特に食肉には注意し、中心部まで、75℃1分以上加熱する。
・調理器具は、使用のたびに洗剤でしっかりと洗い、熱湯や台所用漂白剤で消毒する。
・まな板やはしは、生肉などを扱うものとそれ以外に分ける。
腸管出血性大腸菌感染症は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染
症法)」で、患者・感染者を診察した医師は、最寄りの保健所に届け出る義務があります。届出を
受けた保健所は、感染拡大防止の指導を進めるとともに原因等の調査を行います。
【参考】市内腸管出血性大腸菌感染症届出状況(※平成 28 年 11 月 10 日現在)※本件含む
1月
H28
1
H27
1
H26
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
1
8
15
24
19
8
3
80
1
4
12
24
13
48
7
9
122
2
3
24
22
31
16
12
5
1
1
2
12 月
2
計
117