平成28年(フ)第1979号 破産者 株式会社GICホールディングス 平成28年3月31日午前10時破産手続開始決定 平成28年11月7日午後1時30分第2回債権者集会期日 平成28年11月7日 東京地方裁判所民事第20部特定管財2係 御中 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-2-1 MK麹町ビル8階 麴町パートナーズ法律事務所 電話03-3556-6939/Fax03-3234-4525 破産管財人 弁護士 小 林 克 典 第2回債権者集会の報告書 破産財団の残高 金1657万2072円(平成28年11月7日時点) 破産管財業務の経過 別紙のとおり - 1 - (別紙) 第1 1 管財業務の概要 台南小城開発 (1)第1回の債権者集会期日でも報告したとおり、破産者は、台湾の高雄市に本社 を置く「達博迎國際開発有限公司」(英語名・DOUBLE RNATIONAL WIN INTE DEVELOPMENT CO.LTD)及び個人2名(許 世雄・李良彗)に対して総額8億4900万円余を貸し付けている。破産者と上 記会社及び2個人との間に金銭消費貸借契約書が締結されている。これについて、 管財人は台湾の法律事務所と債権回収の可否について協議したところ、まず、契 約書の内容に不備があること、相手方はいずれも台湾に在所及び在住する者であ り、その資力等も不明なこと、日本で裁判を起こしても台湾における外国判決の 承認については難しい法律問題が含まれ、多大な時間と労力を要することから、 ひとまず、任意の交渉による債権回収を優先させるとの結論に達した。 (2)管財人は、平成28年10月16日、台南市にある現地にて、同社の代表取締 役許世雄(以下「許氏」という)と面談協議した。許氏の説明では、破産者からの 資金提供(融資)があった事実は認めるが、台南小城のプロジェクトが成功して利 益を出すことができなければ融資の返済は出来ないとしたうえで、現在、不動産 開発のプロジェクトを第1期から4期にわけて退職者向けの戸建て販売を計画 しており、とりあえず第1期として15戸、2期に24戸を販売する予定を立て ており、第1期の販売は平成29年8月を目処としている旨の説明があった。1 5戸の販売利益により第2期の工事資金を捻出するが、第2期の販売が終了すれ ばまず5000万台湾ドル(約1億6500万円)を日本側へ返済し、その後第3 期、4期の販売利益で日本側に6000万台湾ドル(約1億9800万円)を返済 したいとの説明であった。確実な返済計画を立てるためには建築資材のコスト計 算や販売計画の詳細を練らなければならず、更に数ヶ月の期間を要するとの話で あった。管財人は、開発現地を検分したが、現地事務所が設けられ、15戸の基 - 2 - 礎と鉄筋工事が進んでいること及び販売に向けての広告宣伝が行われているこ とは確認できた。許氏とは、工事の進捗状況を確認しながら継続的に話し合いを することを確認した。 2 会計調査 破産者の会計帳簿の調査から、goodgo99に対する4億9000万円、の 支払いは、資金繰りに窮したgoodgo99からの求めに応じて代理店に対する 配当金の支払いに充てるため破産者が支払ったことは既に報告済みである。 また、マイケル・ウーに対する6900万円、相手先不明の3195万6075 円の仮払金は依然として使途が不明であることから、調査を継続している。 3 ホームページの更新 債権者ら関係者に対する広報のため、次のホームページの更新手続きを行なって いる。また、債権者から要望のあったスマートフォン・タブレット端末での閲覧に 対応した。 http://www.k-partners.jp/gic.html 第2 主な換価業務の概要 第1回債権者集会における報告と同様である。 破産者の資産としては、前述のとおり、台湾の2個人及び1企業に対する貸付債 権の回収が唯一のものであることから、時間をかけて債権の回収について万全を尽 くしたい。 第3 破産財団の状況 1 現在までに、金1714万2858円を収集した。 2 現在の破産財団は、金1657万2072円である(平成28年11月7日現在) 。 第4 負債の状況 - 3 - 1 破産債権届出の状況 届出件数は1047件、明記された届出額は11億3512万1600円であ るが、現時点では、換価業務未了のため、債権認否は留保する。 2 第5 収支計算書は別紙のとおりである。 今後の予定 台湾の2個人及び1企業に対する貸付金回収については、定期的に話し合いを継 続して早期の回収に努めたい。 以上 - 4 - 平成28年(フ)第1979号 破 産 者 株式会社GICホールディングス 破産管財人 弁護士 小 林 克 典 財 産 目 録 (開始決定日=平成28年3月31日現在) 資 産 の 部 番号 枝番 単位=円 簿価 又は 申立書記載金額 科 目 1 現金 (平成27年7月9日引継) 2 預金 時価評価額 16,393,224 財団組入 (見込)額 備 考 16,393,224 1 三井住友銀行 船場支店 普通 2538441 715,870 715,870 2016.05.16解約 2 みずほ銀行 南船場支店 普通 1869953 33,708 33,708 2016.05.17解約 3 残務 (○=未了) 貸付金 1 許 世雄 2 李 良慧 3 4 DOUBLE WIN 預金利息 0 資産合計 190,000,000 不明 〇 90,000,000 不明 〇 569,000,000 不明 〇 56 56 866,142,858 17,142,802 負 債 の 部 番 号 1 科 目 届出債権額 評価額(異議の ない債権額) 1,135,121,600 普通破産債権 負債合計 1,135,121,600 備 考 ※変動予定 0 収 支 計 算 書 自 平成28年3月31日 至 平成28年11月7日 平成28年(フ)第1979号 破 産 者 株式会社GICホールディングス 破産管財人 弁護士 小 林 克 典 (単位=円) 収 入 の 部 番号 摘 要 1 現金 (平成28年4月1日引継) 2 預金解約払戻金 3 預金利息 合 計 支 出 の 部 金 額 番号 摘 要 金 額 16,393,224 1 小口現金(通信費・事務用品等) 100,000 749,578 2 交通費 470,786 合 計 570,786 56 17,142,858 差引残高 16,572,072
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