建設業年末年始労働災害防止強調期間実施要領

昭和 43 年 8 月 16 日第三種郵便物認可・月刊(1 日発行)・平成 28 年 11 月 1 日発行「建設の安全」号外
平成 28 年度
建設の安全 ●号 外●
建設業年末年始労働災害防止強調期間実施要領
◉本期間 :平成 28 年 12 月 1 日
ー建設業年末年始労働災害防止強調期間スローガンー
~平成 29 年 1 月 15 日
無事故の歳末 明るい正月
◉後 援:厚生労働省、国土交通省 会長メッセージ
建設業における労働災害は、会員各位をはじめ関係者の労働災害防止に寄せる熱意と長年
にわたる地道な安全衛生活動により、着実に減少して、平成27年の死亡災害は327人、休業
4日以上の死傷災害も 15,584 人で、いずれも過去最少となりました。
今年は、死亡災害が9月7日現在の速報値で155人(対前年比42人減)
、休業4日以上の
死傷災害も8,576人(対前年比180人減)となっております。しかしながら、墜落・転落災
害による死亡者数は76人で全体の49.0%、以下、建設機械・クレーン等災害は23人、倒壊・
崩壊災害は16人と、三大災害で 74.2%を占め徹底した対策が必要です。
今後、防災・減災のためのインフラ整備等の工事、東京オリンピック・パラリンピック、
リニア中央新幹線等の工事量の増加に加え、建設技術者、技能労働者の不足が懸念されると
ともに、新規参入者の増加が見込まれるなど、労働災害の増加が懸念されます。
さらに、地震や台風、集中豪雨等による自然災害が各地で発生しており、被災地では一日
も早い復旧・復興が熱望されるなか、建設業は、災害に強い安全・安心な国土づくりへ向けて、
大きな期待にしっかりと応える社会的使命があります。これらの工事においても労働災害が
発生しないよう、労働災害防止対策の一層の徹底を図る必要があります。
これから迎える年末年始は、工事が輻輳化することにより災害発生のリスクが高まり、労
働災害の多発が懸念されるところです。このため当協会では、12 月 1 日から来年 1 月 15 日
までを「建設業年末年始労働災害防止強調期間」と定めて積極的な労働災害防止活動を推進
することとし、本実施要領を作成いたしました。
会員各位におかれては、本実施要領を踏まえて、経営トッ
プのリーダーシップの下、関係者が一体となって、「統括
安全衛生管理体制の確立」、
「リスクアセスメントの実施」
等により、墜落・転落災害等の「三大災害防止対策の徹底」
、
「交通労働災害防止対策の促進」、
「STOP! 転倒災害プロジェ
クト」に示されている冬場の「転倒災害防止対策の促進」、
さらには「メンタルヘルス対策の推進」にも取り組まれる
ようお願いいたします。
会員各位が年末を無事故無災害で過ごされ、明るい正月
を迎えられますことを心から祈念申し上げ、強調期間に際
してのご挨拶といたします。
平成 28 年 11 月 建設業労働災害防止協会
会長 錢 高 一 善
建設業年末年始労働災害防止強調期間ポスター №1 橋本マナミ
コード№ 760301
JCOSHA
建設業労働災害防止協会
Ⅰ 趣 旨 ・ 目 的
年末年始は、建設工事が輻輳化し、さらに寒冷下での作業となること等により、労働災害防止に特
別の配慮が必要である。当協会は、会員とともに、年末年始の労働災害を防止することを目的に、本
年度も 12 月 1 日から平成 29 年 1 月 15 日までの間を建設業年末年始労働災害防止強調期間として、
「無事故の歳末 明るい正月」
のスローガンのもとに展開する。
経営トップ、建設現場の管理者等の関係者は、一層の安全衛生水準の向上を目指し、店社と作業所
との緊密な連携のもとに労働災害防止活動の強化に努めるものとする。
Ⅱ 会員が実施する重点事項 会員は、本強調期間の趣旨・目的を踏まえ、次の事項を参考として、企業の実態に即した実施計画
を作成し、積極的に労働災害防止活動を実施する。
また、労働災害防止の実効を図るため、リスクアセスメントを実施し、定めたリスク低減措置を確
実に実施し、建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス)の導入を行う。
実施にあたっては、「建設業労働災害防止規程」および「平成 28 年度建設業労働災害防止対策実施
事項」に定める「建設現場における主要災害防止の具体的対策」等を活用する。
(※「建設業労働災害防止規程」および「平成 28 年度建設業労働災害防止対策実施事項」は、当協会ホームページ(http://
www.kensaibou.or.jp)ニュースリリースからご覧いただけます。)
1 経営トップ等による特別安全パトロールの実施
(1)
「労働安全衛生法令」
、
「建設業労働災害防止規程」
「社内の安全衛生基準」等の順守の確認
(2)
統括安全衛生管理体制の確認、安全意識の高揚
および安全衛生教育等の実施の確認
2 墜落・転落災害の防止
(1)
足場点検実務者研修の受講者等による足場等の組立て ・
変更時等における点検の実施
(2) 足場の組立て等においては、
「手すり先行工法」、十分な
安全対策を盛り込んだ「大組、大払工法」等の採用、なら
びに作業主任者による作業手順の周知・徹底および作業状
況の確認
(3) 開口部、作業床の端には、手すり、中さん等の設置およ
び注意喚起の表示等の「見える化」の徹底
(4)
作業床を設けることが困難で墜落のおそれがある場合
は、安全帯取付け設備の設置および安全帯の使用の徹底
(5) 安全帯は、墜落時の身体への衝撃が少ないハーネス型安
全帯の普及促進
3 建設機械・クレーン等災害の防止
(1) 車両系建設機械 ・ クレーン等の転倒または転落災害防止
対策の徹底、ならびに稼働範囲内の立入禁止措置等、はさ
まれ・巻き込まれ災害防止対策の徹底
(2)
荷のつり上げ作業時は、荷の下への立入禁止措置の徹底 (3) 車両系建設機械 ・ クレーン等の運転および玉掛け作業に
ついては、法令で定める有資格者の配置の徹底
(4) 重機等の設置箇所の確認および軟弱地盤上では敷鉄板を
敷設、地盤改良等の補強の徹底
2
建設の安全 ●号外●
ハーネス型安全帯
立入禁止措置
4 倒壊・崩壊災害の防止
(1) 上下水道等の工事における溝掘削等は、
「土止め先行工
法」による作業の実施
(2) 斜面掘削作業は、地山の状態や変化に関する情報を発注
者、調査・設計者、施工者の三者共通の点検表で実施した
点検結果を共有し、安全性検討関係者会議等での斜面崩壊
災害防止対策の徹底
(3) (2)の点検を実施する者に対する「斜面の点検者に対す
る安全教育」の実施
(4)
建築物等の解体工事は、構造物の状況等の調査に基づき、
作業順序、切断方法、控え等の設置方法等の危険防止措置
を盛り込んだ作業計画の作成と実施
(5) 足場については、壁つなぎ・控え・筋かい・水平つなぎ
縦ばりプレートの建て込み
等を十分に設ける等の倒壊防止対策の徹底
5 「STOP! 転倒災害プロジェクト」の推進
(1) 作業通路の凍結あるいは段差等の解消による転倒防止対
策の徹底
(2) 4S 活動(整理 ・ 整頓 ・ 清潔 ・ 清掃)等の徹底による安全
通路等の確保
(3)
危険箇所の表示等、危険の「見える化」の推進
(4)
作業床、安全通路は、早めの点灯により照度の確保
転倒災害防止
6 交通労働災害の防止
(1) 運転者に対する交通安全教育、長時間継続した運転の禁
止等の交通安全管理の実施
(2) 事業所と現場の車両移動時および作業終了後の運転者の
休養等、疲労軽減への配慮や交通危険マップ等による危険
情報の共有
(3) 工事用車両等の運行について、事前の運行経路の選定、
現場内での速度制限、安全標識設置等の計画的な実施
(4) 路面の凍結等によるスリップ事故の防止(急な運転操作
の禁止、冬用タイヤの早めの履替え等)
(5) 運転者への定期健康診断実施状況および運転前の健康状
態の把握
土運搬交通危険マップ(例)
7 不安全行動による災害の防止
(1)
「危険予知活動」
、「ヒヤリハット運動」、
「ひと声かけあ
い運動」等の積極的な強化
(2) 安全帯や防じんマスク等、作業環境に応じた適切な保護
具使用の徹底
(3)
「近道・省略行為」防止の徹底
(4) 「新規参入者教育」
、
「建設従事者教育」
、
「送り出し教育」
等の安全衛生教育の徹底
(5) 「あんぜんプロジェクトサイト」事例を参考にするなど
により「見える化」に取組み、効果的な安全活動の推進
危険予知活動
建設の安全 ●号外●
3
8 火災・爆発等災害の防止
(1) 火元責任者の選任と事前の「火気使用届」の提出、使用
中および使用後の点検と残火の確認の励行
(2) 火気を使用する作業に際しての消火器、防火用水等の適
切な配置
(3)
SDS 活用により、引火物、爆発物等の保管場所の指定、危
険物の表示およびその付近での火気使用の厳禁(13 を参照)
(4)
溶接・溶断作業等における周囲の可燃物の整理、防炎シー
ト等による火災防止対策の徹底
(5) 現場における喫煙場所、採暖のためのストーブ使用場所
の指定と消火の確認
(6) 附属寄宿舎における警報設備、消火設備、避難設備等の
点検・整備、火気管理の徹底および避難訓練の実施
(7)
現場の防火訓練および避難訓練の実施
防火・消火設備
9 作業所閉所中の保安対策
(1)
年末年始休暇中の緊急連絡体制の確立
(2)
ガードマン等による現場巡回の実施
(3) 仮囲い、保安柵、保安灯および工事標識等の保安施設の
充実
(4)
第三者の立入禁止措置の徹底
第三者の立入禁止措置
10 公衆災害の防止
(1)
現場付近に適切な誘導者等の配置、養生シート、仮囲い、
防護棚等の設置および通路面の清掃等の励行
(2) 道路工事等で、地下埋設物の破損による事故防止のため
発注者、埋設物管理者等との十分な連絡、調整と安全対策
の実施
(3)
建築物の解体工事における倒壊等の事故防止対策の徹底
(4)
突風や強風による資材等の飛散防止対策の徹底
4
道路工事の例
11 積雪・雪崩災害の防止
(1) 積雪、凍結等により足場等が滑りやすい高所作業では、
安全帯を使用した除雪の徹底
(2) 積雪地での雪崩・崩壊等による危険を防止するための立
入禁止措置、監視人等の配置の実施
(3) 雪崩発生時等の連絡、避難方法等について関係者への周
知徹底と避難・救護訓練の実施
除雪作業
12 業務上疾病の防止
(1)
建築物等の解体工事における石綿使用の有無の事前調査
および石綿ばく露防止対策の確実な実施
(2) 酸素欠乏危険場所では、作業開始前等の酸素濃度(18%
以上)
、硫化水素濃度(10ppm 以下)の測定と換気の徹底
(3) 一酸化炭素中毒防止のため、換気が不十分な場所におけ
る内燃機関を有する機械の使用禁止の徹底
(4) 薬傷、やけど、中毒等の防止のため、溶剤、油、粉じん
等の思わぬ飛散に備えた保護具等の使用の徹底
(5)
腰痛予防対策、振動障害予防対策の徹底
(特に適正な作業時間管理の設定とその実施)
腰痛体操
建設の安全 ●号外●
13 化学物質に関するリスクアセスメントの実施
(1)
ラベル(絵表示)
、SDS(安全データシート)等により把
握した危険・有害性に関する情報から化学物質(表示 ・ 通
知義務 640 物質)取扱い作業のリスクアセスメントの実施
(2)
リスクアセスメントの結果に基づく低減措置の実践
トルエンの絵表示と危険有害性情報
(
「ラベルでアクション」の取組の推進)
14 健康管理の徹底
(1)
寒冷作業における防寒衣着用等の防寒対策の実施
(2) 作業員の健康状態の把握と適正な配置、ならびに心身両
面にわたる健康づくりの実施
(3) 過重労働等による健康障害の防止のため、医師による面
接指導等の実施
医師による面接指導
●復旧・復興工事における労働災害防止対策について●
復旧・復興工事においては、土砂崩壊災害、土石流災害、墜落・転落災害の防止対策に留意すること。
また、倒壊のおそれのある家屋等の建築物に不用意に接近しないようにするとともに、建設機械との
接触防止措置等を徹底すること。粉じん作業、アスベスト飛散のおそれのある作業については、適切
な呼吸用保護具の着用を徹底すること。
(
「平成 28 年熊本地震の復旧工事における労働災害防止対策
の徹底について」等を参照)
●重点事項●《メンタルヘルス対策の推進》
(1) 職場におけるメンタルヘルス対策の推進およびストレス
チェックの確実な実施
(2) ストレスチェックおよび面接指導の結果に基づき事業主
が講ずべき措置の適切な実施
(3) 建設現場における安全施工サイクルを活用した「建災防
方式健康 KY」と「無記名ストレスチェック」の実施
(4) 建災防に設置されたメンタルヘルス対策の相談窓口の活用
(祝日を除く毎週月曜日 13:00 〜 16:00、専用ダイヤル 03-3453-0974)
(5) 産業保健総合支援センターにおけるメンタルヘルス対策
の積極的活用
安全朝礼
終業時の
確認・報告
持 ち 場
後 片 付け
安
全
ミーティング
KYK
現地KY
毎
活
日
作業開始前
点
検
の
動
職 長 の
作業中の
指導・監督
作業所長
の 巡 視
安全工程
打 合 せ
安全施工サイクルを活用したメンタルヘルス対策
Ⅲ 建設業労働災害防止協会が実施する事項 本部および支部は、その地域の実情に応じて次の事項を実施する。
1.メンタルヘルス対策の普及促進
(1)
労働安全衛生法に基づく職場におけるストレスチェック制度への取組の促進
(2)
建災防方式健康 KY と無記名ストレスチェックの周知啓発
(3)
建設業におけるメンタルヘルス対策についての相談窓口の設置 ・ 運用
2.建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス)の普及促進
(1)
コスモス普及促進のための地域研修会の開催
(2)
コスモス導入企業への支援
(3)
コスモスに関する情報収集および把握
3.会員企業および分会の要請に対応した安全パトロール等へ安全管理士等の
積極的な参画による支援
4.建設業労働災害防止規程の周知
5.安全衛生に関する広報資料および最新情報等の作成・提供
6.
「三大災害絶滅運動」および「安全施工サイクル運動」の促進
7.のぼり、ポスター、安全衛生教材等の作成と頒布
8.そのほか本強調期間にふさわしい事項の実施
建設の安全 ●号外●
5
資料
平成 28 年建設業における死亡災害の発生状況(1月∼8月)
※資料は 9 月7日現在速達値を基に作成しています。また割合(%)の合計は端数処理上 100%にならない場合があります。
平成 23 年の数値については、東日本大震災を直接の原因
とする死亡災害 1,057 人、うち建設業 168 人を除いている。
死亡災害の推移(昭和 35 年〜平成 27 年 ・ 確定値)
(人)
7,000
• 平成 27 年の死亡災害は 327 人、昨年より 50 人(13.3%)
減少して、過去最少を記録した。
6,712
6,506
6,126
6,000 6,095
6,093
6,303
6,046
6,208
6,088
6,048
5,990
5,631
5,552
5,269
5,000
全 産 業
4,330
4,000
3,725
3,345
3,000
2,000
2,652
2,302
2,251
2,492 2,430
2,405
2,470
2,440
2,323 2,402
2,912
2,674
2,635
1,000
2,549
2,572
2,588
2,550 2,489
2,419
2,318 2,342
2,015
1,582
建 設 業
2,354
2,301
2,414
2,245
2,363
1,992 1,889
2,078
1,583
1,374
1,451 1,464 1,404
1,113 1,083
1,173
1,106
960
1,628 1,620
1,790
1.472
1,658
1,357
1,514
1,844
983
1,106 1,075
1,017
927
993
1,047
1,021 1,001
953 942
848
794
725
731
607
644
594
508
548
497
1,195 1,093 1,057
972
1,268
1,075 1,024 1,030
430
461
377
367
364
371
342
342
平成
327
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
年
35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7
平成8年
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
昭和
0
3,077
3,009
2,458 2,405 2,482
2,271
3,326
3,302
・昭和 47 年以前は休業 8 日以上の死傷者による。
・昭和 48 年~平成 22 年の死傷災害は「労災給付データ」による。また、平成 23 年以降の死傷災害は「労働者死傷病報告」による。
死亡災害発生状況
鉱業 4人 0.8%
港湾運送業 7人 1.4%
交通運輸事業
9人 1.8%
休業4日以上の死傷災害発生状況
建設業
8,576人
13.0%
第三次産業
132人
26.0%
死亡者数
508人
農業、畜産・水産業
19人 3.7%
林業
20人 3.9%
建設業
155人
30.5%
製造業
109人
21.5%
陸上貨物
運送事業
53人 10.4%
◎死亡災害は、前年同期と比較して全産業で 56 人減、建設
業では 42 人減少している。
また、全産業の中で、建設業の占める割合は、30.5%(前
年同期 34.9%)となっている。
6
建設の安全 ●号外●
第三次産業
29,516人
44.8%
死傷者数
65,885人
鉱業
124人 0.2%
港湾運送業 175人 0.3%
林業 956人 1.5%
農業、畜産・水産業
1,478人 2.2%
製造業
15,150人
23.0%
陸上貨物
運送事業
8,003人 12.1%
交通運輸事業 1,907人 2.9%
◎休業4日以上の死傷災害は、前年と比較して、全産業で
741 人増加、建設業では 180 人減少している。
また、全産業の中で、建設業の占める割合は、13.0%(前
年同期 13.4%)となっている。
建設業における死亡災害業種別(三大災害)発生状況
その他
26人
16.8%
クレーン等
2人 1.3%
交通災害
(道路)
14人 9.0%
死亡者数
155人
倒壊・崩壊
16人 10.3%
墜落・転落
76人
49.0%
建設機械等
21人
13.5%
◎墜落・転落災害は、6 人増加して 76 人となり、全体に占
める割合は、49.0%(前年同期 35.5%)と依然として高い
比率を占めている。
◎三大災害(墜落・転落災害、建設機械・クレーン等災害、
倒壊・崩壊災害)は、115 人となって全体の 74.2%(前年
同期 57.4%)を占めている。
建設機械 ・ クレーン等災害
倒壊 ・ 崩壊災害
その他の建設機械等
1人 4.3%
荷姿の物
1人 6.3%
移動式クレーン
2人 8.7%
立木等
1人 6.3%
掘削用
機械
6人
26.1%
高所作業車
2人 8.7%
締固め用機械
3人 13.0%
死亡者数
23人
解体用
機械
5人
21.7%
整地・運搬・
積込み用機械
4人 17.4%
死亡者数
16人
地山、岩石
5人
31.3%
◎平成 28 年の建設機械 ・ クレーン等災害は 23 人となってい
て、全体の 14.8%を占めている。
建築物、
構築物
9人 56.3%
◎平成 28 年の倒壊 ・ 崩壊災害は 16 人となっていて、全体
の 10.3%を占めている。
建設業における月別死亡災害(平成 26 年〜 28 年)
26年
24
38
32
30
21
22
26
40
34
32
24
22
24 24
27
25
16
26
23
20
14
28年
(単位:件)
43
41
39
27年
23
26
32
24
35
27
26
21
15
(平成26・27年は確定値、28年は1月~9月速報値)
建設の安全 ●号外●
7
「建設の安全」号外 昭和 43 年 8 月 16 日第三種郵便物認可・月刊(1 日発行)/平成 28 年 11 月1日発行/定価 21 円・送料 62 円
発行所 建設業労働災害防止協会 東京都港区芝 5 - 35 - 2(郵便番号108-0014)電話03(3453)8201 発行責任者 松村 幹彦
建設業の安全衛生についてともに考え学ぶ2日間
第54回 全国建設業労働災害防止大会 in 札幌
北海道立総合体育センター(北海きたえーる)他
皆様多数のご参加を心からお待ちしております !!
当協会では、全国的な安全衛生水準の向上を図るため、毎年、
二日間にわたり全国の建設業の安全衛生担当者の皆様が一堂に
会する全国建設業労働災害防止大会を開催しています。
平成 29 年度は第 54 回全国大会として北海道札幌市の
『北海道立
総合体育センター(北海きたえーる)他』にて開催いたします。
初日の総合集会では、労働災害防止活動に顕著な功労・功績
のあった安全功労者などの表彰、安全の誓いの採択、記念講演
などを、二日目の専門部会では、会員企業などが取り組み、成
果をあげた最新の安全衛生管理活動の発表などを行います。
開催概要(予定)
〇総合集会
開催日時 平成 29 年 10 月 5 日(木)
13 時 15 分∼ 16 時 30 分
(開場 10 時 30 分)
〇専門部会
開催日時 平成 29 年 10 月 6 日(金)
8 時 50 分∼ 16 時 30 分
(開場 8 時 30 分)
開催場所 北海道立総合体育センター
[北海きたえーる]
開催場所 札幌コンベンションセンター
〇安全衛生保護具・測定機器・
安全標識等展示会
開催日時 平成 29 年 10 月 5 日(木) 10 時 30 分∼ 17 時 00 分
(開場 10 時 30 分)
開催場所 北海道立総合体育センター
[北海きたえーる]
平成 28 年度 建設業年末年始労働災害防止強調期間用品のご案内 ポスター
のぼり
横 幕
№ 1 橋本マナミ( 着 物 )コード№ 760301 コード№ 880410 ¥1,570
№ 2 柳ゆり菜 コード№ 760302 (240 × 70cm)ポリエステル製
B2判(73 × 52㎝)
各¥200
紐付 ※社名印刷 5 枚以上(有料)
※社名印刷 50 枚以上(有料)
コード№ 880420 ¥1,570
(70 × 220cm) ポリエステル製 紐付 ワッペン
コード№ 780430 ¥840
10 枚 1 組 (7.5 × 6cm)
ビニール製
※社名印刷 50 組以上(有料)
タオル
コード No.880440 ¥3,150
10 本 1 組(34 × 85cm) 綿製
※社名印刷 10 組以上(有料)
№ 2 柳ゆり菜
お申し込みは、「建災防 本部 教材管理課」、「最寄りの支部
(東京以外の方)
」へお願いいたします。
TEL 03 ‒ 3453 ‒ 3391 FAX 03 ‒ 3453 ‒ 5735 http://whk.kensaibou.or.jp/asp/index.asp
広報企画委員会 委員名簿
委員長
委 員
〃
〃
8
土 屋 良 直 (株)熊谷組 執行役員 安全本部長
阿 部 美 行 前田建設工業(株)安全部長
石 沢 正 弘 (一社)日本建設軀体工事業団体連合会 副会長
井 上 聖
(株)大林組 労務安全部長
建設の安全 ●号外●
委 員
〃
〃
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(敬称略・五十音順)
神 田 道 宏 清水建設(株)安全環境本部 安全部長
佐々木 洋 幸 (株)竹中工務店 安全環境本部長
佐 藤 恭 二 飛島建設(株)安全環境部長
竹 尾 透
大成建設(株)安全本部 労務・安全部長