SEC特別セミナー レジリエンスエンジニアリングによる 安全社会の実現 日々複雑さを増しているIoTの時代に求められる 「安全のとらえ方」のパラダイムシフト 2017. 1.12 (木) 特別講演①: エリック・ホルナゲル 氏(南デンマーク大学 教授) 『レジリエンスエンジニアリング概説』 特別講演②: 中島 和江 氏(大阪大学 教授) 『レジリエントヘルスケア実現に向けたチャレンジ』 パネルディスカッション モデレータ: 兼本 茂 氏(会津大学 教授) パネリスト: 北村 正晴 氏(東北大学 名誉教授) 小松原 明哲 氏(早稲田大学 教授) 野本 秀樹 氏(有人宇宙システム株式会社) 古田 一雄 氏(東京大学 教授) 中島 和江 氏(大阪大学 教授) エリック・ホルナゲル 氏(南デンマーク大学 教授) 開催概要 安全は伝統的に「物事が悪い方向へ向かわない状態、すなわち、危険を防ぐ」(Safety-I)として定義され、それに対 する多種多様な取り組みがなされてきました。しかし、日々複雑さを増しているIoTの時代、このような安全のとらえ方は 十分ではなくなっています。 レジリエンスエンジニアリングが提唱することの一つは、安全を旧来の考え方から「物事が正しい方向へと向かうこと を保証する、すなわち、成功事例から学ぶ」(Safety-II)という新たな考え方への変革を促すことです。IoT時代の複雑 な工学システム(System of Systems)においては、重大な事故や損失が起こってから対応するのでは社会的影響が大き すぎるため、Safety-IIの考え方を取り入れることが必須となります。 提唱者のエリック・ホルナゲル教授をお招きし、レジリエンスエンジニアリングが様々な産業界で役に立つという視点 で紹介していただくとともに、日本の現場でどのように根付かせているか実践者からポイントを伺います。 主 催 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター(SEC) 共 催 有人宇宙システム株式会社 会 場 東京大学 伊藤謝恩ホール(東京都文京区) 日 時 2017 年 1 月12日(木) 13:00 ~ 17:30 参加費 3,000 円(税込) 定 員 400 名 申込み プログラムの詳細及び お申し込みはwebよりお願いします。 http://sec.ipa.go.jp/seminar/20170112.html ■お問い合わせ■ 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター(SEC) TEL:03-5978-7543 Mail:[email protected] SEC特別セミナー レジリエンスエンジニアリングによる安全社会の実現 プログラム 2017.1.12 (木) 13:00-13:10 オープニング 13:10-14:40 特別講演 「レジリエンスエンジニアリング概説」 第1回 STAMP Workshop in Japan Erik Hollnagel(エリック・ホルナゲル 氏) 14:40-15:25 特別講演 「レジリエントヘルスケア実現に向けたチャレンジ」 15:25-15:35 休憩 15:35-17:20 パネルディスカッション(取り組み紹介/質疑応答) モデレータ:兼本 茂 氏 中島 和江 氏 パネリスト:北村 正晴 氏 、小松原 明哲 氏 、古田 一雄 氏 、野本 秀樹 氏 、 中島 和江 氏、エリック・ホルナゲル 氏 17:20-17:30 クロージング 登壇者のプロフィール Erik Hollnagel (エリック・ホルナゲル) Ph.D. 南デンマーク大学教授、リンショピン大学(スウェーデン)名誉教授。産業安全、レジリエンスエンジニアリング、患者安全、 事故調査、大規模社会技術システムを専門領域とし、大学、研究所、産業界において、原子力発電、宇宙・航空、ソフトウエア工 学、地上交通、ヘルスケアなどにおける課題に取り組んできた。著者、編者として20冊の書籍を出版し、そのうち4冊がレジリエン スエンジニアリングに関するものである。 中島 和江 医学博士。大阪大学教授。同医学部附属病院中央クオリティマネジメント部部長。医療の質・安全に関する実務・教育・研究に 従事する。10年以上にわたり国立大学附属病院長会議医療安全管理協議会、同附属病院長会議医療安全管理担当校、国公 私立大学附属病院医療安全セミナーの事務局を務める。国内外の学術集会等で招待講演多数。厚生労働省、日本医師会、日 本医療機能評価機構、日本救急医学会、日本臓器移植ネットワーク、JR東日本等の安全や外部評価に関する委員を歴任。 兼本 茂 工学博士。会津大学教授。日本原子力事業株式会社を経て株式会社東芝電力・産業システム技術開発センターで原子炉の監 視診断技術の開発などに従事。現在、会津大学コンピュータ理工学部にて、コンピュータ技術の産業応用に関する研究を行う中 で、組込みシステムの機能安全に関する研究・教育を行っている。IPA/SECシステム安全性・信頼性分析手法WG主査。 北村 正晴 工学博士。東北大学名誉教授。株式会社テムス研究所代表取締役所長。原子力安全工学、計測工学、ヒューマンファクター、リ スク評価・管理学を専門とし、組織安全などの研究に従事する。近年は、科学技術と社会の関係をよりよいものとするため、原子 力立地地域における住民との対話活動を実施するとともに、新しい安全探求方法論であるレジリエンスエンジニアリングの研究と 普及活動を展開。東北大学未来科学技術共同研究センターシニアリサーチフェロー。 小松原 明哲 博士(工学)。早稲田大学教授。理工学術院創造理工学部経営システム工学科。専門は人間生活工学。ヒューマンファクターにか かわる安全マネジメントや製品・商品・サービス開発マネジメント、人間の自然な行動のモデル化に関する研究を行っている。国土 交通省や消防庁、人事院の委員会委員、日本航空や、ジェットスタージャパン、JR貨物の安全アドバイザーを務める。 古田 一雄 工学博士。東京大学教授。レジリエンス工学研究センターセンター長。ヒューマンモデリング、リスクに配慮した社会システムの設 計や社会的合意形成のための統合共同環境、意志疎通型インタフェースを研究テーマとする。レジリエンスに関わる概念の体系化、 レジリエンスの評価・可視化手法・要素技術の開発と、統合化のための方法論の確立を目的に研究と教育を行っている。 野本 秀樹 有人宇宙システム株式会社安全開発保証部ソフトウエアグループリーダー。日本初のソフトウエアIV&V事業を宇宙ステーション計 画において開始し、NASAなどと共同研究。こうのとり1号機から最新の6号機まで、飛行管制官として実運用も担当。JAXAにおいて、 新型宇宙機アーキテクチャの研究を立ち上げる。STAMP/STPAを中心とするIV&Vのとりまとめ。宇宙、自動車、原子力、鉄道等の分 野で活動。
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