理 由 書 - 名古屋市

理
由
書
【地区計画の決定】
1.都市の将来像における位置づけ
錦二丁目 7 番地区は、本市の都心部に位置し、地下鉄桜通線鶴舞線丸の内駅から
150m南東、地下鉄鶴舞線東山線伏見駅から 300m北東にあり、交通利便性の高
い地区です。
当地区は、本市のまちづくりの基本方針である「名古屋市都市計画マスタープラ
ン」の将来都市構造において、拠点の1つである「都心域」に位置付けられていま
す。都心域においては、歴史的資源の保全に配慮しつつ、再開発や低未利用地の活
用など土地の高度利用及び適切な機能更新により、商業・業務、文化等の都市機能
のより一層の集積を図ることとされており、商業・業務等とあわせて中高層住宅を
誘導することにより、都市機能の集積による高い利便性と職住近接性を生かした快
適な都心居住を推進するとされています。また、都心域の内、特に名古屋駅周辺か
ら栄を中心とする都心部では、名古屋大都市圏の中心としての中枢機能や国内外と
の広域交流機能の一層の充実を図るとともに、都市景観や観光・交流拠点の整備な
どにより、世界に開かれた魅力と風格ある都市空間の形成を図るとされています。
さらに重点地域における取り組みとして、長者町界隈では、新産業機能や都心居住
機能を充実し、繊維街としてのまちの個性を生かしたにぎわいづくり、魅力づくり
をめざすとされています。
また当地区は、都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域の「名古屋駅
周辺・伏見・栄地域」内に位置し、地域整備方針において、街区内で土地の集約化
をすることにより、土地の有効利用に資する都市開発事業を促進するとされていま
す。
2.経緯と現状
本地区を含む錦二丁目地区は、かつては日本有数の繊維問屋街として発展しまし
たが、産業・流通構造変化の影響を受けて繊維業が衰退し、人口の減少や平面駐車
場の増加が生じています。さらに、錦三丁目地区からの性風俗店の進出、恒久的か
つ魅力的な溜まり空間の不足、低い緑被率など、良好な都市環境の形成が求められ
ています。
3.計画の必要性
錦二丁目地区は、地元主体でまちの将来像を示した『これからの錦二丁目長者町
まちづくり構想』を策定し、あいちトリエンナーレや長者町ゑびす祭りなどの魅力
向上に向けた取組みが展開されており、また都市の低炭素化に貢献する低炭素モデ
ル地区事業に位置づけられるなど様々なまちづくりの取組みが進められています。
このような状況において、本地区においては平成17年度に「錦二丁目7番街区
まちづくり協議会」を設立後、錦二丁目地区のまちづくりを実現するリーディング
プロジェクトとしての開発のあり方に関する検討を進め、平成24年度末に市街地
再開発準備組合を設立し、計画の具体化や関係者の合意形成など事業の熟度が高ま
ったことから、平成28年5月に計画の実現に向け必要となる都市計画の提案が行
われました。
本市としましては、提案された計画は、上記の都市の将来像における位置付けに
合致し、周辺と調和した良好な都市環境の形成に寄与しつつ、土地の高度利用と都
市機能の増進を図ることが可能な計画であると判断し、地区計画の決定が必要であ
ると考えます。
4.計画の妥当性
本計画は、都市基盤施設が高い水準で整備されている地域において、まちの活力
の向上に向け、土地利用の転換により新たな都市機能として都心居住やにぎわい、
交流に資する都市機能を誘導し良好な都市環境の形成を図るとともに、既存都市機
能と融合した魅力ある複合市街地として安全なまちを目指すものとなっています。
地区施設の整備においては、溜まり空間の創出と回遊性の向上を図るため、街区
中央部に広場を整備し、周辺街路から広場につながる歩行者用通路を整備するとと
もに、まちのうるおいを演出する緑地を整備することを定めます。
建築物等に関する制限においては、用途の制限、容積率の最高限度、容積率の最
低限度、建ぺい率の最高限度、敷地面積の最低限度、建築面積の最低限度、壁面の
位置の制限、壁面後退区域における工作物の設置の制限、高さの最高限度、建築物
等の形態又は色彩その他の意匠の制限、緑化率の最低限度を定めることで、良好な
都市環境の形成と、魅力ある複合市街地として安全で活気あるまちの形成を図りま
す。
以上のことにより、都心にふさわしい土地利用への転換をすすめるとともに、土
地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を行い、良好な都市環境の形成を
図ることで、魅力ある複合市街地として安全で活気あるまちの形成を図るものであ
る本計画は妥当であると考えます。