多摩市非核平和都市宣言 多摩市自治基本条例(前文) 資料2

第2回
健幸都市宣言起草委員会
資料2
多摩市非核平和都市宣言と多摩市自治基本条例(前文)
多摩市非核平和都市宣言
( 平 成 23 年 度 )
核 兵 器 の な い 世 界 を 目 指 し 、平 和 へ の 想 い を 育 み 語 り 継 ぐ た め に 制 定 し た 宣 言 で 、現
在、市が策定している宣言はこの一つだけです。
多摩市自治基本条例
( 平 成 16 年 度 )
市 民 の み な さ ん が 多 摩 市 の ま ち づ く り を 進 め る た め の 最 も 基 本 的 な 考 え 方 (理 念 )と 、
具 体 的 な 取 り 組 み ・ 方 法 (行 動 原 則 )を 定 め た 条 例 で す 。
多摩市非核平和都市宣言
多摩市は、この緑豊かな土地に生まれ育ち、あるいは全国各地から夢と希望を持った、
多くの人たちが集まってできたまちです。私たちは、太陽の光あふれるこの多摩市で、穏
やかな日々の生活を平和だと感じて暮らしています。
この暮らしのなかで、いつしか広島・長崎の記憶が薄れつつあり、世界には今もたくさ
んの核兵器が存在すると知りながら、平和は失われやすいことを忘れかけていました。
平 成 23 年 3 月 の 東 日 本 大 震 災 と 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に 、 私 た ち は 多 く の こ と を
学びました。自然の力に対する謙虚さを忘れ、人間の科学技術を過信していたこと。安全
と 言 わ れ て い た 原 子 力 発 電 所 か ら 、ひ と た び 事 故 が 起 こ れ ば 大 量 の 放 射 性 物 質 が 拡 散 さ れ 、
大事に育て築いてきたものが、たちまち奪われうることを。
私たちは、人と人との絆を大切にし、原子力に代わる、人と環境に優しいエネルギーを
大事にしていきます。そして、戦争がなく、放射能被害のない平和な世界に向けて、みん
なが笑顔で、多様ないのちがにぎわうまちを、多摩市から実現していきま す。
現在、そして未来の子どもたちに戦争の悲劇と平和の大切さを伝え、他の都市とともに
世界の人々と手をたずさえて、全ての核兵器の廃絶と平和な社会を求めるために、ここに
多摩市が非核平和都市であることを宣言します。
多摩市自治基本条例(前文)
私たちが暮らす多摩市は、太陽の光あふれる、緑豊かなまちです。
私たちは、ここに集い、あるいは生まれ育ち、学び働き、暮らし、生涯を終え、それぞ
れの歴史を刻み、文化を育んでいます。
私たちは、先人の英知とたゆまぬ努力によって発展してきた大切なこのまちを、より暮
らしやすくするとともに、次の世代へ引き継ぐために、ともに力をあわせて自ら築いてい
かなければなりません。
そのためには、市民が、市民の手で、市民の責任で主体的にまちづくりにかかわること
が大切です。
このため、私たちは、一人ひとりの人権を尊重しつつ責任を分かち合うとともに、誰も
がまちづくりに参画することによって、私たちのまちの自治を推進し、それぞれの持つ個
性や能力がまちづくりに発揮される地域社会の実現をめざし、ここに多摩市自治基本条例
を制定します。