宮崎県医療審議会議事録 1 開催の日時 平成28年10月24日(月) 2 開催の場所 県庁本館 3 出 (委 席 者 *欠席 講堂 員)河 小 濱 髙 中 鮫 甲 野 山 砂 宮 武 島 斐 雅 明 重 眞 博 富 谷 松 田 口 岡 雄 二 由美繪 優 子 敬 行 俊 仁 樹 文 浩 子 (事務局)日 隈 俊 郎 田 中 浩 輔 各関係課担当職員 4 議 ・ ・ 5 委 午後2時00分から3時00分 日 木 重 城 冷牟田 相 澤 黒 木 藤 井 田 上 正 浩 定 裕 文 敏 司 潔 藏 子 恵 十 松 幸 順 平 子 屋 本 高 原 良 章 雄 浩 事 会長選出 河野委員が会長に選出された。 医療法人等部会委員選任 河野会長の指名により富田委員、重城委員、濱砂委員、相澤委員、谷口委員、田 上委員、松岡委員の7名が部会委員となった。 審議 ・ 宮崎県医療計画の進捗状況について 員: 精神科医療と災害医療について聞きたい。 措置解除時の判断に、どのようにして2人目の精神保健指定医若しくは 精神医療審査会が加わるか、措置解除後の支援体制をどのようにしてい くかの2点について、これから議論が進んでいくと思う。精神保健福祉 法の改正時にはそれらが盛り込まれるのではないかと思う。 また平常時には、精神保健福祉法34条の移送制度の件数とそれにかかる 日数から考えて、それ以上の重症の措置入院者への対応が、はたして今 の保健所の体制で可能かどうかについて、そろそろ検討を始めた方がい いのではないかと思う。 それと災害医療に関して、4月の熊本地震でもかなりの精神科病院が被 災して、被災翌日には2つの病院で全患者の退去が実施され、阿蘇から も県内の北部の医療機関に74名が避難してきた。 今後南海トラフの地震で津波がきたときに、宮崎県の精神科病院の3分 の1が沿岸地域にあるので、それらの病院はかなりの機能が停止してし まう。 一般医療においては災害拠点病院があるが、災害拠点病院になるために はハードルが高く、単科の精神科病院では災害拠点病院の基準を満たす のが難しい。 精神科病院の特殊性を考えた場合に、ハードルを抜きにした精神科災害 拠点病院というものを、県内で2か所ほど設置を考えていただければと 思う。 例えば市内の高台にある病院とか都城にある病院とか後方支援的なもの を考えていただければ、精神科の災害時における医療の継続が望めるの ではないかと思うので、また検討をお願いしたい。 提案なので、これから考えていただければと思う。 事 務 委 事 員: 地域枠、地域特別枠を増やすプランがあるかどうかについて伺いたい。 2点目に、自治医科大学卒業生の本県への定着率について伺いたい。 務 委 事 局: 精神科医療について、本県としても国の検討状況をしっかりと見極めな がら今後検討していきたい。 災害医療に関しては、本県でも今回の熊本地震に際してDPATを派遣し た。先遣隊が3チーム(県立宮崎病院、宮崎大学医学部附属病院、古賀 総合病院)あるが、古賀総合病院を指定するときは地理的なことも考え て指定した。 また今年度DPATマニュアルを作成するが、本県で地震が起きたことを十 分に想定しながら作成していきたい。 局: 地域枠、地域特別枠は現在それぞれ10名の枠で行っている。 現在、国においては将来的な医師の定員数の検討を行っており、その中 で、どちらかというと今後は定員を元に戻すという議論がある。 そのような中でも本県においては地域枠、地域特別枠は、できるだけ維 持していくべきと考えている。 自治医科大学卒業医師については、義務がなくなった医師の定着率は、 67.2%(58人中39人)が県内で勤務している。 員: 定着率は他県と比べてみてどうか。 務 局: 全国平均の定着率を見た場合、H27の調査では69.8%となっており、概 ね全国平均に近い数字となっている。 委 員: なるべく100%を目指していただきたい。 今後国全体として医師数を制限し始めるというのと、宮崎県としてどう していくかというのは別の話だと思っている。 委 員: 作成当時と内容が変わっている箇所もあるが、現行の医療計画の修正は 平成29年まで行わないのか。 事 務 委 局: 医療計画は5年ごとの改訂となっており、次期医療計画は平成30年4月 からとなっている。 員: 脳卒中については変更の予定はないのか。脳卒中は出血性の疾患や梗塞 性の疾患等、様々なものがあり、循環器系統を含めた啓発も必要になっ てくる。その点どのようになっているか確認したい。 また、救命救急センターの構築をしていく中で、精神科救急がどのよう に関わるのか、それとも全く別の動きになるのかが分からない。 県では精神科救急における施策と身体疾患の救命救急における施策は、 全く別のところで動いているのか。 事 務 ・ 局: 5疾病・5事業については、国によって枠組みが示されている。 脳卒中に関しては様々な疾患があり、広い概念であることを重々承知し ており、それぞれに応じた啓発が必要であると認識している。 脳梗塞については、早急に診断をつけて血栓溶解剤の点滴を始めること が必要であることから、そのための体制整備に向けた様々な取組として 救命救急センター等とモデル事業を行う予定である。 精神科の救急対応については、身体疾患の救急体制とは別の枠組みで精 神科病院の協力を得ながら精神科救急の体制整備を図っている。 精神科救急に関する情報システムについても、今後さらに充実できるよ う検討していく予定である。 その他について 委 員: 一時期、地域医療構想の病床数を適正にしなければ診療報酬の点数を1 点10円から減額するという噂が流れたが、その根拠となっているのが高 齢者の医療の確保に関する法律第14条である。 これは医療費適正化を推進していきたいというものであるが、実際に診 療報酬の点数を減額させる可能性のある法律が存在するということを、 委員の皆様に御承知おきいただきたいために情報提供する。 委 員: 地域医療総合確保基金において、宮崎東病院の児童思春期病棟の整備に ついて補助をしていると思うが、通常の病棟よりも人手が必要な病棟で あるため、スタッフの確保等、運営面において厳しい部分がある。 できれば、施設面の整備に対する補助だけでなく、今後運営面における 援助もお願いできればと思い、そのことについて要望したい。 事 務 局: 運営が厳しいことは承知している。 昨年度から宮崎東病院とも協議しているが、補助に関しては施設や医療 機器のハード面の整備に対してだけで、運営費に関しては補助できない ということで説明をしている。 ハード面であれば、まだ検討できる可能性はあるが運営面はできない。 委 員: 基金はたしかにハード面しか無理だが、それ以外に県独自の予算等があ れば画期的な事業になると思うので、ぜひ検討をお願いしたい。 以上
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